2012/05/28 - 2012/05/30
23位(同エリア48件中)
極楽人さん
“山歩き”が趣味の兄を案内してアルプスを周遊した旅の、最後のパートです。
ルツェルン近郊のアルプナッハから、ピラトゥス山に登りました。標高2132m。決して高い山ではありませんが、小さな登山電車が世界一の急勾配を30分かけてよじ登ります。モンブランなどの高峰とはまた別の魅力に胸が躍りました。
《行程》
成田(前泊)〜チューリッヒ(1泊)〜(ベルン経由)〜グリンデルワルト(2泊)〜ツェルマット(2泊)〜シャモニーモンブラン(1泊)〜モントルー(1泊)〜ルツェルン(1泊)〜チューリッヒ空港(1泊)。
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船
- 航空会社
- スカンジナビア航空
-
ルツェルンは美しい町です。
青い湖の畔に教会の白い尖塔、調和のとれた街並みとよく保存された明るい旧市街、そして勿論カペル橋。スイスの街といえばここ、と、訪れる度に印象を強くします。
でも、今回の訪問は“街歩き”が目的ではありません。 -
ピラトゥス山の登山電車に乗るためです。
起点の町アルプナッハ(ALPNACH STAD)へは鉄道でも行けますが、パスが通用するフェリーを選びました。 -
フェリーは、鉄道中央駅の横にある桟橋から発着します。
午前中は、1時間に一本程度の便があるようです。 -
フェリーはルツェルンの街を後にして・・・
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ルツェルン湖畔のいくつかの町で停泊します。
ルツェルン湖の正式名はフィアヴァルトシュテッター・ゼー(Vierwaldstaetter see)。「4つの森を結ぶ湖」の意で、入江は複雑に入り組んでいます。 -
停泊のたびに何人かが降り、何人かが乗ります。
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乗客はみな、デッキで美しい景色を楽しんでいます。
初夏の陽射しは暖かく、多少の風は気になりません。 -
おかげで、豪華な船室には誰も残っていません。
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1時間ほどで、目的地が見えてきます。
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アルプナッハ・シュタット。
登山鉄道ができる前から、ルツェルンとインターラーケンなどの山岳地帯を結ぶ交易ルートの要衝だったそうです。 -
桟橋に着く前から、丘の斜面には赤い電車が見え隠れして好奇心をそそります。
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船着き場から、道路を隔てた向こう側が登山電車の駅。
乗客は地下道で渡ります。
『登山電車で頂上へ、その後反対側へロープウエイで下って路線バスでルツェルンに戻る』、という周遊券を購入しました。パス使用で24chf。 -
大変な混雑、とガイドブック。時期が良かったのか、行列はありません。
電車は間近に見ると、見事な“平行四辺形”。
降りてきた電車は、レールごと横に移動して上り軌道に組み込まれます。 -
いよいよ発車。
後方の駅がどんどん小さく低くなります。 -
角度はこんな具合。
『傾斜度最大48%(480パーミル)』ってどういう意味ですか? -
開業はスイスで3番目に古い1889年。
出発駅と終点(ピラトゥス・クルム)までの距離は4.6kmで、標高差は1,629mに及ぶといいます。 -
途中駅で下り線とすれ違って、
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更に登り続けます。
このあたりで、緑はなくなります。 -
前を行く電車が、トンネルに入りました。
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危なっかしい崖っぷちを慎重にカーブして・・・
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ここが頂上のピラトゥス・クルム駅。
ホテルやレストランが併設されていました。 -
展望台から見た、ルツェルンの街。
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こちらはインターラーケン方面。
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ここからも、何本かのハイキング・ルートが延びています。
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しばらく待つと、次の電車が登ってきました。
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やはり、すごい角度です。
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もう一息!
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お見事!
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帰りは、ロープウエイを3度乗り継ぎます。
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乗り継ぎ駅で降りて散策もできますが・・・
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真直ぐ降りてきました。
ロープウエイはクリエンス(Kriens)という山の反対側にある町に着きます。ルツェルン行きのバス停は駅から少し離れた大通りにあり、15分ほどで中央駅前に到着しました。 -
残った時間で、街歩きを。
カペル橋に・・・ -
旧市街、
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湖畔をホーフ教会まで歩き、
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瀕死の獅子像を見て、
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最後は、丘の上からティトリス方面(?)を一望して“アルプスの見納め”としました。
夕方、チューリッヒ空港に近いホテルへ移動しました。
翌日の早朝、兄が一足先に帰国便に乗るからです。 -
ところで、ルツェルンの宿は郊外のユースホステルでした。
駅前から18・19番の路線バスで15分。
場所はちょっと遠くて不便ですが、清潔で機能的です。
難をいえば、受付のオバサンが事務的過ぎて愛想が悪くて・・・ -
それでも、「洗濯をしてくれる」ことが決め手になりました。(15chf)
自分はスイスからマドリッドへ移動し、北スペインへの新しい旅が始まります。
この時点で洗濯を済ませておけるのは、たいへん助かります。 -
そして次の日。
チューリッヒ空港で、少し緊張気味の兄を見送りました。
兄には「乗継ぎのコペンハーゲン空港で外に出て煙草を吸い、また戻る」という、初心者には重い課題(?)があります。でも、4時間あるので何とでもなるでしょう。
兄のゲート・インしたのを確認したのち、ひとりバーゼル(BASEL)に向かいました。マドリッド便はバーゼル空港から出発します。
♪終着駅は始発駅 北島三郎
♪さよならは旅のはじまり 小林旭 -
バーゼル中央駅。
ドイツ・フランスとの国境なので、正確には“スイス鉄道の中央駅”となります。
2時間ほど余裕あったので、街を散策してみました。 -
バーゼルはスイス第三の大都市。古くからライン河の水運による交通の要衝であり、商業都市として栄えてきました。
欧州中の何処へ行くにも便利な場所で、学生時代に郊外のインターチェンジで何度かヒッチハイクを試みた記憶があります。 -
スイス最古の大学があり、学問・芸術の都としても知られています。
旧市街はとても大きく、よく保存されています。 -
中心街マルクト広場の、立派な市庁舎。
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さて、空港行きのバスは中央駅のすぐ横から発車します。
昼間は30分ごとにシャトル便があるようです。 -
バーゼル・ミュールーズ空港(Basel Mulhouse Airport)
別名はユーロエアポート(EuroAirport Basel-Mulhouse-Freiburg)です。
地理的にはフランスのミュールーズにありますが、3ヶ国で共同使用しています。 -
それで、3ヶ国それぞれに専用の入口と出口があります。
お間違えのない様に。 -
空港利用料が割安なのか、格安航空会社(LCC)のブースが目立ちます。
多くのLCCは早い者勝ちの自由席なので、出発前には列が乱れて・・・
飛行場というより、長距離バスターミナルの雰囲気です。 -
これから乗るのは、Net予約しておいたEASY-JET。
BASEL⇔MADRID往復¥4,000は、長距離バスよりも有利です。
スペイン北部を周って、8日後にはまた戻ってくる予定です。
(スイス篇はこれで終了)
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