2012/07/23 - 2012/07/24
559位(同エリア989件中)
ごん太2さん
岐阜・長良川の鵜飼は1300年の昔からあったのだという。しかも鵜匠はたったの6人。世襲制で正しくは「宮内庁式部職鵜匠」という立派な肩書をもつ国家公務員なのだ。普段は鵜を自由に操るために、厳しい訓練に励んでおられる。1300年というからには、中国からの渡来人が帰化して、皇室とも深いかかわりをもつようになったのだろうか。
歴史はさておき、今や鵜飼は庶民の納涼イベントとして、すっかり定着している。テーマに迷うところだ。
鵜匠が6人だから、鵜舟も当然6艘。ただ修行中の人も含めて3人が舟での仕事を手分けしているようだ。その6艘の鵜舟が、やおら彼方より現れる。なんとそれを見物する観光船が42隻。どの舟も満員。船頭さんの解説を聞きながら、順番に並んで、鵜舟の到着を待つ。
いよいよ鵜舟から12,3羽の鵜が紐で操られ、川に潜ってはアユを咥えようと懸命に努力をする。その鵜匠の手綱さばきは見事だ。全部の鵜をたぐりよせていては、こんがらがるだけ。順にひいては離し、アユを吐き出させ、また次の鵜に同じことを繰り返すという寸法。その熟達した技こそ鵜飼のだいご味なのだろう。
というのは、連日休みなしの鵜飼。いかに長良川が清流といえど、そんなにアユがいつもとれるわけではない。見学している間、鵜がほんとうにアユを咥えてきたのは、1回あったかどうかの確率とみた。
話によると、鵜が吐き出したアユは、他のアユよりおいしいのだそうだ。
それは定かでないが、たしかに宿でだしてもらったアユは、美味そのものだった。まるかじりもうまし。何より最後に出た「鮎雑炊」は、これまで食べた雑炊の中で、群を抜く旨さだった。
昼間の暑さを吹っ飛ばす納涼イベントとしては、花火大会よりよほど適している。ただ観光船の値段が若干高いのは、伝統を守るゆえか。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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