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「渓谷」の言葉の響きに誘われて新緑の等々力渓谷に行ってきました。<br />東京都内の世田谷区にいることが信じられないところでした。<br />

新緑の等々力渓谷の散策

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2012/05/29 - 2012/05/29

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アルプ・グリュム

アルプ・グリュムさん

「渓谷」の言葉の響きに誘われて新緑の等々力渓谷に行ってきました。
東京都内の世田谷区にいることが信じられないところでした。

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  • 等々力渓谷の散策は東急大井町線等々力駅から始まります。

    等々力渓谷の散策は東急大井町線等々力駅から始まります。

  • 等々力渓谷への目印は世田谷区の銘木百選に選ばれている「けやきの大樹」で、この木の横に入り口があります。<br />

    等々力渓谷への目印は世田谷区の銘木百選に選ばれている「けやきの大樹」で、この木の横に入り口があります。

  • しかし、等々力駅横に茅葺屋根の民家が目に付きました。<br />中華料理店「ざいもく屋」の一角にある、世田谷区の有形文化財に指定されている「鈴木家住宅穀倉」です。

    しかし、等々力駅横に茅葺屋根の民家が目に付きました。
    中華料理店「ざいもく屋」の一角にある、世田谷区の有形文化財に指定されている「鈴木家住宅穀倉」です。

  • 鈴木家は旧等々力村学宿(現在地)に古くから住む旧家で、屋号を「新家(にいや)」といいました。明治時代には農業のかたわら店を営み、炭や薪、木材などを商っていました。商品は青梅や五日市辺りから多摩川を下る筏流しに運ばせ、野毛と玉堤境にある通称「炭河岸(すみがし)」で荷揚げされました。大正時代からは材木店を本業とし、鈴銀材木店として深川の木場と本格的な取引をするようになりました。この木造穀倉は穀物の収納を目的に伝統的な建築構法で建てられました。人口の錠前、内部の壁や天井のていねいな張板に穀倉の特徴が見られます。また、軒下を広くとり風雨をしのぐ工夫がされています。さらに、小屋染を省略し天井裏にも収納ができます。区内にあった木造穀倉は多くが取り壊され、現存する事例が極めて少なくなっています。鈴木家住宅穀倉は江戸時代末期から明治初期の農家の屋敷構えや生活形態、地域の歴史を伝える貴重な建造物です。<br />

    鈴木家は旧等々力村学宿(現在地)に古くから住む旧家で、屋号を「新家(にいや)」といいました。明治時代には農業のかたわら店を営み、炭や薪、木材などを商っていました。商品は青梅や五日市辺りから多摩川を下る筏流しに運ばせ、野毛と玉堤境にある通称「炭河岸(すみがし)」で荷揚げされました。大正時代からは材木店を本業とし、鈴銀材木店として深川の木場と本格的な取引をするようになりました。この木造穀倉は穀物の収納を目的に伝統的な建築構法で建てられました。人口の錠前、内部の壁や天井のていねいな張板に穀倉の特徴が見られます。また、軒下を広くとり風雨をしのぐ工夫がされています。さらに、小屋染を省略し天井裏にも収納ができます。区内にあった木造穀倉は多くが取り壊され、現存する事例が極めて少なくなっています。鈴木家住宅穀倉は江戸時代末期から明治初期の農家の屋敷構えや生活形態、地域の歴史を伝える貴重な建造物です。

  • 歩道には道順が描かれています。

    歩道には道順が描かれています。

  • ゴルフ橋の横から階段を下ります。

    ゴルフ橋の横から階段を下ります。

  • ゴルフ橋から等々力渓谷を見ています。

    ゴルフ橋から等々力渓谷を見ています。

  • 階段の横にはネコが歓迎してくれています。<br /><br />左側の注意書きを読むと<br />「等々力渓谷の水は、雨が降ると急に増える場合があります。<br />この付近だけでなく上流域で雨が降っているときや激しい雨が予想<br />されるときは、中に入らないようにして下さい。」<br /><br />と記されていて山奥で見かける注意標識と同じです。<br />

    階段の横にはネコが歓迎してくれています。

    左側の注意書きを読むと
    「等々力渓谷の水は、雨が降ると急に増える場合があります。
    この付近だけでなく上流域で雨が降っているときや激しい雨が予想
    されるときは、中に入らないようにして下さい。」

    と記されていて山奥で見かける注意標識と同じです。

  • 階段の横から見たゴルフ橋。<br />コンクリートではなく鉄骨のゴルフ橋は山奥に来ているような錯覚を覚えます。<br /><br />環8の道路も横切りますが、こちらはコンクリートの橋脚で車の騒音も感じられました。

    階段の横から見たゴルフ橋。
    コンクリートではなく鉄骨のゴルフ橋は山奥に来ているような錯覚を覚えます。

    環8の道路も横切りますが、こちらはコンクリートの橋脚で車の騒音も感じられました。

  • 遊歩道もコンクリートではなく板張りなのが良いのですが、湧水が発生している箇所は歩きにくく、靴が汚れます。<br />

    遊歩道もコンクリートではなく板張りなのが良いのですが、湧水が発生している箇所は歩きにくく、靴が汚れます。

  • 小さい滝もあり、せせらぎの音が心地よい。

    小さい滝もあり、せせらぎの音が心地よい。

  • ここは世田谷区内とは信じられない光景です。

    ここは世田谷区内とは信じられない光景です。

  • 都史跡の野毛大塚古墳の案内板があったので行ってみました。<br /><br />階段を上ったところは普通の住宅地で案内標識がないため場所がすぐに分からなかった。<br /><br />結局、国交省の社宅を通り抜けて着きました。

    都史跡の野毛大塚古墳の案内板があったので行ってみました。

    階段を上ったところは普通の住宅地で案内標識がないため場所がすぐに分からなかった。

    結局、国交省の社宅を通り抜けて着きました。

  • 野毛大塚古墳全体です。<br />全長82m、高さ10mの前方後円墳で、世田谷区の住宅街に残されていたのは驚きです。

    野毛大塚古墳全体です。
    全長82m、高さ10mの前方後円墳で、世田谷区の住宅街に残されていたのは驚きです。

  • 発掘された土器ではないと思いますが一部が割られた土器が古代の時代を彷彿させてくれます。

    発掘された土器ではないと思いますが一部が割られた土器が古代の時代を彷彿させてくれます。

  • 野毛大塚古墳の碑とその説明板。

    野毛大塚古墳の碑とその説明板。

  • 野毛大塚古墳は全長八二メートル、後円部の高さ一〇メートルの帆立貝式の前方後円墳で、前方部に近接して小さな造出部が付設されている。墳丘の周囲には馬蹄形の周濠が掘られており、周濠を含めた全長は一〇四メートルである。三段に構築された墳丘は全体が河原石で覆われ、円筒埴輪がそれぞれの段にめぐらされている。 <br /> 後円部頂上には四基の埋葬施設があり、中央に粘土に包まれた割竹形木棺、南東側に箱式石棺、北西側に二基の箱形木棺が納められている。割竹形木棺からは甲冑、刀剣、鉄鏃などの武器・武具類、鉄鎌、銅鏡、銅釧、玉類、石製模造品、竪櫛などが、箱式石棺からは刀剣、鉄鏃、玉類、石製模造品などが、二基の箱形木棺からは、刀剣、鉄鏃、鉄鎌、石製模造品、玉類などがそれぞれ出土している。 <br /> 野毛大塚古墳は関東地方の中期古墳文化を代表する五世紀前半に築造された古墳である。出土した多量の武器・武具類や<br />石製模造品は、この古墳が南武蔵の有力な首長墓であることを示している。<br />

    野毛大塚古墳は全長八二メートル、後円部の高さ一〇メートルの帆立貝式の前方後円墳で、前方部に近接して小さな造出部が付設されている。墳丘の周囲には馬蹄形の周濠が掘られており、周濠を含めた全長は一〇四メートルである。三段に構築された墳丘は全体が河原石で覆われ、円筒埴輪がそれぞれの段にめぐらされている。
     後円部頂上には四基の埋葬施設があり、中央に粘土に包まれた割竹形木棺、南東側に箱式石棺、北西側に二基の箱形木棺が納められている。割竹形木棺からは甲冑、刀剣、鉄鏃などの武器・武具類、鉄鎌、銅鏡、銅釧、玉類、石製模造品、竪櫛などが、箱式石棺からは刀剣、鉄鏃、玉類、石製模造品などが、二基の箱形木棺からは、刀剣、鉄鏃、鉄鎌、石製模造品、玉類などがそれぞれ出土している。
     野毛大塚古墳は関東地方の中期古墳文化を代表する五世紀前半に築造された古墳である。出土した多量の武器・武具類や
    石製模造品は、この古墳が南武蔵の有力な首長墓であることを示している。

  • 古墳の上には階段で上ることができます。

    古墳の上には階段で上ることができます。

  • 古墳の頂上には石棺、刀、剣等が埋設されていた様子が描かれています。

    古墳の頂上には石棺、刀、剣等が埋設されていた様子が描かれています。

  • 再び等々力渓谷へ戻り散策を続けます。<br /><br />等々力渓谷の湧水の案内板があり周囲は各所で湧水が見られます。

    再び等々力渓谷へ戻り散策を続けます。

    等々力渓谷の湧水の案内板があり周囲は各所で湧水が見られます。

  • 等々力渓谷で見られる野鳥として図入りの説明板が設置してありました。<br />シジュウカラ、コゲラ、ウグイス等の鳥がありました。

    等々力渓谷で見られる野鳥として図入りの説明板が設置してありました。
    シジュウカラ、コゲラ、ウグイス等の鳥がありました。

  • 散策路の横にはカルガモが!

    散策路の横にはカルガモが!

  • 50cm程に近寄って撮りましたがカルガモは逃げません。

    50cm程に近寄って撮りましたがカルガモは逃げません。

  • この付近は湧水が発生しているため、カルガモも生育出来るのだと思います。<br />散策路も水に濡れていて歩きづらい箇所です。

    この付近は湧水が発生しているため、カルガモも生育出来るのだと思います。
    散策路も水に濡れていて歩きづらい箇所です。

  • 等々力渓谷内には古墳が見られます。<br />等々力渓谷3号横穴ですが工事中で柵があり、近くには行けませんでした。

    等々力渓谷内には古墳が見られます。
    等々力渓谷3号横穴ですが工事中で柵があり、近くには行けませんでした。

  • 等々力渓谷3号横穴の説明板。

    等々力渓谷3号横穴の説明板。

  • バリケードの上から覗いた古墳です。

    バリケードの上から覗いた古墳です。

  • こちらにも古墳が見られるので寄ってみます。

    こちらにも古墳が見られるので寄ってみます。

  • 等々力渓谷1号横穴の碑はありますが横穴はどこにあるの?

    等々力渓谷1号横穴の碑はありますが横穴はどこにあるの?

  • 等々力渓谷2号横穴の碑はありますが横穴はどこにあるの?<br />周囲を見渡しましたが草が生い茂り見つけることができませんでした。

    等々力渓谷2号横穴の碑はありますが横穴はどこにあるの?
    周囲を見渡しましたが草が生い茂り見つけることができませんでした。

  • 等々力渓谷1、2号横穴近くのトイレ横には郵貯、簡保が設置した案内板があります。<br />深い森の中に設置してあるので照度不足のため暗くなって見えます。

    等々力渓谷1、2号横穴近くのトイレ横には郵貯、簡保が設置した案内板があります。
    深い森の中に設置してあるので照度不足のため暗くなって見えます。

  • 等々力渓谷の案内地図は管理する団体により微妙に異なっています。<br />この案内地図は玉川地域公園管理事務所が設置したものです。

    等々力渓谷の案内地図は管理する団体により微妙に異なっています。
    この案内地図は玉川地域公園管理事務所が設置したものです。

  • これは「おもいはせの路」国分寺崖線散策道となっています。

    これは「おもいはせの路」国分寺崖線散策道となっています。

  • 椎児大師堂<br />

    椎児大師堂

  • 椎児大師堂横で喉を潤います。<br />地元の方は飲めませんと言っていましたが全く問題なく飲めました。

    椎児大師堂横で喉を潤います。
    地元の方は飲めませんと言っていましたが全く問題なく飲めました。

  • 不動尊の山門。

    不動尊の山門。

  • 不動尊の本堂。

    不動尊の本堂。

  • 不動尊の舞台への階段は宮建築の趣があります。<br />通行はできません。

    不動尊の舞台への階段は宮建築の趣があります。
    通行はできません。

  • 不動の滝の左手奥には、稲荷堂があります<br />

    不動の滝の左手奥には、稲荷堂があります

  • 不動の滝は2条あり水の音が轟いて? います。<br />滝の音が渓谷に轟くことから等々力の名が付いただそうですがちょっと無理があるようです。

    不動の滝は2条あり水の音が轟いて? います。
    滝の音が渓谷に轟くことから等々力の名が付いただそうですがちょっと無理があるようです。

  • 日本庭園に寄ってみます。

    日本庭園に寄ってみます。

  • 立派な歌舞伎門があります。

    立派な歌舞伎門があります。

  • 竹林は日本庭園を引き立てます。

    竹林は日本庭園を引き立てます。

  • 書院がありますが内部に入ることができません。

    書院がありますが内部に入ることができません。

  • 等々力渓谷はこの日本庭園が最後で、この先の多摩川寄りは住宅街となります。

    等々力渓谷はこの日本庭園が最後で、この先の多摩川寄りは住宅街となります。

  • 多摩川の河原まで行きたかったので矢沢川沿いに歩きます。<br /><br />住宅街から日本庭園方向を見ていますがこの道路は車道で車も通行します。<br />

    多摩川の河原まで行きたかったので矢沢川沿いに歩きます。

    住宅街から日本庭園方向を見ていますがこの道路は車道で車も通行します。

  • オオシマザクラの「愛染桜」と呼ばれるこの桜は世田谷区の保存樹となっていて、矢沢川沿いの公園の中にありました。

    オオシマザクラの「愛染桜」と呼ばれるこの桜は世田谷区の保存樹となっていて、矢沢川沿いの公園の中にありました。

  • 多摩川の広い河原に到着しました。<br />等々力渓谷を流れてきた谷沢川は、ここで多摩川へ合流します。<br />

    多摩川の広い河原に到着しました。
    等々力渓谷を流れてきた谷沢川は、ここで多摩川へ合流します。

  • ここにもカルガモがいました。

    ここにもカルガモがいました。

  • 上流の二子玉川方向を見ています。

    上流の二子玉川方向を見ています。

  • 下流方向の多摩川です。<br />平日ですがジョギングする地元の方々がたくさん見られました。

    下流方向の多摩川です。
    平日ですがジョギングする地元の方々がたくさん見られました。

  • 多摩堤道路には東急バスが多摩川駅と二子玉川駅間に路線バスが運行しているので散策後に利用できます。<br /><br />双方の駅には遊園地があったのですが、いつのまにか閉園となっていました。

    多摩堤道路には東急バスが多摩川駅と二子玉川駅間に路線バスが運行しているので散策後に利用できます。

    双方の駅には遊園地があったのですが、いつのまにか閉園となっていました。

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