ジャイサルメール（ラジャスタン）

2012/03/09 - 2012/03/10

ジャイサルメールは現在人口5−6万人という規模です。インドの西部ラジャスタン州の西の果て。かつてシルクロードの拠点の街でした。東西の商人たちが隊商を組み、インドや中国から現在のパキスタンを通りアフガニスタン、ペルシアへの道を行き来していたとのこと。
利用空港はなく、主要都市からの移動は鉄道かバスになります。
私はジョードプルで車を手配してジョードプルから西へ280キロひたすら国道114号線を走りたどり着きました。

付近は風力発電や太陽光発電のインフラが目立つ。
この地域はパキスタンボーダーへぐっと近づていて軍隊の駐屯地がある。爆撃訓練を行うエリアも近くにあるそう。戦車があり米軍が訓練するキャンプもあります。

周囲は砂漠。井戸を掘っても飲み水としてはＮＧで250キロ以上離れたパンジャブ州から水を引いている。この水ラインも20年程前は開通しておらず人々は週一でやっと水を得ていたらしい。
年間僅かの雨季のときにはウォータータンクに雨水をため貯水していたとのことです。

エリア ジャイサルメール(インド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

12世紀にジャイサール王が建設。メールは丘の意。
この城の名前はジャイサルメールフォルトです。
城内では今も5000人が住む。ゲストハウスや精巧な文様が施されたジャイナ教の寺院もいくつかあります。城内は博物館にもなっています。
砦内に入るまでに4つの門をくぐります。バイクが引っ切り無しに行き交います。砦の外にはローカルマーケットが広がり露道に店と古くからの伝統的なハンドメイドの総力が施された建物が密集します。

ジャイサルメールフォルトからの眺め。
この町はイエローストーン（黄色の石）の採掘でも有名でここで取れる石を利用して街は建てられました。家々は太陽光を浴び黄色っぽく光りますので
ゴールデンシティとも呼ばれています。

ジャイサルメールフォルト内にはジャイナ教寺院がいくつかあります。仏教発祥と同じくらいの時期にバラモン教から派生したこの宗教は多くの聖人を祭ります。不殺生を原則としています。精緻な文様、彫り物が豪華です。

ジャイサルメールには貴族の邸宅ハーベリーも有名です。
今もその子孫が居住しながら邸内を公開いるからです。中はちょっとした土産物屋、博物館的な内容になっています。工芸品、織物、麻薬（兵士の士気高揚や痛みどめとしても使われた）などの取引で財を成した貴族が建築しました。建物のレリーフが素晴らしいです。
日本人は建物や柱に対してはこれほどの細かい模様を刻まみませんのでその技術と根気に驚かされます。

街の野菜売り場です。美味しそうです。

ハーベリー内の展示品です。砂漠の民はターバンを巻きます。
インドや中東イスラム圏ではターバンを巻く人が多いです。
インドではヒンドゥー教徒ではなくシーク教徒が巻きます。
この砂漠地方ラジャスタン州では、マハラジャなどの王侯・武士階級から一般の民衆まで様々な人たちがターバンを身に着けます
砂漠ではターバンが必須。
ラジャスタン州だけで２５０種類ものターバンがあるといいます。
長さは9m,幅1mのものもあるとのこと。コットンで作られ頭を巻くという役割の他にも井戸で水を汲むときにバケツに括り付ける、水を濾すときのフィルター代わり、怪我したときの止血用など用途も様々です。