2012/03/28 - 2012/03/28
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旅じぞうさん
井上靖と言う小説家の「星と祭り」という小説の中で琵琶湖周囲の観音巡りの話が出ている。学生の頃,それを読んで妙に引かれていた。最近では白洲正子さんもこの辺りの観音さんが好きだったと言う話を聞いた。今回、機会があり 湖北の観音巡りと京都北部の茅葺きの里である美山をめぐる旅をした。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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井上靖の「星と祭」と言う小説は 琵琶湖で娘を水難事故で失った主人公があることをきっかけに 琵琶湖周囲の十一面観音をおまいりするようになっていく話です。
十一面観音さまが地元の村人に守られている姿が印象的でした。
観音さんの話は その後何度も旅行雑誌などで見ることがあったけど、どう回るといいのかの情報をあまりもっておらずイメージのわかないまま 「てくてく歩き;琵琶湖近江路」を片手に旅立ちました。朝早くから行動したかったので3/25に京都に泊まる事にしました。京都駅前のドーミンインに宿泊。 -
ドーミンインは 温泉など大浴場だけでなく いろいろ工夫があって結構きにいっているチェーン店です。今回すごいと思ったのは 部屋のデスクに充電器があったのに感動です。http://www.hotespa.net/hotels/kyoto/
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夜は雑誌でみて行きたいと思っていた先斗町の「余志屋」にいきました。食べログにあったように何を食べてもおいしかったです。特に湯葉と生麩のあんかけ、鴨まんじゅう、茄子田楽に入っていた生麩の田楽、釜飯、デザートの黒糖シャーベットは秀逸でした。http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260201/26000701/
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翌朝 8時34分発 特急ひだ25号で米原へむかうため京都駅へ。
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特急ひだ25号で米原駅へ。米原で9時34分発北陸本線津軽行きで高月駅へ。
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北陸線高月駅。ガイドブックにはコミュニティバス「高月観音号」にのって 観音さんのあるお寺を回ることが書かれていたが 何せ本数が少ない。そのプランではかなり無駄の多いまわり方になるなと危惧していた。
http://www.city.nagahama.shiga.jp/index.cfm/6,10549,c,html/16894/20110530-140653.pdf -
大きな荷物を持って回るの嫌だなと思っていたら、高月駅にはコインロッカーが東口側に下りた所にありました。
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バスの出発まで数分あったので 駅舎内東口にある「高月観光協会」へ。
ここで聞くと赤後寺や西野薬師堂ではほぼ平地だから自転車で行くことができること、観光協会でレンタサイクルの貸し出しをしていることを教えてくれた。バスを使わずに好きな時間で回れることがわかり一安心。 -
高月観光協会の人は親切で,高月の地図をくれていろいろ教えてくれた。 国宝の十一面観音立像のある渡岸寺(向源寺)へは駅から歩いて行けて 京都や鎌倉のお寺のように拝観料を払う所があって いつでもお参りできること。 赤後寺、西野薬師堂、西野正妙寺は お寺の前に世話役の当番の人の携帯番号が書いたボードがあるので そこに電話して お堂を開けてもらえば お参りできることを教えてくださった。他にもお寺があるが 1週間くらい前に電話しないとだめなところが多いらしい。今月の当番さんのご厚意で尾山釈迦堂も今月は当日の電話でよいとのことだった。
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そんなこんなで自転車を借りてスタート。
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駅を出発。
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高月の地図
http://www.taiyots.co.jp/kankochi/takatsuki.htm
http://terasan.dousetsu.com/wa014-2.htm -
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まずは 国宝の十一面観音立像のある渡岸寺(向源寺)へ。
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駅から徒歩10分弱,自転車だと5分もかからない。受付で拝観料を払って,お堂の向かって右にある 観音さんのある建物に。
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中は写真撮れないのでポスターの写真で。
渡岸寺の十一面観音は この前、興福寺の阿修羅像が来るまでは国立博物館での仏像の拝観者の記録をもっていたと お寺の人が言っていた。 -
ガンダーラの仏像を思わせる腰つき。右足を一歩前に出すかのような姿勢は これから救いに来てくれる様らしい。
かなり見応えのある魅力的な観音さんで2日後、この町を去るときにもう一度お参りした。 -
この地域は 織田信長と浅井家の戦い(姉川の戦い、小谷城攻め)や橋波秀吉と柴田勝家の戦いがあり、そのたびごとに村の人たちが観音様を守ってきたようだ。渡岸寺の観音様も村人に田んぼに植えられて守られたと言うことの書いてある石碑。
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地図で見ると ガイドブックに載っていた高月観音堂(大円寺)が近くにあることに気づいた。観光協会の人の話には出て来なかったが…。
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行ってみると本堂の前に 何人かの人の携帯電話番号がかいてある。電話をしてみると 快く来てくださった。よくお話を聞いてみるとここは前もって予約がいるそうなのだが、ご厚意でその日見せてくださった。
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しかも、中で写真撮ってもいいよと。
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前の台に反射して映った観音様の姿
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西野までは 歩くにはかなり遠い。自転車だと田園の中をよいサイクリング。
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西野水道
江戸時代、この地方の洪水を減らすため 獅子が岳山系を横断する水路を掘って琵琶湖に流すようにした跡です。 -
西野薬師堂
ここでもお寺の前にあるボードに世話役の人の携帯番号が書かれていて 電話すると自転車で来てくださった。待っている間、通りがかりのあるおじさんから近くの正妙寺に行くかと聞かれた。正妙寺の世話役の人らしく、待ち合わせ時間を決めて正妙寺で待ってていてくれることになった。
西野薬師堂では鍵を開けてもらい、説明のテープを聴き。おじさんの説明を聞く。この地方のお寺は多くが住職さんがいない無住のお寺で 住職さんの替わりに村の人たちが当番で お寺を守っていて,お参りの人が来たら 鍵を開けて説明するらしい。 -
正妙寺
正妙寺に行くと先ほどのおじさんが待っていてくれた。石段を登ると小さい祠がありそこに無数の手足をもつ観音様が。黒みを帯びた金色の小さい像で 仏像とか観音様とかと少しイメージの異なる像。 マヤ遺跡など外国の遺跡の埋葬品のようにも見えるし,円谷プロなどの作品のようにもみえる…などと言ったら罰が当たりますね。 -
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赤後寺へ
再び 自転車でがんばって走る。途中トイレがなく困ったが赤後寺の正面にトイレがあって助かった。 -
赤後寺シャクゴジは石段の上、日吉神社と同じ敷地にある。ここでもボードに書いてある世話役さんに電話し来てもらう。
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待っていると世話役の方が来てくださった。
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(ポスター写真)
赤後寺には聖観音と千手観音さんが祀られている。両方の観音さんは真っ黒で両手がなくなっていらっしゃる。織田信長と浅井家の戦争などの時、観音様を守るため村人達が田んぼの中に埋めてかくまったため,このような姿になられたそうです。 -
赤後寺さんは別名コロリ観音と呼ばれているそうです。コロリって…。
コレラのこと??虫コロリとかゴキブリコロリとかのコロリ??
天寿を全うして苦しまず極楽往生できることらしい。3回お参りすればころりと逝くことができるらしい。 -
雨模様になってきたので 自転車を高月観光協会に返して 宿泊する己高庵さんが迎えに来てくれる木之元駅へ。木之元駅付近は北国街道の宿場町だったようでその名残が見られます。山内一豊の妻はへそくりで馬を買ったことが一豊の出世のきっかけになったという話が有名ですが、その馬を買った馬市は木之元で開かれていたそうです。
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木之元の近く
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本日宿泊の己高庵。
高月、木之元でゆっくり観音めぐりをするため、楽天で2泊予約。夕食なしで予約していたのですが,西野薬師堂あたりを回っているときいきなり電話がかかってきた。宿の近くには食べる所がないこと、夕方ある時間までは(午後5時半だったと思うが…)駅まで迎えに行けるがその後は迎えに行けないこと、夕食を追加すると3500円追加料金がかかることなど伝えてきた。挙げ句の果てに木之元駅近くには食べる所がないと。(実際にはいくつかあったが。)食いっぱぐれると嫌なので取りあえず書の地は夕食を頼むことにしました。翌日、どうしようかと食べログをみると 木ノ本高月に食べる店はいくつかあるが、そのあとタクシーで宿まで帰ると食事代と併せて3500円を優に超しそう。
試しに木之本駅の観光協会で聞いてみると 夕食食べられるお店を4件ほど教えてくれた。さらに己高庵まで自転車で行くことができること、2日連続で借りることができることを教えてくれた。明日は夕食を駅前で食べて,自転車で宿に帰ればいいことがわかり一安心。更に、木ノ本で明日廻れる観音様を聞くと…。
己高閣ココウカク、世代閣ヨシロカクは己高庵から歩いて5分くらいにあり受付がある、石道寺シャクドウジまでは自然歩道があって歩いて行けること、医王寺までは歩くに遠く、バスも本数が少ないのでどうすればいいか難しいが 宿のところから山の中に入っていく所にあるのでいい方法がないか 己高庵に聞いてみてくれとのことだった。そして、黒田観音とその近くのお寺が本当は1週間前に予約が必要だが 今夜電話してみれば お参りできるかもしれないと世話役の人電話番号を教えてくださった。
迎えに来てくださった己高庵の方に明日回ろうと思っている医王寺の行き方を尋ねる。いろいろ考えてくださった結果、宿で自転車を貸してくださることになった。それもただで。車道はアップダウンがはげしいので、石道寺と尾山釈迦堂を結ぶ道を通る迂回路を選ぶと帰りもそれ程大変でないことを教えてくれた。
これで明日のプランが決定。宿の近くの己高閣、世代閣にまず行って、そのあと自転車で医王寺に行き、戻ってきてその後も自転車で,石道寺,更に本日雨で廻れなかった尾山釈迦堂に。お昼をとって午後に黒田観音へ行くことに。夜は観光協会で教えてくれた木ノ本駅近くの押し寿司の店に行くことにした。
ちなみに迎えに来てくださった方に地元のおいしいものを聞くと,お店ではあまり食べることができない家庭料理だが,鯖そうめんがおいしいと行っていた。
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/13962/13962.html
http://www.biwa.ne.jp/~yumekosh/kokohan.html -
宿には薬草の大浴場があり、自転車で疲れた体を癒すにはぴったり。
落ち着いたところで、黒田観音の世話役の人に電話してみる。運悪く明日は用事があっておつきあいできないが,別の世話役の人に頼んでみるので 5分くらいしたらそこに電話してと言ってくださった。5分後に電話すると,先の方が連絡してくださっていて 翌日午後3時に待ち合わせることになった。
明日に備えて就寝。 -
翌朝、朝食後自転車を借りて出発。己高閣、世代閣は己高庵渡小野路敷地内かと思う近さにある。ここは鶏足寺など付近の山にたくさんのお寺が昔あったのだが、そこにあった観音さんなどの仏像が集められた収蔵庫だ。何となく収蔵庫と言うことであまり期待していなかったのだが、結構いい所でした。己高閣には鶏足寺に祀られていたという十一面観音や七隊そろっているのは珍しいという七仏薬師如来がまつられている。世代閣はそれ以上に優れもの揃い。薬師如来、そして 白山神社や日吉神社など有名な7−8個の神社のご神体の像が飾られていたり。神社ではこれらの像が表に出てくることはまずないことらしく,案内の方によれば白洲正子さんもお気に入りであったとか。それ以上に よいと思われたのが魚覧観音様。ほっこりしたにこやかなお顔でなごみます。
拝観が終わると,これから医王寺に行くことを知った案内の方は 向こうに行ってすぐ拝観できるようにと,医王寺の世話役の当番の方に連絡を取る手配をしてくださった。そして医王寺までの道を地図で詳しく教えてくださった。こちらの人は会う人、会う人親切です。 -
魚覧観音様
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バス道をずっと行くと川の方に左に下って行く道がある。ここを間違えないようにしなさいと注意された分岐点。左に下って行く。
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途中アップダウンあるものの,貸し自転車で十分行けるコース。
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川ぞいの集落を越えてすぐに吊り橋がある、これを渡ると医王寺。
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医王寺では世話役の当番の女の方が雪かきをして待っていてくださった。
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鍵を開けて中に入れてくださる。世話役の女の方の話では、井上靖は「星と祭」と言う小説を書く際にここにしばらく逗留されていたことを古い当番の方達から聞いたとはなしておられた。
ここの観音様について「星と祭」の中では「端麗な顔の十一面観音である。等身大よりやや小さいが,全身をいろいろな飾り物で飾っている。胸飾りも多いし、頭飾りも多い。歩き出したらあらゆる飾りが鳴り出しそうである。胸のふくらみはほとんどなく,総体にきりっとした体つきで,清純な乙女の体がモデルに使われてでもいそうに思われる。」とある。 -
再び自転車で戻り、そのまま石道寺にむかう。
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石道寺直前の道は坂道になっていて,自転車では少しきつい。がんばって押して上る。
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小川の向こうに石道寺が見える。
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石道寺には受付所がある。そこで受付をすると鍵をもった方がお堂を開けてくださる。観音様の真ん前すぐに足台があったので乗ってよいという許可を得て,台の上に立たせていただく。普通に挨拶するくらいの距離でした。
http://www.youtube.com/watch?v=fA9Lu1M3hXE -
ここの観音様は「星と祭」の小説の中で主人公が観音めぐりをし始めるきっかけになった観音様で,「この十一面観音様は,村の娘さんの姿をお借りになって,ここに現れていらっしゃるのではないか。素朴で、優しくて、ほれぼれするような魅力をお持ちになっていらっしゃる。野の匂いがぷんぷんする。笑いを含んでいるように見える口元から,下ぶくれの頬のあたりへかけては、殊に美しい。…観音様としての尊厳差はいささかも失っていない。しかし近寄りがたい尊厳さではない。何にでも相談にのってくださる大きくて優しい気持ちをもっていらっしゃる。」と書いてあります。
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石道寺から己高庵まで遊歩道が整備されている。
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昨日高月の観光協会で当日ででも行けると聞いた尾山釈迦堂に行こうと思ったが、言ってみても当番さんの電話を書いたボードが見あたらない。あきらめて昼食を取りに行くことにした。お土産屋さんに鍋のタレが売られていて,食べログでも評判だったびわこ食堂のとりやさい鍋を食べに国道までいく。
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山盛りだが,火が通ると適当なりょうになる。鶏肉の量がもっとあればよかったのにと思うが,普通においしかったです。
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高月の観光協会まで自転車で行き,そこの人に聞くと尾山釈迦堂の当番の人に連絡をつけてくださった。入り口に白山神社という石碑が立ち、ここでいいのか心配だったが、世話役の人が来てくださり鍵を開けてくださった。
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中には釈迦如来と大日如来の2体の仏像がまつられている。写真撮っていいよとおっしゃり、挙げ句の果てに 触ってご覧なさいと。改めて仏像が木でできていることを再認識する。
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午後3時 昨日電話で約束をした黒田観音に行くと世話役の女の方が待っていてくださった。
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《黒田観音》
世話役の女性は親切にいろいろ説明くださり,真ん前まできて眺めるように言ってくださった。そして照明を少し暗くされた。不思議なことにそれまできりっとしたちょっと厳しい顔をされていたのに、暗くなったとたん柔和な顔に変化した。「光のマジックです。不思議でしょう。」と。本当に不思議でした。 -
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向こうに見えるのが浅井長政の城、小谷城のあった小谷山と白い山が伊吹山。
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予定の観音めぐりが終わったので,木ノ本駅近くの北国街道木ノ本宿を散策。境内の外からでも目立つ木ノ本地蔵様。
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木ノ本地蔵院には「身代わりカエル」の伝説があると言います。寺の池にすむカエルが地蔵様の願いにより、目を患った旅人に片目をあげ、旅人は旅を続けることができたという昔話があります。今でも寺に住むカエルは片目をつむっているといわれています。
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そのためか、龍でなくカエルの口から水がでています。
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ここの地蔵様は 地蔵を担いで運んでいたお坊さんが木之元に立ち寄った際に柳の下で休憩したらお地蔵さんが動かなくなってしまいここに祀られたと言う話です。
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木之本宿:薬屋さん
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木之本宿は趣のある町並み。その中の本屋さんに入ってみると、そこには井上靖の「星と祭」が10冊くらい並んでおかれていた。(びっくり!)
また、近くのパン屋さんにはテレビの県民ショーで見たサラダパンが売っていた。たくわんをマヨネーズであえたものがコッペパンに挟まっていてシンプルにおいしかったです。 -
木之本宿
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木ノ本宿の押し寿司やさん;すし慶
木ノ本駅の観光協会の人が勧めてくれた店の一つ。
http://www.sushikei.com/ -
鯖寿司が有名だが、鯛すしもおいしいと食べログにあったので鯛すしのセットを注文しました。
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山椒がピリリと効いておいしかったです。
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なんと、話に聞いていた鯖そうめんをここで食べることができました。鯖のだしがそうめんにしみておいしかったです。
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己高庵に戻り,大浴場で自転車で疲れた体を癒す。
高月の歴史民俗資料館が月曜と火曜休みであったので行けなかったので あすはそこともう一度渡岸寺によってからこの地を離れることにした。宿の方に伝えると高月の駅まで送ってくれると。 -
渡岸寺の近くにある歴史民俗資料館。
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歴史民俗資料館のあと、最後にもう一度渡岸寺の国宝十一面観音さまに会いに行きました。
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高月駅から京都に向かう。京都で一泊した後、美山に行く予定。
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