2012/06/28 - 2012/06/28
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井上@打浦橋@上海さん
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NHK・BSの「世界ふれあい街歩き」は私の大好きな番組。
世界各地の街の様子を伝える番組ですが、そのスタイルは、初めての散歩ぶらつきで見えて来る街の姿を伝えてるところですね。
そんな世界各地の様子が見られるんですが、そんな中でも、私は中国モノが一番大好き。中国モノは、今まで、イロイロ取り上げられてきたわけですが、未だに、私の住む上海が出てこない。なんでなの・・・上海は面白いよ、と言いたくなる気持ちが続いていたんですが、やっと、とうとう、アット・ラースト・・・上海が登場したのでした。
「南京路界わい」と「四川北路界わい」と2週続けての上海特集。
いやあ、嬉しかったですね。
2つとも録画して3・4度見ましたね。
それを、ココにアップしました。
画像は、9割がた、テレビ画像をデジカメで撮ったもの。そこにチョビット私が撮った画像も挟みました。テレビ画像をアップすることはルール違反なのかどうか・・・好きな番組と、好きな上海を紹介したい気持ちからですので、その辺はお許し願いたいです。
また、番組への突っ込みも、チョビットさせて頂きます。それは、経路的に、なんか変だぞ、といった程度のものでして、ワタシ的には、まあ、番組制作上、コリャしゃあない、目くじらを吊り上げるほどではないというものです。
では、まずは「南京路界わい」から・・・。
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これは「世界ふれあい街歩き」の公式サイトに載っていた「上海・南京路界わい」の街歩き案内図です。
上海の中心部の基本は、外灘と、そこから西へ伸びる南京路と、その行き着くところである人民広場と言うことになるでしょう。それを、表した地図が、この案内図に一致しますね。案内図には、その、上海のメインストリートである南京路とその周辺の「上海・南京路界わい」で巡り歩いた各スポットが表示されています。さて、それらの各スポットが、実際のところ、どこなのか・・・つまり、例えば「惣菜の屋台」は、●●路の、どこにあるのか、といったことも、ココで明らかにしていきたいと思います。
人民広場は昔は競馬場。この案内図で示されてる範囲は、昔はイギリス租界地区。イギリス人は、競馬場作りたがるんですよね。人民広場の競馬場は3代目らしいです。最初はどこに作ったのかはわかりませんが、2代目は3代目の東隣にあったようです。湖北路と言う道があるんですが、この道は直線ではなく半円形になっています。レースコースだったということなんでしょう。外灘から競馬場へ向かう道、南京路は、「大馬路」とも呼ばれていたとか。その大馬路と並行して走る、九江路、漢口路、福州路、広東路は、それぞれ二馬路、三馬路、四馬路、五馬路とも呼ばれていたそうです。
さて、この「世界ふれあい街歩き」の公式サイトの「上海・南京路界わい」編の案内図ですが、相当、いい加減でしたね。いや、それは、まあ、しゃあないんでしょう。メチャメチャちがうのは「洗濯物路地」と「総菜の屋台」と「編み物おばさん」でした。下の案内図が、私の作った正解版です。この正解版には番組で出てきた順に番号振ったわけですが、①電動バス、②若い女性二人、③洗濯物路地、④総菜の屋台・・・ここまでは、経路がたどれるんです。しかし、⑤の編み物おばさんが、グッと大きく南西へ行ってしまう。⑦上海美術館、⑧厩舎跡・・・・その後に、編み物おばさんなら、すんなりした経路がたどれるんですが・・・それと、⑥の老舗刃物屋が、どう考えても、経路をたどることが出来ない。 -
「世界ふれあい街歩き:上海 南京路界わい」の出だしは、この①の画像の風景でした。
コレ見て、おおお、そうか、やっぱココだろうな・・・上海の風景といえば、今や、おでんタワーがある、あの近未来都市風景になるんですが、チョイと前までは、歴史的建築群が並ぶ外灘風景か、この風景だったんです。
コレは上海大廈の17階のバルコニーから見渡せる風景ですね。
上海大廈は4星クラスのホテルですが、昔はブロードウェイ・マンションと呼んでいまして、昔の外国人長期滞在者向けの高級アパート。当時の上海の不動産王であるサッスーン所有の建物です。
ココからの風景は手前にガーデンブリッジが見えて、その向こうに、外灘の原点である外灘源、そして、その先に、外灘の湾曲したラインが見渡せるというものです。
その下の②の画像は、2005年の8月19日の17階バスコニーからの眺めです。
①の画像との違いは、②の画像には、まだザ・ペニンシュラ上海がなくて、まだ呉淞路閘橋がある、という2点です。
ザ・ペニンシュラ上海が完成したのも、呉淞路閘橋が撤去されたのも2009年なんです。
更にその下の③の画像は、いつごろのものなのか、昔の絵葉書の画像です。
和平飯店(当時のサッスーンハウス)の三角屋根が見えますから、その手前の中国銀行が出来る前ということで、1937年以前のものであるはずです。
2005年の②との違いは、遠くに高層建築がないことと、呉淞路閘橋と上海人民英雄紀念塔がないことです。
そして一番下の画像が、上海大廈・・・昔のブロマンですね。
ブロマンの手前にはガーデンブリッジがあります。 -
上海大廈17階からの映像から、おでんタワーからの映像に変ります。
目指す、南京路は和平飯店と和平飯店・南楼の間を西へ伸びる道。
南京路といっても、今は、正確には南京東路です。
昔は、南京路と言う呼び方でしたが、それは、今の南京東路にあたります。
南京東路(昔の南京路)は人民広場手前まででして、その先の道は、南京西路(昔は静安寺路)となります。
この「世界ふれあい街歩き」では南京西路もコースに入っていますので、まとめて「南京路」にしてしまったんでしょう。
外灘の遊歩道を南から北へ行きますと、歴史的建築群は左に見え、おでんタワーや栓抜きビルなどが並ぶ近未来都市風景の浦東((陸家嘴)の風景は右に見えるということです。
外灘沿いの道、中山東一路を渡り、南京東路へ・・・。
右が和平飯店、左が和平飯店・南楼。
今はそれぞれ、フェアモント ピース ホテル上海、スウォッチ・アート・ピース・ホテルとなっています。
昔はそれぞれ、サッスーン・ハウス(あるいはキャセイ・ホテル)、パレス・ホテルだったのです。 -
南京路は外灘から行きますと、河南南路を超えますと、歩行者天国となります。
「南京路歩行街」と金色文字で刻まれた石版が見えてきました。
右にはアップルビルも見えてきました。
観光車と表示された電車が見えてきました。
これは、南京路歩行街の東端、西端を行ったり来たりする観光用の電車です。
先頭車両の運転手さんにイロイロ伺います。
「これは電動バスだよ。環境にもイイんだ。外国人もたくさん利用するよ。」 -
また、南京路を西へ行きましたら、ベンチで座って服を取り出し、品定めしてる若い女性2人が・・・。
彼女達にも何してるのと聞きました。
「ええ、さっき買った服を見ていたの」
「南京路は、どう?」
「すごく賑やかで、とっても楽しい。
「どこから来たの?」
「江西省の景徳鎮から来ました。南京路は、もう賑やかで、人が多くて、言葉が出ないくらい」
彼女達と別れて、また西へ・・・右にはユニクロが見えてきました。 -
なにやら北へ抜ける路地が・・・・
そのトンネルのような通路の壁には結婚アルバムの写真がたくさん貼り付けられています。
奥に行きますと、南京路とは全く違う別世界が・・・・
鉄の門扉がありますが、開けっ放しになっています。
そこには「寄放行李」という看板があります。
ははあ、観光客の手荷物を預かるんだな・・・。
更に奥にいきますと、洗濯物がタクサンぶら下がっています。
食堂なんかもあります。店の名は老弄堂です。
咸肉菜飯がありますね。コレは上海風炊き込みご飯です。 -
入り込んだところは東風小区と言うんでしょう。
これが、その東風小区と、その周辺図です。
南京東路と天津路にはさまれた一画で、南京飯店の裏にあるということですね。
南北を通る路地があり、そこから東西に伸びる狭い路地もある。
その狭い路地沿いに長屋タイプの集合住宅がある。
脇の路地には、そこの住民の生活がある。
この路地ではおばさんが洗濯しています。
この路地では、おばさんが洗濯物を干している。
手前のタオルはキティーちゃんでした。
洗濯物はいつもココで干すんですか・・・
「部屋は狭くて干す場所がないから、いつも外だよ」
その道具はなんていうんですか・・・
「これは”ウツト”って言うの」
我が家の妻に聞いてみました。
妻は「ウツド」と言いましたね。「ツ」の音がアクセントがあります。
ココには長く住んでるんですか・・
「夫はここの生まれ育ちだから、60年以上住んでいるよ。そう、建物自体は70〜80年経っているだろうね」
家の前には小さな鉢植えの植木がたくさんあります。
なんか、東京の下町みたいですね。 -
ここでインフォメーション。
外灘の時計塔のある建物の時計に関してです。
正式名は江海関あるいは上海海関です。
まあ、上海税関と言ったほうが分かりやすいですね。
上海税関は昔からここにありまして、今の建物は1927年竣工3代目らしいです。
その時計台の管理人が魏雲寺さんです。
この上海税関の建物は、その西隣に建つ香港上海銀行の建物と共に外灘の2大主役と言う感じですね。
時計の直径は5.3mだそうです。
動力源は大きな錘でして、それを上まで一杯に巻き上げると、時計は3日間動き続けるそうです。
時計の文字盤には WHITCHURCH ENGLAND 1927 と銘打たれています。
どうやら、このWHI・・は、こういった時計塔の時計の専門メーカーのようで、相当古い歴史を持つ会社のようです。
鐘は15分おきに鳴るということです。
これをウェストミンスターチャイムというらしいです。 -
次は総菜の屋台です。
この屋台がある道は、どこなのか・・・・
右に見える「天宝国際特鋼」が手がかりですね。
検索掛けましたら貴州路285号と出てきました。
南京東路の1本北の道が天津路、その北が寧波路、更に北が北京東路。
テレビに出てきました総菜の屋台は、その北京東路よりも北にある屋台だったんですね。
おかずは2品で8元ですって・・・そして野菜は免費(サービス)らしいです。
いやぁ、安いですね。
その日は、日曜日なので種類は少ないそうです。
お勧めは、豚の醤油漬けと豆腐のひき肉詰めだそうです。 -
さて次は、編み物おばさん。
編み物おばさんがいた小区はどこなのか・・・・
出だしの道を見て、一瞬、浙江中路かなと思ったんですが、遠くに見える高架が2段になってる・・・・そうなると南北高速が交差する辺りかも・・・そうだそれに違いない・・・何度かこの道は通ったことある。
右に見える「老四川小吃店」で検索掛けましたら重慶北路。
間違いない、あそこだ・・・
大沽路沿いにある小区ということなんでしょう。
しかし、総菜の屋台の貴州路から、こんなところに飛んでしまうとは・・・
おかしいと感じましたね。
たぶん、これは後段に出てきます、上海美術館、厩舎の跡地を巡った後に周ったんだと・・・・
それの方が、絶対、経路的につじつまが合いますから。
大沽路から小区に入り込みますと、路地が四方八方に・・・。
左の路地へ行き、更に、また別の路地へ・・・
どの路地にも洗濯物が・・・・
奥の路地では、外でなにかしてるおばさんが・・・
ああ、編み物してるんだな。 -
お婆さんは、帽子を編んでいました。
話しかけますと・・
「今着てる、このセーターも自分で編んだなよ。80歳だよ。入れ歯は1本もないよ。」
この家には長く住んでるんですか・・・
「そうだよ、チョッと入ってみないかい」
ということで部屋の中へ・・・
部屋は勿論、広くはありません。
隅には梯子があります。
ああ、この梯子は中2階にある寝床への階段だな・・・
いや、うちの妻の住んでいた家もそうでした。
20平米弱の部屋に一家5人が住んでいたので、やはり、そこには中2階の寝床がありましたから。その妻の家は、南京東路の4本南にある広東路にあったのです。10年以上前に撤去され今はビルが建っています。
さて、お婆さん、自分のアルバムを見て行けと、アルバムを取り出して開いてみせます。
「これは私が30歳のとき、結婚10周年の写真だよ。この小さい写真は私が中学を卒業した時の写真だよ。生まれて初めて撮った写真。私は結婚してからも、まだ学校に通っていたんだよ。」
「引っ越したくないんだけどね。隣の人も親切だからね。こういう古い建物は安全でもあるのよ。留守しても、周りの誰かが面倒を見ておいてくれる。
外に出て、また洗濯物がぶら下がる路地を・・・・
向うからお婆さんが杖をつきながら、やってきます。 -
さて、場面は変わりまして・・・ここは、どこかな・・・
右向うに第一食品の看板が。
フ〜ム、ああ、そうか天津路だな。
南京東路の1本北を東西に走る南京東路の裏道と言う感じの道。
そして、右へ行く道が広西北路。
2005年当時は、この角には蘇州面館という麺屋があったんですが、今は、もうないですね。
その広西北路を南に行き、また南京東路へ。
南京東路に出て右に行ったんですが・・・・・
右へ行ったということは、西へ行ったということ。
これが、チトおかしいのです。
と言うのは、この後に出てくる、老舗刃物屋さんは、ここからだと東に位置してるからです。 -
これが、その「チトおかしい」を説明する地図です。
広西北路から南京東路に出て西へ行ったのに(①で表したところがそうです)、次の場面は②の位置からの南京東路西方向の風景だったんです。
この①画像が、①の位置から南京東路の西方向を見た街並み。
人の影を見ますと、冬場だと思いますので午後3時か4時か・・・
②の画像が②の位置から南京東路西方向を見た街並み。
右には保安坊という小区への入り口が見えます。
老舗刃物屋の張小泉刀剪商店は、その一つ先にあります。
南側にある建物の影が南京東路上に見えます。
これからしますと、午前と思われます。
テレビカメラが実際に動いた順と、編集された動画の順は違うんでしょうね。
まあ、それはそれでイイのかと思っています。
ここが老舗刃物屋の張小泉刀剪商店です。
私も上海に住み始めたころは、何度か行ったことあります。 -
この方はベテランの店員さんなんでしょう。
イロイロ、講釈していました。
「はい、包丁やハサミなどを扱っています。さらに工業用のものまで何でもあります。」
大きな中華包丁を取り出し、またまた講釈・・・
「この頭の丸い包丁は、真ん中で切り、後ろで硬いものを断ち、前の方でまな板を掃くんです。」
その時、店員さんの頭の後ろを何やらが、右から左へ素早く移動。
何ですかコレは・・
「伝票をこうやって、やりとりしてるんだ。お釣りもこうやって返って来る。これだと、お客さんを待たせません。便利だろう。当店ならではの見所でもあります。もう何十年もやっていて、老舗の当店だけの方法なんです。こういう伝統も守っているんですよ。」
いや、この方法は、ココだけでなく、昔は上海のいくつかの店で見た覚えがあります。
見ていて、なんか可笑しなことやってるな、という感想だったですね。
この方法が便利なのかどうか、いやぁ、私にはそうは思えなかったですね。
店は客で一杯でしたね。
人気があるんでしょうね。
地方からの観光客の皆さん、刃物は、ここで買わなきゃ、って思ってるんでしょうね。
いや、日本人観光客も、ココで買う人は多いのです。 -
ココで、また一息・・・インフォメーションです。
タクシー運転手の銭斌さんお勧めの朝食ベストスリー。
第3位:包脚布・・・天津煎餅変形タイプ
このクレープタイプの食い物は山東が本家本元。
天津でも、昔から有名。
10年くらい前ですと上海ではあまり見かけませんでしたが、今はアッチャコッチャで見ますね。
この天津煎餅は注文があってから作るものなんですが、1分くらいで出来上がります。
では、その動画をどうぞ・・・
http://www.youtube.com/watch?v=3bcsY90CjdQ&feature=relmfu
しかし、呼び名が「包脚布」とは・・・コレは纏足の脚を包む包帯のような布らしいです。
臭ってきそうな、呼び名だなぁ・・・。
第2位:豆腐花
やわらかい、ホカホカの出来立て豆腐を小さなお玉で掬い上げ、お碗に入れ、醤油味のアンを掛け、海苔や、ワケギや、干しえびや香菜などを載せた食い物です。 -
さて第1位は・・・・ハイ、コレです。
糯米粢飯巻と言うんですね。
コレは私も大好きで良く食います。。
赤飯の俵型おにぎりでして、中には魚肉ソーセージや油条や漬物や肉デンブなどが入ってる。
いつも、義母が買ってくるヤツを食っていましたので、どうやって作ってるのかは知りませんでした。日本の海苔巻きを作るスダレを使ってるんですね。
下の2つの画像は、2008年と2009年に食った物の画像です。 -
南京東路から、南京西路へ・・・・
昔の南京路は、外灘から行きますと、競馬場手前で終わる道筋でして、今の南京東路に当たります。その先に伸びる道は、昔は、静安寺路と言っていたそうです。その静安寺路が、今の南京西路に当たります。
東路から西路に入ってスグ暫くは、左には人民公園の緑が続きます。
昔の競馬場と言うことですね。
そして、人民公園が終わりますと、左に時計塔がある古い建物が見えてきます。
コレが、その建物です。
上海美術館です。美術館になる前は上海図書館でした。
入場門にはスーツでバシッと決めた若い案内人がいます。
ここは、何ですか・・・
「これは上海美術館です。1930年代の建物です。昔は競馬場のクラブハウスだったんです。この周辺は、昔、上海競馬場だったんです。」
では競馬場だった頃の、古い画像をどうぞ。、 -
これが競馬場があったころの地図です。
競馬場は、イギリス租界の拡大と共に、その場所を西へ移して行ったそうです。
初代、2代目と場所を移し、3代目が現在の人民公園、人民広場があるところということです。
初代がどこにあったかは、私は知りませんが、2代目は地図で示したところで間違いないでしょう。今の道で言いますと、湖北路、海口路、北海路が半円形のラインに乗る道ですので、これが、2代目のレースコースだったんでしょう。3代目の時が、一番競馬が盛んだったんでしょうね。
厩舎や競馬関係者の住居などは、競馬場の西側にあったようです。
「街歩き人」は上海美術館のあと、競馬場西側の道を行き、ある小区に入り込みます。そして、そこが、昔の厩舎であったことを知ります。
それが、どこなのか・・・
競馬場西側の道・黄陂北路から威海路に入っってスグのところにある小区だったんでしょう。
これが威海路です。
そして、これが小区の入り口。
向うに見えるビルは中国民生銀行大廈です。 -
小区の中に入ります。
奥には、小さな広場があります。
そして、そこにはお婆さんが椅子に座って、日向ぼっこ。
そのお婆さんに、何してるの・・
「ひなたぼっこしているのよ」
お婆さん、ここに長く住んでるの・・
「そうだよ。もともとこのあたりは競馬場だったのよ。それで、ここは厩舎だったのよ。あそこに馬をつないだ金具があるよ。そうレースが終わった後に馬をつないだ金具。昔はたくさんあったんだけど、今はあれだけさ・・・」
これが、たった一つ残ってる金具ですね。
その横の扉は、上下別々に開閉できるそうです。
昔は、この扉の奥が馬の部屋でして、馬を出す時は上下ともあけますが、馬の様子を見るだけなら上の扉のみをあけたそうです。
厩舎探訪紀は下記をどうぞ・・・
http://blog.sina.com.cn/s/blog_4b789ad00100etrr.html
小区の小さな広場から威海路を見た眺めです。 -
また、ここでインフォメーション。
チャイナドレスのことです。
元々は満州族の服で、上海では1920年頃から広まったそうです。
案内はチャイナドレス仕立て職人の朱進友さんです。
彼のいる店は、ジャッキー・チェン御用達の店で、有名な店らしいです。
なんと言う店なのか・・・
チャイナドレスで椅子に座る時の綺麗な座り方などを話していました。 -
さて午後5時。
今度は、どこへ・・・
この道は・・・?
チンチン電車が置いてある道・・フムフム・・・
この道は金華路ですね。
この画像は上海に建国以来の大雪が降った日に撮った金華路です。
大雪と言っても、全然たいしたことなかったんですが、この時は、解放軍なのか、兵隊さんみたいな若者達が雪かきや、その雪の処分、運搬などをしていました。
この画像でも、チンチン電車の脇を、雪を積んだ台車を押してる兵隊さんが写っています。
テレビ画像では、この道が、どこなのかを示す地図が表示されましたが、全く違うところが表示されていました。
金華路は非常に短い道でして、チョイと行けば、もう、そこは南京東路。
その手前の金華路上には赤いクラシックカーも置いてあります。 -
南京路に出ました。
なにやらムードあふれる曲が聞こえます。
流れてるメロディーはテレサ・テンの「千言萬語」。
では、その「ブチドウウェイリャオシェンマ」で始まる歌をどうぞ。
日本にいる方はこちらを。
http://www.youtube.com/watch?v=8On5bhYHaFA&feature=related
中国にいる方はこちらを。
http://v.youku.com/v_show/id_XMzE5MDcy.html
でも、なんだ、この大勢の人達は・・・
ああ、そうか音楽にあわせて皆さん、踊ってるんだ。
皆さん、年配者ばかりで、踊るのは社交ダンス。
でも、凄い、こんなに大勢の人たちが・・・。
メロディーは永安百貨のバルコニーからのサックス。
吹いてるのは、派手なピカピカのコバルトブルーのスーツと帽子のおじさん。
このデパートは昔は永安公司と言いまして、南京路の4大デパートの一つ。
1918年開業で、解放後は、第十百貨商店、華聯商廈と名を変え、7・8年前に永安百貨となり、昔の名に戻りました。 -
大勢のカップルの中でひときわ目立つのが、この爺さん・・・
なんだ、なんだ、このお爺さん、ブレークダンスが入ってる。
動きが派手だし、カメラも、相当意識してる。
そして最後はイナバウアーで決めた。
おじさんにイロイロ聞く。いつもココでやってるんですか・・・
「そう、もう60年やってる」と言いましたら、脇から「嘘だろ、20年だろ」と突込みが入る。
「高校、大学時代から始めたんだ」その時、また脇からチョッカイ。爺さんの帽子を持ち上げる。
それに対して「やめろよ!」とマジで切れる。
そして、また気を取り直して「ようこそ、上海へ・・今の上海は最高だよ。今年77歳だ。南京路はきれいな街だし、みんな大好きなんだ。毎日、ココに来て遊んだり運動したり。」
隣の奥さんもバシッと決めています。
爺さん、最後に「今度はあなたと・・・」・・・聞いていた人は女性だったのかもしれません。 -
音楽は、少しインターバルがあり、次は、例の、あの・・・「つき・りょう・だいひょう・われ・てき・こころ」です。この曲は、私、前奏聴くだけで、もう、ゾクゾクしてきます。
では、テレサ・テンの名曲「月亮代表的我心」をどうぞ・・・
日本にいる方はこちらを・・・
http://www.youtube.com/watch?v=5qL9NaUSPGg
中国にいる方はこちらを。
http://v.youku.com/v_show/id_XNjgzMDI0.html
さあ、また、南京路を行きましょう。
東に真っ直ぐ行けば外灘です。
まだ月亮代表我的心のメロディーは聞こえてきます。
その哀愁のメロディーに後ろ髪を引かれながら、南京路を東へ・・・
脇を電動バスが通ります。 -
さあ、そろそろ、南京路も終わりです。
あたりは暗くなって、両脇の建物もライトアップ。
おでんタワーも見えてきました。
そして、この日の出発点である、外灘のプロムナードへ・・・。
向うには、おでんタワーや、栓抜きビルや、金ぴかビルなど奇抜な高層ビルが建ち並ぶ・近未来都市の風景。
プロムナードを南に行くと、右には1900年代初頭に建てられた歴史的建築群の姿が・・
ああ、やっぱ、エエなあ・・外灘は。
上海はなんてったって、外灘・・・THE BUND・・・だよなぁ・・・・。
ここで「世界ふれあい街あるき・上海南京路」編は終わるのです。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- りっちゃんさん 2012/07/22 08:16:12
- まだ見てないねん
- 打先生、こんにちは。
京都で今年2度目の夏にぐったりしています。
その番組、東平に居た時で大阪の父に録画してもらっています。
ものすご楽しみにしています。
いまさら何をですが
打先生の解説はほんまに役に立ちますね。
お盆に大阪に帰って見ることになると思うけれど、
打先生のこのページを一緒に観て
両親に説明しようかな。
- 井上@打浦橋@上海さん からの返信 2012/07/22 08:58:08
- RE: まだ見てないねん
- りっちゃん、どうも。
上海もだんだんギンギンギラギラムンムンムレムレの
天気になってきました。
今日も最低気温が27度ですって。
まだ8時になりませんが、外は27度なんしょう。
8時過ぎましたら、また階段上り下り運動に行ってきます。
決死の運動です。
40回出来れば、許すことにしました・・・いや、自分に対してね。
ブログの最後に、当時のマグノリア・テラス近辺の
北四川路の地図をアップしました。
日本の商店だらけです。歯医者も医院もあるし、
学校も、甘い物屋もあります。
コレ見てしまうと、
もう、完全に、日本のどこかの街っていう感じです。
私たち家族は、8月初旬からは、横浜生活に入ります。
まあ、でも上海にも家があるし、
カアちゃんは上海が恋しいはずですから、
横浜生活8に対して上海生活2くらいになるでしょうね。
では、暑さに負けずに、頑張ってチョ!!
-
- ElliEさん 2012/06/29 13:30:41
- テレビ見れなかったんです〜!
- 井上さん、こんにちは!
この番組バンクーバーでも放映しているんですが、見れなかったんです〜!
大好きな番組なんだけど、どうも私の時間とあわないんです。
おまけにうちのテレビは録画できない。
井上さんならきっと詳しい紹介してくれると思ってましたよ!
でも、旅行記、これだけ?
もしかしてダメって言われちゃいました?
- 井上@打浦橋@上海さん からの返信 2012/06/29 15:40:54
- RE: テレビ見れなかったんです〜!
- ElliEさん、どうも。
あの「世界ふれあい街歩き」は、もう大好きな番組です。
あの番組の奥の深さを表してる記事があります。
どうぞ・・・
■■■■■■■■■■■■■■■■■
レポーターや案内人すらいない。キャッチーな観光スポットにはほとんど行かない。
カメラが主観で街を歩き----しかも、ほとんどワンカットで歩き続け----、
”連れ”感覚のナレーションがつぶやくだけ、そしてやたら街の人々に話しかける。
で、内容はどうでもいいような世間話なのだ。でもこれらすべてが狙い。
その街を実際に歩いた気分を味わせるため、周到に準備されたもの。
当たり前だけど、テキトーにポンと撮ってサッと出してるだけではないのだ。
一見シンプル。だけどすごい仕掛け満載。
■■■■■■■■■■■■■■■■■
・・・どうですか。
> この番組バンクーバーでも放映しているんですが、見れなかったんです〜!
> 大好きな番組なんだけど、どうも私の時間とあわないんです。
> おまけにうちのテレビは録画できない。
上海の我が家はインターネットテレビなんですが、
コレが優れものでして、全部で40局くらいあるんですが、
全部の局の一週間分の番組が自動で録画されていまして、
それを見ること出来るんです。
ですから、その「上海・南京路界わい」も、もう2・3度見ています。
> 井上さんならきっと詳しい紹介してくれると思ってましたよ!
> でも、旅行記、これだけ?
> もしかしてダメって言われちゃいました?
いや、まだダメって言われていません。
私自身の画像も、多目に挟んでいくつもりですので、
まず、大丈夫でしょう。
上海オタクですので、場合によっちゃ、突っ込みも入れたいと思います。
- ElliEさん からの返信 2012/07/01 12:08:50
- RE: テレビ見れなかったんです〜!
- ああ、まだ完成していなかったんですね。
今日見たら、また写真が増えている。わ〜〜い!
景徳鎮からのお嬢さんたちは、番組に出てたのかな?
田舎から都会に出ると、見るものなんでも楽しいでしょうね。
私も普段静かな田舎に住んでるんで、上海、北京など、パワーのあふれているところが好きです。
あの番組は、ほんとにこちらも一緒に歩いているような気になりますよね。
自分も、こんな風に色んな人と出会ってみたいなって。
よく「じゃあ家においで」なんて、招き入れられているけど、
前もってリサーチしてあって、話しかける人など決まっているのかな。
テレビならいいけど、ただの旅行者は、なかなかこうもいかない。
井上さんのコメントもまだ続きそうなので、またうかがいますね〜!!
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