2012/06/08 - 2012/06/08
51位(同エリア177件中)
あしもむさん
ウクライナ独立以来最大のイベント、欧州サッカー選手権開幕が近づく中、まとまった休みがとれることになったので、これまで行ったことのないカルパチア方面に出かけてみることにしました。カルパチアとは言っても今回は山登りなどはせず、近隣の有名な街を見て歩いたり、知り合いを訪ねたりするのがメインです。
2日目はKhotyn要塞を経由し、チェルニウツィー(チェルニフツィー/チェルノフツィ/Chernivtsi)へ。ここの見所はなんといっても2011年に世界遺産に登録されたチェルニウツィー大学の建物(ブコヴィナ・ダルマティア府主教の館)。行く前にいろいろと調べてはみましたが、観光目的で敷地内に入るにあたっての情報がほとんどなかったので、訪問日はとりあえず平日を選んでみました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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Khotynからチェルニウツィーに到着。バスターミナルの前で降ろしてもらい、予約しておいたホテルを目指します。さすが世界遺産の街!道案内の矢印も出ています。
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ホテルにチェックイン。メールで知らされていたよりも高い料金を請求され、あーだこーだもめた挙句部屋に入ったのですが、さらにその部屋も掃除の真っ最中。ベッドにもお尻のかなり大きい重量級の女性がどかんと腰かけていたりして、なんだか気分のいいスタートではありませんでした。
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こちらが宿泊したホテル・ブコビナ。1泊シングル朝食付きで400UAH弱(4000円弱)でした。
お掃除部隊が部屋から出ていくとき、部屋にカードキーが差し込まれたままだったので忘れ物ではないか確認すると、こちらの意図が伝わらなかったようで、丁寧にカードキーの使い方(そこに差し込まないと部屋の電気が使えないこと)を教えてもらう羽目に…。それぐらいは知ってるんですけどね^^; ひとまずお掃除部隊の忘れ物ではないことはわかったので、1枚は部屋に差し込んだままに、フロントで預かった1枚は自分の持ち歩き用にしました。 -
シェフチェンコ公園の入り口。広い広い公園のようでした。
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詩人パウル・ツェラン(Paul Celan・1920〜70年)のモニュメント。まだこの街がルーマニアの一部だったころ、ドイツ系のユダヤ人家庭に生まれました。大戦中に一家もろとも強制収容所に収容され、両親はそこで死亡。彼は生き残り、終戦後に「Todesfuge」という著作を残しているんだそうです。
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このプレートには「タラス・シェフチェンコ」と刻まれていたような…?
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どこかジブリっぽい雰囲気もしなくもない、街角。
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石畳を旧型のトロリーバスが駆け抜けていきます。朝も昼も夜も、けっこう混雑していたのを覚えています。
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Holovna通り沿いの正教会。この色は…うーん…。
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Holovna通りとChervonoarmiyska(赤軍)通りの角。
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何か宗教的なものがあり、雰囲気がよかったです。
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中央広場まで出てきて、とにかく目を引いた建物。目の前が工事中なのが残念でした。
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中央広場、市庁舎の前まで来ました。市庁舎は逆光でこのとおり。
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すぐ横にチェルニウツィー美術館もあります。
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美術館の建物上部の「オリンパス」と呼ばれている装飾。美しいです。
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市庁舎と美術館の位置関係はこのようになっていますが、こうやって見てもしっかり逆光ですね…。
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ちょうどこの日は欧州サッカー選手権(ユーロ2012)開幕当日。中央広場には写真のようなものが設置され、写真撮影をする人でにぎわっていました。
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バラの庭と市庁舎。
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その反対側には、ウクライナの代表的な詩人・画家のタラス・チェフチェンコの像。ウクライナのどの街に行っても彼の銅像があるので、各所で探してしまいます。
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ちょうど頭にハトがのっていました。この後数回この像の前を通りかかりましたが、いつも何かしら鳥が止まっていました。特等席なんでしょうか。
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もともとシナゴーグだったという建物は、現在映画館になっています。ウジゴロドでもシナゴーグがフィルハーモニーに転用されているのを見ましたが、それとは違い、こちらはそう言われなければシナゴーグだったとは全然気づかないほどです。1941年の火災で大きな被害を受けたそうですから、そのせいなのかもしれません。
1870年から第二次世界大戦終了時まではチェルニウツィー中での最大の民族集団はユダヤ人でした。しかし現在、ユダヤ人がこの街の人口に占める割合は1%にとどまっています。 -
映画館の前ではバーブシュカたちが野菜などを路上販売していました。世間話をしているのか、楽しそうでした。
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リヴィウもそうでしたが、チェルニフツィーも雰囲気のいい道が多いです。
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ここでも何か事件があったようで…
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…さらにイワン・フランコのプレートもあるこの建物は…
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…チェルニウツィー大学の一部のようでした。
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Universytetska通り沿いの建物。
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ロンプラにも載っていた、Sorbonneというレストラン。高級店のようです。
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さらにUniversytetska通りを進むと…
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…見えてきました!世界遺産に登録された、チェルニウツィー大学の建物です。
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門には「大学」と書かれています。わかりやすい…けど、なんだかなあ…。
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世界遺産のプレートを発見!
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まずは門の守衛のおじさまに教えてもらった通り、正面の建物の中でチケットを買わなければならないようです。
チケット購入のシステムは口コミにも書きましたので、そちらをご覧ください。 -
銀行の窓口を見つけたのはいいのですが、前のおばさんが何かの手続きをしていてそれでもめているらしく、15分以上待たされました。疲れもあって、イライラを前面に出してしまいました。
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チケット購入窓口になっていた銀行の営業時間。
平日:9時〜17時(13時〜14時は昼休憩)
土日:9時〜15時(12時〜13時は昼休憩)
となっているようです。 -
チケットは2枚発券されるので、1枚は門の守衛のところまで戻って手渡さなければなりません。でも、建物の方も気になってなんだかそわそわしてしまいます。
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このアングルが気に入ってしまいました。
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Ivan Suchavsky Chapelのドームだったかと思われます。
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入口のゲートから見ると右手の建物。
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わんこは面倒な手続きなしで入れていいなあ…。やたらたくさんいました。
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入口に戻り、チケットを1枚守衛さんに渡したところで改めて撮影大会スタート。幾度となくガイドブックなどで見ていた光景です。本当に大きすぎて、入りきらない><
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青空にフォーカスを当てて、逆光気味に1枚。
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建物にフォーカスを当てて、さらに1枚。
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正面ゲートから見て左手の教会。
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上の教会に近づいて、振り返って一枚。角度によっては青空に建物が映えてとてもきれいです。
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入口ゲートから見て左手の教会(Seminarska Church?)へと近づいてみます。アーチの部分だけ、レンガの色が少し違います。
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地元の人にとっても撮影スポットなのか、カメラを持った人たちも見かけました。
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なんだかスペインっぽい雰囲気もあるような気がします。が、スペインに行ったことはまだ残念ながらありません。
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アーチを抜けて、教会の入り口へ回り込みます。
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とにかく大きいことしかわかりませんが、中は何層構造(何階建て)になっているんでしょう?
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このようなアーチが多用されていました。これらの建物を設計した建築家の特徴でしょうか。
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教会の前には小さい庭がありました。教会の入り口側から全体を撮影したかったのですが、教会が大きいのと木が茂っているので、このあたりが限界です。
教会内部は撮影禁止でした。どうやら正教会系の教会のようで、内部一面の赤やオレンジが多いフレスコ画がとても美しかったです。柱にもだまし模様があったりして、楽しめました。 -
教会見学を終えて、センターの庭に戻ります。
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きれいな教会でした。
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真正面を見ると、こちらも教会なのでしょうか?十字架が見えます。
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手前を振り返って撮影してみますが、しっかり逆光になってしまいました。雲も多くなってきたかな?
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ここにも整理されたバラ園がありました。
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赤レンガが本当に美しいです。
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ほとんどが19世紀のオリジナル、とのことですが古さを感じさせません。
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やっぱり気に入ってしまったこのアングル。雨女なだけに、青空がとにかくありがたいです。
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ウエディングドレスを着て撮影に来ている人も何組も見かけました。
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正面の建物を通り抜けて、裏庭に出たところ。
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裏側も正面に違わず、とても状態がよかったです。
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建築家Josef Hlavka(1831〜1906年)。この建物の建築に関わった中心的な建築家です。
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入口のゲートから見て正面の建物を裏側から。
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窓のあたりをアップで。基本的にシンメトリーになっていて、見ていてどこか安心感があります。
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井戸のようです。
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奥まで庭園が続いています。小さい虫がたかってきますが、手で払いのけながら奥まで進みます。
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…と、ぐんぐん奥まで進みたかったのですが、庭の真ん中で結婚式の撮影大会の真っ最中のようだったので、ちょっくら建物の方に引き返して細部を見てみることにします。
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ここには反対側とは違う装飾が施されていました。
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よく見たら舌を出していました。魔除けか何かの意味合いがあるのでしょうか。
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これがズラーっとならんでいるので、ユーモラスです。
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ふと空も見上げてみます。
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この階段一つをとっても雰囲気がいいです。
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奥にも何かあるのではないかと思ってとりあえず行ってみることにします。
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ベンチ?柱のあと…?
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何かの建物の跡もあったのですが、説明もないし下調べもしていなかったので何なのかさっぱりわかりません。
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木陰の間から見えた新しい建物は、もう敷地外のようです。
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ということで引き返してきました。
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シンメトリー、アーチ、赤いレンガ…。どれをとっても美しい建物です。
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ゲートから見て正面の建物には、ペーパーワークのようなものが所狭しと展示されていました。
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ここから先は入ってはいけないらしいです。ウクライナの国旗が見えます。
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静謐な雰囲気のホールでした。
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ちょっとだけのぞいた青空の下の教会。
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そして入ることは全くできなかった入口ゲートから見て右手の建物。
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最後にもう一度正面から見た写真を撮って、お別れです。
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ゲートを出て右手の方にもちょっとだけ行ってみました。
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古いトロリーバスが走って行きました。街によくマッチしています(あ、ダジャレじゃないですよ…)。
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ロンプラではチェルニウツィー大学の敷地の横にも教会があるような書き方をされていたのですが、どうやら違ったようです。きっと敷地内で見たあの教会がSeminarska Churchだったのでしょう。
大学の門から左手に進むと、物置のようなスペースのあるところに出てきてしまい、石造りの誰かの像の頭部がユーモラスに置かれていました。 -
引き返して、再び大学の門。
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また観光客の一団やら結婚式の一団やらが来ているようでした。
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旧型の医療関係車両。
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トロリーバスの電線がどこから見上げてもある、そんな街でした。
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うーん…、にしても、道の整備はまだまだ。痛むに任せる、といった感じです。
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ふと見ると、牛が飛んでいました。
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世界遺産の街になったことはアピールしているようですが、観光整備や街の人の認識はまだまだであるように感じました。一方で、それはそれでいいのかもしれません。街の人にとってあることが当たり前である建物が世界的に価値を認められた、ということだけで、「世界遺産」というラベルがつけられたことによって何かが大きく変わるというのは、本来の姿を損ねてしまうことにもなりかねませんし。
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ということで鉄道駅の近くまで出てきました。郵便局の横に戦車があります。
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チェルニウツィー鉄道駅。これも大きすぎて全貌を1枚におさめるのは難しそうです。
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正面までまわってきて、1枚。中心からは4キロほど離れていますが、歩けてしまいました。
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上部の装飾。台風の国日本から来ると、手が折れてしまわないか心配になってしまいます。
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そう言えば、ウクライナの鉄道駅の正面には地名ではなく「ボグザル」と書かれていことが多いようなのですが、チェルニウツィーは街の名前が掲げられていました。入り口近くの柱には「ボグザル」の表示があります。
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正面玄関を入ったところ。
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チケット購入の窓口もここにあるようです。
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駅から出たらすぐ見えるよう、「我らの街にようこそ!」といったプレートもありました。
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チェルニウツィーでよく見かけたプレート。建物の名前や建てられた年がわかるようになっています。ポーランドのクラクフでもこのようなプレートをよく見かけました。
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写真ではわかりにくいですが、駅前から市内中心部までの道はちょっとした坂道になっています。石畳の上を車がすごい音を立てて下ってきます。
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Yurina Gagarina通りとSahaydachnoho通りの交差点付近。左手にあるのがロンプラにのっているKhelenというレストランのはずです。
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その壁にはユダヤ関係の何かを示しているらしいプレートがありました。
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Holovna通りを進むとParaskevya教会が見えてきます。
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正面はZankovetskoyi通り沿いのようです。
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教会の壁に日時計がありました。日が差していなかったのでこの日ははっきりした時間はわかりませんでした。
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街の創立600年を記念するものらしいです。
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おそらくPolish Catholic Church。
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何かの行政機関だったと思います。
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とある薬局。入りやすいんだか入りにくいんだか…。
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また市庁舎前に戻ってきました。
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美術館前。花束のモニュメント?
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さらにこちらは帽子とコートのモニュメント…?
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劇場前の広場にはイキな演出がありました。
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これもできれば青空の下で見たかった景色。
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劇場前の広場に面する薬科大学。
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劇場に近づいてみます。
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内部がどのようになっているのかも気になります。
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劇場の脇にあった瀟洒な建物。ブコビナ地方の博物館のようです。
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劇場なんですが、どこか華々しい感じに欠けるような気がしてしょうがありませんでした。
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よくわかりませんが、「ダーッ」てな感じでしょうか。
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市庁舎の側面に行き当たりました。
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市庁舎の脇にも何か展示スペースがあるようでした。
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オッシャレーなOlgy Kobylyanskoyi通りの入り口。
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市庁舎前の中央広場の一角。姉妹都市のプレートが埋め込まれています。
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オリンピックがあったアメリカのソルトレークシティとも姉妹都市なんですね。
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上部の黒獅子のようなエンブレムが気になった建物。
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Olgy Kobylyanskoyi通りに入ってみます。車両はブロックされていて、のんびり歩くことができます。
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映画館もあるようです。
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そして日本料理店も…。
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ユダヤ関係の方のプレートも。この街がかつてユダヤ系の中心地であったことのしのばせます。
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以前のアルメニア教会(1869〜1875年)。今はオルガンコンサートなどに使われるホールになっているそうです。
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先ほど見てきた世界遺産に登録されたチェルニウツィー大学の建物と同じ設計者によるものだそうですが…
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…確かにアーチや窓のあたり、通じるものがあるようです。
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マンホールが陥落していました。
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たまたま通りかかった建物。油か何かで特殊な加工がしてあるのか、上部の緑いろっぽい部分が不思議な輝きを放っていました。
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Paul Celan生誕の地。Saksahanskohoという小さい通りにぽつんとあります。
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写真を撮っていたら、地元の人がカメラを向けている私を見て、「ここに何かあるのかねぇ〜」という感じで通り過ぎて行きました。
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これがSaksahanskoho通り。キエフにも同じ名前の通りがあり、そちらは堂々とした美しい建物が並ぶ大通りなのですが、こことはえらい違いです。
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チェルニウツィーのマンホール(?)凝ったものではありませんが、「チェルニウツィー」という街名とよく見かけた小さいランプの絵がつけられています。
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この日はユーロ2012開幕日。ということでジャンキーなものを買ってホテルに早々と戻り、テレビ鑑賞に決定!小柄な東洋人がピザの箱を抱えて速足でホテルに入って行く姿は、きっと地元の人にも滑稽に映ったことでしょう。
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ホテルの中にあったチャンネル一覧。一通り見てみようとチャンネルを変えてみましたが、実はこの半分も見られませんでした。CNN(England)とかなってるし…。ま、サッカーが見られたのでOKです。
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