2012/05/04 - 2012/05/04
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つるまるこさん
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新緑のまぶしい五月の初旬、京都市内を友人と2人、自転車で巡ってきました。
見どころ満載の京都ですが、気になるスポットを巡るにはどうしても乗り物の利用が欠かせませんよね。
とはいえ、特に観光シーズンともなると、バスは混雑し、タクシーや自家用車は渋滞に巻き込まれ…と、移動のたびにモヤモヤ、グッタリする方も少なくないと思います。
そんなわけで、私は効率の良いレンタサイクルでの移動を提案します。
ルートと時間帯にさえ気をつければ、混雑&渋滞知らずの京都観光が満喫できますよ!
美しい街並みと歴史情緒溢れるスポット、豊かな緑がいっぱいの京都。
風を感じながら、自転車で巡ってみるのはいかがでしょう?
☆こちらの【中篇】では、京都市勧業館(みやこめっせ)~荒神口~京都大学~吉田山(宗忠神社)~真如堂までのルートをご紹介しています。
☆【前篇】(三条~南禅寺・水路閣・琵琶湖疏水)はこちらから
http://4travel.jp/traveler/tsurumarco/album/10669580/
★巡回ルート・到着時間まとめ★ 自転車旅行計画の際に参考にしてください~
※私は深夜高速バスで東京→京都へ移動。朝早くからの行動開始をおすすめします。
高速バスはさすがにしんどいな…という方には、前泊がおすすめです!
*07:00 朝の腹ごしらえ:イノダコーヒ本店
*09:00 三条駅前でレンタサイクル手配
*09:30 南禅寺水路閣~琵琶湖疎水
*10:30 みやこめっせ※イベント参加のため。同様のルートなら平安神宮または近辺の美術館・動物園めぐり、もしくは哲学の道往復で銀閣寺散策はいかがでしょう
*12:00 かもがわカフェ@荒神口
*13:30 京大正門前
*14:00 宗忠神社※自転車ルートの都合上吉田神社は通過。時間があればぜひ参拝を!
*14:30 真如堂※時間があれば金戒光明寺への参拝もおすすめ
*15:00 東大路通り(熊野神社前の交差点)※このまま東大路通りを直進するのは混雑のため危険!おすすめしません。丸太町通りを鴨川方面に直進し、川端通りor鴨川に降りて南下、が安全です。
*15:30 六波羅蜜寺
*16:00 五条・半兵衛麩(麩まんじゅうなど手土産購入)
*16:30 三条駅(レンタサイクル返却)
写真は吉田山を越えると現れる紅葉の名所、真如堂の三重塔。
- 旅行の満足度
- 5.0
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-
三条からスタートした、レンタサイクルで京都の街を巡る旅。
途中、三条通で近代洋風建築を見て歩き、南禅寺で三門からの眺めを堪能し、水路閣からインクラインまでをぶらぶら散歩してまいりました。
【前篇】http://4travel.jp/traveler/tsurumarco/album/10669580/
お次の目的地は、本をこよなく愛する友人のために、とあるイベントが行われている「みやこめっせ」へ。
南禅寺から、先ほど来た仁王院通りを戻り、平安神宮の大鳥居の前を通過して、ほどなく到着です。 -
お目当ては、毎年5月のゴールデンウィーク中にこちらの会場で開催される「春の古書大即売会」。
京都の古本屋さんが数多く所属する「京都古書研究会」という団体が主催する、大きな古本市です。さながら「古本界のコミケ」といった位置づけ…なのでしょうか。
ちなみに、お盆の時期に下鴨神社・糺の森で開催される古本市も、こちらの団体が主催しています。
京都の古本屋さんが集まるイベントなだけに、もしかすると掘り出し物が見つかるかもしれません。
会場に入ると、ああ、古本のにおい!
40を超える古本屋さんのブースがずらりと並んでいます。
本のジャンルは…、わりとどこのお店もノンジャンルで並べている感じです。
国文学に外国文学、仏教・宗教に関する本、はたまた昔の漫画雑誌やいわゆる三文小説(笑)、果ては「○○小学校の歴史」なる本まで、実に様々なジャンルの本が勢ぞろいしていました。
昭和初期?のどこかの女学校の集合写真があるかと思えば(お値段は確か100円程度)、鳥山明先生のサイン色紙(お値段23万円!!)まで、まさにカオスな品ぞろえ。自由というか、なんでもアリというか、でもどんな飛び道具が出てくるかわからない感じ。
私たちはおよそ2時間弱で会場の半分をざっくり見ることができましたが、何かお目当てのジャンルの本がある場合は1日かけて探すのを覚悟しなければいけないことでしょう。
私は民俗学系の本をちょこちょこ探して回りました。地元の有志の研究団体が刊行している小冊子なんかが、特に濃い内容で面白いのですが、この日見つけた「いいな」と思った冊子は、なんと1冊3000円(当時の売価の10倍)。うーん、面白い本はやはりそれだけ価値のあるものなのだなぁ。
かと思えば、友人はずっと探していた中国関係の書籍のシリーズを1000円以下で発掘したとかで、大喜びしていました。東京の古本屋では結構なお値段で出回っているとのこと。どんな出会いがあるか、わからないものですね!
もう少し注意して探せば、もっと面白いモノが見つかるかも…などと、若干後ろ髪をひかれつつ、そろそろお昼ご飯をいただくことにします。
街を歩く観光客の姿も、かなり増えてきました。行列で待たされたりしないよう、開店時間を狙ってお目当てのお店へと向かいます。
仁王院通を鴨川方面へ直進し、今度は鴨川の川べりの道に降りてみます。
ところどころアップダウンはあるものの、風がとっても気持ちいい。緑溢れる豊かな川が街の真ん中を流れているって、うらやましいですね。
丸太橋の1本向こう、荒神橋が見えたところで再び道路へと上がります。
荒神橋を渡り、1つ目の交差点で左折。
京都地方法務局のすぐそばにあるカフェ、「かもがわカフェ」で本日のランチをいただきます。 -
建物の2階、窓の色ガラスがおしゃれです。
12時の開店前に到着しましたが、既に数組のお客さんが待機中。うーん、人気のお店なんだな〜。 -
幸運にも窓際の席をゲットできました!
中から見た窓ガラスはこんな感じ。 -
京都らしい、ゆったりとした時が流れるお店です。
-
私と友人がこの日いただいたのは、鶏とお野菜のグリル。さっぱりとした人参のマリネとサラダが添えてありました。これにお茶とライスがついて、700円台。東京のオシャレ系カフェだと軽く1000円は掛かるでしょう(しかも高い割に味が微妙だったりする)。素晴らしいコストパフォーマンスです。
ランチはこの他に、カレー(これも700円台だった)、スープのセット(こちらは600円台だったはず)から選択できます。
美味しくいただけてのんびりできて、雰囲気も抜群。人気があるのもうなずける素敵なお店でした。あとは鴨川の風景が見えたら完璧だった!って、それは仕方がないな。
さてさて、しっかり食べて体を休めたところで、ここから後半戦。この先は、ちょっとハードな行程が待っています。
荒神橋から川端通りへ戻り、今度は東一条通を直進します。
東大路通との交差点あたりから、学生さんの姿が増えてきました。
そう、京都大学のキャンパスがこちらにあるのです。
学生さんがいっぱいいたので撮影は自粛しましたが、京都大学の正門前を通過。
以前来た時よりも立て看板が減った気がするのは、やはり時代とともにおとなしい学生さんが増えたのかなぁ。だけど、正門前にパラグライダー部のパラグライダーが「新入部員募集」の文字とともにドーンと立て掛けられていたり、やっぱり他の大学にはなかなかないエネルギッシュな感じは健在です。個人的には「折田先生像」を生で見てみたいです。
さて、ここからが体力勝負。吉田山まで登ります。
大学の正門からすぐのところに、吉田神社へと続く参道の階段があるのですが、さすがに自転車を持ち込むのは難しいので、住宅街の中へと迂回。
びっくりするような傾斜の住宅街を、うんうん自転車を押しながら歩いていきます。普段からこんな傾斜を上り下りしていたら、相当足腰が強くなるだろうなあ。
住宅街を抜け、山道かけものみちか?と思うようなところに出たら、ほどなく吉田神社のほぼ頂上に位置する大元宮が見えてきます。
ここまで来ると、かなり高いところまで登ってきたことがわかります。
せっかくなので本宮まで下りてお参りしようか、とも思ったのですが、登ってきた標高がもったいない(笑)と思い直し、今回はあきらめることに。
それにしてもここまで、京大〜吉田神社関連の写真が一枚もありません…。登ることに一生懸命になってしまいました^^; -
吉田山界隈は吉田神社以外にも様々な寺社仏閣があります。
こちらの藤棚は吉田神社のお隣、宗忠神社の境内にあるもの。
桜の名所としても知られる神社だそうです。
ここまで来ると、さすがに観光客の姿はありません。自転車で汗をかきかき登ってきた珍客を、花々が優しく迎えてくれました。 -
宗忠神社からの坂道。けっこうな高さを登ってきたことがわかります。
もったいないですが、ここを一気に下ってしまいます。 -
坂道を下りきったところに見えてくるのが、京都有数の紅葉の名所として知られる真如堂。
真っ赤に燃えるようなシーズンもさぞかし美しいのでしょうが、緑のカエデの木々もまばゆいばかりに美しいものでした。 -
こちらは三重塔。江戸時代に建立されたものだそうです。
-
そして、本堂。
本堂の前に大きな石灯籠があります。珍しいな、と思ったのは私たちだけでしょうか。 -
中で自由にお参りができるようになっています。
豪華絢爛な装飾が印象的な内部でした。
ちなみに、こちらのお寺は先日厄払いでもお世話になった我がご近所の深大寺と同じ宗派の天台宗のお寺さんで、境内にも深大寺と同じく、元三大師堂があります。
本堂の中にも、元三大師のおみくじがありましたので、友人とふたりで運試しにと引いてみることに。
結果は…
友人:凶
私:中吉
友人のおみくじの結果はあまりにえげつないことが書き並べられていたので、脳内から瞬時に消し去ってしまいました。
本堂を出ておみくじの結び場にふたりでおみくじを結わえていると、友人の背後を飛び回る怪しげな影が…
まぎれもなく、それは「スズメバチ」でございました。。。
おみくじの結果がさっそく的中したのか?!と、ふたりで一目散に境内を飛び出し、次なる目的地へと向かったのでした。
これで十分、厄落としができた…はず。
後篇につづく。
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