中米放浪記・番外編[1] アレナ・メヒコ - ルチャリブレ観戦記 (メキシコ・プロレス)

2012/06/16 - 2012/06/16

　メキシコ・シティのアレナ・メヒコでルチャ・リブレを観戦しました。せっかくなので、観戦ガイドっぽいものを書いてみたいと思います。


**情報は2012年6月のもの。1ペソ=6円で計算。

==中米放浪記・番外編==
[1]アレナ・メヒコ - ルチャリブレ観戦記 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686736/
[2]グアテマラ チキンバス入門
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689725/

==中米放浪記==
[1]中米の楽しみ方
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688306/
[2]メキシコ・シティ - 遺跡見学とピープル・ウォッチ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686493/
[3]トラコルーラ - エプロンの似合う田舎の定期市
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687397/
[4]サンファン・チャムラ - 神秘のドアを開け
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689039/
[5]シナカンタン - 日曜朝に咲く教会脇の小さなスミレ畑
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687675/
[6]パレンケ vs ティカル　どっちの遺跡対決
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687162/
[7]チチカステナンゴ - キラリと光る市場の脇役たち
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687114/
[8]サンフランシスコ・エル・アルト - キング・オブ・定期市
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687872/
[9]スニル/トトニカパン - 野菜と温泉の時間 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687621/
[10]ソロラ/サンティアゴ・アティトラン - 男の普段着対決
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687955/
[11]サンペドロ・ラ・ラグーナ - 山男、雨季に泣く
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687447/
[12]アンティグア - 元祖・沈没地の微妙な味わい
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687243/
[13]サンファン・アティタン - パープルタウンにタイムトリップ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688519/
[14]トドス・サントス・クチュマタン - 秘境で生き残るアメカジ・ストリート
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686652/
[15]カンクン - 雨季でも楽しめるリゾートタウン
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688720/

エリア メキシコシティ(メキシコ)

[目次]

　会場とアクセス
　対戦カード
　座席と値段
　スタジアムの中へ。
　客席の環境
　選手入場
　試合内容
　個性派レスラー
　メインイベント - 金網マッチ
　お土産
　まとめ

[会場とアクセス]

　メキシコ・シティでは、週三回、ルチャ・リブレの試合が開催されます。場所は火曜と金曜がアレナ・メヒコ、日曜日がアリナ・コロセオ。必ずあるというわけではありませんが、たいてい毎週試合があります。私が今回観戦したのはアレナ・メヒコで、ここではCMLLという団体が興行を行なっています。

　アレナ・メヒコ(写真)があるのは、地下鉄クアウテモック駅から５分ほど東に行った場所。外からは普通のビルにしか見えませんが、中は大きなスタジアムになっています。

[対戦カード]

　ビルの外壁に直近の試合の宣伝が貼ってありました。ここで対戦カードと席の値段を確認しておきます。試合カードの豪華さによって、毎回値段が違うので注意が必要です。


**対戦カードはCMLLのホームページでも確認できます。
http://www.cmll.com/

[座席と値段]

　ポスターによると、アリーナ席の場合、席の値段はリングからの距離に応じて６段階。五列目までが385ペソ(2310円)、一番遠い26列から30列が160ペソ(960円)。観戦しにくそうなアリーナ角のエリアが150ペソ(900円)。プレフェレンテと呼ばれる二階席の場合、中央が130ペソ(780円)、サイドが120ペソ(720円)。グラダと呼ばれる三階席(おそらく自由席)が50ペソ(300円)。ポスターの一番下には、子供は危ないから前三列に座れないようなことが、書かれています。値段はわかったのですが、会場を見てみないとどの席がベストなのかはっきりしません。

　たまたまチケット売り場にいたダフ屋のオヤジに場内の写真を見せてもらいました。これを見る限り、アリーナの席は高さがなくてちょっと見にくそうです。今回は二階席にしておきます。

　ちなみにこの男性、東側の窓口のほうに昼間っから陣取っていて、「三階席以外は売り切れだよ」とか適当なこと言って、１・２階席のシートを高く売りつけようとします。軽くシカトしておきましょう。彼らから買う価値があるとすれば、リングサイドの席くらい。

　試合のチケットですが、会場の窓口だけではなく、チケットマスターでオンラインで購入して、指定の窓口で受け取ることもできます(試してません)。席の指定はもちろんできませんが、購入手続きの前に具体的な席番号が表示されます。

　そのチケットマスターのサイトに、アレナ・メヒコのルチャリブレ用会場レイアウトが載っていました(写真)。これを見る限り、二階席中央(緑の部分)はかなり広く、席によって当たり外れがありそうです。まーそんなこと気にしてもしょうがないので、エイヤで購入することにします。

チケットマスター - http://www.ticketmaster.com.mx/　Deportes -> Lucha Libre CMLL

　これは、チケット売り場の上に貼られていた料金表。あとでいろいろ調べているうちに、ちょっとした矛盾があることに気付きました。宣伝ポスターとこの価格表では、アリーナ部分の値段が微妙に違うのです。６段階だった席のクラスが４段階に減り、値段も高い方にシフトしています。これは一体...。恐らく、ポスターを刷った後に料金を変更したのだと思います。その証拠に、チケットマスターでもアリーナ席の値段は４段階しかありません。

　いずれにせよ、窓口での発券もチケットマスターのシステムを使うので、窓口の男性が詐欺を働くことはまず不可能です。チケットに払った値段が印刷されていれば、その席はその値段なのです。

[スタジアムの中へ]

　アレナ・メヒコの場合、通常８時半から試合が始まります。私もその時間に合わせて会場へ。

　広い入口に係員が数人並び、観客の荷物チェックを行います。ここでカメラが見つかると、試合終了まで預けておかなくてはなりません。これは外国人への嫌がらせというわけではなく、現地人も普通にひっかかります。

　さて、どう対処すべきか..。ここでの検査はポケットを上から触ったりするだけの簡単なもの(ジョー樋口のボディチェック程度とお考え下さい)。そういうわけなので、私は靴下にデジカメを隠してあっさり通過しました。ただしその後、流れるように二階席まで案内されたため、カメラを靴下に挟んだまま歩くのが大変でした。一旦、会場に入ってしまえばカメラ云々言わることはありません。会場内にいるスタッフは基本的に物売りの人だし、他の客だって携帯カメラでガンガン写真撮ってるわけですから。

[客席の環境]

　中の会場ですが、向正面に花道と巨大スクリーンを固定したエンターテイメント・スタイル。観客とレスラーが接触することはまずありません。気になる私の席はといえば..なんと二階席ド正面の三列目。昼間早い時間に買ったとはいえ、窓口の人はほぼベストの席を用意してくれました。ただし...大きな問題がひとつ。

　二階席とアリーナの間にはフェンスがあり、前から4,5席目までは、それがモロ視界に入るのです。これでは試合観戦どころではありません。私はこの席をあきらめ、もっと後ろの空席に移動しました。

　会場内には、白いシャツを来た案内係のような人が沢山います。彼らは基本的には観客の御用聞き。飲食物の注文を受けて、席まで運んできてくれます。雰囲気的には大相撲の升席や野球スタンドのような感じ。飲み食いしながらまったりプロレス観戦です。ここでの試合はテレビ放送されるので、リング近くには、実況席があります(写真右下)。

[選手入場]

　それでは、試合の方を見て行きましょう。試合の前にまず、ド派手な選手入場が行われます。基本的に一人づつ、巨大スクリーンに紹介PVが流れる中、さっそうと登場、階段を降りてリングに向かいます。

　ビキニの女性が踊る中、花道を歩いてリングへ。この女性たち、ラウンドガールとかやるわけでなく、ただこうして踊るだけ。賑やかしかつ、テレビ用の演出です。

　こういう感じで、６人ダッグマッチになると選手入場が６回行われます。全員揃い、リングアナがレスラーをコールした後、いよいよ試合開始です。席に案内される時、ポスター風の試合リストをもらっているので、一応、選手の名前はわかります。

[試合内容]

　この日の試合は、４つのタッグマッチと１つのシングルマッチ、メインが金網デスマッチ。タッグマッチは必ず３本勝負で、たいていお互い一本づつ取って見せ場を作った後、三本目で勝負が決まります。

　一本決まる度にラウンドガールが出てきて、スポンサーの宣伝をしながら次のラウンドを告げます。テレビ放送されていることもあり、スポンサーは３Mや携帯電話会社など大企業ばかり。

　身軽な選手が多いため、試合はテンポよく進みます。後ろの試合になるほど、選手のスキルが上がって、大技や連携技、場外への飛び技が多くなります。それでも、日本の大技連発プロレスと比べるとやや地味な印象。

　席が真正面なため、テレビでも見ている感じ。選手もカメラのあるこちら側に向かって勝ち名乗りを上げます。

[個性派レスラー]

　ルチャ・リブレといえば、善玉・悪玉がはっきり分かれていて、全員マスクをかぶっているような印象があります。実際見てみると、そうとは限りらないようです。レスラーのうち、何人かはマスクなしで登場してきました。ただし、そういう人達に限ってキャラが立っています。写真中央のレスラーはオカマ系レスラー。もちろん、試合中その特性を生かした技を繰り出します。

　ミゼット(小人)レスラーも健在。ミゼット同士の試合ではなく、タッグチームに帯同して、混乱時にリングに乱入したりします。味方に加担するために出てくるのですが、たいてい返り討ちにあい場内の笑いを誘います。


写真: ぬいぐるみのような衣装をきたミゼットレスラー。

[メインイベント - 金網マッチ]

　この日のメインはなんと、女性レスラーによる５ｘ５金網マッチ。ひょっとして今日のチケットがいつもより高いのはこれのせい?

　即席で張られた金網の中に、１０人入って試合開始。相手チームの選手をそれぞれ痛めつけます。試合開始から３分経った後は、金網を登って外にエスケープしてもOKというルール。ひとり、またひとりと相手レスラーを振りのけ場外に逃げ出します。なんだかんだで最後は各チームひとりづつになりました。

　最後に残った選手は、一対一で勝負して決着をつけなくてはなりません。結局、巨漢レスラーが破れて、マスクを脱ぐことになりました。彼女は、この日一番の声援を浴びていた選手です。

　すべての試合が終わったのは１１時少し前。約二時間半の興行でした。客の入りですが、アリーナは７割くらいの入り。二階席は、私のいるエリアはほぼ満員ですが、他はガラガラ。三階席も同様です。

[お土産]

　会場を出たら、お土産タイム。周辺にはいくつもルチャリブレ関連グッズの露店が並びます。売り物はマスクやフィギュア、DVD、Tシャツなど。見ていると、マスクを家に買って帰るの子供が多いようです。

　なぜか知りませんが、ルチャリブレのTシャツってセンスいいんですよね。一枚買っときゃよかった。

[まとめ]

　初めてのルチャ・リブレ観戦は、プロレスとしては「ふつう」だったけど、トータルとしては結構楽しめました。以上、ルチャ・リブレ観戦レポートでした。

[リンク集]

==中南米旅行記一覧==
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==海外旅行記一覧==
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==国内旅行記一覧==
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