2012/06/24 - 2012/06/25
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黒いさくらさん
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野に花が咲き始める時期 スイスへ出かけました
写真はサンモリッツの東の高台ムスタス・ムライユからエンガディンの谷の眺望です
ベルニナアルプスの山々に囲まれた谷間に手前からシュターツ湖、サン・モリッツ湖、チャンプフェー湖、シルヴァプラーナ湖、シルス湖が連なってみえます 靄にかすんでいますがその先にマローヤ峠があります
エンガディン地方を代表する風景と言われます ここを流れる川はエンガデンのエンがインになってイン川と名づけられオーストリアのインスブルック(イン川に架かる橋)からドイツに流れドナウに合流しています
この谷には小さな村が点在し地産池消の生活です 移動手段はポストバスです 遊歩道が整備され若者からお年寄りまで汗を流して短い夏を楽しんでいました 狭い谷間の牧草の収穫にも忙しそうでした
イタリア人のセガンティーニはアルプスの山に魅せられてイタリアのコモ湖の近くから移住してきました(直線距離でわずか20キロ余) ジャコメッティはこの谷で生まれ育ってフランスで活躍しました
スイスの小さな村の紹介です
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サンモリッツ湖畔
サンモリッツは東西南北アルプスの3000メートル級の山々の壁に取り囲まれている 雨雲が東西南北いづれの方角から近づいても山々の壁に阻まれ
雲は上昇し雨や雪を降らせ壁を越えてサンモリッツへ降りてくる このとき気温が上がり水分が蒸発し雲は消滅してしまう 日本の冬に日本海側は雪太平洋側は快晴という理屈が当てはまってサンモリッツは1年のうち300日以上は太陽が出るという
その上海抜が1,800メートルと高い 世界中からアスリートがやってくるというのも納得 ロンドン五輪を控えて込み合うという -
湖畔に立つセガンティーニ美術館
セガンティーニが亡くなったシャフベルクの山小屋を望む場所に建てられているのいう
最上階には彼の三部作が展示されている -
エンガディンの谷をバスは走ります
湖の水は氷河から流れ出た水の色です -
ポストバスがマローヤ村に着きました
町の中心です -
ポストバスの発着場の隣にセガンディーニのアトリエがありました
サンモリッツにあった美術館と何となく似ていますね -
アトリエから山の方角にはこんな光景が広がっています
雪解けの水が滝を作っていますね -
マローヤ村を出発してマローヤ峠に向かいます
いろは坂のようなつづら折りです
今の時期道路の補修に忙しいとのこと -
くねくね道をしばらく走って小さな村(Vicosoprano)で小憩です
ここはもう分水嶺を越えてイタリアのポー川の流域です
標識の一番下にある Borgonovo と Stampa を覚えておいてくださいね -
村の風景を紹介します
お花がきれいです
どの家も手入れが行き届いています
観光が大切な産業と皆さん理解してのことでしょう -
教会もあります
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地産地消のリコッタチーズも作っています
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家の窓には人形が
このあたりに伝わる昔話の登場人物だそうです -
町の裏に回ればこんな橋も
この水は約300キロメートル流れて地中海へ到達です -
Boronovo を通り過ぎ
Stampa への途中の小屋です
ジャコメッティはBoronovoでうまれ
Stampa で育ったそうです -
スイス政府はジャコメッティに敬意を表して
彼の作品「歩く人」を100スイスフラン紙幣にデザインしています
この紙幣は現在使われているものです
余談ですが彼の「歩く人」が最近ロンドンで競売され94億円の値段がついたそうです -
川を渡ってソーリオ(Soglio)村へ登っていきます
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橋を渡るとすぐに村があった
村の名は Promontogno
ハイカーがいっぱい乗ってきてバスは満員になる -
谷底からは見えなかった高い山が見えてきました
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バスはちょっと坂を登ってソーリオ村(Soglio)に着く
ハイカーはかなり年配の人たち
上りはバスに乗り下りを徒歩で下るという
ただしきた道を下るのではなくハイキング路を歩き時として隣村へ降りるという -
見つけました!!
セガンティーニ三部作の一つ「生」の遠景 -
作品「生」の右上の部分の遠景の山は上の写真の山と言われています
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作品の手前の風景はこのあたりの風景だそうです
風景の右前方の二つの山の間から遠景の山が見えます -
ソーリオ村の観光案内所
一シーズン何人訪れるのかと思う質素なドア
あと数枚村の風景をご案内します -
昔のままの姿
今から観光開発の手が入るのか -
村の水場
このあたりの村はどの村もこういった水場がいくつもある -
今もこのように利用しているようだ
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村の教会
セガンティーニは冬になるとアトリエを作ったけれど厳しい寒さの
マローヤからここソーリオ村へ移って過ごしたという
夏になれば山岳風景を描くためサンモリッツ近郊の山の上のシャフベルクへしばしば出かけたという -
セガンティーニはアルプスを愛し三部作のひとつ「自然(存在)」の作品を完成させるために、彼の作品をサポートしていた女中バーバと三男マリオを連れてシャフベルクへ上りました。しかし急性腹膜炎を発症し、牧童たちが使っていた簡素な山小屋にて41年の短い生涯を終えることになりました。
彼が最期を迎えたこの山小屋は、現在「セガンティーニ小屋」と名付けられ、夏季には登山家たちやハイカーたちにスナックやドリンクを提供しています
と案内書に書いてあります
表紙の写真のオタス・ムライユから2時間の急峻な山道を南へ登ったところだそうです この写真は表紙の写真と同じ場所から南の方向を撮影したものです
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