2012/04/28 - 2012/04/30
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harihariさん
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2012年春、連休を使って島旅へ。
今回の島旅は、向島、生口島、因島、大三島といった瀬戸内の島々。
食べものはというと、海の幸と特産柑橘類。
一年で一番いい季節の、のんびりドライブ島紀行です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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二日目は、まず旅館を出てすぐの場所にある耕三寺へ。
山門、中門、本堂など多くの堂宇が国の登録有形文化財。そして、西日本を代表する建築パラダイス。 -
日光東照宮の孝養門の完全なる模写。
宝相華、聖衆来迎、極彩色。極楽浄土とはかくなるものか、と。 -
平等院鳳凰堂を模した本堂。
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千仏洞地獄峡。
人工的に作られた洞窟を進むと… -
閻魔大王による裁きから始まり、さまざまな地獄を通り過ぎて…
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薄暗い洞内に数えきれないぐらいの仏像が並ぶ様は圧巻。
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そして出口。
パッと明るくなったと思ったら、目の前には法隆寺夢殿の秘仏・救世観音を10mに巨大化した大尊像。視覚効果抜群。 -
耕三寺には、未来心の丘という大芸術があるのですが、今回は時間的な余裕がなく、中途半端に見るぐらいなら…と、次の機会までお預け。
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空色とは、こういう色。
そして、桜色とは、こういう色。 -
今回、このお寺でどうしても気たかった場所。
潮聲閣。開山・耕三和尚がお母さんのために建てた大邸宅。 -
昭和4年(1929年)に建てられた、和洋を並立させる昭和初期の大規模住宅建築の特徴がよく表れています。
洋館部分は、外観はスクラッチタイル。ポーチには細かなタイルが敷き詰められていたり。 -
洋館の室内は、舶来物の家具の重厚感と…
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ステンドグラスの気品がうまく混ざり合って。
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使われていないマントルピースも、気の効いた色遣いで華やかに彩られています。
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そう、何というか、華がある建物なんです。
例えば、このお風呂も、 -
天井や照明器具も、
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床の組木細工も。
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洋館と和館とをつなぐ中庭。
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次に、和館部分の見学をさせてもらいます。
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まずは、耕三和尚のお母さんの居室。
床の間、床柱、障子、付書院。呆れるほど凝りまくる内装。 -
織上格天井。
100以上の格子に、全て違う花鳥図が描かれています。 -
襖絵は梅に鴛鴦図。
透かし欄間も梅に彩色の小禽。 -
デザイン性の高い窓からは、新緑の木々と朱に塗られた堂宇と。
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館中に、趣向を凝らした意匠があちこちに散りばめられているので、どこから見ればいいかと、カメラを持ったままウロウロきょろきょろ。
縁側に座れば、見事に造形された庭園にため息をついたり… -
床の間の天袋には、蜻蛉の絵と鶴の引き戸。
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花頭窓のシルエットと、幾何学模様の障子の桟。
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来客用の表玄関。
その天井はといえば… -
折上げ格天井と、天女の図。
最大級のおもてなし。 -
美術館と見まごうばかりの絵画の数々。
燕子花と蒲公英の春の板戸絵。 -
芒と桔梗、百合の秋の板戸絵。
奥は鶴を描いた冬の板戸絵。 -
柘榴、西瓜、パイナップル、葡萄…
数々の果物を描いた障子絵。 -
仏間の天井は、格子ごとに異なる姿の仏画が描かれていたり・・・
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付書院の地袋には、柘榴と仏手柑。
仏教ゆかりの果実が描かれていたり・・・ -
開山・耕三和尚が母のために建てた、耕三寺の本質ともいうべき「親孝行」の邸宅。
充実しすぎて、一とおり見て回るのにちょうど一時間。 -
伽藍の一つ、法宝蔵は近代美術の展示館。
「春から初夏へ」をテーマに、富田渓仙、竹内栖鳳、鏑木清方、川合玉堂などの絵画を展示しています。 -
寺を出て、道を隔てた向かいには、重要文化財に指定された仏像仏画などの仏教美術を展示した金剛館。
この時期は、特別展示として、佐竹本三十六歌仙断簡「紀貫之」も展示。 -
耕三寺博物館を出るころは、ちょうどお昼時。
車を走らせて、見晴らしのいい場所に車を止めてのランチタイム。 -
辺り一帯に漂う仄かな柑橘の香りと、谷に木霊する鶯の鳴き声。
100円のパンだけど、どんな御馳走よりも贅沢に感じる。 -
生口島はアートの島でもあります。
島のあちこちに、現代アートやモニュメントが展示されていて、観光客の目を楽しませます。 -
生口島から橋を渡ると、愛媛県の大三島。
どうしても行っておきたかった場所があります。 -
伊予の国一宮、大山祇神社。
大三島は、海の正倉院とも言われる、国宝の島。 -
広い境内には、巨樹巨木が空を覆うほどに繁りをみせて。
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はい。絶対に入りません。
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樹齢2600年と伝わる天然記念物の楠の木。
2600年かどうかはともかくとして、御神木と呼ぶに相応しい威厳のある巨木です。 -
こちらも天然記念物、樹齢3000年といわれる日本最古の楠。
日本5番目の勅撰和歌集である、「金葉和歌集」にも登場する -
まずは、拝殿で参拝。
本殿も拝殿も重要文化財に指定。
全国の山祇神社、三島神社の総本社でもあります。 -
重要文化財の宝篋印塔。鎌倉時代に造られたもの。
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国宝8件、重要文化財70点を有し、全国の国宝・重要文化財指定の武具のうち、約8割を収蔵するという、大山祇神社の宝物館。
ここに収められた国宝は、源平合戦で勝利した源義経が奉納した赤絲威鎧や、源頼朝奉納の紫綾威鎧、吾妻鏡にも出てくる護良親王奉納の太刀など、まさに中世の歴史そのもの。 -
大山祇神社を観終わると、一気にしまなみ海道で因島へ。
因島に到着すると、この日はそのまま宿へ直行です。 -
海から少し離れて、ゆるい坂を登っていくと、白滝山を背景にした洋館が見えてきました。
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「いんのしまペンション白滝山荘」。
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1931年(昭和6年)に、宣教師ファーナム邸として建てられた洋館。
建築設計は、W・M・ヴォーリズ。そう、ヴォーリズ建築に泊まれるのです。 -
戦後、一時は荒れ放題になっていたとのことですが、現在のオーナーに買い取られてから、見事に再生させました。
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いかにもパブテストミッションハウスらしい扉の横には、登録有形文化財のプレートが誇らしげに掲げられています。
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温もりのある木製階段の上が、僕たちの泊まる部屋です。
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部屋の中はこんな感じ。
決して広くはありませんが、二人で寝泊まりするのに十分な広さ。 -
窓からの景色。
遠くに、海と瀬戸の島々と。 -
夕食までの間に、少し建物内を見学。
階段の1段目は、ヴォーリズらしくやや広めに設計されています。
角を丸くしてあるのも、やはりヴォーリズ建築らしい特徴。 -
大きくとられた出窓が、外の緑を部屋の中に呼び込んでいるようで、広く開放感のあるダイニングに見させています。
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キッチンとダイニングとの間には、料理を出し入れするための窓が開けられています。
昭和初期に、どのようにすれば使い勝手がよく、住み安いかを考えた設計を実現していることが素晴らしいと思います。 -
手洗いは、建築当初の設備がそのまま残されています。
ただし、現在は使用不可。 -
古い写真が飾られていました。
戦後直後の白滝山荘。周囲には、なあんにもない。 -
晩ご飯。
つぶ貝の煮物、もずく、サラダ、胡麻豆腐。
胡麻豆腐には、蜜柑風味の酢味噌が意外に合って美味しかった。 -
イカと海老のお造り。
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鰆の南蛮漬け。
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茶わん蒸し。
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鱸のムニエル。
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ご飯とアサリのお吸い物。
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デザートは因島のはっさくゼリー。
料理旅館というわけにはいきませんが、新鮮で豊富な魚介と、心のこもった夕食でした。 -
夜、寝る前に少し散歩。
人の気配はまるでなく、静かな島時間を過ごすことができました。 -
6:00起床。生憎の雨。
窓から見える海も島も、雨粒の中に霞んで見えて。 -
雨が小止みになった隙をついて、朝の散歩。
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霞がかった木々の間を、鳥の声を聞きながら。
天気は悪いけど、空気が美味しくて気持ちがいい。 -
朝食。
素朴な、旅館の朝ごはん。 -
雨のために普段よりも色鮮やかに写る新緑の葉が、大きく切り取られたダイニングの窓から差し込んできます。
出窓のベンチに腰をかけて、葉を打つ雨の音を聞きながら、のんびり紅茶でも…なんて最高に癒されそうですね。 -
出発の時間です。
ヴォーリズ・ファンなら、是非泊まりに来てほしい。 -
この日、まずは因島大橋の見える場所までやってきて。
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車を停めて、細い小道を歩いて整備された階段を降りていくと…
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この雨で、満開の八重桜も散って、地面をピンク色に染めています。
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一段低い所に、木造の古い建物が。
土木学会選出の土木遺産「旧大浜崎船舶通行潮流信号所」。 -
明治43年に建てられた木造の信号所で、全国にただ一つしか残っていない貴重な遺産です。
今は、灯台記念館として、灯台に関する資料が中に展示されています。 -
さらに先へ進むと、海を背に白亜の灯台が見えてきました。
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明治27年(1894年)に点灯した大浜崎灯台。
意外にも稼働歴は浅く、明治43年に灯台としての業務を停止しています。 -
灯台の下には静かな浜がありました。
小雨降る中、少しの時間のんびりと浜遊び。 -
駐車場まで戻って、「はっさく屋」でお買い物。
はっさくは因島の代名詞みたいなもの。 -
はっさく大福をお土産に買って、お店では苺とはっさくの両方入った「フルーツ大福」をいただきました。
これが、甘酸っぱくて、最高に美味しい。 -
備南酒造。
因島で大正初期から操業している造り酒屋。
お土産に、「本因坊」720mlを購入。帰って飲むのが楽しみだ。 -
因島には、「いんおこ」といわれるぐらい、お好み焼屋がたくさんあるのです。
せっかくなので、お昼ごはんにはお好み焼き「うえだ」で、「いんおこ」を食べようと。 -
お客さんがいないのは、基本、昼どきは、近所の人が電話で注文して、焼き上がりをお持ち帰りしているから。
ご主人が、ひっきりなしに焼いては、近所の人がやってきて買って帰る…を繰り返しています。 -
二人とも、肉玉うどん入り。切って食べやすくしてくれています。
ソースの味と生地やうどんの香ばしい味が、めちゃめちゃ美味しい。
お腹が空いてる時なら、もう一枚いけるぐらい。 -
お腹も満足で、因島から初日に訪れた向島へ。
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天気は本格的に雨。
雨に浮かぶ島々も、しっとりとして情緒的に感じます。 -
この旅最後の目的地、国の重要文化財指定・吉原家住宅。
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吉原家主屋。
寛永12年(1635年)の建築ということが、所蔵文書からわかっており、建築年の明確な民家のうち、農家としては全国で最も古い建物です。 -
土間に掘られた深い穴。
イモツボといい、建てられた江戸時代、飢饉に備えて穀物を蓄えていた貯蔵庫です。 -
竃が並べられた土間。
珍しいのは、壁面の柱に漆の木が使われていること。 -
数百年の年月も関わらず、朽ちもせず腐りもせず、囲炉裏の煙に燻されて独特の風合いを醸し出す天井。
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古い大工道具、槍鉋で模様を施されている梁。
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吉原家は、藤原鎌足の18代末裔藤原親能を始祖に持つと伝えられている家柄。
そして、代々この界隈で庄屋を務め、現当主で39代を数える古い家柄。 -
つい十数年前まで、ここに先代当主が暮らしていたとのことです。
江戸時代に建てられた古民家で、現代社会の生活を営んでいたこという事実に驚がくです。
これで、旅の予定は全て終了。 -
雨降る向島から、橋を渡って福山まで戻る頃には、雨もすっかりあがっていました。
新幹線で大阪まで帰る途中、福山駅で買った「たこめし」の駅弁。
瀬戸内の海の幸を、美味しく頂いて、2泊3日の島旅の締めくくりとしました。
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