高級旅館「加賀屋『渚亭』」宿泊と、世界遺産「五箇山」、古都金沢、など。ーその６・「輪島の朝市と千枚田」編ー

2012/06/06 - 2012/06/08

全国的に有名な「輪島の朝市」。
観光地化しているという噂もありますが、
一度は見たいと思っていました。
ツアー恒例の「漆塗り工房」の見学もして、
国指定の農業遺産「白米千枚田」を見に行き
ます。

エリア 輪島(石川)

ホテルを出発して、まずは、伝統工芸の
輪島塗工房を見学します。

工房。
漆塗りの木地と刷毛などの
道具類です。

製作工程をガラス越しに見学するのですが、
ツアーの人数が多いので、人の頭越しに
やっと見られる程度で、見学者の姿が
ガラスに映り込むし、写真はほとんど
撮れませんでした。
以前にも、別の工房で何度か見学して
いるので、ここではすらっと流します。
これは、木地に漆を塗る作業。

続いて（これが主目的なのでしょうが）、
売り場のほうへと案内されました。
家具や建具の大きな作品から、お椀、箸などの
日用品まで、どれも美しいもので、お値段も、
材料費と手間を考えれば、ものすごく高いとは
いえないかな〜。
これは、黒漆塗りに金で「竹林の虎」を
描いた衝立て。
とてもきれいです。

さすがに皆さん、大物は買われなかった
ようですが・・・。
買い物を終えて、次は朝市へ。
入り口に、こんな看板が立っていました。

通り沿いにテントが並んで、地元のおばちゃんや
お姉さんたちが、商品を並べて売っています。
私たちが通ると、あちこちから声がかかりますが、
生ものは持ち帰れないし、値札がまったくと
いっていいほど付いていないので、こういう
買い方に慣れていない私は、気おくれがして、
手が出せません。
手作りの「布ぞうり」なんか、素朴でいい味が
あって、室内履きにしてもいいと思ったのですが。

途中、すごく立派な建物があって、
何かと思ったら、「美術館」でした。
あとでネットで調べたら、１６世紀の
絵や仏像を中心としたコレクションが
展示されているそうです。
時間がないので、パス。

ガイドさんが教えてくれた店で、
「えがらまんじゅう」を買いました。
もち米の平たいおにぎりみたいな外見です。

中にはあんこが入っていて、
１個１２０円。
おいしいし、手軽なおやつです。

朝市の通りは露店ばかりでなく、
普通の商店もあります。
中でも、ここが一番大きい店で、
「ホテル高州園」の経営のようです。
品ぞろえが豊富で、トイレも借りられるので、
ついつい、ここで買い物をしてしまいました。
朝市のおばちゃんたち、ごめんなさい。m(_ _)m

朝市の通りを抜けると、川が
ありました。

集合時間まで、少し川べりを
お散歩。

バスの窓から目についたのですが、
街角の外灯なども、おしゃれです。
「漆の里」と書いてありました。

さて、ここは日本初の“農業遺産”「白米の
千枚田（しろよねのせんまいだ）」です。

山の斜面に作られた田んぼが、
海岸線まで連なっています。
見る人は、上の展望台のように
なった場所から見下ろす形に
なります。

ひとつひとつの田は小さく
区切られていて、一番小さな
ものは、なんと２０平方センチ（！）だ
そうです。
稲にしてわずか４株！？
波打ち際に近い所にあるとか。

「国指定　名勝」です。

田植えが終わったばかりのようで、
整然と並んだ苗の緑と水と畦道の対比、
海の色との調和もよく、見事な景観です。

千枚田の成り立ちの説明板。

展望台のそばには桜の木が
あって、かわいい赤い実を
つけていました。

ーおまけー

バスは能登半島を南下して、ふたたび
富山県に入ります。
氷見市の「海鮮館（氷見フィッシャーマンズ
ワーフ）」で、トイレ休憩を兼ねて最後の
お買いものタイム。

帰りの新幹線の上田駅発が
１９時４３分と遅いので、夕食
用にお弁当を買いました。
時間が遅くてほとんど売り切れて
いたので、選択肢がなかったの
ですが・・・。
富山名産の「昆布じめ寿司」です。

昔の器を復刻したような
容れ物に入っています。

中には熊笹の葉でくるんだ
お寿司が・・・。

江戸時代から栄えた北前船の交易で
運ばれた北海道の昆布で、かじきまぐろと
酢飯を包んであります。
富山では、「ますの寿司」という駅弁が
有名ですが、これも味ではひけをとりません。

ーおまけ・その２−

バスの車窓より。
往路では、あまり天気が良くなくて
見えにくかったアルプス山脈が
見られました。

日暮れとともに、旅も終わりに
近づいています。
旅の終わりは、いつも寂しい。
でも、旅の思い出は、ずっと心の中に
・・・。
そして、心はまた次の旅へと
飛んで行くのですね。

　　　　　　　　　ー完ー