2012/04/03 - 2012/04/05
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エミリア☆Rさん
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2012年度イースター休暇前哨戦!ドイツ住みのわたしたちのイースター休暇に合わせて、日本からベルリンに遊びに来た弟と一緒に二週間の休暇を過ごしました。
夫はイースター連休と続く四月の第二週に休暇を取ったので、前哨戦はわたしと弟の日本人二人組でベルリン観光。弟のリクエストで、世界遺産にもなっている博物館島の五館の博物館+おまけでドイツ大聖堂を三日間で回り切りました。
何故、三日間かと言うと、ベルリンには「Welcome Card Museumsinsel」というものがあり、34ユーロで購入すると、博物館島にある全ての博物館(特別展を除く)への入場とベルリン市内全公共交通機関の運賃が72時間タダになる…というものです。夫の薦めでこれを購入したため、72時間で博物館島全制覇!に挑戦することとなったのです。
そして…4月5日、イースター連休に突入する前に見事、三日以内で全博物館の見学終了、しかもドイツ大聖堂というおまけ付き!
ドイツ人の夫は、自分でWelcome Cardを薦めておきながら「まさかそんな強行軍を本当にやるとは思わなかった…」と驚嘆。日本人旅行者をナメてはいけませんよ!(笑)
わたしも、ベルリンに住んでおきながら、博物館島はいつも通り過ぎるだけでじっくり見るのはこれが初めて。弟がリクエストしてくれなければなかなかこんなに濃い三日間は過ごせなかったと思うので、感謝してます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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第一日目。
とりあえず、市内の自宅から乗り継いできた市電を降りて一番最初にあった博物館、Alte Nationalgalerieへ…。
イースターシーズンのドイツの街と言えば…みんな休暇に出かけて閑散としているもの…と思っていました。
実際、以前一年間住んだロマンチック街道の某街も、二年間住んだ大聖堂のある某街も、そうでした。
…が、今回ベルリンに引っ越して初めてのイースター休暇、ベルリンも他のドイツの街と変わらないだろうと思っていたのが大誤算でした!
確かに、周りのドイツ人はみんな休暇に出かけています…が、代わりに、同じくイースター休暇のある欧米のあらゆる国からの観光客が押し寄せているではありませんか!
…ということで、ベルリンのイースター前後の公共交通機関は大変混雑します、要注意です! -
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こちらは世界史の教科書でよくお目にかかるヘーゲルの肖像画。
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同じく、音楽の教科書で見たことのあるワーグナーの肖像画。
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こちらはビスマルクの肖像画です。
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一階から、日本では一般的にはあまり知られていないと思われるドイツの画家の作品が延々と続き、こんなものかなぁ…と思っていたら、二階に突如現れたこの雰囲気の違う一室…「フランス印象派の部屋」とあっさりまとめられていますが、モネやルノワール、ゴッホやゴーギャン、セザンヌなど、大御所の作品がここに凝集されています。
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ある意味、「ナショナルギャラリー」という名にふさわしく、ドイツ史にとって恐らく意味深いであろう歴史的テーマを扱ったドイツ人画家の絵画が多く、有名どころのフランス印象派の作品などはあくまでこじんまりと展示されていたような印象を受けました。
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番外編。
「作者不詳」と書かれたこの絵、素人が見ても某Dの人の絵の旗をすり替えただけのような構図だし、絵の質自体も正直ティアガルテンの蚤の市で買った油絵とそう変わらないような(←自粛)失礼ながらモネやゴーギャンと並べて飾る程の絵だろうか…と正直思ってしまったのですが…
テーマが「ドイツ革命」なんですよね。だから堂々の殿堂入り。
…なんとなく、そのナショナルギャラリーっぷりが逆に潔くて素敵だな、と思いました(笑)。 -
第二日目。
一日目は、午前中に犬の散歩などをしていて(←)出発自体が遅くなり、ナショナルギャラリーしか見られませんでしたが、二日目は気合を入れて早朝に出発!ペルガモン博物館とボーデ博物館を見学しました。 -
実はわたしはペルガモン博物館は二回目です。
一度目は、今年の二月にベルリンに遊びに来た義両親と共に見学しました。その時は特別展も見たのですが、今回、Welcom Cardでは特別展には入れません。 -
その代わり、前回、疲れ過ぎて断念したイスラム展を今回じっくり見ることにしました。
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イスラム文化と言えば、人物・動物描写がなく、モザイク模様を多用した美術作品ばかりだろう…と思っていましたが、そうでもないようです。
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こちらは、イスラムよりずっと以前のメソポタミア文明のもの。この首なしの像の後ろから、アラブ系の観光客が頭を出して写真を撮っていました。あながち間違ってもいないし、なんだか面白い光景でした。
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第二日目、二軒目の博物館、ボーデ博物館です。
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中世ヨーロッパのキリスト教芸術が中心のようです。
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聖セバスティアン像。
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聖セバスティアンはローマの親衛隊長でしたが、キリスト教徒を助け、自分もキリスト教に改宗したため、裏切り者として仲間のローマ兵によって虐殺されました。芸術作品の中では柱にしばりつけられ、多くの矢が突き刺さった姿で描かれます。
ドイツのドキュメンタリー番組で、ナチス時代に命令を拒否したために射殺されたドイツ兵らが、「○○の聖セバスティアン」として描かれているのを見たことがあります。 -
この他、ボーデ博物館にはコインやメダルのコレクションも所蔵されています。プロイセン時代のものが中心かと思いきや…中国や日本のものまで、膨大なコレクションです。
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第三日目、今日中に、後二つの博物館を回らないといけません!
まずはNeues Museum(新博物館)。
ここには古代エジプト文明の美術品がたくさんあります。 -
個人的には、ホンモノの古代エジプト美術をじかに見るのは生まれてはじめてでした。
写真撮影は禁止でしたが、アマルナ文化の代名詞のように必ず歴史の教科書に載っているネフェルティティ像もあります。 -
古代エジプトの絵画って、夫婦が仲睦まじくしている姿を描いたものが結構多くて、とても温かい気持ちになります。
わたしもなんだか夫に会いたくなっちゃいました(笑)。 -
この博物館には、旧石器時代〜鉄器時代のベルリンを中心とした地域の遺物・化石も展示されています。
この化石は、わたしたちが毎日通っている地下鉄駅を建設中に発見されたそうです。 -
次はいよいよ最後の博物館、Altes Museum(旧博物館)です。
新博物館で思わぬ時間を喰ってしまったので、諦めかけていましたが、たまたま木曜日は閉館時刻が22時だったので、じっくり見ることができました。 -
この博物館は、古代ローマやエトルリアの美術品が中心のようです。
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これも、世界史の教科書で見覚えのあるペリクレスの像。
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犬好きとしては写真を撮らずにいられません(笑)。
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これなんて、我が家の犬にそっくり!
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これはローマ時代のエジプトで発見されたミイラの棺に書かれた絵と、その通りに埋葬された遺品類。…良く残っていたなぁと感心します。
…さて、三日間博物館島制覇、これで完遂しました! -
せっかくなので、隣にあるドイツ大聖堂にも入ってみました。
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プロイセン王家であり、後のドイツ皇帝を輩出したホーエンツォレルン家のゆかりの教会で、地下にはホーエンツォレルン家の墓所もあります。
棺の中に亡骸がまだ入っていると思うと、写真は撮れませんでしたが、非常に広くて見渡す限り棺の並ぶ、異様な光景でした。
中には王冠を頂いたままの棺もあります。
また、至る所にベルリン市から送られた花輪が置かれており、未だにベルリン人がホーエンツォレルンの人々を尊重している姿がうかがわれます。 -
博物館島三日制覇旅行記はとりあえずこれで終わりますが、わたしたちの2012年イースター休暇はまだまだ続きますよ!
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この旅行記へのコメント (6)
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- 一歩人さん 2013/01/27 09:06:00
- ふ、ふ、島に集まっているのですか?
- エミリア☆Rさんへ
ふ、ふ、さすがですね。ドイツ帝国を感じ、大好きです。
ふ、ふ、アンテーク家具いいですよね。落ち着きと気品を感じます。
ふ、ふ、日本の着物文化は、美しいですよね。ドイツでも評判だったのではないでしょうか。
私は、人形の問屋街浅草橋の押絵羽子板工房へ通っていたせいか、
骨董といえば、人形です。近所に、骨董さんがあり、人形ンケースを見ると、ついつい、欲しくなります。そいうえ、江戸切子をやっていたときは、
オールドバカラが欲しくてたまりませんでしたが。
ありがとうございました。
失礼します♪
- エミリア☆Rさん からの返信 2013/02/11 05:13:09
- RE: ふ、ふ、島に集まっているのですか?
- 一歩人さんへ
コメントありがとうございます。ブログの方も読んでくださったのですね。
わたしもアンティーク家具は大好きです。畳の部屋や和室にも何故かぴったりするところが、さすがだと思います。
日本の着物は、ヨーロッパではまだまだ認知度が低いですが、先日、日本デーというイベントがあったので、着物で日本舞踊を披露しました。こちらの人にはやはり「ゲイシャ」のイメージが強いようで、古典の御祝儀ものはいまいちとっつきにくかったようですが、それでもわからないなりに「本物を見せてくれてありがとう」とわざわざ舞台脇に言いに来てくれた人も何人かいて、良い手ごたえを感じました。
江戸切子はこちらでも人気があるようで、時々売っているのを見かけます。
こちらこそ、コメントありがとうございました。
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- ぱぶさん 2012/04/08 10:13:00
- ああ、また訪問したい博物館島! (*^_^*)
- エミリア☆Rさん:
ぱぶさんと申します。ベルリンには1999年9月にほんのちょっと訪問しただけで、当時はものすごい復興(ベルリンの壁が取れて)計画であちこち
に2010年にはこうなると言った風景が大きく表示されており、また
訪問したいなと思ったまま時間が経過しています。
博物館島はじめ、色々美術品は組み換え統合等が行われ、もう落ち着いて
いるのでしょうね。3日間カード等有利なものもあるのですね。
ベルリンに住んでおられるなら、ぜひ、ベルリン便りとして色々な街の
様子等もおりおりあげていただけると嬉しいです。
- エミリア☆Rさん からの返信 2012/04/08 22:44:54
- RE: ああ、また訪問したい博物館島! (*^_^*)
- ぱぶさんさん、
コメントありがとうございます。
90年代のベルリンをご覧になったのですね!
ベルリンは刻一刻と変化しているようなので、今とはまた雰囲気が全然違ったのでしょうね。今では閑静な住宅街になっている地域が、90年代はネオナチ犯罪が多発する危険地帯だったり…なんていう話をよく耳にします。以前は荒れ放題だった東側地域が、西側からの税金で復興し、今ではみんなが憧れる高級住宅街になっていたり…。我が家で90年代のベルリンを知っているのは主人だけですが、東西統一の興奮の余韻の残るあの時代のベルリンも見たかったなぁと思います。
博物館島は、わたしもちゃんと見るのは今回が初めてなのですが、Neues Museum(新博物館)は2006年にやっと新装オープンしたばかりで、三階部分の一部はまだ仮設の展示場でした。
> ベルリンに住んでおられるなら、ぜひ、ベルリン便りとして色々な街の
> 様子等もおりおりあげていただけると嬉しいです。
ここのブログはまだ始めたばかりで旅行記もあまり書けていないのですが、そう言っていただけるととても嬉しいです。
もう一つ、母親と共同でやっているブログもありますので、一応載せてみますね。ベルリンに引っ越す前、ミュンスターに住んでいた時の記事もあります。
「ドイツ便り」
http://antiqueclematis.blog47.fc2.com/
ベルリンは、まだまだ「未完成な首都」という雰囲気ですが、また機会があれば、是非再訪問してくださると嬉しいです。
それでは!
- ぱぶさん からの返信 2012/04/10 22:35:09
- 「ドイツ便り」のブログについて (*^_^*)
- エミリア☆Rさん:
ご紹介のありました、「ドイツ便り」のブログを訪問させていただきました。こちらは、かなり続けられている重厚な読み物で、とても全部は読み切れませんでしたが、その都度のまさにドイツ便りで、大変興味が持てました。
拾い読みで申し訳ありませんが、大聖堂でのパイプオルガン演奏にいたるいきさつ(教会オルガにスト)、頑張ってご活躍されている様子や東ドイツネタ(現代ドイツの中の東ドイツ)、諸々の時節の話題・イベント等の紹介はまさにドイツ便りですね!
4tra も 個人ブログも自分の記録、備忘録、他の人の何かの役に立てば・・・が動機で書き続けるのでしょうが、読者は多分 4traが多いいのではないでしょうか?(もっとも、4traは旅行記ですが)
出来たら、4traに画像・文章で記事を書きながら、補足的にもっと内容リッチな部分について ブログや YOU TUBE と言った動画(ビデオ)でも 4traの中で該当箇所にリンクさせ、内容について更に読者を楽しませ、理解を深めてもらえると良いなと愚考いたします。勝手なお願いですが、エミリア☆Rさんの益々のドイツ便りを期待いたします。よろしくお願いいたします。
- エミリア☆Rさん からの返信 2012/04/15 03:20:24
- RE: 「ドイツ便り」のブログについて (*^_^*)
- ぱぶさんさん
「ドイツ便り」、見てくださってありがとうございます。
ぱぶさんさんのように、世界各国を旅行されているベテラントラベラー様から「興味を持てた」と仰っていただけて大変光栄です。
わたしたちは実は昨日の深夜、ポーランド旅行から帰って来たばかりです!
ポーランドの旅行記も近々アップできればと思います。
インターネットは便利ですが、いろいろと怖い面もあるので、ここのブログと、個人のブログをどうやって両立させようか…というのはちょっと悩んでいました。ぱぶさんさんの仰るように、こちらの方がやはり多くの人の目に触れると思うので、こちらはあくまで本筋の「旅行」に結びつけられる記事を中心に、より濃い内容のもの(日常生活など)は個人ブログに分けようかなぁ…と思います。そして、ぱぶさんさんの仰るように興味を持ってくださった方にだけ見ていただけるように、個人ブログの方を時々リンクさせるのが良いかなぁと思いました。
アドバイスありがとうございました。
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