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【中近東の国、UAE(アラブ首長国連邦)へ】<br />時代は変わります。私個人にとっても、相当変化します。UAE(アラブ首長国連邦)のドバイにわざわざ旅行に行くことなんて、以前には考えられませんでした。<br /><br />1971−72年にアメリカへ高校留学し、76年(医学部在学中)に1ヶ月半ほどアメリカ横断旅行(カナダ、モントリオールオリンピック観戦含む)と最初は北米のみの旅行でした。それが、81年(研修医時代)の初めてのヨーロッパ旅行でヨーロッパの魅力にも目覚めました。その当時はあまり一般の人には格安航空券の存在は知られていませんでした。当時、ヨーロッパへの格安航空券は「南回り」と呼ばれ、アジア系の航空会社を利用し、当然のようにアジアの数か国を経由し、中近東の国々(ドバイ、アブダビ、バーレーン、カイロ)などに真夜中経由して、朝方目的地のヨーロッパの国々へ到着(延べ24時間〜30時間)というのが普通でした。ですから、詳細は忘れましたが私は上記の都市を全て経由した記憶があります。ですから、空港へも立ち寄っています。でもその当時は中近東の特殊な国々という感じで、間違っても観光したいと思うような国ではありませんでした。<br /><br />昨年の一月、最近躍進著しいエミレーツ航空の便で、ドバイ経由モロッコのカサブランカへ行きました。その時には、すでに最近の観光地化したドバイのことは知っていたので、むしろストップオーバーできないかなと思ったくらいです。そして、今回実現しました。でも、格安航空券を調べると、関西空港からでも直行便のエミレーツ航空はやや高く、結局安い中国南方航空にしました。<br /><br />医者として帯同する仕事で、3回ほど上海へは中国東方航空で行きました。福岡からたったの1時間半であまり強い印象は記憶にありません。今回同じような感覚で中国南方航空に乗りました。乗っている時間が長いせいか、かなりランクの落ちるエアラインでした。もちろんエコノミークラスの話ですが、個人用のAVディスプレイもありません。昔ながらのところどころの共有スクリーンです。チャンネルを変えても、ほとんど音楽も流れていません。CAも中国人らしく無表情です。おかげで、することもないし、ゆっくり本が読めました。エミレーツ航空に乗った方がよかったかな、などと一瞬考えました。<br /><br />3月に就航したばかりのピーチ・アビエーションで3月16日(金)午前、福岡空港から関西空港へ移動です。できたばかりのLCC(格安航空会社)ですが、座席間隔は狭いものの、乗っている時間も短くまぁまぁです。手荷物を預けると千円必要ですが、私は海外旅行でも荷物は少ないので、機内に持ち込めるギリギリの大きさのカバンを1月にボリビアで買ったばかりです。それに比べると、この中国の航空会社はLCC以下のCAによるサービスです。でも、3〜4万円の差でエミレーツではなくこの会社を選んでしまいました。<br /><br />乗り換え地は上海でなく、ずっと南の広州(Guangzhou)なので、4時間もかかります。空港から見る広州は中国らしく空気汚染がひどいです。行きは乗り継ぎ時間が2時間足らずでスムーズです。でも、トランジット(乗り換え)なのにアメリカと同じく入国のスタンプを押され、荷物の再検査があり時間がかかります。そこからドバイまで9時間もかかります。それで到着は真夜中の0時過ぎです。なのに、UAEでの入国審査が1時間半以上かかりました。誰かが、エミレーツ航空(専用第3ターミナル)だったら、手続きがスムーズらしいと言っていました。タクシーに乗ってホテルにチェックインしたのは午前3時過ぎでした。<br /><br />【ソフィテルホテルへ】<br />今回の旅行はドバイだけで移動もないし、到着が真夜中なのもわかっていました。しかも、事情がわからないので、ひょっとしたら退屈するかもしれないと思い、泳げるようにビーチ沿いの、私としてはやや高級なホテルを日本から予約していました。ソフィテル・ジュメイラ・ビーチ・ホテルです。名前通り、ジュメイラビーチにあり、有名なヤシの葉状の埋め立て地 Palm Jumeirah の近くです。昨年、飛行機から写真を撮りました。絵になる形です。<br /><br />到着の翌朝はゆっくり10時頃起きて、まずはビーチへ泳ぎに行きました。思ったよりきれいな海岸でした。砂漠や石油の取れる地域の海岸という偏見があったので、必ずしもきれいでないと勘違いしていましたが、コバルト色とエメラルド色の意外ときれいな海でした。波がやや高いものの、快適でした。ただ、温度はむしろやや低目でした。暑過ぎて、真夏は歩くのも大変と聞いていたのですが、3月はここドバイでもむしろ泳ぐには寒いくらいでした。特に、風があるとやや肌寒い感じでした。<br /><br />しばらくして、ホテルの3階にあるプールへ移動し、外国人のように読書を始めました。一番、金のかからないリッチな(?)過ごし方です。ここなら部屋のルーム番号だけで飲み物も頼めます。<br /><br />さすがに部屋からの眺めも良く、眼下にジュメイラビーチが見下ろせます。バスルームからもテレビが見られ、別にバスルームにもスピーカーがあるので、1時間程度の低温浴を楽しむ習慣のある私には最適です。久しぶりにBBC(英国国営放送)ニュースを見ていると、プレミアリーグ(イギリスのプロサッカー)名門チーム、ボルトンの有名な黒人選手、ムアンバが心停止になったが、取り敢えずAED(自動体外除細動器)で救命されたそうです。彼は、アフリカ出身ですが11歳でイギリスへやって来て英才教育を受けたらしく、イギリスのオリンピック代表としても活躍したそうです。面白いと思ったのは、聴取者からの意見をツイッタ―やフェースブックで募っていたことです。また、こんなことを防ぐためにもっと厳しく検査をしろというコメンテーターや聴取者からの意見に対し、ゲストの黒人医師はこのケースはあくまでも稀なケースで、あまり過敏に反応しないで冷静にと強調していたことです。医師の私としては、同意見でどこの国も同じだなと思いながら聞いていました。<br /><br />【市内観光】<br />あまり期待していませんでした。それが、ホテルでの滞在時間が長い可能性を考え、少しは高級なホテルを確保した理由です。でも結論から言うと、意外と普通の都市でした。2か月前のボリビアとは違い物価は安くありません。海岸沿いの街で地図ではわかりやすいのですが、結構広いのです。それで、メトロを最大限利用しました。ICカードを4ディルハム(1ディルハムは約22円)で購入し、ほどよく入金しておくと使い勝手もよく便利でした。ちなみに、ディルハムはAED(たぶん、最初のAEはUAE, United Arab Emirates の略号)もしくはDHSと表記するようです。メトロとはもちろんメトロポリタン、地下鉄のことですが、よくあるように地下を走るのはごく一部で、むしろモノレールのように空中を走っている方が多い路線です。<br /><br />ドバイ博物館へ行ってみましたが、歴史がわかり面白かったです。近くには運河のような入り江があります。ドバイで一番有名らしいモスク、ジュメイラ・モスクにも行き、中に案内されイスラム教や顔を隠すスカーフなどの服装の説明を英語で聞きます。何故か、イギリス人女性二人が説明します。最初はあの恰好だけでもイスラム教の人々(特に女性)に偏見を持ちますが、色々聞いていると同じ人間だという当たり前のことが段々わかってきます。この国ではスカーフ同様、羽織っている服も真っ黒で、透けないので下に何を着ていてもわからないので、結構便利なそうです。<br /><br />入り江を散策するダウ船ディナークルーズでは、面白いことを発見しました。イスラムの大家族がいて、息子1人と娘が4人の7人家族のようです。上の娘二人はティーンエイジャーで大人と同じように黒いスカーフ、覆面?で目だけ出しています。でも、小学生くらいの妹二人は普通の格好で、顔も全部出しています。小さい子供は女性でも別扱いのようです。ふと興味がわきました、食べる時はどうするのだろうと。すると、お母さんが覆面を少し持ち上げてその下からコップに入れたドリンクを飲んでいます。他人事ながら面倒くさそうです。ずっと観察していると、さすがに本格的な食事中だけは覆面を下ろします。そして食事をします。でも、食べ終わるとすぐに覆面を上げ目だけの露出に戻します。どうも、人前では最低限だけ顔を見せるようです。<br /><br />以前にCNNの番組で、モロッコ女性が言っていたことを思い出しました。私たちは目しか出さないけど、目だけで男性を誘惑できると。なるほどといたく感心したことがあります。文化・習慣が変わると色々なことが変わり、考え方も色々で面白いものです。でも、所詮女性は女性でこの服装の中でもいろいろ工夫しておしゃれはしているようです。<br /><br />日本ではもうすぐ一般公開する東京スカイツリーが話題になっていますが、ここドバイには世界一高いタワー、Burj Khalifaバージュ・ハリファ(828M)があります。入場料も予約なしだと400ディルハム(約9千円)もします。でも、前日までにインターネット予約しておけば100AEDです。紛らわしいのは、At the Topの入り口はあくまでも、隣の巨大なドバイモールにあるのです。でも、期待外れでした。意外と視界が悪いのです。ひょっとしたらと期待したパーム・ジュメイラのヤシの葉状の景色どころか、遠くの海もほとんど見えません。真下の人口湖や近くのビルだけは見えます。たぶん、中国のような空気汚染ではなく砂漠の砂が風で舞っているのだと勝手に想像しました。それと、タワーの高さは800Mもありますが、エレベーターで昇れるのはせいぜい400M位の高さで、上海のファイナンシャルセンターと同様のイメージです。<br /><br />パーム・ジュメイラのヤシの葉状の写真が撮れないかと思い、タクシーで先端にあるアトランティスホテル(ユニークな建物で、真ん中が空洞になっている)へ行ってみましたが、何と泊り客以外は建物に入ることもできません。つまり、眺めのよさそうな階上には行けません。隣のビルにはレストランやお店があり、珍しくハンバーガーを注文しました。値段も少し高級です。その証拠に、Wagyu と書いています。もちろん、日本語の「和牛」です。そう言えば、アメリカでもどこかで見たことがあります。いつの間にか、普通の英単語に定着したようです。翌日、モノレールがあるのを知り、少し高いところからと思いましたが、飛行機のように空からでないと、結局は全体のヤシ状の形は見ることができません。時間の無駄でした。一つの途中の駅の名前は○○モールですが、バブルがはじけて巨大な予定敷地のみで閑散としています。<br /><br />滞在中、何度かドバイモールに来ましたが、かなり大きなモールです。たぶん、ドバイでも一番大きいと思われます。中には水族館もあります。イスラムのこの国では、顔を隠す女性の写真は撮りにくいのですが、ここでは魚を撮るふりをして人の写真をずいぶん撮りました。市内にはいくつもモールがあるようですが、すごいことにその一つのモールには一角に人工のスキー場まであります。この砂漠の地にです!もちろん、アイススケート場のあるモールもあります。<br /><br />あるモールの隣にあるクレオパトラ・スパにも行ってみました。アロマ・ストーンマッサージとやらをバリ島から来たという男性にやってもらいました。普通に気持ちのいいマッサージでしたし、値段もそれなりでした。ただ、韓流あかすりマッサージでもありましたが、熱い石を使うマッサージは、後から軽いやけどすることもよくあります。今回も帰国後少し痛いなと思ったら軽くやけどしていたようです。このマッサージ師がインドネシア人のように、多くのホテルやレストランの従業員はアジアからの出稼ぎです。インド、フィリピン、パキスタン、ネパール、バングラデッシュなどからが多いそうです。<br /><br />【郊外観光】<br />ドバイの有名な観光に砂漠でのデザートサファリがあります。午後3時過ぎにホテルに4WDのトヨタ・ランドクルーザーがやって来ます。ボリビアと同じです。秘境では、この車種が頑張っているようです。30分ほどで到着する砂丘の斜面を車でぶっ飛ばしてくれます。明らかに運転が上手なので怖くありません。私は助手席で眺めも最高でした。フランス人夫婦と一緒です。昨年のモロッコのサハラ砂漠と同じで、夕日を眺めます。それから、夕食のバーベキューです。入り口にラクダがいて、少しだけ乗せてもらえます。昨年のサハラ砂漠でファンになりましたが、ラクダはおとなしくて、表情も可愛いです。バーベキューは、ケバブの類が多いです。つまり、鶏肉や羊肉です。でも、野菜料理もあります。いわゆる、アラブの食事です。食事にこだわる私ですが、今回は大体予想通りのアラブ料理で、まずくはないですが、特別においしいとも思いません。暗くなってしばらくすると、楽しみにしていたベリーダンスが始まります。このツアーは275DHS(約6千円)です。<br /><br />隣町シャルジャが近そうなので、遠距離バス停までメトロで行き、二階建てバスに乗りました。安くて快適です。意外だったのは、40分程度の隣町シャルジャまでビルがずっと続いているのです。人工的な街、ドバイがあって、しばらく砂漠があって隣町があるという私のイメージは完全に間違えていました。モスクがありましたが、中には入れません。立派なセントラル・スーク(市場)へ行ってみました。モールよりは昔ながらの商店街という感じです。ここで、ガイドブックで誰かが推薦していたアボカドジュースを飲んでみましたが、ドロッとくどい感じですが、意外とおいしいのです。ハマりました。意外な発見は、オロナミンCが同じ名前で売っているのです!例の黒い衣装の現地の女性がオロナミンCをまとめ買いしているのを見るのは不思議な光景でした。<br /><br />【帰国の途へ】<br />ドバイの印象を一言でまとめると、アメリカのラスベガスのような砂漠の中に人工的な都市を作った感じです。でも、スキー場まであるのに、宗教的な理由でカジノは一切ありません。ラスベガスのモノレールとドバイのメトロが似ています。でも、ドバイの方がはるかに広いです。<br /><br />かなりサービスのレベルの低い中国南方航空ですが、帰りの便でこんなことがありました。真夜中、午前1時40分発の便です。まず、空港の手続きからしていいかげんです。マナーが悪いので有名な中国人客の多い中国の航空会社なのに、行列を作るラインがはっきりしないのです。それで、何となく3つの列ができていて、競争状態です。乗る前からあまり気分よくありません。<br /><br />機内では、二人掛けの窓際の席でしたが、隣の中国人の若造はずっとひたすら寝ているので、またいで出入りするしかありません。しかも、私の席は見事にリクライニングが壊れていて、ずっと直立です。しかも、私の前の席は人相の悪い中国人らしき野郎がずっとリクライニングを倒しっぱなしです。離陸から着陸までみごとなくらいずーっとなのです。<br /><br />ここで強調したいのは、他の国のエアラインだったら絶対にこんなことは有り得ないということです。特に、日本の会社ではありえません。安全が第一だからです。ただ、日本の航空会社はあまりに早くから着陸態勢でまだ20分もある時から、戻されるのは少し不満ですが。<br /><br />最近、ニュースでこんな事件がありました。中国の航空機で、初めて飛行機に乗ったおばあさんが、誘導路の走行中にトイレと間違えて非常口の扉を開けてしまったそうです。この事件は二重の驚きです。まず、そんなに簡単に非常口が開いてしまうということ。次に、離陸ではないとはいえ、移動中に客が席を離れて歩いているのをCA(客室乗務員)が止めもしないということです。でも、今回リクライニングを戻さないのを注意もしない中国のCAを間近に見たので、妙に納得できました。<br /><br />飛行機は12時半に広州に着き、乗り換えまで5時間もありました。関西空港に着いたのは、夜10時過ぎです。ピーチ航空と違い、手荷物を預けても無料ですが機内に持ち込んだので、誰もいない税関へ一足先に。早く、空港内の日航ホテルへチェックインしたいと思っています。もちろん、滅多にカバンを開けられて調べられることもありません。でも、検査官がしげしげと私のカバンを見ています。そして、「そのカバン、どこで買いました?」と聞くのです。私の考えで、ターンテーブルで間違えられにくいように、ほどよく珍しいデザインの物を選んでいます。それで、自慢げに「2ヶ月前に、ボリビアでたったの2千5百円で買いました」と答えました。翌日は午後からの仕事なので、午前のピーチの便でゆっくり間に合います。どうも、空港内の日航ホテルのビルに翌朝のピーチ航空の乗り場があるようで便利でした。<br /><br />

中近東のドバイへ

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2012/03/16 - 2012/03/21

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空飛ぶドクター

空飛ぶドクターさん

【中近東の国、UAE(アラブ首長国連邦)へ】
時代は変わります。私個人にとっても、相当変化します。UAE(アラブ首長国連邦)のドバイにわざわざ旅行に行くことなんて、以前には考えられませんでした。

1971−72年にアメリカへ高校留学し、76年(医学部在学中)に1ヶ月半ほどアメリカ横断旅行(カナダ、モントリオールオリンピック観戦含む)と最初は北米のみの旅行でした。それが、81年(研修医時代)の初めてのヨーロッパ旅行でヨーロッパの魅力にも目覚めました。その当時はあまり一般の人には格安航空券の存在は知られていませんでした。当時、ヨーロッパへの格安航空券は「南回り」と呼ばれ、アジア系の航空会社を利用し、当然のようにアジアの数か国を経由し、中近東の国々(ドバイ、アブダビ、バーレーン、カイロ)などに真夜中経由して、朝方目的地のヨーロッパの国々へ到着(延べ24時間〜30時間)というのが普通でした。ですから、詳細は忘れましたが私は上記の都市を全て経由した記憶があります。ですから、空港へも立ち寄っています。でもその当時は中近東の特殊な国々という感じで、間違っても観光したいと思うような国ではありませんでした。

昨年の一月、最近躍進著しいエミレーツ航空の便で、ドバイ経由モロッコのカサブランカへ行きました。その時には、すでに最近の観光地化したドバイのことは知っていたので、むしろストップオーバーできないかなと思ったくらいです。そして、今回実現しました。でも、格安航空券を調べると、関西空港からでも直行便のエミレーツ航空はやや高く、結局安い中国南方航空にしました。

医者として帯同する仕事で、3回ほど上海へは中国東方航空で行きました。福岡からたったの1時間半であまり強い印象は記憶にありません。今回同じような感覚で中国南方航空に乗りました。乗っている時間が長いせいか、かなりランクの落ちるエアラインでした。もちろんエコノミークラスの話ですが、個人用のAVディスプレイもありません。昔ながらのところどころの共有スクリーンです。チャンネルを変えても、ほとんど音楽も流れていません。CAも中国人らしく無表情です。おかげで、することもないし、ゆっくり本が読めました。エミレーツ航空に乗った方がよかったかな、などと一瞬考えました。

3月に就航したばかりのピーチ・アビエーションで3月16日(金)午前、福岡空港から関西空港へ移動です。できたばかりのLCC(格安航空会社)ですが、座席間隔は狭いものの、乗っている時間も短くまぁまぁです。手荷物を預けると千円必要ですが、私は海外旅行でも荷物は少ないので、機内に持ち込めるギリギリの大きさのカバンを1月にボリビアで買ったばかりです。それに比べると、この中国の航空会社はLCC以下のCAによるサービスです。でも、3〜4万円の差でエミレーツではなくこの会社を選んでしまいました。

乗り換え地は上海でなく、ずっと南の広州(Guangzhou)なので、4時間もかかります。空港から見る広州は中国らしく空気汚染がひどいです。行きは乗り継ぎ時間が2時間足らずでスムーズです。でも、トランジット(乗り換え)なのにアメリカと同じく入国のスタンプを押され、荷物の再検査があり時間がかかります。そこからドバイまで9時間もかかります。それで到着は真夜中の0時過ぎです。なのに、UAEでの入国審査が1時間半以上かかりました。誰かが、エミレーツ航空(専用第3ターミナル)だったら、手続きがスムーズらしいと言っていました。タクシーに乗ってホテルにチェックインしたのは午前3時過ぎでした。

【ソフィテルホテルへ】
今回の旅行はドバイだけで移動もないし、到着が真夜中なのもわかっていました。しかも、事情がわからないので、ひょっとしたら退屈するかもしれないと思い、泳げるようにビーチ沿いの、私としてはやや高級なホテルを日本から予約していました。ソフィテル・ジュメイラ・ビーチ・ホテルです。名前通り、ジュメイラビーチにあり、有名なヤシの葉状の埋め立て地 Palm Jumeirah の近くです。昨年、飛行機から写真を撮りました。絵になる形です。

到着の翌朝はゆっくり10時頃起きて、まずはビーチへ泳ぎに行きました。思ったよりきれいな海岸でした。砂漠や石油の取れる地域の海岸という偏見があったので、必ずしもきれいでないと勘違いしていましたが、コバルト色とエメラルド色の意外ときれいな海でした。波がやや高いものの、快適でした。ただ、温度はむしろやや低目でした。暑過ぎて、真夏は歩くのも大変と聞いていたのですが、3月はここドバイでもむしろ泳ぐには寒いくらいでした。特に、風があるとやや肌寒い感じでした。

しばらくして、ホテルの3階にあるプールへ移動し、外国人のように読書を始めました。一番、金のかからないリッチな(?)過ごし方です。ここなら部屋のルーム番号だけで飲み物も頼めます。

さすがに部屋からの眺めも良く、眼下にジュメイラビーチが見下ろせます。バスルームからもテレビが見られ、別にバスルームにもスピーカーがあるので、1時間程度の低温浴を楽しむ習慣のある私には最適です。久しぶりにBBC(英国国営放送)ニュースを見ていると、プレミアリーグ(イギリスのプロサッカー)名門チーム、ボルトンの有名な黒人選手、ムアンバが心停止になったが、取り敢えずAED(自動体外除細動器)で救命されたそうです。彼は、アフリカ出身ですが11歳でイギリスへやって来て英才教育を受けたらしく、イギリスのオリンピック代表としても活躍したそうです。面白いと思ったのは、聴取者からの意見をツイッタ―やフェースブックで募っていたことです。また、こんなことを防ぐためにもっと厳しく検査をしろというコメンテーターや聴取者からの意見に対し、ゲストの黒人医師はこのケースはあくまでも稀なケースで、あまり過敏に反応しないで冷静にと強調していたことです。医師の私としては、同意見でどこの国も同じだなと思いながら聞いていました。

【市内観光】
あまり期待していませんでした。それが、ホテルでの滞在時間が長い可能性を考え、少しは高級なホテルを確保した理由です。でも結論から言うと、意外と普通の都市でした。2か月前のボリビアとは違い物価は安くありません。海岸沿いの街で地図ではわかりやすいのですが、結構広いのです。それで、メトロを最大限利用しました。ICカードを4ディルハム(1ディルハムは約22円)で購入し、ほどよく入金しておくと使い勝手もよく便利でした。ちなみに、ディルハムはAED(たぶん、最初のAEはUAE, United Arab Emirates の略号)もしくはDHSと表記するようです。メトロとはもちろんメトロポリタン、地下鉄のことですが、よくあるように地下を走るのはごく一部で、むしろモノレールのように空中を走っている方が多い路線です。

ドバイ博物館へ行ってみましたが、歴史がわかり面白かったです。近くには運河のような入り江があります。ドバイで一番有名らしいモスク、ジュメイラ・モスクにも行き、中に案内されイスラム教や顔を隠すスカーフなどの服装の説明を英語で聞きます。何故か、イギリス人女性二人が説明します。最初はあの恰好だけでもイスラム教の人々(特に女性)に偏見を持ちますが、色々聞いていると同じ人間だという当たり前のことが段々わかってきます。この国ではスカーフ同様、羽織っている服も真っ黒で、透けないので下に何を着ていてもわからないので、結構便利なそうです。

入り江を散策するダウ船ディナークルーズでは、面白いことを発見しました。イスラムの大家族がいて、息子1人と娘が4人の7人家族のようです。上の娘二人はティーンエイジャーで大人と同じように黒いスカーフ、覆面?で目だけ出しています。でも、小学生くらいの妹二人は普通の格好で、顔も全部出しています。小さい子供は女性でも別扱いのようです。ふと興味がわきました、食べる時はどうするのだろうと。すると、お母さんが覆面を少し持ち上げてその下からコップに入れたドリンクを飲んでいます。他人事ながら面倒くさそうです。ずっと観察していると、さすがに本格的な食事中だけは覆面を下ろします。そして食事をします。でも、食べ終わるとすぐに覆面を上げ目だけの露出に戻します。どうも、人前では最低限だけ顔を見せるようです。

以前にCNNの番組で、モロッコ女性が言っていたことを思い出しました。私たちは目しか出さないけど、目だけで男性を誘惑できると。なるほどといたく感心したことがあります。文化・習慣が変わると色々なことが変わり、考え方も色々で面白いものです。でも、所詮女性は女性でこの服装の中でもいろいろ工夫しておしゃれはしているようです。

日本ではもうすぐ一般公開する東京スカイツリーが話題になっていますが、ここドバイには世界一高いタワー、Burj Khalifaバージュ・ハリファ(828M)があります。入場料も予約なしだと400ディルハム(約9千円)もします。でも、前日までにインターネット予約しておけば100AEDです。紛らわしいのは、At the Topの入り口はあくまでも、隣の巨大なドバイモールにあるのです。でも、期待外れでした。意外と視界が悪いのです。ひょっとしたらと期待したパーム・ジュメイラのヤシの葉状の景色どころか、遠くの海もほとんど見えません。真下の人口湖や近くのビルだけは見えます。たぶん、中国のような空気汚染ではなく砂漠の砂が風で舞っているのだと勝手に想像しました。それと、タワーの高さは800Mもありますが、エレベーターで昇れるのはせいぜい400M位の高さで、上海のファイナンシャルセンターと同様のイメージです。

パーム・ジュメイラのヤシの葉状の写真が撮れないかと思い、タクシーで先端にあるアトランティスホテル(ユニークな建物で、真ん中が空洞になっている)へ行ってみましたが、何と泊り客以外は建物に入ることもできません。つまり、眺めのよさそうな階上には行けません。隣のビルにはレストランやお店があり、珍しくハンバーガーを注文しました。値段も少し高級です。その証拠に、Wagyu と書いています。もちろん、日本語の「和牛」です。そう言えば、アメリカでもどこかで見たことがあります。いつの間にか、普通の英単語に定着したようです。翌日、モノレールがあるのを知り、少し高いところからと思いましたが、飛行機のように空からでないと、結局は全体のヤシ状の形は見ることができません。時間の無駄でした。一つの途中の駅の名前は○○モールですが、バブルがはじけて巨大な予定敷地のみで閑散としています。

滞在中、何度かドバイモールに来ましたが、かなり大きなモールです。たぶん、ドバイでも一番大きいと思われます。中には水族館もあります。イスラムのこの国では、顔を隠す女性の写真は撮りにくいのですが、ここでは魚を撮るふりをして人の写真をずいぶん撮りました。市内にはいくつもモールがあるようですが、すごいことにその一つのモールには一角に人工のスキー場まであります。この砂漠の地にです!もちろん、アイススケート場のあるモールもあります。

あるモールの隣にあるクレオパトラ・スパにも行ってみました。アロマ・ストーンマッサージとやらをバリ島から来たという男性にやってもらいました。普通に気持ちのいいマッサージでしたし、値段もそれなりでした。ただ、韓流あかすりマッサージでもありましたが、熱い石を使うマッサージは、後から軽いやけどすることもよくあります。今回も帰国後少し痛いなと思ったら軽くやけどしていたようです。このマッサージ師がインドネシア人のように、多くのホテルやレストランの従業員はアジアからの出稼ぎです。インド、フィリピン、パキスタン、ネパール、バングラデッシュなどからが多いそうです。

【郊外観光】
ドバイの有名な観光に砂漠でのデザートサファリがあります。午後3時過ぎにホテルに4WDのトヨタ・ランドクルーザーがやって来ます。ボリビアと同じです。秘境では、この車種が頑張っているようです。30分ほどで到着する砂丘の斜面を車でぶっ飛ばしてくれます。明らかに運転が上手なので怖くありません。私は助手席で眺めも最高でした。フランス人夫婦と一緒です。昨年のモロッコのサハラ砂漠と同じで、夕日を眺めます。それから、夕食のバーベキューです。入り口にラクダがいて、少しだけ乗せてもらえます。昨年のサハラ砂漠でファンになりましたが、ラクダはおとなしくて、表情も可愛いです。バーベキューは、ケバブの類が多いです。つまり、鶏肉や羊肉です。でも、野菜料理もあります。いわゆる、アラブの食事です。食事にこだわる私ですが、今回は大体予想通りのアラブ料理で、まずくはないですが、特別においしいとも思いません。暗くなってしばらくすると、楽しみにしていたベリーダンスが始まります。このツアーは275DHS(約6千円)です。

隣町シャルジャが近そうなので、遠距離バス停までメトロで行き、二階建てバスに乗りました。安くて快適です。意外だったのは、40分程度の隣町シャルジャまでビルがずっと続いているのです。人工的な街、ドバイがあって、しばらく砂漠があって隣町があるという私のイメージは完全に間違えていました。モスクがありましたが、中には入れません。立派なセントラル・スーク(市場)へ行ってみました。モールよりは昔ながらの商店街という感じです。ここで、ガイドブックで誰かが推薦していたアボカドジュースを飲んでみましたが、ドロッとくどい感じですが、意外とおいしいのです。ハマりました。意外な発見は、オロナミンCが同じ名前で売っているのです!例の黒い衣装の現地の女性がオロナミンCをまとめ買いしているのを見るのは不思議な光景でした。

【帰国の途へ】
ドバイの印象を一言でまとめると、アメリカのラスベガスのような砂漠の中に人工的な都市を作った感じです。でも、スキー場まであるのに、宗教的な理由でカジノは一切ありません。ラスベガスのモノレールとドバイのメトロが似ています。でも、ドバイの方がはるかに広いです。

かなりサービスのレベルの低い中国南方航空ですが、帰りの便でこんなことがありました。真夜中、午前1時40分発の便です。まず、空港の手続きからしていいかげんです。マナーが悪いので有名な中国人客の多い中国の航空会社なのに、行列を作るラインがはっきりしないのです。それで、何となく3つの列ができていて、競争状態です。乗る前からあまり気分よくありません。

機内では、二人掛けの窓際の席でしたが、隣の中国人の若造はずっとひたすら寝ているので、またいで出入りするしかありません。しかも、私の席は見事にリクライニングが壊れていて、ずっと直立です。しかも、私の前の席は人相の悪い中国人らしき野郎がずっとリクライニングを倒しっぱなしです。離陸から着陸までみごとなくらいずーっとなのです。

ここで強調したいのは、他の国のエアラインだったら絶対にこんなことは有り得ないということです。特に、日本の会社ではありえません。安全が第一だからです。ただ、日本の航空会社はあまりに早くから着陸態勢でまだ20分もある時から、戻されるのは少し不満ですが。

最近、ニュースでこんな事件がありました。中国の航空機で、初めて飛行機に乗ったおばあさんが、誘導路の走行中にトイレと間違えて非常口の扉を開けてしまったそうです。この事件は二重の驚きです。まず、そんなに簡単に非常口が開いてしまうということ。次に、離陸ではないとはいえ、移動中に客が席を離れて歩いているのをCA(客室乗務員)が止めもしないということです。でも、今回リクライニングを戻さないのを注意もしない中国のCAを間近に見たので、妙に納得できました。

飛行機は12時半に広州に着き、乗り換えまで5時間もありました。関西空港に着いたのは、夜10時過ぎです。ピーチ航空と違い、手荷物を預けても無料ですが機内に持ち込んだので、誰もいない税関へ一足先に。早く、空港内の日航ホテルへチェックインしたいと思っています。もちろん、滅多にカバンを開けられて調べられることもありません。でも、検査官がしげしげと私のカバンを見ています。そして、「そのカバン、どこで買いました?」と聞くのです。私の考えで、ターンテーブルで間違えられにくいように、ほどよく珍しいデザインの物を選んでいます。それで、自慢げに「2ヶ月前に、ボリビアでたったの2千5百円で買いました」と答えました。翌日は午後からの仕事なので、午前のピーチの便でゆっくり間に合います。どうも、空港内の日航ホテルのビルに翌朝のピーチ航空の乗り場があるようで便利でした。

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
3.5
グルメ
3.5
交通
4.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー
航空会社
中国南方航空
旅行の手配内容
その他
  • 福岡空港〜関西空港 ピーチ航空

    福岡空港〜関西空港 ピーチ航空

  • 中国南方航空<br />愛想もなく仕事もしないCA

    中国南方航空
    愛想もなく仕事もしないCA

  • 意外ときれいなジュメイラ・ビーチ

    意外ときれいなジュメイラ・ビーチ

  • バージュ・ハリファ<br />828M

    バージュ・ハリファ
    828M

  • ドバイモール<br />噴水ショー

    ドバイモール
    噴水ショー

  • ダウ船ディナークルーズ

    ダウ船ディナークルーズ

  • ジュメイラ・モスク

    ジュメイラ・モスク

  • ジュメイラ・モスク内部

    ジュメイラ・モスク内部

  • アラブ料理<br />ケバブ

    アラブ料理
    ケバブ

  • ドバイの赤ちゃんとお母さん

    ドバイの赤ちゃんとお母さん

  • バージュ・ハリファからの眺め

    バージュ・ハリファからの眺め

  • バージュ・ハリファからの眺め

    バージュ・ハリファからの眺め

  • ドバイから30分の砂漠

    ドバイから30分の砂漠

  • 砂漠の夕日

    砂漠の夕日

  • 4WDで疾走

    4WDで疾走

  • ラクダ

    ラクダ

  • ラクダ

    ラクダ

  • ベリーダンス

    ベリーダンス

  • セントラル・スーク(市場)

    セントラル・スーク(市場)

  • セントラル・スーク内部

    セントラル・スーク内部

  • 水族館

    水族館

  • アトランティスホテル

    アトランティスホテル

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