2012/02/19 - 2012/02/19
3939位(同エリア11996件中)
さんしぇさん
4日目のメニュー
・ラテックス寝具店
・豫園
・豫園商城
・茶芸店 試飲と買い物
・上海博物館
・多倫路文化名人路
・南京路散策
・お夕飯 「泛禾小菜」
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
旅は4日目に入り今朝も8:00に出発、早一番から
寝具店に引き据えられ、ラテックスといわれるゴムの
寝具の特性など、ご講義を拝聴す。
何でも、昨今出回る低反発寝具に抗し、こなた高反発
がラテックスとか。
名前の通り、反発力が強いので寝ている体をしっかり
支えると言えば聞こえがいいけれど、支えた場所が
うっ血するんではあるまいか・・。
敷マット始め求め易い枕など、お財布の紐がひときわ
固いと見えた同行者に購入者続出、それだけ、睡眠に
不満を抱えて居られると言う事でしょうか。
有り難くも不満の無い我々、ここは初めからスルー。
しかし、8:00を少し回ったくらいから店開きする
上海人ったら何て働き者。 -
豫園商城外観、いよいよこの中を分け入って有数の名園、
豫園を巡ります。 -
かつては、大きく全体で豫園としていたものを、後世
商人の手に渡った区画が商場となり、今に至るとか。
右の緑色に塗りつぶした処が豫園で、下のいわゆる出口
から入り、赤いラインのように逆行しながらショートカット
見物をしました。 -
辰年に因み御体と共に記念にぱちり。
-
木の根だかでできた応接一式。
明代清代を経て、中国の高級木とされて来た紫檀や
花梨が底を尽き、遂にこうした根っこや瘤などゲテ
モノ(失礼)が登場したのでしょうか。 -
中華風には亭と言うか、水上の四阿。
-
ここに腰を降ろし、向うの渡り廊下を行く異性を垣間見る、
言わばお見合いの場所であったとか。 -
下の半円を刳って向うを想像させる手法、何と言うん
でしたか造園の工夫の一つです。
向うは遥かに水路が続くと見えて、実はすぐに行き
止まり。
壁上方の透かし見も、想像を掻き立てる技ですし、
他に借景などは一層身近です。
こう言った心理を上手く利用した手法は、中国の
お家芸、とても見事です。 -
そしてこちらがメインとなる庭園。
-
そして、メインの応接間。
ここまで逆行して来ているので、応接間と言う事は
間もなく出口(入り口)なのでしょう。 -
こちらがサイドに設けられ女性席、決してセンターには
設けられません。
そして判り難いのですが、こちら半円の卓、これが女性
専用のしるし、比べ男性は四角です。 -
海上庭園、豫園のこちらが正規の入り口。
海上とは、上海の古称とか。 -
入り口遠望。
あなた任せの初豫園、さくさくと終了。
ガイドツアーは見所の詳細を聞けるメリット、己の見たい
ポイントを諦めるデメリットのせめぎ合い、と言う以前に
今回は事前サーチ希薄、初めから唯々諾々と引き回され
るの覚悟でしたので、いつかまた自分の時間で巡って
みたいと思います。 -
小籠包の何とか言う有名店。
-
商城の甍。
この中で小籠包等も加わったお昼を頂きました。
お腹がくちくなった後は、お茶芸店に向います。 -
お昼の後の一幅と、連れて来られたのが茶芸店。
茶のアートと言うほどでは全く無い、言わば
ショーのようで目の前でお茶を淹れてくれます。 -
居並ぶポットの数だけ登場するお茶の数々、初めに日本
でも馴染み深い鉄観音茶、続いてジャスミン茶、苗や
種が統制されて国外不出とかの一葉茶(箱には一吐茶)
などなど。 -
ここからがお商売。
-
手元には、お茶の効用書きのプリントが配られ、見るもの
の心をくすぐるにお役立ち。
胃腸に減肥に肝機能、コレステロールだ高血圧、我々
中高年、いずれかのキーワードに反応するお年頃です。
当初全くその気が無かった私に買ってもいいと思わせた
のは、実は団体ゆえの自由時間のあまりの無さ。
いつもなら街歩きの合間に、気に染まるあれこれが少し
ずつ増えて行く。
友人知人の喜ぶ顔を想いながら、少々多すぎるお土産を
持ち帰るのが常なのに、今回は昨日のコンビニのお菓子
だけ。
極安旅に見合ったお菓子を広げ、それもまたオツなご報告
になる筈でした。
「3つ買えば1つタダ。」
撒き餌に甘言施せば、他愛無くも絡め取られるこの私、
かくてこの旅2回目のお買い上げ。
以上、4日目の午後に及びお買い物引き回しもようやく
エンドマークです。 -
さて、やって来たのが上海美術館、昨夏訪れて以来こんな
早くに再訪叶うとは思いもよらず。
先回、どっぷり浸った青銅器フロアを最後に回し、ここは
未踏の4階、玉器フロアへ直行です。 -
玉璧 前3.200〜2.200年
こちら、完璧の語源でもある“へき”です。 -
死者のマスク 周代(前1046頃〜前771年)
これを糸などで繋ぎ、葬儀の際、死者を悼む為に
顔前をマスクで覆うのだとか。
個々のパーツを繋げる為の小さな穴が見られます。 -
玉原石あれこれ。
左から、
青玉、碧玉、白玉、羊脂玉、そして青白玉。
中国における最上級がこの羊脂玉とか、とろみを感じ
させる美しい白です。
そもそも玉とは翡翠を指すのだそうですが、中国で産する
のが軟玉、ミャンマー産が硬玉、現在貴石として珍重され
るのは硬玉のみ、中国産は実は半貴石の分類とか。
軟らかいが故の加工の妙、続けます。 -
神の鳥オーナメント。
時代が下ると、微細な加工の装飾品が俄然多く見られます。
英語でオーナメント(装飾品)と説明があるものは使用法
は今一つ不明、しかし何かに使わずとも、眺めるだけで
幸せな逸品の数々です。 -
鶴。
-
葡萄。
冒頭、神の鳥と同じく多彩、違う玉の組み合わせと言う
よりも、同じ玉の色の違う部分を上手く生かしたのでは。 -
蓮を持った童。
-
2匹の蛇。
-
ひまわりの花びら型皿。
画像の具合にも拠りましょうが、この辺りがいわゆる
羊脂玉でしょうか、こっくりした質感、そして明らかに
白の色が鮮やかです。 -
八角函 期1735年〜1796年。
年代、多くは書き留めず不明なままですが、古くは璧に
見られる紀元前3.200年から、この乾龍帝1.800年
に至る、実に5.000年に亘ろうという長い時を愛でられ
続けた玉の魅力、どっぷり浸るには余りに時無く、名残惜
しく次に向いました。 -
やってきたのは家具のコーナー。
中国骨董家具は、明代と清代に代表されるそうで
こちらは、その明代のあるお宅の設えを再現する
展示でした。
庄氏の寄贈による数々。
大別して4つの種類の内、
・書斎家具
・閨房家具(奥の長椅子など、深窓のお嬢様の
使用した家具) -
・寝室家具(外には寝台や鏡台など)
の3点がここには見られます。
残りの
・客間家具
は、例えば豫園メイン応接間にあるような応接
セットなどを指します。 -
時代下り、清代。
明代の頃、明るい花梨などが木材に使われたに比べ、より
室内照明が明るくなった清代では、重厚な紫檀家具が
重用されたとか。
彫り物や透かし、象嵌、漆など工芸手法が盛り込まれます。 -
紅木屏風、宝座。
黄花梨、紫檀が枯渇した後、紅木に装飾を施した、宮廷
家具です。
さてあれこれ見る内、時間は余すところ40分、わぁ
足りない!と嘆く間に急ぎ下階へ。
先回訪れた陶磁器と青銅器フロア、駆け足でどれ位
観られるでしょうか。 -
斗彩蟠桃提梁壷 1723〜1735年
初っ端から景徳鎮のほぼ完成形、来ました、また見られ
ました、なんてチャーミングな形に色。 -
三つ足香炉 600〜900年
ぐっと早い時期なだけあって、浅い青や、白に及ばない
地色が初々しくて。 -
扒村窯彩色釉陶臥嬰枕、つまり寝転んだ赤ちゃんの陶枕
1115〜1234年。
夏に涼しい陶器の枕、繊細な美しい物があるかと思えば、
一方で思い切り遊び心を盛り込んで。 -
法貨(?)釉花鳥紋罐1465〜1487年。
大きさから黒さから型破り、へたうま 自由奔放な文様に
笑いがこぼれてしまう。
続いて、同じ時期をもう一点。 -
こちらも磁器にしては緩い焼きで、陶器との間のような
胎に、ぴったりなおおどかな模様。
孔雀緑とは羽の色を模した色でしょうか、コバルト青と
同じく高貴で高価な釉でしょうか。 -
そして、こちらが景徳鎮の完成形でしょうか、よく整った
形の上に透かしを入れ、多色の釉を乗せ。
好みではないのですが美しさひときわ。 -
白釉暗花蓮紋高足碗 1736〜1795年。
昨年に続き2回目の邂逅、この白の繊細な高杯が私の
中の1等賞である事は、依然変わりなく。
さて、時は一気に2700年遡り、青銅器続きます。
まずは、敬意を表しまして。 -
当博物館のシンボル、大克鼎 前10世紀。
-
子仲姜盤 春秋早期前770〜前半。
-
青銅器フロア随一の愛らしさ。
-
酒壺 春秋晩期前6世紀〜。
牛型のいわゆるデキャンター、何のお酒だったんで
しょうか、馬乳酒があるんなら牛乳酒だって。 -
八牛コンテナ、青銅器の1等賞はこちら。
また会えたこれや、初めましてのあれや、古くても
今だ胸ときめく1時間40分でした。 -
多倫路文化名人街、いわゆる日本租界にやって来ました。
かつて魯迅をはじめ、郭沫若ら中国の有名な作家や、
日本人では魯迅と深い親交のあった内山完造をはじめ、
金子光晴、尾崎秀実らが住んだ界隈とか。
1998年、中国当局が観光用に整備したのだそうです。
としかつめらしい話は置いておいて、まぁこの生活臭
ふんぷんたる横丁。 -
物干しなぞ、日本とは縦横が逆さ、頭上お構い無しに
張り出す張り出す。
申さんお構い無しにずいずい奥へと行く。
やがて。 -
魯迅故居。
-
3カ国語表示、なるほど日本人ゆかりの界隈だから
ですね。 -
長屋のすぐお隣には住人が普通に生活しています。
日曜日の午後大勢が繰り出す中を、申さんの先導で
あっちに行きこっちに戻り。
やっぱりツアーは中身が薄くなり勝ちなのが画像の
少なさが物語り、折角の租界もこれだけ。
そろそろ中国上海の時間も終盤です。
この後は南京路とやらの言わば歩行者天国を黙々行き、
例によって同行の仁の発言、
「寒いで、もういいわ。」の声に、やれやれと苦笑いの
申さん、お疲れ。^^ -
最後のお夕飯は「泛禾小菜」個室です。
わざわざ個室な上に、ビールがそれぞれの卓に渡り、
かの薄暗い食堂に始まった今ツアーも終わりよければ、
ですね。
思えば申さん。
50歳にさしかかろうかと言う脂の乗った年代、日本語は
的確、ガイド内容も詳細かつ愉快な話し振り、オプション
や車内販売の努力など涙ぐましくもユーモラス、現地の
やり取りでは、なかなか強引かつ豪胆な押しの強さも
見せ、硬軟剛柔合い合わせ、大変に優秀な添乗さんと
拝察しました。
対する我々総勢20名、ツアー慣れ世慣れ故にオプション
買い物最低限、しかし時間厳守規律遵守と迷惑を他人に
及ぼす場面が一度足りとありませんでしたし、足弱と見え
たご年配も、身のこなしはワカモノに伍して機敏でした。
申さんにとっては、思いの外に吝いテキとは言え、気持ち
の良いご一行さまだったのではと自画自賛です。 -
ホテルに帰り着いてエントランス前。
見れば、とんでもない大きさの犬がそこに。
「トラ」と言う名前のこの犬、床からの高さと言い、体の
幅と言い、座ってしまった画像では
大きさが今一つでとても残念、この犬のオーナー氏の言わ
れるに、“黒い熊”と言う種なのだそう。
後日調べると、マスチフ犬が該当するようで、でも顔が
随分違うと思う。
オーナー氏を含め画像を撮らせて頂く内に人が集まって
来て、写メなどぱちぱち、やっぱりどなたが見ても認める
とてつもなさなのでした。
明日最終日は、帰国に向かいます。
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