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パリの東300km、アール・ヌーヴォの街ナンシーへ日帰り。<br /><br />7日目のメニュー<br />・スタニスラス広場<br />・アール・ヌーヴォー建築巡り<br />・ナンシー派美術館<br />・ランチはエクセルシオールで<br />・ナンシー美術館<br />・ぺピニエール公園<br />・帰路、TGVの車内で<br /><br />

アパルトマンの窓から’08夏 7日目 ナンシー歩けば、アール・ヌーヴォに遭える

10いいね!

2008/06/27 - 2008/06/27

85位(同エリア151件中)

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さんしぇ

さんしぇさん

パリの東300km、アール・ヌーヴォの街ナンシーへ日帰り。

7日目のメニュー
・スタニスラス広場
・アール・ヌーヴォー建築巡り
・ナンシー派美術館
・ランチはエクセルシオールで
・ナンシー美術館
・ぺピニエール公園
・帰路、TGVの車内で

旅行の満足度
4.0
観光
4.5
交通
4.5
同行者
一人旅
交通手段
鉄道 高速・路線バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 6h30に部屋を出て、至近メトロから1本でパリ東駅<br />到着。<br /><br />7h12発のTGV、さほど待たずして乗車できました。 <br />パリから、と言った場合は必ず始発電車なので、まずは<br />定刻通り動いてくれ嬉しい。<br />

    6h30に部屋を出て、至近メトロから1本でパリ東駅
    到着。

    7h12発のTGV、さほど待たずして乗車できました。 
    パリから、と言った場合は必ず始発電車なので、まずは
    定刻通り動いてくれ嬉しい。

  • デザイナーのラクロワがプロデュースしたとかの車両、<br />外装から、乗車口辺りからして美しい色使いが目を惹き<br />ます。<br />

    デザイナーのラクロワがプロデュースしたとかの車両、
    外装から、乗車口辺りからして美しい色使いが目を惹き
    ます。

  • 定刻着、駅前広場に立って眺めると、人の波が向かって<br />左手に流れていきます。<br /><br />そこの角に建つ、アールヌーヴォ建築の保存が良く、かつ<br />現役レストランでもある“エクセルシオール”が意外な<br />近さです。<br />そこへ向かいながら建物を下から上へしげしげ、なるほど<br />部分をみればそれと判るのですが、周りの古色ある佇まい<br />に馴染んでいるというか、何の変哲も無いと言うか。<br /><br />ランチにやって来ようと思いつつ、足は更に先へ。<br />

    定刻着、駅前広場に立って眺めると、人の波が向かって
    左手に流れていきます。

    そこの角に建つ、アールヌーヴォ建築の保存が良く、かつ
    現役レストランでもある“エクセルシオール”が意外な
    近さです。
    そこへ向かいながら建物を下から上へしげしげ、なるほど
    部分をみればそれと判るのですが、周りの古色ある佇まい
    に馴染んでいるというか、何の変哲も無いと言うか。

    ランチにやって来ようと思いつつ、足は更に先へ。

  • 通り沿いには、アールヌーヴォ建築の一つ、商工会議所を<br />見ながら5分も歩けば、そこには鋳鉄に金色絡まるゲート。<br /><br />

    通り沿いには、アールヌーヴォ建築の一つ、商工会議所を
    見ながら5分も歩けば、そこには鋳鉄に金色絡まるゲート。

  • 思わぬ近さに世界遺産のスタニスラス広場。<br />9hをようやく過ぎた今、広場はまだまだ閑散、テラスに<br />席を設けようとカフェが準備に余念ありません。<br />

    思わぬ近さに世界遺産のスタニスラス広場。
    9hをようやく過ぎた今、広場はまだまだ閑散、テラスに
    席を設けようとカフェが準備に余念ありません。

  • このまん真中に佇むは、18世紀このロレーヌ地方を<br />統べたスタニスラス(スタニスワフ)公。<br /><br />そもそもポーランド国王だったス公、戦禍を被った際に<br />娘である王女がルイ15世に嫁いだ縁でフランスへ亡命、<br />その後この地方を譲られ、『真の幸福は人を喜ばせる<br />ことにある』を座右の銘に善政を敷いたとか。<br /><br />その一例が、中世都市を建築家と公衆の合意の許に<br />機能的な都市へと設計した先駆けとなった事。<br />その旧市街と新市街とを統合融合させる都市計画の<br />シンボルがこのス広場なのだそうです。<br /><br />また、公が大変な美食家だったお陰でサヴァランや<br />サヴァランに似たババ、メレンゲなど多くの名産<br />お菓子へと発展したのだとか。<br /><br />さて、画像の左後ろに観光局が見えています。<br />9h30過ぎ、そろそろ開いた頃でしょう、ここで<br />オーディオ・ガイドをお借りして、いよいよアール・<br />ヌーヴォー建築巡りの始まりです。

    このまん真中に佇むは、18世紀このロレーヌ地方を
    統べたスタニスラス(スタニスワフ)公。

    そもそもポーランド国王だったス公、戦禍を被った際に
    娘である王女がルイ15世に嫁いだ縁でフランスへ亡命、
    その後この地方を譲られ、『真の幸福は人を喜ばせる
    ことにある』を座右の銘に善政を敷いたとか。

    その一例が、中世都市を建築家と公衆の合意の許に
    機能的な都市へと設計した先駆けとなった事。
    その旧市街と新市街とを統合融合させる都市計画の
    シンボルがこのス広場なのだそうです。

    また、公が大変な美食家だったお陰でサヴァランや
    サヴァランに似たババ、メレンゲなど多くの名産
    お菓子へと発展したのだとか。

    さて、画像の左後ろに観光局が見えています。
    9h30過ぎ、そろそろ開いた頃でしょう、ここで
    オーディオ・ガイドをお借りして、いよいよアール・
    ヌーヴォー建築巡りの始まりです。

  • ナンシー市内には、アール・ヌーヴォ建築が散って<br />いるのですが、徒歩ルートとしては大きく3つ。<br /><br />今回の目標は2ルート踏破、まずは手元の地図と<br />ガイドの案内を付き合わせながら歩いていきます。<br /><br />リヨン市に開設し今や仏内に広く開業する、クレディ・<br />リヨネ銀行。<br /><br />一見したところファサードは、パリでも頻繁に見か<br />ける豪壮さ。

    ナンシー市内には、アール・ヌーヴォ建築が散って
    いるのですが、徒歩ルートとしては大きく3つ。

    今回の目標は2ルート踏破、まずは手元の地図と
    ガイドの案内を付き合わせながら歩いていきます。

    リヨン市に開設し今や仏内に広く開業する、クレディ・
    リヨネ銀行。

    一見したところファサードは、パリでも頻繁に見か
    ける豪壮さ。

  • 中に入れて頂くと、ありました、アールヌーヴォーの<br />息吹濃厚、麗しくも繊細なステンドグラスの天井。<br /><br />この天井からのやんわりした採光が、険しい銀行<br />オフィスの雰囲気をぐっと柔らげています。<br />

    中に入れて頂くと、ありました、アールヌーヴォーの
    息吹濃厚、麗しくも繊細なステンドグラスの天井。

    この天井からのやんわりした採光が、険しい銀行
    オフィスの雰囲気をぐっと柔らげています。

  • 中央には銀行のCLのイニシャル、何でもクレマチスの図柄とか。<br />

    中央には銀行のCLのイニシャル、何でもクレマチスの図柄とか。

  • 銀行シリーズ^^続きます。<br /><br />仏商業銀行CCF。<br />張り出したバルコンが目を惹きます。<br />

    銀行シリーズ^^続きます。

    仏商業銀行CCF。
    張り出したバルコンが目を惹きます。

  • こちらも、仏各地に点在するBNPパリバ銀行。<br />

    こちらも、仏各地に点在するBNPパリバ銀行。

  • 階段手摺へ跡を留めています。

    階段手摺へ跡を留めています。

  • 間接照明で浮かび上がる、植物のレリーフ。<br />細部に宿る美。<br /><br />アール・ヌーヴォの街は銀行までもが美しい。<br />

    間接照明で浮かび上がる、植物のレリーフ。
    細部に宿る美。

    アール・ヌーヴォの街は銀行までもが美しい。

  • 商工会議所の美しいファサード、青い装飾は<br />家具製作者であったマジョレルの作。<br />

    商工会議所の美しいファサード、青い装飾は
    家具製作者であったマジョレルの作。

  • 街角のアール・ヌーヴォ。<br />時には商店の間口に残すのみ。

    街角のアール・ヌーヴォ。
    時には商店の間口に残すのみ。

  • 個人宅の左右の窓が、張り出したりそうでなかったり<br />不揃い。<br />よく見ると、部屋貸しに出されています。<br />

    個人宅の左右の窓が、張り出したりそうでなかったり
    不揃い。
    よく見ると、部屋貸しに出されています。

  • ナンシーの凱旋門をくぐれば、まもなく駅。

    ナンシーの凱旋門をくぐれば、まもなく駅。

  • さて、この街の名を冠した“ナンシー派”をご存知で<br />しょうか?<br />ご存知でない私、さくっと調べてみるに。<br /><br />かのガラスアートの雄、ガレを会長とした、産業美術<br />地方同盟、今で言うところの美術と地場産業のコラボ<br />でしょうか。<br /><br />その同盟とナンシー市とが一体となって、40年に<br />渉る歳月を積み重ねた末生み出された、唯一アール・<br />ヌーヴォーに捧げられた美術館、それがこれから行き<br />たい「ナンシー派美術館」です。<br /><br />駅前からは歩く道中にこれと言った見所無く、ここは<br />迷わずタクシーのお世話に。<br /><br />勝手知ったる運転手のムッシュは、2kmくらいで<br />ちっとも遠くないよ、なぞと言ってくれましたが、私の<br />今の足には遥かなる2km。<br /><br />乗車拒否もなく、速やかに到着。

    さて、この街の名を冠した“ナンシー派”をご存知で
    しょうか?
    ご存知でない私、さくっと調べてみるに。

    かのガラスアートの雄、ガレを会長とした、産業美術
    地方同盟、今で言うところの美術と地場産業のコラボ
    でしょうか。

    その同盟とナンシー市とが一体となって、40年に
    渉る歳月を積み重ねた末生み出された、唯一アール・
    ヌーヴォーに捧げられた美術館、それがこれから行き
    たい「ナンシー派美術館」です。

    駅前からは歩く道中にこれと言った見所無く、ここは
    迷わずタクシーのお世話に。

    勝手知ったる運転手のムッシュは、2kmくらいで
    ちっとも遠くないよ、なぞと言ってくれましたが、私の
    今の足には遥かなる2km。

    乗車拒否もなく、速やかに到着。

  • 内部は残念ながら撮影禁止。<br />さすがのガレの作品の多さ、でも一通り観た後気が<br />付いたのは、有名な“ひとよ茸”がいない。<br />どこで見落としたのかと尋ねたところ、目下予約制の<br />ガイドツアーのみとの事でした。<br /><br />ここの特色はナンシー派の貴重な作品が、今以って<br />その場で暮らしているかのような室内空間の中に<br />作品を惜しげも無く配して、当時の雰囲気がありあり。<br /><br />

    内部は残念ながら撮影禁止。
    さすがのガレの作品の多さ、でも一通り観た後気が
    付いたのは、有名な“ひとよ茸”がいない。
    どこで見落としたのかと尋ねたところ、目下予約制の
    ガイドツアーのみとの事でした。

    ここの特色はナンシー派の貴重な作品が、今以って
    その場で暮らしているかのような室内空間の中に
    作品を惜しげも無く配して、当時の雰囲気がありあり。

  • 家具、工芸品、ガラス製品、陶磁器や織物など多岐に<br />渉る、ナンシー派作品の華麗な技術と幅広い多様性は、<br />生活そのものを余すところ無くアート化しようとした<br />ナンシー派の熱き志に満ちています。<br /><br />時間あらば、ゆっくり過ごしたかった庭。<br />

    家具、工芸品、ガラス製品、陶磁器や織物など多岐に
    渉る、ナンシー派作品の華麗な技術と幅広い多様性は、
    生活そのものを余すところ無くアート化しようとした
    ナンシー派の熱き志に満ちています。

    時間あらば、ゆっくり過ごしたかった庭。

  • 一角のアクアリウム(水族館)は同じくナンシー派の<br />ヴェッサンビュルジェ作。<br /><br />水族館というか水槽館と言うか、周りをうろうろするも<br />中を覗き込むも、真中に上階とを結ぶらせん階段がある<br />他は空っぽな、どこが水槽?な面白空間と言う事にして<br />おきましょう。

    一角のアクアリウム(水族館)は同じくナンシー派の
    ヴェッサンビュルジェ作。

    水族館というか水槽館と言うか、周りをうろうろするも
    中を覗き込むも、真中に上階とを結ぶらせん階段がある
    他は空っぽな、どこが水槽?な面白空間と言う事にして
    おきましょう。

  • 駅行きのバス、判り易くも123番。<br />教えて頂いたそちらへと足を向けながら、おもむろに<br />地図を取り出すと、その少し先に先程のマジョレルの<br />屋敷があるようです。<br /><br />それがここ、屋敷の前はマジョレル通りとか。<br />

    駅行きのバス、判り易くも123番。
    教えて頂いたそちらへと足を向けながら、おもむろに
    地図を取り出すと、その少し先に先程のマジョレルの
    屋敷があるようです。

    それがここ、屋敷の前はマジョレル通りとか。

  • 角地を占めて、豪壮な建物が威容を誇っています。<br />開いた扉から今しも出かけようという関係者の<br />ムッシュ、どうぞと招じ入れて頂きお言葉に甘え<br />ました。<br />

    角地を占めて、豪壮な建物が威容を誇っています。
    開いた扉から今しも出かけようという関係者の
    ムッシュ、どうぞと招じ入れて頂きお言葉に甘え
    ました。

  • 土日のみのガイドツアー以外は外からなら見学OK<br />とのこと、オーディオ・ガイドのこのマジョレル邸の<br />案内を聴きながら、折りからのにわか雨の雨宿りに<br />玄関ポーチをお借りしました。<br /><br />

    土日のみのガイドツアー以外は外からなら見学OK
    とのこと、オーディオ・ガイドのこのマジョレル邸の
    案内を聴きながら、折りからのにわか雨の雨宿りに
    玄関ポーチをお借りしました。

  • 土で捏ねたかの風合い。

    土で捏ねたかの風合い。

  • 雨どいすら美しい。

    雨どいすら美しい。

  • 雨をついてお屋敷をぐるり。

    雨をついてお屋敷をぐるり。

  • 屋敷の裏も。<br /><br />アールヌーヴォの時が下り、曲線の面白さを追い、遂に<br />どこかキッチュな風合いになってしまった物は正直苦手<br />で、決して手放しでアール・ヌーヴォを礼賛している訳<br />ではないのですが、こうした本来の自然をモチーフに<br />程よくアレンジした造形には、心底惹かれます。

    屋敷の裏も。

    アールヌーヴォの時が下り、曲線の面白さを追い、遂に
    どこかキッチュな風合いになってしまった物は正直苦手
    で、決して手放しでアール・ヌーヴォを礼賛している訳
    ではないのですが、こうした本来の自然をモチーフに
    程よくアレンジした造形には、心底惹かれます。

  • 近くにバス停、すんなり駅へ戻って来ました。<br />14hも過ぎ、さすがにお腹が空いて、ここは<br />目に舌に一石二鳥のエクセルシオールへ。<br />幸い全体が見渡せるような席へ案内して貰い<br />店内をしげしげ。<br /><br />当時のままのアール・ヌーヴォを今に残すと言うここ、<br />さすがに金色のまばゆい空間、壁面から天井へと流れ<br />るような装飾に見惚れます。<br />そんな中、ブラッスリーだけあってどこか気さく、<br />従業員のムッシュにマダムは気取らずかつ、てきぱき<br />と客席の間を泳ぎ回っています。

    近くにバス停、すんなり駅へ戻って来ました。
    14hも過ぎ、さすがにお腹が空いて、ここは
    目に舌に一石二鳥のエクセルシオールへ。
    幸い全体が見渡せるような席へ案内して貰い
    店内をしげしげ。

    当時のままのアール・ヌーヴォを今に残すと言うここ、
    さすがに金色のまばゆい空間、壁面から天井へと流れ
    るような装飾に見惚れます。
    そんな中、ブラッスリーだけあってどこか気さく、
    従業員のムッシュにマダムは気取らずかつ、てきぱき
    と客席の間を泳ぎ回っています。

  • そもそもビール酒場の事を言ったというブラッスリーの<br />食堂風な気さくさを留めながらも、ホワイトクロスの<br />テーブルは、スペシャルメニューにオマールを扱う辺り<br />が物語り、少しだけ高級感醸してます。<br /><br />いつもだとメインのお皿+デザートの2皿を選ぶところ<br />前菜にフォアグラを見つけたので、今日はいつになく<br />前菜とメインの2皿のムニュ(定食)を選ぶことにしました。<br />デザートを追加するかどうかはその時の余力次第。<br /><br />もっとも私としては以前食べた、料理とも言えないよう<br />なフォアグラサラダくらいの1皿にデザートがあれば<br />それで事足りるのですけどね。<br /><br />

    そもそもビール酒場の事を言ったというブラッスリーの
    食堂風な気さくさを留めながらも、ホワイトクロスの
    テーブルは、スペシャルメニューにオマールを扱う辺り
    が物語り、少しだけ高級感醸してます。

    いつもだとメインのお皿+デザートの2皿を選ぶところ
    前菜にフォアグラを見つけたので、今日はいつになく
    前菜とメインの2皿のムニュ(定食)を選ぶことにしました。
    デザートを追加するかどうかはその時の余力次第。

    もっとも私としては以前食べた、料理とも言えないよう
    なフォアグラサラダくらいの1皿にデザートがあれば
    それで事足りるのですけどね。

  • さて、一緒に運ばれた熱いカリカリトーストに、<br />纏わり付くようなフォアグラを乗っけ、コンソメ、<br />果物系(ひょっとして名産のミラベルか?)の<br />それぞれジュレで味を添えて、舌触り味わい共に<br />良いハーモニーを奏でていました。<br /><br />フォアグラなぞ要は臓物の塊でしか無く、それだけで<br />貪るように食べられる代物でないものを、付け合せや<br />舌触りに工夫を凝らす事で堂々の前菜に君臨させるなぞ、<br />仏人の知恵恐るべし。<br /><br />ただしそこはフォアグラ、完食を阻むのはその濃厚さ<br />故、私にはやはり2/3程がおいしさの限界、ここで<br />余力を残して終えました。

    さて、一緒に運ばれた熱いカリカリトーストに、
    纏わり付くようなフォアグラを乗っけ、コンソメ、
    果物系(ひょっとして名産のミラベルか?)の
    それぞれジュレで味を添えて、舌触り味わい共に
    良いハーモニーを奏でていました。

    フォアグラなぞ要は臓物の塊でしか無く、それだけで
    貪るように食べられる代物でないものを、付け合せや
    舌触りに工夫を凝らす事で堂々の前菜に君臨させるなぞ、
    仏人の知恵恐るべし。

    ただしそこはフォアグラ、完食を阻むのはその濃厚さ
    故、私にはやはり2/3程がおいしさの限界、ここで
    余力を残して終えました。

  • 続いてサーモンの極厚切りのソテー、きのこ添え。<br />この季節に茸尽くめも珍しく、まあ好きな物なので<br />良いとはいえこれまたソテーした油が堪えて、<br />せっかくのサーモンも半分量を収めるのがやっと、<br />情けない胃袋を叱咤激励したランチでした。<br />

    続いてサーモンの極厚切りのソテー、きのこ添え。
    この季節に茸尽くめも珍しく、まあ好きな物なので
    良いとはいえこれまたソテーした油が堪えて、
    せっかくのサーモンも半分量を収めるのがやっと、
    情けない胃袋を叱咤激励したランチでした。

  • 海鮮盛りのオーダーも受けます。<br /><br />お腹を宥めながら、時は16h前、本日のお目当て<br />どおり街歩きとナンシー派美術館、メインの2つが<br />堪能できたので、後はTGVまではいかようにでも。<br /><br />どのみち、オーディオ・ガイドを返しにスタニスラス<br />広場へは取って返さねばなりません。<br /><br />そこで広場に沿って建つナンシー美術館へ足を運ぶ<br />事に決めました。

    海鮮盛りのオーダーも受けます。

    お腹を宥めながら、時は16h前、本日のお目当て
    どおり街歩きとナンシー派美術館、メインの2つが
    堪能できたので、後はTGVまではいかようにでも。

    どのみち、オーディオ・ガイドを返しにスタニスラス
    広場へは取って返さねばなりません。

    そこで広場に沿って建つナンシー美術館へ足を運ぶ
    事に決めました。

  • スタニスラス広場に面したナンシー美術館、仏全土に<br />パリ・ルーブル級の美術館を15館ほど据えると言う<br />意図の元にこの地へ設けられたそうで、質の高い所蔵<br />品の数々に見惚れます。<br /><br />足が限界を訴えているので、休み休みの見学になろう<br />かとは思いますが、少しでも見て廻られれば嬉しい。<br /><br />モネ描く、未だ見ぬエトルタ。

    スタニスラス広場に面したナンシー美術館、仏全土に
    パリ・ルーブル級の美術館を15館ほど据えると言う
    意図の元にこの地へ設けられたそうで、質の高い所蔵
    品の数々に見惚れます。

    足が限界を訴えているので、休み休みの見学になろう
    かとは思いますが、少しでも見て廻られれば嬉しい。

    モネ描く、未だ見ぬエトルタ。

  • マネ。<br />千の花散る背景を背負って。

    マネ。
    千の花散る背景を背負って。

  • 無造作に積まれたボール?

    無造作に積まれたボール?

  • ・・ではなく。

    ・・ではなく。

  • ピカソですか。

    ピカソですか。

  • Othon Friest 何と読むのかオゾン・フリース?<br />「シオタの風景」 <br />とても惹かれました。<br />

    Othon Friest 何と読むのかオゾン・フリース?
    「シオタの風景」 
    とても惹かれました。

  • 藤田 嗣治、レオナール・フジタ。<br />初めて観ました、不思議な白。<br />

    藤田 嗣治、レオナール・フジタ。
    初めて観ました、不思議な白。

  • またもや、まごう事なきモディリアニ。<br />嬉しい。<br /><br />絵画は他に古いところでは、ルーベンス、<br />ドラクロワにカラヴァッジョなど。

    またもや、まごう事なきモディリアニ。
    嬉しい。

    絵画は他に古いところでは、ルーベンス、
    ドラクロワにカラヴァッジョなど。

  • 木彫を一つだけ。<br /><br />Jules Dsbois ジュール・デスボワ<br />「悲しみ」<br />蹲る等身大の老人。<br />嗚咽が漏れそうな、と胸を衝かれる作品。<br /><br />後日調べたところでは、この作品はロダンに影響を与え<br />モデルの老女カイラを紹介して貰い、ロダンの作品、<br />「美しかりしオーミエール」(東京国立美術館蔵)へと<br />実を結んだとか。

    木彫を一つだけ。

    Jules Dsbois ジュール・デスボワ
    「悲しみ」
    蹲る等身大の老人。
    嗚咽が漏れそうな、と胸を衝かれる作品。

    後日調べたところでは、この作品はロダンに影響を与え
    モデルの老女カイラを紹介して貰い、ロダンの作品、
    「美しかりしオーミエール」(東京国立美術館蔵)へと
    実を結んだとか。

  • 誘われるように地階へ。

    誘われるように地階へ。

  • 照明を落とした地階の一角を、ガレと共にナンシー派<br />ガラス工芸を背負って立つ、ドーム兄弟の作品がずらり<br />占めています。<br /><br />「すずらん」

    照明を落とした地階の一角を、ガレと共にナンシー派
    ガラス工芸を背負って立つ、ドーム兄弟の作品がずらり
    占めています。

    「すずらん」

  • 「翡翠のガラス」<br />先刻立ち寄ったマジョレルとのコラボ作品。<br />

    「翡翠のガラス」
    先刻立ち寄ったマジョレルとのコラボ作品。

  • 「葡萄」

    「葡萄」

  • フィレンツェの一揃い

    フィレンツェの一揃い

  • 「さぼてんの鉢」

    「さぼてんの鉢」

  • 美術館に別れを告げ、TGVまでをしばし過ごす為に、<br />広場から北西のこの門をくぐって、隣接のぺピニエール公園へ。<br />

    美術館に別れを告げ、TGVまでをしばし過ごす為に、
    広場から北西のこの門をくぐって、隣接のぺピニエール公園へ。

  • parcとあるのはイギリス式庭園とか。<br />仏式はjardinジャルダンです。<br />入ってすぐから奥行きの深さを感じさせます。

    parcとあるのはイギリス式庭園とか。
    仏式はjardinジャルダンです。
    入ってすぐから奥行きの深さを感じさせます。

  • こういった造り込みは、むしろ仏式庭園でしょうか。

    こういった造り込みは、むしろ仏式庭園でしょうか。

  • お花と芝との市松も美しい一角。<br /><br />

    お花と芝との市松も美しい一角。

  • ほんの入り口入ったところで引き返して来て<br />残念でしたが、ピクニックにまたいつか訪れたい。<br />

    ほんの入り口入ったところで引き返して来て
    残念でしたが、ピクニックにまたいつか訪れたい。

  • 20h前のTGV,何か車内で口にするもの、この辺り<br />の名産品でもあるキッシュ・ド・ロレーヌが手に入ると<br />いいなと思いつつ、地元の皆様出入りの良さげなお店を<br />物色。<br />店頭で温めるかどうか親切に訊いてくれますが、乗車<br />まで1時間近くあるので、お断りをして。<br /><br />目を移すと、ババ、いわゆるサヴァランの兄弟ですか、<br />頃合の大きさのこれも、スタニスラス公の美食のお陰で<br />この地にもたらされたものとか。<br />ラム酒のしたたりそうなそれも一つ追加。<br /><br />この土地には他にもマカロンやベルガモットキャン<br />ディーがあるのですが、食指が動かず今回はいわゆる<br />お土産屋には立ち寄らず。<br /><br />結局は、車内でと買い求めたキッシュは、乗車を<br />待つ間にすっかりお腹に収めてしまいました。

    20h前のTGV,何か車内で口にするもの、この辺り
    の名産品でもあるキッシュ・ド・ロレーヌが手に入ると
    いいなと思いつつ、地元の皆様出入りの良さげなお店を
    物色。
    店頭で温めるかどうか親切に訊いてくれますが、乗車
    まで1時間近くあるので、お断りをして。

    目を移すと、ババ、いわゆるサヴァランの兄弟ですか、
    頃合の大きさのこれも、スタニスラス公の美食のお陰で
    この地にもたらされたものとか。
    ラム酒のしたたりそうなそれも一つ追加。

    この土地には他にもマカロンやベルガモットキャン
    ディーがあるのですが、食指が動かず今回はいわゆる
    お土産屋には立ち寄らず。

    結局は、車内でと買い求めたキッシュは、乗車を
    待つ間にすっかりお腹に収めてしまいました。

  • さて、TGVへ乗車。<br />車内は既に8割方埋まっていて、窓際の私のお隣には<br />同先輩のマダムが私の席にも荷物を広げながら寛いで<br />おられました。<br />私の席である事を言うまでも無く、恐縮して慌てて<br />荷物を片付け始めるマダム。<br />ゆっくりどうぞと声を掛けた私に、きれいな笑顔が<br />返って来ます。<br /><br />感じのいい方だな、と思いつつ着席。<br />そのマダムのテーブルにはお夕飯と思しきPaulの包み、<br />その包みを指しながら、おいしいですよね、みたいに<br />会話が始まり・・。<br /><br />ご主人が日本に3日ほど仕事で来られた事や、家族<br />構成や上の子の年齢などが我が家と同じだったりと<br />共通項も多く、電子辞書に助けられながらの話が<br />弾みました。<br /><br />看護士でもあるその名もヴェロニクさん、ナンシーの<br />街へは今の仕事のグレードアップを計る為、資格試験<br />を受けにいらしたとの事でした。<br /><br />日本では、小児科の医師の成り手が少ない事や、<br />産婦人科病院の閉鎖など、ますます少子化に拍車が<br />掛かっている事など、フランスは逆に子育てに国が<br />取り組み成功していて羨ましいと、辞書を間に言葉<br />足らずながら伝えました。<br /><br />ただし、少子化については、妊娠中絶が日本では<br />5ヶ月以降の禁止、比べてフランスでは12週(<br />3ヶ月)からと、早期に中絶不能になる為、仏の<br />場合は、止むを得ず妊娠を続けるパターンが少な<br />からずあるのではとの事でした。<br /><br />そうする内にも終着のパリ・東駅もあと僅かです。<br />そこでマダム、パリから60km程の自宅へ遊びに<br />来ないかと、思いがけずも、嬉しいお招きです。<br /><br />お互いの予定をすり合わせると一日だけ伺えそうで、<br />バッグから取り出した電車の時刻表をマークしながら、<br />これかこれでどうかしらと、話を進めてくれます。<br /><br />お言葉に甘え、帰国前日にモレ・シュル・ロアン<br />(ロアン河畔のモレ村)へ出かける事が急きょ<br />決まったのでした。

    さて、TGVへ乗車。
    車内は既に8割方埋まっていて、窓際の私のお隣には
    同先輩のマダムが私の席にも荷物を広げながら寛いで
    おられました。
    私の席である事を言うまでも無く、恐縮して慌てて
    荷物を片付け始めるマダム。
    ゆっくりどうぞと声を掛けた私に、きれいな笑顔が
    返って来ます。

    感じのいい方だな、と思いつつ着席。
    そのマダムのテーブルにはお夕飯と思しきPaulの包み、
    その包みを指しながら、おいしいですよね、みたいに
    会話が始まり・・。

    ご主人が日本に3日ほど仕事で来られた事や、家族
    構成や上の子の年齢などが我が家と同じだったりと
    共通項も多く、電子辞書に助けられながらの話が
    弾みました。

    看護士でもあるその名もヴェロニクさん、ナンシーの
    街へは今の仕事のグレードアップを計る為、資格試験
    を受けにいらしたとの事でした。

    日本では、小児科の医師の成り手が少ない事や、
    産婦人科病院の閉鎖など、ますます少子化に拍車が
    掛かっている事など、フランスは逆に子育てに国が
    取り組み成功していて羨ましいと、辞書を間に言葉
    足らずながら伝えました。

    ただし、少子化については、妊娠中絶が日本では
    5ヶ月以降の禁止、比べてフランスでは12週(
    3ヶ月)からと、早期に中絶不能になる為、仏の
    場合は、止むを得ず妊娠を続けるパターンが少な
    からずあるのではとの事でした。

    そうする内にも終着のパリ・東駅もあと僅かです。
    そこでマダム、パリから60km程の自宅へ遊びに
    来ないかと、思いがけずも、嬉しいお招きです。

    お互いの予定をすり合わせると一日だけ伺えそうで、
    バッグから取り出した電車の時刻表をマークしながら、
    これかこれでどうかしらと、話を進めてくれます。

    お言葉に甘え、帰国前日にモレ・シュル・ロアン
    (ロアン河畔のモレ村)へ出かける事が急きょ
    決まったのでした。

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