オオヤマレンゲに会いに猟師岳へ

2010/06/19 - 2010/06/19

　オオヤマレンゲの花は、天上の名花などと言われる気品高い花です。このオオヤマレンゲの咲く場所が、九重に二箇所ありますが、その一箇所が猟師岳です。
　九重が好きで、毎年６月と１１月には訪れる私達夫婦ですが、６月の九重は、ミヤマキリシマをはじめ、ドウダンツツジ、コケモモ、マイズルソウなど花がいっぱいです。
　今回は猟師岳のオオヤマレンゲとミヤマキリシマを訪ねた登山を紹介します。

エリア 久住高原(大分)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車 徒歩

　いつものように九酔渓を飯田高原へと登って行きます。ここは途中の桂茶屋です。

　九酔渓は滝が多く、滝街道などとも言われています。これは桂茶屋の処にある天狗滝です。この他にも、九酔渓にはいくつもの滝がかかっています。

　飯田高原に登り、九重夢大吊橋をチラッと横目に見て通り過ぎます。これは、私のお気に入りスポットからの九重夢大吊橋です。

　長者原方面に向かい、途中から筋湯温泉への道を取り、筋湯温泉をも通り抜けてそのまま進みます。
　今回私達が向っているのは猟師岳１４２３ｍです。

　梅雨独特のうっとうしい空です。小雨も降っています。

　雨に濡れた緑は、青々としてみずみずしく美しいですが、登山条件はいいとはいえません。　

　八丁原地熱発電所の近くを通り、猟師岳の登山口になるスキー場にやって来ました。ここに車を止めて、舗装された道を歩きます。

　見えているのが猟師岳です。

　牧場とスキー場とリフト乗り場の建物も見えています。もっとも雪のない今の時期は、リフトは動いていませんが。
　私達はスキー場の中の遊歩道のような道をたどり、リフトの上の駅の所まで登ります。
　ここからが樹木の間の散策路で、やっと山道らしくなります。ぬたくったような所や、カラ沢のような所を越えて２０分ほどで、使われてない林道に飛び出します。

　この辺りが花の多い所で、まず目に入ったのがサワウツギです。

　ヤマボウシも咲いていました。

私はヤマボウシの花が好きです。

今回の目的の花、オオヤマレンゲが見えました。

　オオヤマレンゲです。じっくり見てください。

　オオヤマレンゲは、天上の名花と言われているとききましたが、なるほどと納得できます。

　確かに、オオヤマレンゲの花は、花芯に小さな仏様が立っているように見えます。

　色も清楚な美しさなら、香りもほのかで優しいオオヤマレンゲです。

　私達はオオヤマレンゲを見た後、林道を横切り、再び登山道へと分け入ります。
　シャクナゲの林を抜け、ぐるりと回りこみ、西面から頂上へと向います。
　急なぬかるんだ斜面をよじ登ります。木々の間から抜け出して、急登もなだらかになり、展望が開けてくると、ミヤマキリシマが現れます。

　場所によっては終わりかけている所もありますが、まだ咲き残っているミヤマキリシマも多いです。

　猟師岳のミヤマキリシマです。オオヤマレンゲを目当てにやって来た猟師岳で出会ったミヤマキリシマに感激です。

これも猟師岳のミヤマキリシマです。

笹の原を抜けて頂上へと向います。

ミヤマキリシマが点在しています。

猟師岳は思っていたより多くのミヤマキリシマがあります。

６月１９日のミヤマキリシマとしては、咲き残っているでしょう！

１４２３ｍの猟師岳頂上に着きました。

記念写真におさまります。

猟師岳頂上付近にもまだミヤマキリシマは残っていました。

猟師岳から下山、帰りは大回りして、牧ノ戸に立ち寄りました。

これは大曲りからの三俣山です。

ズームで撮れば、ホレこの通り。かっこいい三俣山です。

　見えているのは、ミヤマキリシマで赤く染まった星生山です。

　この夜の宿は、筌ノ口温泉の自炊民宿「山里の湯」です。ここは元九重スガモリ小屋をやっていた人がしている宿で、多くの山仲間が集まってきます。日帰り温泉もやっており、炭酸泉の温泉としてとても人気があります。私達も、ここの温泉が大好きで、九重に来る度にここに泊まっています。

　夕食は、飯田高原に住む友の誕生祝を兼ね、お食事の店「野尾野」に出かけました。半年ぶりの友との再会を祝して、乾杯です。山菜の天麩羅や煮物、和え物、コンニャク料理、山女の塩焼きなど、山のご馳走を囲んで盛り上がりました。
　花と温泉と山のご馳走、九重　最高です！！