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今回の旅のテーマは街歩き。<br /><br />そして最初の途中下車駅が、鎧。<br /><br />目の前が海の駅でひたすら海を眺めたい。<br /><br />そう思って選んだ駅が鎧でした。<br /><br />山陰本線で京都から下関へ。<br />新門司港から大阪南港までフェリー。<br />そして紀伊半島を巡って、中央本線で東京へ向う旅です。

崖の上の駅 ~ 鎧  風待ち港の小さな駅 ~ (駆け込み18切符の旅)

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2012/04/06 - 2012/04/10

213位(同エリア290件中)

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volansさん

今回の旅のテーマは街歩き。

そして最初の途中下車駅が、鎧。

目の前が海の駅でひたすら海を眺めたい。

そう思って選んだ駅が鎧でした。

山陰本線で京都から下関へ。
新門司港から大阪南港までフェリー。
そして紀伊半島を巡って、中央本線で東京へ向う旅です。

同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 三陸を旅した時、期待ほど海が見えなかった。<br /><br />それ程、沿岸が急な地形であると言えるのかもしれない。<br /><br />深く入り込んだ湾なのか、それとも河口なのか。<br />広く、そして鏡面のように静かな円山川。<br /><br />それを右手に見ながら城崎温泉駅を過ぎると、いよいよ日本海沿岸と思って身構えていたのに…。

    三陸を旅した時、期待ほど海が見えなかった。

    それ程、沿岸が急な地形であると言えるのかもしれない。

    深く入り込んだ湾なのか、それとも河口なのか。
    広く、そして鏡面のように静かな円山川。

    それを右手に見ながら城崎温泉駅を過ぎると、いよいよ日本海沿岸と思って身構えていたのに…。

  • トンネルとトンネルの間、一瞬、海が見える。<br /><br />そいう状況で着いた鎧駅。<br /><br />急に視界が開けた開放感、見下ろす先に広がる絶景。<br /><br />途中下車してよかった。

    トンネルとトンネルの間、一瞬、海が見える。

    そいう状況で着いた鎧駅。

    急に視界が開けた開放感、見下ろす先に広がる絶景。

    途中下車してよかった。

  • 小雨。<br /><br />風もある。 でも、とりあえず絶景がみたい。<br />けど、それは向こうのホーム。<br /><br />海側に抜ける通路が分からない。<br /><br />線路を横切るのは気が引ける…。<br /><br />線路の向こう、またその先の柵の外で農作業をするおばちゃんに、風に負けない大声で聞く。<br /><br />目の前に、地下連絡通路がありました…。<br /><br />はやるあまり、近視眼的になってました。<br /><br />でも、今朝から7時間は電車に乗ってたどり着いた最初の目的地。<br /><br />仕方ない?<br /><br />

    小雨。

    風もある。 でも、とりあえず絶景がみたい。
    けど、それは向こうのホーム。

    海側に抜ける通路が分からない。

    線路を横切るのは気が引ける…。

    線路の向こう、またその先の柵の外で農作業をするおばちゃんに、風に負けない大声で聞く。

    目の前に、地下連絡通路がありました…。

    はやるあまり、近視眼的になってました。

    でも、今朝から7時間は電車に乗ってたどり着いた最初の目的地。

    仕方ない?

  • 「何も無いけど、下まで降りて見て行ってね〜。」<br />優しい言葉、感謝。<br /><br />崖の上の駅から見ると、海は結構、下。<br /><br />小雨交じりということもあり、一瞬、迷う。<br /><br />急傾斜というより「崖」。小さな集落より、この絶景を飽きる程見ているほうがいいかな…<br />でも、言われたからには…。<br /><br />港に下る道は、綺麗な道。<br />

    「何も無いけど、下まで降りて見て行ってね〜。」
    優しい言葉、感謝。

    崖の上の駅から見ると、海は結構、下。

    小雨交じりということもあり、一瞬、迷う。

    急傾斜というより「崖」。小さな集落より、この絶景を飽きる程見ているほうがいいかな…
    でも、言われたからには…。

    港に下る道は、綺麗な道。

  • へばり付く様に建つ家。<br /><br />黒瓦の向こうに見える海。<br /><br />地に足のつく確かな拠り所として、グッと陸の方に身を寄せる気分が分かるような気がする。

    へばり付く様に建つ家。

    黒瓦の向こうに見える海。

    地に足のつく確かな拠り所として、グッと陸の方に身を寄せる気分が分かるような気がする。

  • 「赤い蝋燭」を思い出させるような灯台。<br /><br />そして荒れ模様の海。

    「赤い蝋燭」を思い出させるような灯台。

    そして荒れ模様の海。

  • その先が海、と言うにはあまりにも短い道。<br /><br />海岸に建っているようにさえ思える。

    その先が海、と言うにはあまりにも短い道。

    海岸に建っているようにさえ思える。

  • 急峻な崖の続く海岸線につけた楔形の切れ目、そこに出来た港町、そんな感じがする。

    急峻な崖の続く海岸線につけた楔形の切れ目、そこに出来た港町、そんな感じがする。

  • 「何か良い写真のネタでもあった?」とおじさんに声をかけられました。<br /><br />人の日常にカメラを向ける後ろめたさから、ちょっと口ごもった感じで答えてしまう…。<br /><br />「おじゃましている」という謙虚さを忘れないようにしたい…。<br /><br />この旅では実現出来なかったけど、次は忘れないように、スマートな旅行者でいたい…。

    「何か良い写真のネタでもあった?」とおじさんに声をかけられました。

    人の日常にカメラを向ける後ろめたさから、ちょっと口ごもった感じで答えてしまう…。

    「おじゃましている」という謙虚さを忘れないようにしたい…。

    この旅では実現出来なかったけど、次は忘れないように、スマートな旅行者でいたい…。

  • 人其々、好みの問題だけど、僕は山よりも海に憧れを感じる。<br /><br />南信で感じた山の圧倒的雄大さは、海同様、底知れぬ怖さを感じた。<br />それを踏まえても。<br /><br />そういう好みからか、なんでもないブイであっても、興味の対象になってしまう。

    人其々、好みの問題だけど、僕は山よりも海に憧れを感じる。

    南信で感じた山の圧倒的雄大さは、海同様、底知れぬ怖さを感じた。
    それを踏まえても。

    そういう好みからか、なんでもないブイであっても、興味の対象になってしまう。

  • 鎧の集落。<br /><br />沿岸に沿う形での隣街と結ぶ道路は無い。<br /><br />香住、浜坂間の道路は、餘部を中間地点に険しい海岸線を避けて内陸を通る。<br /><br />その為、長く陸の孤島だったようです。<br /><br />明治45年に開通した鉄道でようやく解消。<br /><br />しかし、車道の開通はようやく昭和45年。<br /><br />それまで自動車が走る事は無く、隣町の小学校へは、暗くて長い鉄道トンネルを歩いて通ったそうです。

    鎧の集落。

    沿岸に沿う形での隣街と結ぶ道路は無い。

    香住、浜坂間の道路は、餘部を中間地点に険しい海岸線を避けて内陸を通る。

    その為、長く陸の孤島だったようです。

    明治45年に開通した鉄道でようやく解消。

    しかし、車道の開通はようやく昭和45年。

    それまで自動車が走る事は無く、隣町の小学校へは、暗くて長い鉄道トンネルを歩いて通ったそうです。

  • ふんわりと柔らかな紙。<br /><br />ハンガーフック、水洗、清潔・・・。<br /><br />JR鎧駅とは大違い。<br /><br />心無い利用者に誠意を促す張り紙が沢山あったけど、それでも維持してくれている地元の方に感謝。<br /><br />ホッとひと息。<br /><br />この地に神の祝福があらん事を…。 <br /><br />そう思わずにはいられない素敵なトイレでした。<br />

    ふんわりと柔らかな紙。

    ハンガーフック、水洗、清潔・・・。

    JR鎧駅とは大違い。

    心無い利用者に誠意を促す張り紙が沢山あったけど、それでも維持してくれている地元の方に感謝。

    ホッとひと息。

    この地に神の祝福があらん事を…。 

    そう思わずにはいられない素敵なトイレでした。

  • 漁協の建物。<br /><br />鮑の養殖をしているようでした。

    漁協の建物。

    鮑の養殖をしているようでした。

  • 漁港から仰ぎ見る。<br /><br />

    漁港から仰ぎ見る。

  • 晴れたり曇ったり、雨が降ったり… 目まぐるしい天気。<br /><br />「山陰は悪天候こそ風情があっていい!<br />雨よ降れ! 風よ吹け!!」<br /><br />天候の不安をそんな気分で祓ったつもりが…言葉通り…雨、風。<br /><br />やっぱり晴れてた方がいいな…と少々後悔していたら、雨は止みました。

    晴れたり曇ったり、雨が降ったり… 目まぐるしい天気。

    「山陰は悪天候こそ風情があっていい!
    雨よ降れ! 風よ吹け!!」

    天候の不安をそんな気分で祓ったつもりが…言葉通り…雨、風。

    やっぱり晴れてた方がいいな…と少々後悔していたら、雨は止みました。

  • 以前、三陸に行った際、曇天模様だったので、北山崎の遊覧をパス、行き先を変更したことがありました。<br /><br />しかしその後、「そういう天候の時こそ、北山崎は迫力があったのに…」と話をされ、その事が強く記憶に残っています。<br /><br /><br />山陰は冬の荒れた日本海が似合うなんて偏見もいいところ。<br /><br />だけど、その言葉の影響ですこし期待もありました。<br /><br />

    以前、三陸に行った際、曇天模様だったので、北山崎の遊覧をパス、行き先を変更したことがありました。

    しかしその後、「そういう天候の時こそ、北山崎は迫力があったのに…」と話をされ、その事が強く記憶に残っています。


    山陰は冬の荒れた日本海が似合うなんて偏見もいいところ。

    だけど、その言葉の影響ですこし期待もありました。

  • 普段生活する都市部では、人跡未踏の自然には遭遇し難い。<br /><br />荒々しい岩肌を見せる岬の断崖、それが荒涼とした雰囲気を醸しだして、漠然とした不安感を持たせる。<br /><br /><br /><br /><br /><br />

    普段生活する都市部では、人跡未踏の自然には遭遇し難い。

    荒々しい岩肌を見せる岬の断崖、それが荒涼とした雰囲気を醸しだして、漠然とした不安感を持たせる。





  • 風待ちの港、そして漁港として古くから栄えた鎧。<br /><br />陸の孤島ですが、海に開けた港町。<br /><br />海に暮らす人達には、但馬御火浦という断崖、岩礁の続くこの辺りの海岸で、希少な安息の場所だったのかもしれないな…と思いました。

    風待ちの港、そして漁港として古くから栄えた鎧。

    陸の孤島ですが、海に開けた港町。

    海に暮らす人達には、但馬御火浦という断崖、岩礁の続くこの辺りの海岸で、希少な安息の場所だったのかもしれないな…と思いました。

  • 駅に戻って来ました。<br /><br />グラつく危なっかしいベンチ。<br /><br />鎧に着いて、初めて座る。 ひと休み。

    駅に戻って来ました。

    グラつく危なっかしいベンチ。

    鎧に着いて、初めて座る。 ひと休み。

  • この後何箇所か、視野一面海が広がる、息を呑む絶景駅はありましたが、こういう形で港町を望む所はありませんでした。<br /><br />そして、人の営みを背景に持つ風景なので、僕としては晴天でも荒天でも楽しめた。<br />天候に係わらず、降りて楽しめる風景は貴重かもしれません。

    この後何箇所か、視野一面海が広がる、息を呑む絶景駅はありましたが、こういう形で港町を望む所はありませんでした。

    そして、人の営みを背景に持つ風景なので、僕としては晴天でも荒天でも楽しめた。
    天候に係わらず、降りて楽しめる風景は貴重かもしれません。

  • 結局、駅からの眺めが、ここでは一番なのかもしれない。<br /><br />もちろん、集落に降りてみて良かったけど、本当に小さな集落。<br /><br />でも、途中下車を楽しむには丁度良いかもしれません。

    結局、駅からの眺めが、ここでは一番なのかもしれない。

    もちろん、集落に降りてみて良かったけど、本当に小さな集落。

    でも、途中下車を楽しむには丁度良いかもしれません。

  • 遠く空を見渡せる場所。<br /><br />雨よ降れ、風よ吹け…とは言っていましたが、<br />「早く雲の切れ間が来ないかな…」と思いつつ、眺めてしまう。

    遠く空を見渡せる場所。

    雨よ降れ、風よ吹け…とは言っていましたが、
    「早く雲の切れ間が来ないかな…」と思いつつ、眺めてしまう。

  • 反対列車。<br /><br />分かっていても、一瞬、ドキッとしてしまう。<br /><br />そうなるのは、そういう経験(反対列車に乗った)があるから。<br />

    反対列車。

    分かっていても、一瞬、ドキッとしてしまう。

    そうなるのは、そういう経験(反対列車に乗った)があるから。

  • ようやく陽が射してきて、辺りの色調が変わる。

    ようやく陽が射してきて、辺りの色調が変わる。

  • どの雑誌か記憶に無いけど、「一人旅は求道的でなくてはならぬ」って書いてありました。<br /><br />確かに、そんな一面もあるけど…やっぱり楽しいのが1番。<br /><br />曇天、荒天より晴れてるほうが良いに決まってる。

    どの雑誌か記憶に無いけど、「一人旅は求道的でなくてはならぬ」って書いてありました。

    確かに、そんな一面もあるけど…やっぱり楽しいのが1番。

    曇天、荒天より晴れてるほうが良いに決まってる。

  • 晴れた景色も撮りに行こうと…いそいそ。

    晴れた景色も撮りに行こうと…いそいそ。

  • 空の色を映した海。<br /><br />その地に似合う風景があるとしたら、鎧に住まわれている方には申し訳ないけど、やっぱり少し荒天の方が、景色に表情がある気がしました。

    空の色を映した海。

    その地に似合う風景があるとしたら、鎧に住まわれている方には申し訳ないけど、やっぱり少し荒天の方が、景色に表情がある気がしました。

  • 一言、書いてきましたよ。<br /><br />田本以来、2回目。

    一言、書いてきましたよ。

    田本以来、2回目。

  • 列車が到着。<br /><br />1時間30分弱の滞在時間。<br /><br />ゆっくり、十分、楽しめました。

    列車が到着。

    1時間30分弱の滞在時間。

    ゆっくり、十分、楽しめました。

  • この日の宿泊先は東郷温泉。<br /><br />列車を乗り継いで、向います。

    この日の宿泊先は東郷温泉。

    列車を乗り継いで、向います。

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