３週間北欧周遊一人旅３日目②・タリン街歩きと｢歌の原｣へ

2012/06/25 - 2012/06/25

雨は小降りになったり、激しくなったり・・・

途中インフォメーションに寄って、｢歌の原｣への行き方を訊きました。この時にはよくわかったつもりでいたのですが、いざバスターミナルへ行ってみると、人によって言う事が変わり混乱。

でも何とか｢歌の原｣に到着。

エリア タリン(エストニア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 船 徒歩
• 航空会社: スカンジナビア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

下町をめざして少しずつ坂道を下っていきます。

古い城壁とおしゃれなカフェが混在しています。

カナダの国旗が掲げられていますが、大使館とか・・・？

いかにも中世風のモニュメント。

ここも教会。
この辺りから、雨はさらに激しくなってきました。

雨のせいで、人通りはまばらです。

こういうところでランチをと考えていたのですが、午前中の時間のロスがあるので、きょうのランチは成り行き任せ。

ここがセーターの壁？

壁に沿って歩いていたら、ふとこんな路地の入口が・・・

素敵過ぎます。

雨さえ降っていなければ、ずっとここに佇んでいたいような気分。

雨はいっこうに止みそうもなく、一通り街歩きもしたようなので、雨宿りを兼ねて城壁を歩くことに。３ユーロ。
城壁への階段。

途中にはこのような展示物。

城壁からの風景。

さらに上ります。

城壁から見えた、民家の二階テラス。
観光客に見られる心配が無ければ、気持ちの良いスペース。

城壁に沿って歩けるんですね。
最初から、こんな風になっていたのかな。それとも観光客向け？

こんなところで優雅にランチをしたかった・・・

雨のために、そそくさと街歩きを切り上げましたが、そうでなければ、写真は膨大なものになっていたかも・・・

｢歌の原｣へ行くために、インフォメーションで訊き、バスステーションのキオスクで訊き、ドライバーに訊き、それぞれが異なるバスを教えてくれる・・・

なんとかバスに乗ったものの、降ろされたのは、おそらく目的地より一つ手前のバス停。何とか方向を確認して歩きだすも、傘が必要なくらいの雨が続く・・・

歩いているのは４車線の大通りの脇。猛スピードで走り抜ける車の横をとぼとぼと足を引きずり、はっきりしない目的地をめざして歩く・・・
個人旅行の一番辛いところです。

大通りの向こうには、海沿いの公園が見えるし、歩いている歩道の横も緑豊かな公園ですが、どこがゴールかわからないので、道を外したくない・・・
晴天ならともかく、雨です。

やっと着きました。
それを待っていたかのように、雨が本降りになりました。帰りも心配ですが、幸い、すぐそばにバス停があることを確認しています。

今日もランチタイムを逃しましたが、雨宿りの間をランチタイムにします。

ソ連の占領下にあったタリンでは、ソビエトの崩壊の兆しをうけて、１９８８年、｢歌の原｣に約３０万人が集まり、ソ連により禁止されていたエストニアの民謡などを歌う事件があった。

これによりますます独立の気運は高まり、1989年にはタリン、リガ、ヴィリニュスのバルト三国の3都市を「人間の鎖」で結ぶ運動に100万人が参加した。1991年に独立を達成。このことからエストニアの独立は「歌による革命」とも言われることがある。
　　　　　　　　　　　　　　　　　（　by　ウキペディア　）

テレビでこれらのドキュメンタリーを見たことがあり、特に｢人間の鎖｣の映像は、心が震えるような思いをした記憶があります。

今回、タリンに行こうと思ってから、あの｢歌の原｣はタリンにあるんだという事実に思いあたり、これは行くしかない。で、この場所に立っているわけ。

テレビの映像からでも｢歌の原｣に集う人々の熱気が伝わりました。
ここをエストニアの人々が埋め尽くしたんだ・・・

前回の唄と踊りの祭典は２００９年。５年に１度の開催だから次は２０１４年ですね。訪れることはおそらく無いけれど、ここに立ったことはきっと忘れない・・・

黒雲におおわれ、土砂降りだった雨が止み、青空までが見えてきました。
奇跡みたい。

舞台を見つめるように腰を下ろした銅像は、エストニアの有名な指揮者だとか。
遠くにこの像が見えた時、行こうかやめようかと悩んだんだけど、折角ここまで来たのだからと、この広場を延々登ってきました。と、悩むくらいに広いんです。

ところが、この高台の後ろには駐車場があり、私が高台から下り始めたころ、ツアーバスから人々が降りてきて、この像を取り囲みました。
まさにピンポイントですね。ちょっと羨ましい・・・

後ろに見えるのはバルト海。

写真が無いと、訪れた所の記憶がすぐ消え去る方なんだけど、ここの景色はきっと忘れない。本当に、来てよかった。

４車線の道路には信号が無く、歩いていた時、どうやって渡るのだろうと心配していましたが、こんな風になっていましたよ。

帰りは、｢歌の原｣のすぐ近くのバス停からバスに乗って、あっという間に市内に戻りました。
行きの苦労は何？

バスは往復で２ユーロ。

バスステーション近くの建物。

バスステーションのある建物はショッピングモールみたいで、ここでトイレを使おうと思ったんだけど、なんと有料でした。

帰りのフェリーは７時半発。歩き疲れていたので早めに港に戻ろうとしたのだけど、またまた迷って、結局ギリギリに到着。
ここで神の声のＫさんに会いました。

帰りのフェリーの様子。

行きと同じようなラウンジなどもあったのですが、ここでずっとＫさん達とお喋り。
偶然にもＫさんは私と同い年で、高校卒業後、ＵＫに留学。
その後、スェーデンで働き、２０代で日本に留学されたフィンランド出身の奥様と知り合い結婚、今はヘルシンキ郊外のエスポーに住んでいるのだとか。

今日のシャトルバス事件の事からヘルシンキの人々がタリンまでお酒などの買い出しに出かける事情とか、フィンランドでは冬の間の夜の長さが半端なく長いので、酒におぼれたり、精神的に不安定になる人が多いのだとか、島国・日本では考えられないような話など、興味深い話に盛り上がりました。

こんな出会いも、朝のポカのおかげで生まれたのですから、結果オーライの一日となりました。

ちなみに、奥さんも日本語が理解できますから、日本語で気兼ねなく話ができました。

すれちがったフェリーです。

９時過ぎです。

港には、Ｋさんの息子さんが、愛犬と共に迎えに来ており、ホテルの前まで送っていただきました。
本当に感謝です。

Ｋさん曰く、日本人旅行者でアドバイスが必要な人は、いつでも声をかけて下さい、とのことでしたので、メールしてくださいね。連絡方法をお知らせしますから。

でも、一度Ｋさんが日本人の女性旅行者に声をかけたら、露骨に嫌な顔をされたことがあったそうですので・・・人それぞれですね。


今日の総歩数、３５，０００歩。疲れました。

この旅行記へのコメント （3）

• jijidarumaさん 2014/04/17 13:40:03

  Restaurant　Olde Hansaオルデ　ハンザ　

  バルト三国には2009年にツアーで参りました。
  この旅行記にOlde Hansaオルデ　ハンザの写真がありましたが、お立ち寄りにならなかった由なので、当時の旅行記から抜粋して見ました。
  
  XXX
  
  Restaurant　Olde Hansaオルデ　ハンザは中世のコスチュームを着た人たちが給仕をするという事で有名で、最後の日の自由行動の時、お茶をしに行きました。
  
  シナモン入りのリンゴ酒・・シードル酒70KrX2＝140　、ローストアーモンドと蜂蜜のクリームソースがかかったアップルパイ76Kr合計216Kr　＝1935円と内容から見たら、とても安いものでした。　
  
  実に美味しいお茶の時間を過ごせた。元々はコーヒーにケーキと考えて入ったのですが、典型的な？バルト美人の給仕さんが勧めてくれたのは上記した品です。
  これは大正解でした。香りも好ましく、味も美味しく、体も温まり、お腹も満足となりました。
  
  かつて、裕福なハンザ商人の家でしたので、当時の雰囲気を楽しめるように、給仕人たちは中世のコスチュームを着て、忙しく、3階までのレストラン内を立ち働いている。時には黒い僧服の様なものを着た人物がスーッと横切っていく。幽霊！？・・・。3階にある中世風のトイレも現役で、拝見にわざわざ行ってみた。なかなかのもの・・。
  味良し、中世の雰囲気たっぷりで、とても楽しめました。一番のオススメのレストランです。
  　

  クッキーさん からの返信 2014/09/19 13:24:20

  RE: Restaurant　Olde Hansaオルデ　ハンザ　

  こんにちは
  
  オルデハンザのことは、ガイドブックでチェックしていたのですが、一人旅ということと、歌の原に行かなくてはという思いから、立ち寄ることができませんでした。
  
  お聞きすると、なんとか時間を作って入ればよかったなと、若干悔やまれます。
  
  　　　クッキー　　

• konomiさん 2014/01/27 21:59:02

  絶景！

  この海の深い青さは本当に素晴らしいです　
  いつか行ってみたいです！