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フランス国境に近い東のパンプローナから西端の聖地サンチャゴ・デ・コンポステーラまで、『巡礼の道』(北の道)に沿って1週間の旅をしました。<br /><br />総延長は850kmとか。巡礼者が1~3ヶ月かけて歩く苦難の道を、路線バスと列車で“安直に”進みました。そのため、どうしても町と町を線でつなぐだけの旅になり、憧れの田舎道にはなかなか遭遇できません。手抜きの旅ですから、ご利益も“それなり”だということでしょう。<br /><br />独自の文化を持つ特色ある地域が多く「闘牛とフラメンコ以外のスペインが顔をのぞかせる」(ガイドブック)とあって、一度は訪ねてみたいところでした。旅はパンプローナからサン・セバスチャン経由でビルバオまで、バスク地方(広義)の横断から始めました。<br />*ガイドブックではブルゴス経由の“内陸ルート”がよく紹介されていますが、私は景色が良さそうな“海沿いルート”(『北の道』という)を選びました。<br /><br />全体の行程は:MADRID(1泊)~PAMPLONA(1泊)~SAN SEBASTIAN(通過)~BILBAO(1泊)~SANTANDER(通過)~SANTILLANA DEL MAR(1泊)~OBIEDO(通過)~LEON(1泊)~SANTIAGO DE COMPOSTELA(1泊)~SALAMANCA(1泊)~MADRID(1泊)の、7泊8日です。

北スペインの旅①パンプローナ~ビルバオ/スナップ紀行

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2012/05/30 - 2012/06/02

68位(同エリア106件中)

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極楽人

極楽人さん

フランス国境に近い東のパンプローナから西端の聖地サンチャゴ・デ・コンポステーラまで、『巡礼の道』(北の道)に沿って1週間の旅をしました。

総延長は850kmとか。巡礼者が1~3ヶ月かけて歩く苦難の道を、路線バスと列車で“安直に”進みました。そのため、どうしても町と町を線でつなぐだけの旅になり、憧れの田舎道にはなかなか遭遇できません。手抜きの旅ですから、ご利益も“それなり”だということでしょう。

独自の文化を持つ特色ある地域が多く「闘牛とフラメンコ以外のスペインが顔をのぞかせる」(ガイドブック)とあって、一度は訪ねてみたいところでした。旅はパンプローナからサン・セバスチャン経由でビルバオまで、バスク地方(広義)の横断から始めました。
*ガイドブックではブルゴス経由の“内陸ルート”がよく紹介されていますが、私は景色が良さそうな“海沿いルート”(『北の道』という)を選びました。

全体の行程は:MADRID(1泊)~PAMPLONA(1泊)~SAN SEBASTIAN(通過)~BILBAO(1泊)~SANTANDER(通過)~SANTILLANA DEL MAR(1泊)~OBIEDO(通過)~LEON(1泊)~SANTIAGO DE COMPOSTELA(1泊)~SALAMANCA(1泊)~MADRID(1泊)の、7泊8日です。

同行者
一人旅
交通手段
鉄道 高速・路線バス
旅行の手配内容
個別手配
  • 15:15 EASY-JETで、スイスのバーゼルからマドリッドへ。<br /><br />LCCはほとんどが自由席、早めに並んだので窓際の席が取れました。運賃は“早割り”で往復¥4,000弱ですが、預託荷物分としてほぼ同額支払いました。大きな荷物をスイスに置いておく手もありましたが、手元にあるほうが便利と思い決めました。<br /><br /><br /><br />

    15:15 EASY-JETで、スイスのバーゼルからマドリッドへ。

    LCCはほとんどが自由席、早めに並んだので窓際の席が取れました。運賃は“早割り”で往復¥4,000弱ですが、預託荷物分としてほぼ同額支払いました。大きな荷物をスイスに置いておく手もありましたが、手元にあるほうが便利と思い決めました。



  • 17:40 マドリッド・バラハス空港着。<br /><br />ホテルは中心街のSOL駅に近い、安宿街の一角です。<br />すぐ横に私の好きなマヨール広場があること、事前にメールで「荷物預かる」と返事をもらったことで決定しました。もちろん、予算も。<br />

    17:40 マドリッド・バラハス空港着。

    ホテルは中心街のSOL駅に近い、安宿街の一角です。
    すぐ横に私の好きなマヨール広場があること、事前にメールで「荷物預かる」と返事をもらったことで決定しました。もちろん、予算も。

  • 『HOSTAL MURCIA』<br /><br />スイスから移動して来たこともあって、物価の安さに感激しきり。<br />この宿に限らず、旅の全体を通して清潔で居心地の良い宿が 20〜40ユーロの範囲で見つかりました。スイスならスーパーでも¥700したサンドイッチが¥150程度、バールもレストランも段違いの親切価格です。<br /><br />ただし、ここは階段の4階。荷物を持つと木製の階段がきしみます。WiFi無料。

    『HOSTAL MURCIA』

    スイスから移動して来たこともあって、物価の安さに感激しきり。
    この宿に限らず、旅の全体を通して清潔で居心地の良い宿が 20〜40ユーロの範囲で見つかりました。スイスならスーパーでも¥700したサンドイッチが¥150程度、バールもレストランも段違いの親切価格です。

    ただし、ここは階段の4階。荷物を持つと木製の階段がきしみます。WiFi無料。

  • 翌朝9時過ぎ、7日分の荷物をリュックに詰めて出発。<br />大きなキャリーは、約束どおり預かってもらいます。<br /><br />快晴のSOL広場、満開の花が見送ってくれます。

    翌朝9時過ぎ、7日分の荷物をリュックに詰めて出発。
    大きなキャリーは、約束どおり預かってもらいます。

    快晴のSOL広場、満開の花が見送ってくれます。

  • ご存知不況の折、公共料金はつい最近、軒並み上がったようです。<br /><br />便利で使いやすいメトロも、1.0→1.5ユーロに。

    ご存知不況の折、公共料金はつい最近、軒並み上がったようです。

    便利で使いやすいメトロも、1.0→1.5ユーロに。

  • メトロのアベニーダ・デ・アメリカ駅は、バスターミナルと直結しています。<br />バルセロナや北へ向かう長距離バスは、ほとんどここから出発します。<br /><br />前日、空港から直行してチケットを購入していたので、今日は並ぶ必要がありません。バスはALSA社、片道28ユーロ。10:30発車です。

    メトロのアベニーダ・デ・アメリカ駅は、バスターミナルと直結しています。
    バルセロナや北へ向かう長距離バスは、ほとんどここから出発します。

    前日、空港から直行してチケットを購入していたので、今日は並ぶ必要がありません。バスはALSA社、片道28ユーロ。10:30発車です。

  • そのチケット購入時、「パンプローナ行きはない」と言われて仰天。<br />要するに「直行便はない」という意味で、ソリア(SORIA)で他社のバスに乗り換えれば問題ありません。それはちゃんと調べてきています。<br /><br />暗いバスターミナルで「バスはどこ?」と探す日本青年に逢いました。サンタンデールの展覧会に自分の絵を出品しているという、画家で俳優の二枚目でした。バスは間もなく見つかりました。

    そのチケット購入時、「パンプローナ行きはない」と言われて仰天。
    要するに「直行便はない」という意味で、ソリア(SORIA)で他社のバスに乗り換えれば問題ありません。それはちゃんと調べてきています。

    暗いバスターミナルで「バスはどこ?」と探す日本青年に逢いました。サンタンデールの展覧会に自分の絵を出品しているという、画家で俳優の二枚目でした。バスは間もなく見つかりました。

  • 10:30 ソリア行きのバスが発車。<br /><br />驚いたことに、空席は僅か。<br />座席はチケットに印刷された番号どおりに座ります。

    10:30 ソリア行きのバスが発車。

    驚いたことに、空席は僅か。
    座席はチケットに印刷された番号どおりに座ります。

  • 運転席上のモニターに、運行状況が映し出されます。<br /><br />“進化”ですね。

    運転席上のモニターに、運行状況が映し出されます。

    “進化”ですね。

  • 隣の席は、オランダから来たという30代の女性。<br /><br />3週間の休暇を、仲間4人でパンプローナから巡礼の道にチャレンジするようです。「1日25km歩いて、レオンまでたどり着けるかしら」と。<br /><br />バスは遅れ気味で、ソリアでの乗換えに不安が出てきました。心配になった彼女が運転手に聞きにゆくと、「待たせとく」の返答。

    隣の席は、オランダから来たという30代の女性。

    3週間の休暇を、仲間4人でパンプローナから巡礼の道にチャレンジするようです。「1日25km歩いて、レオンまでたどり着けるかしら」と。

    バスは遅れ気味で、ソリアでの乗換えに不安が出てきました。心配になった彼女が運転手に聞きにゆくと、「待たせとく」の返答。

  • 言葉どおり、乗り継ぎバスは15分待っていてくれました。<br />今度はCONDA社のバス。<br /><br />大手バスALSA社では、『乗り放題券』を出しています。<br />1週間券は99ユーロと微妙。計算すると僅かにメリットが出ますが、”ALSA縛り”では却って不便。今回の乗り継ぎにしても、断念して正解でした。

    言葉どおり、乗り継ぎバスは15分待っていてくれました。
    今度はCONDA社のバス。

    大手バスALSA社では、『乗り放題券』を出しています。
    1週間券は99ユーロと微妙。計算すると僅かにメリットが出ますが、”ALSA縛り”では却って不便。今回の乗り継ぎにしても、断念して正解でした。

  • 汚れたバスの窓に、好ましい田舎の景色が流れてきました。<br /><br />こんな寂れた静かな町を想像していたんですが・・・

    汚れたバスの窓に、好ましい田舎の景色が流れてきました。

    こんな寂れた静かな町を想像していたんですが・・・

  • パンプローナは近代的な大都市でした。<br /><br />ちょっと拍子抜けしましたが、スペイン北部一帯は欧州でも屈指のの商工業地帯。南部と違って、強い経済力を背景に街も人もとても豊かです。<br /><br />スイス旅行のリサーチに時間を取られるあまり、よく調べておかなかったツケが回ってきたようです。

    パンプローナは近代的な大都市でした。

    ちょっと拍子抜けしましたが、スペイン北部一帯は欧州でも屈指のの商工業地帯。南部と違って、強い経済力を背景に街も人もとても豊かです。

    スイス旅行のリサーチに時間を取られるあまり、よく調べておかなかったツケが回ってきたようです。

  • それでも旧市街に入ると・・・

    それでも旧市街に入ると・・・

  • ひっそりと中世が佇んでいます。<br /><br /><br />

    ひっそりと中世が佇んでいます。


  • 昔ながらの街並み。家の造りにも独得の技法が見られます。<br /><br />実は、ここが本日の宿です。<br />予約サイトで写真を見て気に入り、すぐ予約してしまいました。<br />今回のスペインではいちばん高く、朝食付き41ユーロ。WiFi無料。

    昔ながらの街並み。家の造りにも独得の技法が見られます。

    実は、ここが本日の宿です。
    予約サイトで写真を見て気に入り、すぐ予約してしまいました。
    今回のスペインではいちばん高く、朝食付き41ユーロ。WiFi無料。

  • 『HOTEL ESLAVA』<br /><br />昔は騎士の邸宅だったのでしょう。<br />小さなロビーにも薄暗い廊下にも、そんな名残りが見て取れます。<br /><br />フロントには品のいい老婦人。流暢ななフランス語を話します。<br />(だから私とは目と手で会話。娘さんは英語ができます。)<br /><br />フランスに近いせいか、バスク地方では英語より仏語の方がよく通じるように感じました。

    『HOTEL ESLAVA』

    昔は騎士の邸宅だったのでしょう。
    小さなロビーにも薄暗い廊下にも、そんな名残りが見て取れます。

    フロントには品のいい老婦人。流暢ななフランス語を話します。
    (だから私とは目と手で会話。娘さんは英語ができます。)

    フランスに近いせいか、バスク地方では英語より仏語の方がよく通じるように感じました。

  • 公園側から見た、ホテルの全景。<br /><br />ホテルは街を囲む城壁の、北西の城門近くにあります。<br />城壁と街並みとの間は、公園になっています。

    公園側から見た、ホテルの全景。

    ホテルは街を囲む城壁の、北西の城門近くにあります。
    城壁と街並みとの間は、公園になっています。

  • 北西の城門。<br /><br />下を流れるのは、アルガ川。

    北西の城門。

    下を流れるのは、アルガ川。

  • 川向こうの新市街。

    川向こうの新市街。

  • 川の手前の旧市街。<br /><br />こちら側を歩きます。

    川の手前の旧市街。

    こちら側を歩きます。

  • 城壁に沿って東へ進むと、ナバーラ美術館。<br /><br />『ナバーラ』は7世紀頃この地に興った王国の名前で、現在ではパンプローナが所属する県名になっています。

    城壁に沿って東へ進むと、ナバーラ美術館。

    『ナバーラ』は7世紀頃この地に興った王国の名前で、現在ではパンプローナが所属する県名になっています。

  • 右へ折れると、市庁舎前広場。<br /><br />有名な7月の牛追い祭り(サン・フェルミン祭)では、市長がバルコニーから「祭りの開始」を宣言します。

    右へ折れると、市庁舎前広場。

    有名な7月の牛追い祭り(サン・フェルミン祭)では、市長がバルコニーから「祭りの開始」を宣言します。

  • 路地の美しさが際立ちます。<br />この狭い通りも、牛が疾走するんでしょうか?<br /><br />サン・フェルミン祭を描いた小説。<br /><br />『日はまた昇る』(へミングウェイ)の退廃、<br />『地図にない国』(川上健一)のかすかな希望・・・<br /><br />一週間の“非日常”は人々を熱狂させ、やがて空しい“あとの祭り”がやってきます。

    路地の美しさが際立ちます。
    この狭い通りも、牛が疾走するんでしょうか?

    サン・フェルミン祭を描いた小説。

    『日はまた昇る』(へミングウェイ)の退廃、
    『地図にない国』(川上健一)のかすかな希望・・・

    一週間の“非日常”は人々を熱狂させ、やがて空しい“あとの祭り”がやってきます。

  • ナバーラ美術館下の広場から闘牛場までの800mを男たちが牛を追い込んで、祭りは最高潮に達します。毎年必ず何人かが亡くなるという、激しい祭りでもあります。

    ナバーラ美術館下の広場から闘牛場までの800mを男たちが牛を追い込んで、祭りは最高潮に達します。毎年必ず何人かが亡くなるという、激しい祭りでもあります。

  • 旧市街の中心は、カスティーリョ広場。<br />

    旧市街の中心は、カスティーリョ広場。

  • 瀟洒な建物が四方を囲んでいます。

    瀟洒な建物が四方を囲んでいます。

  • 広場の真ん中に、これは何?<br /><br />何かのイベントが開催されていますが、この舞台は使っていません。

    広場の真ん中に、これは何?

    何かのイベントが開催されていますが、この舞台は使っていません。

  • 広場横の荘厳な建物は、役所のように見えます。

    広場横の荘厳な建物は、役所のように見えます。

  • そして東の外れに、カテドラル。

    そして東の外れに、カテドラル。

  • 闘牛場は木立に囲まれて、全体が見えません。

    闘牛場は木立に囲まれて、全体が見えません。

  • メインストリートのサラサーテ通り。

    メインストリートのサラサーテ通り。

  • 『ツィゴイネルワイゼン』を作曲したパンプローナ生まれの音楽家の名を冠してあります。

    『ツィゴイネルワイゼン』を作曲したパンプローナ生まれの音楽家の名を冠してあります。

  • バスクは“美食の国”でもあります。海と山の両方から、潤沢な食材が得られます。<br /><br />サン・ニコラウス教会周辺に、地場料理の店がたくさん集まっています。<br />ホテルで紹介してもらったイチオシ・レストランは、残念ながら本日閉店でした。<br /><br />仕方なく近くのBARで食事を済ませましたが、美味しいハムが出てきました。

    バスクは“美食の国”でもあります。海と山の両方から、潤沢な食材が得られます。

    サン・ニコラウス教会周辺に、地場料理の店がたくさん集まっています。
    ホテルで紹介してもらったイチオシ・レストランは、残念ながら本日閉店でした。

    仕方なく近くのBARで食事を済ませましたが、美味しいハムが出てきました。

  • 一泊した翌朝、サン・セバスチャン経由でビルバオまで行きます。<br />

    一泊した翌朝、サン・セバスチャン経由でビルバオまで行きます。

  • パンプローナの近代的なバスターミナル。<br /><br />サン・セバスチャンまでは約1時間、バスは頻繁に出ています。<br /><br />09:45発 CONDA社のバスは片道7.29ユーロでした。

    パンプローナの近代的なバスターミナル。

    サン・セバスチャンまでは約1時間、バスは頻繁に出ています。

    09:45発 CONDA社のバスは片道7.29ユーロでした。

  • サン・セバスチャンは海辺の高級リゾート地です。<br />見たい景色があるので、ここで3時間ほど散策します。<br /><br />バスターミナルは南の外れ。ウルメア川の辺です。<br />川に沿って15分ほど歩くと、鉄道駅の横に旧市街へ繋がる橋が見えてきます。

    サン・セバスチャンは海辺の高級リゾート地です。
    見たい景色があるので、ここで3時間ほど散策します。

    バスターミナルは南の外れ。ウルメア川の辺です。
    川に沿って15分ほど歩くと、鉄道駅の横に旧市街へ繋がる橋が見えてきます。

  • これが、それ。

    これが、それ。

  • カテドラルの尖塔を目印に進み、更に行くと・・・

    カテドラルの尖塔を目印に進み、更に行くと・・・

  • 一気に視界が開けて、まぶしい砂浜が眼に飛び込んできました。<br /><br />おお、こんなところに『江ノ島』が・・・

    一気に視界が開けて、まぶしい砂浜が眼に飛び込んできました。

    おお、こんなところに『江ノ島』が・・・

  • 美しい入り江は、『ビスケー湾の真珠』と呼ばれているそうです。<br /><br />『相模湾の真珠』といい勝負です。<br /><br /><br />

    美しい入り江は、『ビスケー湾の真珠』と呼ばれているそうです。

    『相模湾の真珠』といい勝負です。


  • 湾はちょうど“クロワッサン”の形をしていて、<br /><br />これが右側の角(つの)、

    湾はちょうど“クロワッサン”の形をしていて、

    これが右側の角(つの)、

  • こちらが左側の角(つの)にあたり、<br /><br />なだらかに湾曲する岸はコンチャ海岸というそうです。

    こちらが左側の角(つの)にあたり、

    なだらかに湾曲する岸はコンチャ海岸というそうです。

  • いま目指しているのは、左の角の突端です。

    いま目指しているのは、左の角の突端です。

  • ゴージャスなホテル群を横目で見ながら・・・

    ゴージャスなホテル群を横目で見ながら・・・

  • 海沿いのトンネルをくぐると・・・

    海沿いのトンネルをくぐると・・・

  • ミラマール宮殿?

    ミラマール宮殿?

  • こっちがそうかも???

    こっちがそうかも???

  • それはともかく、目的はこれです。<br /><br />フニクラ(ケーブルカー)、山頂まで往復2.8ユーロ。

    それはともかく、目的はこれです。

    フニクラ(ケーブルカー)、山頂まで往復2.8ユーロ。

  • この景色が見たかったわけです。<br /><br />左の角の上から、コンチャ海岸の全体が眺望できます。<br /><br />向こうの丘はモンテ・ウルグル、こちらの丘はモンテ・イゲルトと言います。

    この景色が見たかったわけです。

    左の角の上から、コンチャ海岸の全体が眺望できます。

    向こうの丘はモンテ・ウルグル、こちらの丘はモンテ・イゲルトと言います。

  • この島はサンタ・クララ島。

    この島はサンタ・クララ島。

  • 関所か要塞のようにも見えます。

    関所か要塞のようにも見えます。

  • 展望台の裏は崖になっていました。<br /><br />美食の町、ジャズ・フェステイィバルや映画祭も有名なところだそうですが、私にとっては、ここを見ればもう充分です。<br />

    展望台の裏は崖になっていました。

    美食の町、ジャズ・フェステイィバルや映画祭も有名なところだそうですが、私にとっては、ここを見ればもう充分です。

  • バスターミナルに戻って、次の目的地ビルバオへ向かいます。<br /><br />14:30 ビルバオ行きはPESA社。片道10.10ユーロ

    バスターミナルに戻って、次の目的地ビルバオへ向かいます。

    14:30 ビルバオ行きはPESA社。片道10.10ユーロ

  • 16:00 ビルバオ着<br /><br />ここは「寝るだけの街」という位置づけです。<br />バスターミナルから猛暑の中を歩いて30分、人に聞きながらユースホステルを探しました。赤が基調のモダンなホステルは小学生の団体で一杯でした。<br /><br />『BOTXO GALLERY HOSTEL』<br />何とかベッドを確保できたのは、三段の真ん中。上(美人)も下(?)も若いお嬢さんでした。朝食付き19ユーロ。WiFi無料ですが、喧しくてやっていられません。

    16:00 ビルバオ着

    ここは「寝るだけの街」という位置づけです。
    バスターミナルから猛暑の中を歩いて30分、人に聞きながらユースホステルを探しました。赤が基調のモダンなホステルは小学生の団体で一杯でした。

    『BOTXO GALLERY HOSTEL』
    何とかベッドを確保できたのは、三段の真ん中。上(美人)も下(?)も若いお嬢さんでした。朝食付き19ユーロ。WiFi無料ですが、喧しくてやっていられません。

  • ビルバオ川を挟んだ対岸には、グッゲンハイム美術館。<br /><br />この街には奇抜な形状の建造物が多く、街の個性づくりに一役買っているようです。

    ビルバオ川を挟んだ対岸には、グッゲンハイム美術館。

    この街には奇抜な形状の建造物が多く、街の個性づくりに一役買っているようです。

  • 美術館の庭には、巨大な金属スパイダー。

    美術館の庭には、巨大な金属スパイダー。

  • 新しいモダンな建造物は、街の勢いをそのまま現しています。<br /><br />誇り高いバスクの首都であり、ヨーロッパ有数の工業地帯の中心地。豊かな経済は、文化や芸術の領域でも主導権を発揮したがっているようです。<br /><br />独自の言語と文化を持ち、強い経済力を背景に独立への旗を振り続けるバスクは「スペインの中の非スペイン」、その象徴がビルバオなのでしょう。

    新しいモダンな建造物は、街の勢いをそのまま現しています。

    誇り高いバスクの首都であり、ヨーロッパ有数の工業地帯の中心地。豊かな経済は、文化や芸術の領域でも主導権を発揮したがっているようです。

    独自の言語と文化を持ち、強い経済力を背景に独立への旗を振り続けるバスクは「スペインの中の非スペイン」、その象徴がビルバオなのでしょう。

  • メインストリートもこの通り。<br /><br />古いものと新しいものの、「調和」なのか「不調和」なのか。<br />シュールな街並みは、好きな人にはいいのでしょうが・・・

    メインストリートもこの通り。

    古いものと新しいものの、「調和」なのか「不調和」なのか。
    シュールな街並みは、好きな人にはいいのでしょうが・・・

  • 橋の向こうが、旧市街です。

    橋の向こうが、旧市街です。

  • こちらは少しゴミゴミしていて、

    こちらは少しゴミゴミしていて、

  • 昔の建物が昔のまま建ち並んでいます。

    昔の建物が昔のまま建ち並んでいます。

  • 旧市街の中心はカテドラル。

    旧市街の中心はカテドラル。

  • バールやレストランが密集して、下町の風情があります。<br /><br />少し、ほっとします。

    バールやレストランが密集して、下町の風情があります。

    少し、ほっとします。

  • 夕食を済ませてホステルに帰る道、またモダンな街に戻りました。<br />トマトとキノコのクレープ、軽めですが絶品の味にも出会えました。<br /><br />この日、夕方7時過ぎで39℃を記録しました。異常な暑さは雨雲を呼び、夜半からすさまじい雷雨となって稲妻を落としました。神の怒りか? やっぱり、この街の“シュール”はちょっとやりすぎのようで。

    夕食を済ませてホステルに帰る道、またモダンな街に戻りました。
    トマトとキノコのクレープ、軽めですが絶品の味にも出会えました。

    この日、夕方7時過ぎで39℃を記録しました。異常な暑さは雨雲を呼び、夜半からすさまじい雷雨となって稲妻を落としました。神の怒りか? やっぱり、この街の“シュール”はちょっとやりすぎのようで。

  • 翌朝のバスターミナル。<br /><br />サンタンデールを経由して、待望の田舎町サンティリャーナ・デル・マルに向かいます。<br /><br />(つづく)<br />

    翌朝のバスターミナル。

    サンタンデールを経由して、待望の田舎町サンティリャーナ・デル・マルに向かいます。

    (つづく)

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