玉兔呈祥（＾ｕ＾）江南之旅(6)金澤古橋編

2011/01/01 - 2011/01/01

２０１１年の元旦は上海で迎えました。

雲ひとつない良いお天気の中、路線バスを乗り継いで上海のはずれにある古橋の郷、金澤を訪ねてみました。

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス

上海市内から金澤古鎮への行き方はいろいろあると思いますが今回予習していたのは。。。。

人民広場の裏側にある普安路のバスターミナルから「沪朱高速快線」に乗っておよそ５０分、１２元で朱家角汽車站に到着します。

バスターミナルの前の通りに出て向かい側のバス停から「青金線」のバスが来たら乗っておよそ４０分、５元で終点の金澤に到着です。

判りやすい様に地図を載せておきます。

朱家角汽車站の様子です。

このバスに乗って上海市内からやって来ました。




表の通りの様子です。

ちょうど棉花糖(綿菓子屋さん)のリヤカーがとおりかかりました。

金澤(じんつぉー)古鎮に到着しました。

最初の橋の上からの風景です。

水郷だけに廃品回収された段ボールも船で運ばれるようです。

更にその向こうの風景。

遠くに教会の十字架が見えるのもなかなか風情があります。

反対側の路地に入っていきます。

水路沿いにいかにも江南の古鎮といった風景が広がっていました。

しかも、高い入場料をとる場所が多い中国ですが、この金澤古鎮は無料です。
　　　　　　　　　　　　　ο(‘v‘)ο



なかなか、良さそうな感じです。

古鎮ハンターの感性に触れるものが有りました。

　　　　　　　\(*⌒0⌒)♪

洗濯物が干されていまして。。。

今日は本当に良く乾きそうなお天気です。

盛大に布団が干されていますが。。。

普慶橋(ぷーじんちゃお)です。
あの上海万博でもテーマにされた清明上河図にある紅橋を元に1999年にアメリカのテレビ会社が古代の建築方法を用いてここ金澤古鎮に再現しました。

首先映入眼簾的就是熟悉的彩虹橋——普慶橋。這座橋來自《清明上河圖》，1999年美國電視公司為了重現古代中國高超的建橋技術，特地用古法在金澤重建了此橋。

木拱橋で長さ１６．２８ｍ　幅４ｍだそうです。

木を複雑に組んで造ってあります。

構造のポイントは獅子の顔飾りがついた５本の横梁だそうです。

なんだかんだの由来が書かれた碑が橋の袂にありました。

興味のある人は自分で拡大して訳してね。

　　　　　　　　　　　　　　　〆(．． ) ｶｷｶｷ

川沿いに散策を続けます。

大きな木が岸辺に有りまして大きな日陰をつくっています。

妣陳氏太太之墓（亡き陳奥さんの墓）。。。。

足元を見てギョッとしました。

なんと川縁の階段に使われていた石がどう見ても墓石なのです。
　　　　　　　　　　　w(ﾟoﾟ)w ｵｵｰ!

はい、気を取り直して古鎮らしい風景。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　§^。^§

次の橋が見えてきました。

普濟橋(ぷーじーちゃお)です。

我們來到一座建造於南宋年間(1267年)的普濟橋。此橋曾在明清兩代有過重修，例如加置欄杆等。橋長26.7米，高5米。

建橋所用的石料為紫石，每當雨過天晴，陽光照耀在橋上，紫石發光，晶瑩光澤宛如用珠寶鑲嵌的寶石橋。

上海市の文物保護単位に指定されているだけあってなかなか趣のある橋です。

南宋の1267年に建造され明と清の時代に欄干の設置などの改修がおこなわれているとのことです。

ここ金澤には宋、元、明、清の四つの時代に造られた橋がありますがこの普濟橋(ぷーじーちゃお)と後から出てくる万安橋(わんあんちゃお)が宋代のもので最も古いものです。

橋の袂で悪ガキが遊んでいました。

熱心にライターで爆竹に火をつけています。

同じく、こちらでもピンクの女の子が火遊びの最中。。。。

投げ捨てた爆竹の鳴るのを見ています。


よい子はまねをしないでね。　　　　( ﾟｰﾟ)b

更に普濟橋(ぷーじーちゃお)です。

橋に使われている石材が微妙な色合いで素敵です。

なごりの普濟橋です。　　　　(^_^)/~

里仁橋(りーれんちゃお)です。

そう書いてあります。

この橋は正面のお屋敷の真ん前にありました。

道は門の前で左に折れて続いています。

通行人がひとり。。。。

川縁で洗濯をしているご婦人です。

この日は真冬の１月１日。

川の淀みには氷が張っている寒い寒い日でした。

写真を拡大すると洗濯物から水の飛沫が飛んでいるのが判ります。


　　　　　　　　　　　　ο(‘v‘)ο

元代に造られた迎祥橋(いんしゃんちゃお)に到着です。

迎祥橋建於元代，是江南少有的梁式石橋，青石為柱，柱上架條石為梁，樑上密排楠木，橋面覆貼水磨方磚。這座橋沒有橋欄，據説是為了方便蒙古騎兵弛馬而過，站在橋頭，600多年前的馬蹄聲似乎依稀可聞。

参考：http://travel.big5.mangocity.com/travelogue/2484gl.html

とのことです。　　　　〆(．． ) ｶｷｶｷ

この橋は江南地方では珍しい梁(はり)式の構造で造られています。

青石で柱が造られています。

その上に細長い石を置いて梁が造られています。

その梁の上に楠木を(クスノキ)並べまして更にその上面を磨かれた煉瓦(レンガ)で覆っています。

また、橋の上に欄干は有りません。

その昔、蒙古の騎兵が通過するのに便利な為にそうなっていたとの言い伝えがあるとかないとか。。。。

はい、離れた位置からの迎祥橋(いんしゃんちゃお)の全景です。

いい感じでしょ。　　　　

　　　　　　　　　　　+.*.｡(感´∀｀激)ﾟ+..｡*

ここが、金澤古鎮の南側の入口になる場所です。

『金澤古橋甲天下　钱君陶』の碑がありました。

钱君陶：浙江省桐郷市出身の著名な書家、篆刻家。

もっと詳しくお知りになりたい方は。。。
百科名片　：　http://baike.baidu.com/view/236078.htm

それでこちらはぐっと細かい内容で『金澤鎮簡介』です。


気になるひとは拡大して読んでみてね。

　　　　　　　　　　　　　　（●＾o＾●）

反対側の通りに出ました。

金南路の橋です。

橋の名前は金澤■橋と書いてあります。

「金澤湾橋」でしょうか？　　一字読めません。

残念です。 (_ _,)/~~白旗〜

折り返して今度は反対側の岸辺を歩いていきます。

『米』と言う字に引かれて写真を撮りましたがよく見るとコンクリートのブロックを向きを替えて並べてあるようです。

　　　　　　♪〜(=^ε^=)　　吹口哨

道なりに歩いて行って次に見つけた中国的なおもしろいもの。。。

なんだと思いますか？

ボイラーにつながった煙突から出る煙がなんとも暖かそうな『お湯屋さん』です。

「小瓶２角、大瓶３角」などと書かれていまして、魔法瓶を持った地元の方たちが時々買いに来ていました。

水路が丁字路になっていまして、そこに架かっているこの橋が如意橋(るーいーちゃお)です。

如意桥（清桥）：弧形单孔石桥，清光绪年间重建，为金泽现存古桥中保存最完好的一座石拱桥。

橋の袂に碑が建っていまして、この如意橋(るーいーちゃお)は青浦区文物保護単位に指定されていると書かれています。

如意橋の橋の上からの横の水路方向のながめです。

次にやって来たのは明代に造られた放生橋(ふぁんしょんちゃお)です。

となりの黄色い壁の建物はお寺になっています。

放生橋と言うと朱家角の放生橋が有名ですが中国では各地に同じ名前の橋があるようです。

参考：http://4travel.jp/traveler/ajiajiro/album/10287040/

放生桥（明桥）：明代崇祯年间重修，因桥头有总管庙，又名总管桥。桥型古朴典雅，拱杆坚固，为市镇至东岳庙的通道。

横から見てみるとこんな感じです。

　　　　　　　　　(*^･ｪ･)ﾉ

上からのながめです。

小さなお寺が有りますが入場料を取るようなので入りませんでした。

「青浦区文物保護単位」の碑がありました。

ぶらぶら歩いていて見つけた風景。。。

船のエンジンが昔懐かしい発動機です。

こんな景色や。。。

あんな景色。。。

こんな洗濯物や。。。

あんなワンコ。。。

バス停から入ってきた通り、スーパーなどのある通りを越えて反対側の路地に入っていきます。

塔匯橋(たーふいちゃお)にやって来ました。

このあたりが上塘街の中心です。

据《金泽志》记载：古时金泽有：“一塔、六观、十三坊、四十二虹桥。”金泽老人们推测，这“一塔”就在塔汇桥与圆通庵之间。相传古时造塔，要选择风水宝地，这塔汇桥是在古镇中心，是在两河交叉的热闹地方。

言い伝えでは昔、このあたりに塔があったそうです。

向かいのお宅の洗濯物。。。

真っ青な空の色でさぞやよく洗濯物が乾きそうです。

橋の上はこんな感じになっています。

すぐ脇には「状元古楼」と書かれた大きな建物がありました。

状元とは中国の１３００年続いた官吏登用試験の科挙において第一位になった人に送られる称号ですが。。。

昔、このお家から状元が出たことに由来してこの屋号になっているのだと思われます。

でも、この状元古楼、今は何屋さんなのでしょうか？

近くにウサギが飼われていました。

この日は卯年の元日です。


なにか良いことあるかも。。。

橋の上から川面をながめていますとちょうど天皇閣橋(てぃえんほぁんごぅちゃお)の向こうから夫婦で操業の漁船が通りかかりました。

あれ、大きなバッテリーが積んであります。

電気ショックによる漁は中国でも禁止されています。

中 華 人 民 共 和 国 漁 業 法
（1986年7月1日施行、2000年10月31日 改正、同年12月1日より施行）

第38条 ダイナマイト・毒流し・電気衝撃など漁業資源を破壊する方法で漁獲行為をした者、禁漁区や禁漁期に関する規定に違反して漁獲をした者、禁止されている漁具や漁法によって漁獲をした者、および、定められた最小の網目より小さい目の網具を用いて漁獲をした者、幼魚の量が定められた比率を超えるものは、漁獲物や違法な所得を没収し、かつ、５万元以下の罰金を併科することができる。罪状が重く悪質なものは、さらに漁船を没収し、漁業許可書を取り消す。罪状が特に重くきわめて悪質なものは、犯罪と見做して法により刑事責任を追求する。
禁漁区や禁漁期で違法に漁獲した漁獲物を販売した者は、県級以上の地方人民政府の漁業行政主管部局が直ちに調査して処理するものとする。
禁止された漁具を製造または販売した者は、違法に製造し販売した漁具や違法所得を没収し、かつ、1万元以下の罰金を併科することができる。
参考：　http://home.att.ne.jp/grape/shindo/China_ACT.htm#［訳注28］

宋代に造られた普濟橋(ぷーじーちゃお)と並んで金澤古鎮で最も古いと言われる万安橋(わんあんちゃお)にやって来ました。

雰囲気のある古橋です。
万安桥（宋桥）：又名万安亭桥，建于宋代景定（1260-1264）年间，弧形单孔石拱，坡度平缓，拱跨大，曾有“水天一碧”的奇景。

そして、７００年以上経った今でもこんな感じで人々の役に立っています。

橋って良いですね。　　　　+.*.｡(感´∀｀激)ﾟ+..｡*

更にこんな感じの場所が有りまして。。。

そろそろ、引き返します。　　　　§^。^§

はい、最後の橋の天皇閣橋(てぃえんほぁんごぅちゃお)です。

その袂に捨てられた多量の練炭の燃えがら？

拡大してよく見ると練炭の穴に中華民族特有の紅い線香や蝋燭の燃えがらが挿されています。

これはなんなんだろう。。。　　 (´･ω･)σ

偶然に見つけた羊肉串が入っていたと思われる紙袋。

なぜ、判るかと言うとあとで昼食に入ったお店で羊肉串を注文したら同じ袋に入って出てきたからです。

そして、天皇閣橋のシンボルの獅子です。

橋の欄干の上に八体居ます。

そして、最初に橋の上から見えた教会の十字架がありました。

中国語で教会のことを耶穌堂(いえすーたん)と言います。

簡単な昼食を摂ってから通りのバス停に出て待っているとほどなくしてバスがやって来ました。

朱家角で乗り換えてスムーズに上海市内に戻ってきました。

では、また。　　　再　　見　　(^_^)/~

この旅行記へのコメント （6）

• ヒデールさん 2013/03/31 00:21:29

  やはり ａｊｉａｊｉｒｏさんでした

  晩上好、ａｊｉａｊｉｒｏさん
  好久不見、ヒデールです。
  
  水郷古鎮金澤 めちゃめちゃ素晴らしいです！！
  街も人も飾らない素のままの姿に心打たれます。
  「金澤の古橋は天下一」とか「江南一の橋の郷」といった称号はだてじゃないんですね。
  どの橋もどの風景も本当に絵になる。
  塔は昔あったとのことですが、廊棚はないんですかね？
  
  ワタシごとですが金沢（石川県）に住んでる者としては いつか金澤鎮を訪れたいと何年か前から思ってはいるのですが 未だ実現しておりません...
  
  そんな中、ａｊｉａｊｉｒｏさんの旅行記に「金澤」の文字を発見。
  さすがのチョイスです。
  行きたくなりました。

  ajiajiroさん からの返信 2013/03/31 23:43:57

  RE: やはり ａｊｉａｊｉｒｏさんでした

  ヒデールさん、お久しぶりです。
  
  書き込みと清き一票ありがとうございます。
  
  
  金澤は観光地化されていないので素朴でいいのですがその反面に案内図とかが整備されていないのでどこになにがあるかとか良く判りません。
  
  ネットを探しても日本語のサイトはほとんど見つからない状態で資料がほとんど有りませんでした。
  
  まあ、そこが良いのか悪いのか。。。
  
  ヒデールさんも是非行ってみて下さい。
  
  
  では、また。　　　再　　见　　(^_^)/~

• こがさん 2012/12/24 08:21:00

  懐かしい上海を思い出して。

  投票ありがとうございました。
  
  今回初めて、ajiajiroさんの旅行記を訪問させて頂きました。
  
  上海近郊は、懐かしいです。
  上海は1998年から2001年まで、海外転勤で訪れました。
  マンションは虹橋地区にありましたが、単身赴任でしたので
  ポンコツバイクで休みの度、近郊を走り回ったものです。
  古きよき時代の中国、観光化されていない中国が
  とても良く描写されています。
  
  また訪問させて下さいね。
  
  　Fromこが

  ajiajiroさん からの返信 2012/12/28 00:12:30

  RE: 懐かしい上海を思い出して。

  こがさん、你好！
  
  書き込みありがとうございます。
  
  バスに乗って中国の田舎を訪ねるのが好きです。
  
  実は東日本大震災の時も中国の田舎に居ました。
  
  帰ってきてからさすがに反省しまして…　少し中国行きの回数を減らしました。
  
  今度は大晦日から久しぶりの上海です。
  
  
  これからもご贔屓に…
  
  那么，再见 　　　(^_^)/~

• きり太郎丸さん 2011/12/15 13:35:41

  すてきな風景

  　こんにちは　観光化されてない昔ながらの中国の景色いいですね〜。そこで暮らす人たちの日常風景と一緒になっていて　感激です。金澤は初めて知りました〜。朱家角からバスで・・とありましたが、わたしのような素人でも行けるところでしょうか？無性に行きたくなりました。子らと一緒に爆竹したいです。
  
  ではまた　失礼します。

  ajiajiroさん からの返信 2011/12/15 21:25:20

  RE: すてきな風景

  きり太郎丸さん、你好！
  
  書き込みと投票ありがとうございます。
  
  感謝感激、雨あられの心境です。
  
  
  私は上海好き、古鎮好きであちこち尋ね歩いています。
  
  有名な古鎮はやはり、それなりの風格があります。
  
  無名な古鎮にもそれなりの面白さがあります。
  
  
  これからもご贔屓に。。。
  
  では、また。　　　再　　見　　(^_^)/~