2007/01/22 - 2007/01/28
66位(同エリア194件中)
さんしぇさん
南仏も半ば、メインイベントの銀婚記念ディナーを
エクス・アン・プロヴァンスで迎えます。
もっともエクスは極々郊外を掠めるのみ、市街には
足を向けないまま、あくる日次のニースに向いました。
・エクス・アン・プロヴァンスに向けて
・シャトーホテル、ピオリ-ヌ
・エクスTGV駅へ下見
・お城周り散策
・ディナー
- 旅行の満足度
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
さて、小1時間で迷う事もなくAix。
幹線道路を降りるとあたりは小都市郊外の風情、カル
フールなど大型店や、車のディーラー、タイヤ店など
車ライフに便利な店が道の両脇にひしめいています。
地図などから田舎の詫びた風情を想像していたので、
随分面食らった私。
番地頼りにものの数分、店と店の合間にさして大きく
も無いホテルの看板を見つけ・・・。
奥には、周りとは一線を画した別天地が拡がっていた
のでした。 -
ホテル入り口にはゲート。
扉横にインターフォン、予約していることを告げると、
開けてくれる。
ここらへんはアルルのホテルと同じです。
植え込みを利用して、陰に駐車場が点在しているのが
ここからは全く視界に入りません。
このoff期にしては大型から小型までとりどり多くが
駐車しています。 -
山城の様な無骨な大扉を開けますと、大きな吹き抜け
空間が。
そのロビー空間を使ってなにやらパーティーでしょうか、
人があちらで数人、こちらでひとかたまり、手に手に
グラスを持ってさんざめいています。
気圧されるほどの華美でなし、どこぞの企業の懇親会
な感じ。
片隅のテーブルに、飲み物類やスナックなどがあり
ました。
あのたくさんの車は、これだったのかもしれません。
その間を縫って我々チェックイン、合わせてディナーを
予約しました。
レセプションの若いマダムは、大変にこやかでそれだけ
でも得点高し。
こちらはお城のホテルだから、と多少あった緊張感も
すっかりほぐれまして。 -
案内されるままに、まずは地階へ。
どこへ行っちゃうの?と、興味津々な客室アプローチ、
一旦、昼尚暗い岩盤そのままの様な通路をしばらく
行きます。
そこから再度ステップを上がって我々の部屋は明るい
地上階(日本式1F)です。
マダム、掃出し窓を大きく放ち、いかがですか?と
にっこり。 -
見るとそこには、広くはないものの地続きにテラスが
あるではありませんか。
嬉しい事にお部屋をグレード・アップしてくれたよう
です。
マダムが部屋を去るのももどかしく、早速外へ出て
見ます。
さすがにこの冬空の下で、お茶はしないものの雰囲気
を味わって。 -
庭伝いに行くと、そこにはプール。
冬季の今にしてメンテナンス怠りなく、綺麗な水が
満々と湛えられていました。
季節にはこの水辺で朝食が取れるそうです。 -
お部屋はもともとの石造りを意匠の一部に生かして、
ほとんどが上から塗り込められてます。
床も見事に石というか岩なのです。
一部は床暖房もされて、造りからくる肌寒さは微塵
もありません。 -
バスルーム、Wボールの洗面台が嬉しいですね。
個包装されたスリッパ(仏はスリッパ持参があたり
まえですが。)は持ち帰り可かもしれません。
もう一つ特筆すべきは、ぶっ厚いバスローブ。
でも私が着るとベルトが腰のあたりで、サマにならぬ
事甚だし、一度使ったら気が済みました。 -
このお部屋は今宵一夜だけなのが、残念至極です。
-
荷物を解く間もなく「明日の下見に行くぞ。」と、
御大言う。
明日は、朝、AixのTGV駅で車を返却して、そのまま
TGVでNiceへ向かいます。
短い時間にガソリンを補充し、道を探し、車を返し、
と慣れぬ事をするのは心配なのでまずTGV駅までを
行っておきたい。
Hertzの事務所でガソリンをどこで入れるかも聞き
たいし、と。
ここらへんは私には無い^^;、うざいとも言える周到さ。
実はこのお陰で明くる日、事なきを得たのですが・・。
ルートマップは正確、南へ10km、10分でAIX TGV駅。
東の外れにHertzなどレンタカー事務所のエリア発見。
ホテル近くのカルフールでガソリンを入れるようにと、
指示を受ける。
さっき見かけたあそこね。このあたりだと、そこが一番
近いそうです。
明日と言ってないで、戻りすがら今日中に入れてしまおう、
と御大。
ディーゼル車なので、間違えずにgazol(軽油)を入れ
これで返却用意は早くも万端整いました。 -
今宵は銀婚ディナー、今旅行のメインイべントとも
言えます。
19h30の予約に合わせ着物を着付けます。
ステップの上がり下がり、足許不如意な私に手を差し
伸べてくれる御大。
やがてこじんまりしたホールへ。
メートル・ドテル(給仕長)のムッシュが待ち構える
ようにして、奥まった席に案内をしてくれます。
さて、お定まりの流れに沿って、御大はシャンパーニュ、
私はガス入りミネラル。
気持の良い時間が過ごせそうな予感がします。
ムニュ(定食)がお値打ちなのでしょうが、いかんせん
胃袋に余裕なし。
ムッシュとも相談して、アラカルトで選んでいきます。
イベリコ豚の生ハムをメニューに見つけた時から、目が
釘付け。
一皿食べきると私は多分そこで満腹状態、それでは
あまりにくやしいので、メートルのムッシュに一皿を
半分こ(ホテルではちょっとお行儀悪いかも。)が
できるかどうか訊いてみました。
すると、
「もちろんですよ。」と快諾してくれて嬉しい。
合間にアミューズ・ブーシュ(つきだし)がパイ包みの
練り物風。
そしてやって来た、イベリコ、1皿を双方からつっつく
のでなしに、半分こづつ2皿に配慮されています。
でも、それにしてはたくさんの分量が美しく盛られ、
いたく気配りを感じました。 -
メインはヒレ肉の海塩添えプロヴァンス風が御大。
お肉に合わせたグラスの赤がいつも以上に、御大を
多弁にしてくれた様で、終始笑いが絶える事無く
食事が進んでいきます。 -
私 まとう鯛のポテト重ね
来し方行く末を語り合うのに相応しいゆったりした
ペースで、時間が流れます。
やがて、デザート。
私はクレーム・ブリュレ。
これが、手を一杯に拡げたサイズのグラタン皿に出て
きた時には、若干後悔をしました。
おいしくも、正直喉元までプリンっ。
御大、なるべくシンプルなバニラ・アイスを取るも、
そこはシンプルでは収まりつかず、焼き菓子やらシュー
やらクリームなどで、お皿を所狭しと飾り立てた一品。
覚悟をしていた御大ですが、本来無糖派の彼には少々
過ぎたようで、付き合って取ってくれて申し訳なし。 -
で、その後にコーヒーと共に、プチ・フール(小さな
お菓子の数々)までも登場するに至っては・・。
フランスにおける、この甘味の波状攻撃を侮っては
なりません。
持ち帰りさせて下さい。
「そのままお持ち下さい。」のお言葉に甘え、お皿ごと
お部屋に引き上げた我々でした。
明日は、南仏の旅も終盤、ニースへ移動します。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- panthere ☆ ノートル パリさん 2015/01/03 05:18:16
- 素敵な銀婚式のお祝いのデイナー !!
- さんしぇさま
明けましておめでとうございます。
お正月に、さんしぇさんのブログを読んでおりました。銀婚式のデイナー用に、お着物をご持参されたとは、なんて素晴らしいのでしょうか!
さんしぇさんは、お着物がとても良く似合いますね。
そして、仲むつまじき写真が、とても印象的です。
又、御主人様は、髪型等が、バロックの指揮者 鈴木雅明氏に良く似ておりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=DoDDGFcUO8Q
クラッシック音楽が好きで、彼の<ヨハネの受難曲>を2013年にSALLE PLEYELに聞きに行きましたよ。
さんしぇさんは、毎年フランスにいらっしゃっているようですね。
今年もさんしぇさんのブログを楽しみにしております。
PANTHERE
- さんしぇさん からの返信 2015/01/03 08:44:56
- RE: 素敵な銀婚式のお祝いのデイナー !!
- panthereさん、あけましておめでとうございます!
拙ブログをご覧頂いてありがとうございます。^^
これ、と言うときに着物はとても目くらまし(爆)になるんです。
私にドレスは貧相と申しましょうか。^^;
> 又、御主人様は、髪型等が、バロックの指揮者 鈴木雅明氏に良く似ておりますね。
あはは、鈴木氏には申し訳ないですね、でも髪だけはそっくりだと
常々思ってるので仰せがとても嬉しいです!
> クラッシック音楽が好きで、彼の<ヨハネの受難曲>を2013年にSALLE PLEYELに聞きに行きましたよ。
いかがでしたか?
私も氏のバッハ始め古学の演奏には心打たれます。
高校の頃、コーラスをやっていた息子が氏のオルガンで、とあるレクイエムを
ご一緒でき、高い精神性に導かれすばらしい体験をさせて頂きました。
フランス在住のpanthereさんの、文字通り地に足の着いたブログを
楽しみにしております。
遅ればせながら私もフォローをさせて頂きました、
ありがとうございました。
さんしぇ
- panthere ☆ ノートル パリさん からの返信 2015/01/03 22:21:25
- RE: RE: 素敵な銀婚式のお祝いのデイナー !!
- さんしぇ様
早速のお返事有難うございました。
又、フォローもありがとうございました。
> 私も氏のバッハ始め古学の演奏には心打たれます。
> 高校の頃、コーラスをやっていた息子が氏のオルガンで、とあるレクイエムを
> ご一緒でき、高い精神性に導かれすばらしい体験をさせて頂きました。
ご子息さまは、コーラスをやっていらしたとは、素敵ですね! しかも、鈴木氏とご一緒されていたとは!!
私は、ピアノ、ハープ、チェンバロ、パイプオルガンと、リサイタルが圧倒的に好きなので、オケを聞きに行くのは、年に数回だけなんです。それも、オケの中で演奏している著名なピアニスト目当てだったりしますが。。。苦笑
ですから、鈴木氏のオケを始めて聞いた時には、指揮しながら、ご自分でチェンバロも弾いてしまう!という彼独自のオケに、正直、かなり驚かされました。面白くて、微笑んでしまいましたよ〜。
後から、ピアニストの卵さんにお話を聞くと、たまに彼のような指揮者もいらっしゃるとか。
鈴木氏のオケは、素晴らしく、観客が総立ちで、アンコール!と叫ぶほどでした。
一般的に、多分、パリでの演奏は、良い悪いの反応がはっきりしていると思います。或る著名ピアニストは、10回のアンコールに答えて下さり、私の中でも最高のピアニストに輝いています☆
音楽のお話になると、止まらなくなってしまいます。苦笑
失礼しました。
今後もさんしぇさんのブログを楽しみにしております。
PANTHERE
- さんしぇさん からの返信 2015/01/03 23:22:26
- 鍵盤楽器
- PANTHEREさま。
数多の鍵盤楽器がお好みなのですね、表紙画像のキーボードと言い
ネコちゃん^^と言い、好みが重なりますよ〜。
> ですから、鈴木氏のオケを始めて聞いた時には、指揮しながら、ご自分でチェンバロも弾いてしまう!という彼独自のオケに、正直、かなり驚かされました。面白くて、微笑んでしまいましたよ〜。
そうですよね!大規模なオケなどとは異なって、意思の疎通など細やかで
親密さがいいなあと思います。
> 鈴木氏のオケは、素晴らしく、観客が総立ちで、アンコール!と叫ぶほどでした。
> 一般的に、多分、パリでの演奏は、良い悪いの反応がはっきりしていると思います。或る著名ピアニストは、10回のアンコールに答えて下さり、私の中でも最高のピアニストに輝いています☆
総立ちでしたか!日本人の誇りですね!
10回のアンコール、称える聴衆在りそこへ応えるピアニスト在り、
素晴らしいコンサートにいらしたのですね!
サル・プレイエルは実は20余年も前、初めてのパリで初めて入った
思い出のホールなのです。
当日に手に入れた天井桟敷の席でしたが、そこで聴いた今は亡きアリシア・
デ・ラローチャのラベルのコンチェルトにはいたく感激したのですが、
そこでの聴衆の、まるでピアニストを敬うかの素晴らしい反応にも一因
していたと記憶しています。
良い演奏をよすがに会場が一体となったすてきな経験でした。
また、室内楽を聴いた時のこと、日本でしたら幾つかは必ず“名曲”を
プロに入れるところ、シャンゼリゼ劇場のその日はポピュラーな曲が
1曲たりと無く、いわゆる渋いラインナップで、これが成熟と言うものかと
思いました。
>
> 音楽のお話になると、止まらなくなってしまいます。苦笑
よろしかったら、音楽のお話ぜひ又させてくださいね。
ところで「白鳥の湖」の千秋楽、私のお目当てのエトワールがオデット
だと近頃発表があって、しかしチケットが在る筈もなく・・。(涙)
配役が同時に判らないシステムなので、アテが外れるのはお約束みたいな
ものですね。
パリは凍ててお寒いでしょう?
御身お大切になさってくださいね。
さんしぇ
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