2012/06/09 - 2012/06/10
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ペリカンスペインさん
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スペインには世界遺産が43もあるって知ってました?国別保有数ランキング(2011年現在)ではイタリアの47についで世界第2位。その世界遺産のひとつに「セゴビア旧市街と水道橋」があります。
マドリードの喧騒から北へ100km、セゴビアは標高1000mの高地にあります。スペインの多くの街や村がそうであるように、セゴビアにもイスラム・ユダヤ・キリスト教文化が融合した足跡が街のあちこちにみられます。ローマ時代の水道橋(El Acuaducto)からサン・アンドレス門(Puerta de San Andres)まで、旧市街の南側を城壁に沿ってぶら歩きしてみました。
67Km離れたアビラについてのブログ、「ぶら歩き ‐ 世界遺産のアビラ」
http://4travel.jp/traveler/pelicanspain/album/10679525/も覗いてみて下さい。
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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まず、水道橋の横、アソゲホ広場(Plaza del Azoguejo)にあるツーリスト・インフォーメーション・センターで地図を入手。興味を引いたのはセゴビア市街の精巧な鳥瞰模型。歩いたルートは画像上に見える水道橋から真ん中あたりにあるカテドラルの南まで。
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水道橋に使われている花崗岩をじっと真近で観察。それぞれの石の横に例外なく印された小さなクボミは何だろう? 2000年前の建立の際に、大きなヤットコのような鉗子(カンシ)をこのクボミに引っ掛けて石を持ち上げたとされます。水道橋の全長は958m、高さ28,10m。120本の柱と166のアーチは漆喰を一切使わず、2万個以上の石だけでできているそうです。ローマ人は賢かった!
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水道橋の横にあるレストラン、メソン・デ・カンディド(Meson de Candido)。仔豚の丸焼き(Cochinillo Asado)が有名。
仔豚の丸焼きレシピ:
http://www.youtube.com/watch?v=CZJfuy3RIi4 -
メソン・デ・カンディドに限らず、仔豚の丸焼きはセゴビアの名物。別のレストランのウインドーにはなぜか嬉しそうな表情の仔豚が。
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セルバンテス通り(Calle de Cervantes)を南へ。カサ・デ・ロス・ピコスは15世紀の建築物。ダイヤ型の壁面装飾が特徴。
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アルプエンテ伯爵宮(Palacio del Conde Alpuente)。イスラム美術の影響を色濃く残した壁面装飾、幾何学的文様の無限の反復パターンに注目。
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こちらも歴史的建築物。建物の名称は?。やはり見事な幾何学的文様があしらわれています。
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こちらはたぶん普通のアパート。別の幾何学的文様。セゴビアではいたるところでこういう壁面装飾が施され街の景観を保っています。
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フアン・ブラボ通り(Calle Juan Bravo)へ。綺麗に飾られた角のバルコニー。
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今日は日曜日。プリメラ・コムニオン(Primera Comunion)を終えた女の子とそれに従う家族に出会いました。
プリメラ・コムニオン(聖体拝領式)は、8-9歳頃にカトリック教の信者として初めて大人の仲間入りをする儀式。教会でのセレモニーの後、家族・友人を集めて大宴会をするスペインの家族の一大イベント。日本の七五三に例えると判りやすいかも知れませんね。 -
16世紀当時、市の穀類交易所だったアルオンディガ(Alhondiga)は、現在、市の資料館。屋根瓦の裏側を表に使用しているのは、雨や雪が滑り落ちやすくするためだとか。
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狭い道を下って小さな「月の門」(Puerta de la Luna)をくぐり、城壁の外へ。
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アルオンディガの裏の壁。よく見ると城壁の上に重ねて建てられているのが判ります。同じく世界遺産のアビラ(Avila)の城壁がほぼ独立してそのまま残っているのに比べ、セゴビアでは城壁を壁代わりに利用した建築物が多いのが特徴。
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同じく城壁の上にできた建物。
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アビラの城壁は2.5Km、セゴビアの城壁は3Km。
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「サロンの散歩道」(Paseo del Salon)を城壁沿いに進むとまもなく右手に見えるのが、コルプス・クリスティ修道院(Convento de Corpus Christi)のうしろ姿。1410年まではシナゴーグ(ユダヤ教会)として使用されていたところ。最盛期にはセゴビアに5つのシナゴーグが存在したといいます。左は「太陽の門」(Puerta del Sol)。この門をくぐるとユダヤ人街です。
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門の横にある案内標識。しっかりと日本語でも書いてあるのにはやや感動。
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太陽の門の石段に埋め込まれた金属板はさて?ヘブライ語で書かれたセファラド(Sefarad)の文字です。セファラドは15世紀前後にスペインなど南欧に定住したユダヤ人の意味。ユダヤ人街に通じるそれぞれの入口に埋め込まれています。
セファラドについてはこちらのサイトで:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%A0 -
フデリア・ビエハ通り(Calle Juderia Vieja)。その昔、外壁に使用されていた粗末なレンガが剥き出しの、独特な家の佇まい。
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上層と下層のアンバランスが妙。すぐ裏がカテドラルです。
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マルティネス・カンポス通り(Calle de Martinez Campos)を下り、ソコーロ広場(Plaza del Socorro)にあるのが、サン・アンドレス門。城壁内側から見る門構えは特に立派ではありませんが・・・
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城壁に登って外側から眺めるサン・アンドレス門。立派なモンです。
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サン・アンドレス門の先にあるカサ・デル・ソル(Casa del Sol)はセゴビア博物館。城壁に作られたこの建物はかつてユダヤ人の肉処理場があったところ。ローマ時代のモザイク、西ゴート民族の七宝、15・16世紀のカスティーリャ王国の絵画など多数所蔵されています。
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ユダヤ人街の屋根の向こうにそびえるカテドラル。
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おまけ。セゴビアのお土産にはぜひこの帽子を!
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