2012/05/13 - 2012/05/13
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akikoさん
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ヴェローナというと「ロミオとジュリエット」が連想される町です。去年、映画「ジュリエットからの手紙」-Letters to Juliet-を見たので、今回ジュリエットの家を訪れるのを楽しみにしていました。
実際行ってみると、古代ローマの円形闘技場があったり野外ローマ劇場があったりするローマ時代〜中世の雰囲気が残っていて、1日の滞在ではもったいない、もっと時間をかけじっくり見てみたいと思う素敵な街でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
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ヴェローナの町に着くと、高い壁がずっと町を取り囲んでいるのがわかります。
ヴェローナは古来から交通の要衝で、オーストリアなど外敵からの脅威に常にさらされてきた町なので、「城壁」で囲む必要があったのだとか。 -
町を出入りするには、ゲートを通らなければならず、夜間などは自由に出入りはできなかったそうです。
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流れている川はアディジェ川で、石造りの古い橋が架かっています。アディジェ川にかかる橋のうち、現在残っている、ローマ期の唯一の橋で、爆撃で破壊されたものを、修復したのだそうです。
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ヴェローナについては、ロミオとジュリエットの舞台ぐらいしか知らなかったけれど、中世の雰囲気がそのまま残っているとても静かな街という印象です。
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小高い丘は「サンピエトロの丘」
ヴェローナ発祥の地といわれ、丘の上に、お城のようなものが見えます。 -
テアトロ・ロマーノ方面
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ヌオーヴォ橋の上からの風景です。アディジェ川沿いに建っている「サンタナスターシア教会」の鐘楼が高くそびえています。
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ヌオーヴォ橋を渡り、町の中心部に入っていきます。
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シニョーリ広場の裏側の通りを進んで行くと・・・
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通りに面した壁面に胸像が飾られています。有名な人なのでしょうか?
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モンテッキ家(ロミオの家)が右手に見えてきます。
1300年代に建てられた古い家。中は見えず、外から眺めるだけです。 -
壁にシェークスピアの劇中の言葉が書かれている。
"O, WHERE IS ROMEO?...............
TVT, I HAVELOST MYSELF, IAM NOT HERE;
落書きできちんと元の字が見えません(>_<)
(歴史的価値があるものに落書きが書かれているのは残念!) -
門の上にあるMに似たマークは神聖ローマ「皇帝派」を意味するのだそうです。
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モンテッキ家は皇帝派で、対立していたローマ「教皇派」は・・・
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このような上部にへこみのないマークだったのだそうです。
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ロミオの家の壁面
これといって特徴がない(._.) -
少し行くと、繊細な細工が施された尖塔が現れます。
この一画は、かつてヴェローナを支配し繁栄させたスカラ家代々の墓だそうです。この尖塔はカンシニョリオの墓なのだそうです。 -
ヴェローナを支配したスカラ家は、自分たちの住居と教会の間に墓地を造ったということです。
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スカラ家代々の 墓は彫刻や美しく装飾された柱で飾られています。
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面白い墓がありました。
石棺の上で横たわっているのが、カングランデ?世だそうです。彼の治世時が最も繁栄したという。 -
スカラ家の教会であるサンタ・マリア・アンティカ教会の入口
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勇ましい騎馬像が上に飾られています
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スカラ家のスカラというのは「はしご/階段」という意味で、張り巡らされている鉄の柵のマークの中心部は「はしご」が模様として入っている。
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この鉄柵の中は、マスティーノ?世の墓なのだそうです。
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ここは、「シニョーリ広場」。シニョーリとは"紳士たち"という意味で、中世の町の政治の中心地であったらしい。
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広場の中心にダンテの像が立っている。ダンテは、1300年ごろ「スカラ家」に招かれてヴェローナに滞在し、「神曲」の一部を執筆したという。
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広場の四方は宮殿や裁判所といった建物が建っています。
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ここには、かつてベネチアに支配されていたことがわかる獅子の彫刻入りの石のプレートがあります。
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左の建物は「ラジオーネ館」12世紀の市庁舎だったそうです。
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このアーチ門をくぐり進んで行けば、エルベ広場に着きます。上の像は小さなボールを抱えたジローラモ・フラカストロというルネサンス期の文学者だそうです。
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大きな「エルベ広場」にやってきました。エルベとは(Erbe)ハーブ/野菜の意味だそうで、かつては野菜がここの公共市場で売られていたことからつけられた名前だそうです。
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今では、オープンテラスのカフェやみやげ物の屋台などいろんなお店が並んでいます。
広場の四方には様々な時代の建物が建ち並んでいます。 -
向かって右には、フレスコ画が描れている「マッツァンティ家」の建物があります。
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フレスコ画は16世紀のもので神話伝説が描かれているのだそうですが、雨風にさらされても、まだこのように壁画の色合いが残っていてこの広場の見どころとなっているようです。
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広場奥の彫像の立つ建物は、「マッフェイ宮殿」。ヘラクレス・ビーナスなど6体の彫像が飾られている。
手前中央に円柱が立っています。 -
円柱上に羽根がついた獅子像が据えられていて、これも、昔ベネチアの支配下にあったことを物語っているのだそうです。
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マッフェイ宮殿をバックに立って目立っている像があります。
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その像はヴェローナのマドンナの噴水で、手には「ヴェローナは正義を誇りとして、その美しさを賞賛されることを望む町」と書かれた巻物をもっているのだとか。
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「市場の柱」昔ここで市民たちによる裁判、政治集会など行われた。処刑も行なわれていたのだとか。
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剣を天高く上に向けている女性の像もあります。どのような歴史的背景があって像が立てられているのでしょうか。
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この高いランドマーク的な塔は「ランベルティの塔」
コムーネ宮(市庁舎)に付属していて、のぼる事ができるそうです。きっと高さ84mから見下ろす、ヴェローナの街はきれいでしょうね!
(高いところがあれば、すぐ上ってみたいという思いに駆られる私です) -
「ランベルティの塔」を側面からみたところ。
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上部を拡大したら、多角形の美しい展望台が見えます。
残念ながら、十分な時間がないので上ることができません(>_<) -
広場から「カペッロ通り」Via Capelloを歩いて行くと
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人だかりのしている場所があります。
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プレートには"Casa di Giulietta"(ジュリエットの家)と書かれています。ここがあのジュリエットの家、カプレティ家の入り口です。
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入口のアーチに大理石製の貴族としての紋章、カッペロ(帽子)が残されていることから、カプレティの家、ジュリエットの家とされているのだそうです。
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ここから入っていきます。
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それにしてもすごい落書き!?です。落書きというより真剣な想いで書かれたものなのでしょうが、いろんな色で隙間なく書かれています。
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恋人同士がこの壁に名前を書くとその恋が成就すると言われているようです。
2011年の映画「ジュリエットからの手紙」では、この壁に世界中から永遠の愛を貫いたジュリエットに恋の悩みを綴った手紙が次々と届きます。(実際5000通以上も届くのだそうです。また直接訪れて壁に貼るのが後を絶たないとか・・・) -
それらの手紙にジュリエットクラブ(実在)の15人の秘書さんたちが、イタリア語・英語・独語・スペイン語・仏語・日本語で返事を書くのだそうです。
ロマンチックな話です!
映画では、アメリカからプレ・ハネムーンで来ていた主人公:ソフィーが偶然壁の中で眠っていた50年前の手紙を見つけ、秘書の仲間入りをして返事を書き、英国に住む手紙の主の女性と初恋のひとを探してイタリアを巡る旅に出るのです・・・ -
通路をぬけると、映画でも出てきた有名なバルコニーが見えてきました。
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紋章のカッペロ(帽子)
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ジュリエットの家(カプレティ家の邸宅)が一般公開されていて、中を見学している人がバルコニーから出てきたりします。
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オリジナルの「ロミオとジュリエット」では、蔦のからまる木が横にあったような記憶があるのですが・・・
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中庭はこんなに混み合っています(>_<)
よく見ると、奥の木の下に像が・・・ -
ジュリエット像です!次々と記念写真をとる人たちが像のあたりに集まっています。
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左胸に触ると幸せになると言われているようで、胸が金ピカになっています。
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首下が金ピカになったジュリエット像
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庭の奥には・・・
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数えきれないほどの鍵がとめられています。
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日本のどこかでも恋人同士が鍵をとめると恋が成就するということで、鍵だらけになっている場所があると聞きましたが、ジュリエットの家が多分本家なのですね。
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面白くて何枚も写真を撮ってしまいます。
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ジュリエットの家を出て、またエルベ広場方面に戻ります。
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こちらに見えるのは、14世紀に建てられた「ガルデッロの塔」
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高級ブランドショップの建ち並ぶ「マッツィーニ通り」Via Mazziniを歩いて行きます。
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写真には撮れなかったのですが、この通りを歩いている人はおしゃれな人が多く、まるでファッション誌から抜け出てきたような人も少なくありません。
ミラノよりおしゃれかもしれません。 -
アレーナ(円形闘技場)があるブラ広場にやって来ました。今までヴェローナにこのようなアレーナがあるとは知りませんでした。
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ここにあるアレーナは、紀元前30年に完成し、ローマのものより完璧な形で残っているそうです。
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あれれ〜もしかしてツタンカーメンさんのつもり??ここの名物さんのようです(笑)
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アレーナでは夏6月から8月の夜、野外オペラが上演され多くの観客がオペラを楽しむのだそうです。
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アレーナの前に柱が立っていて上部にこのような人物像が・・・
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アレーナの横に建っているクリームイエローの市庁舎です。大変立派な建築物です。
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また城壁に行きあたります。
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ヴェローナは、ロミオとジュリエットだけではない、ローマ時代から中世の歴史的建造物がたくさん残っている素敵な街でした。
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