信州比叡・園原の里に花桃と駒つなぎの桜を訪ねる　

2010/04/30 - 2010/04/30

　信州の春は、残雪の山々をバックに、山里では桃も桜もリンゴの花も、みないっせいに咲き、本当にきれいです。
　山ではカラマツが芽吹き、水辺ではザゼンソウやミズバショウが咲き、鳥がさえずります。
　毎年ＧＷの頃には、私達は、信州比叡の花桃と駒つなぎの桜を楽しみに、恵那山トンネル近くの園原ICで高速道から下り、長野県に入ります。そして、景色や花を楽しみながら、長野県をドライブします。
　息子が長野県の東部にいるので、最近は2ヶ月に1度のペースで長野県を訪れている私達ですが、、何度訪れても季節が変われば見える光景は違ってきますし、信州の自然の美しさに、期待はずれということはありません。
　私達が出会った信州の花を、いっぱいお見せしたいのですが、今回はその一部とし、花桃と巨木桜の駒つなぎの桜をお見せします。

エリア 阿智・平谷(長野)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

　度々長野県を訪れている私ですが、毎年ＧＷの頃には、「信州比叡」の花桃と駒つなぎの桜を楽しみに、恵那山トンネル近くの園原ICで、高速道路から下ります。そして、景色や花を楽しみながら、長野県をゆっくりとドライブするのです。
　
　最初の目的地、園原ＩＣ近くの「信濃比叡　園原の里」にやって来ました。見えている建物は、「お食事処　門前屋」です。

　「信濃比叡」は、比叡山と大変深いかかわりのある地です。
　平安時代初め、東国布教のために信濃に入って来た天台宗開祖最澄が、美濃から信濃への途中の道があまりにも厳しいので、美濃側と、信濃側の両方に旅人を救済する布施屋「広済院」と「広拯院」を造りました。
　ここ「信濃比叡」は、布施屋「広拯院」の跡です。

　「信濃比叡」には、根本中堂があり、比叡山延暦寺に建つ伝教大師像と全く同じ様な伝教大師像が建立されています。

　「信濃比叡　園原の里」は、花桃が咲き乱れ、とても綺麗です。
　花桃は、木曽妻籠宿辺りから、清内路、園原、阿智、昼神温泉、月川温泉、飯田方面まで道の沿線に植えられており、この時期、南信州は花桃街道として売り出しています。

　信州の花桃は、どうやらドイツのミュウヘンから来た物のようです。
　ドイツ滞在中に、1本の木に赤、白、ピンクの花が同時に咲く花桃の美しさに魅せられた福沢桃介氏（元関西電力社長・福沢諭吉の娘婿）が、ドイツで苗を購入し帰国、木曽の発電所の庭に植えたのが、最初だそうです。

　木曽の発電所に植えられていた最初の花桃は、1本の木に赤、白、ピンクの花が同時に咲くタイプだったのでしょうが、今は、花桃には色んな色があります。赤、白、ピンク、それぞれの単色、2色混ざり、3色混ざりなど。

　これは濃いピンクの花桃と、その向こうに広がる園原の里です。遠くには恵那山も見えています。

　園原の里には、花桃だけでなく、桜もあります。桜と棚田、絵になる風景です。

　そして、これが私の好きな園原の里の巨木桜、「駒つなぎの桜」です。「駒つなぎの桜」は、信濃比叡の近くにあります。

　「駒つなぎの桜」は目通り４ｍ、高さ２０ｍのエドヒガン桜です。ご覧のとおりの巨木ですが、老木は朽ち果て、今のは、そのひこばえであるとも言われています。

　「駒つなぎの桜」は、源義経ゆかりの桜で、「義経駒繋ぎの桜」とも呼ばれています。それは、義経が奥州に向ったおり、この桜の木に馬を繋いだという話が伝わっているからです。

　私の最もお薦めの「駒つなぎの桜」観賞ポイントがここで、ここから見ると、水を張った棚田に、見事に咲いた「駒つなぎの桜」が映って見えます。

　ここからの「駒つなぎの桜」も、なかなかです。花桃と駒つなぎの桜と、水を張った棚田と恵那山。バランスが絶妙です。

　信濃比叡　園原の里を後にし、飯田に出て、高森を通り、松川から広域農道に入り、飯島町までやって来ました。
　
　ここは、こいのぼりも泳ぐ「花の里　道の駅　いいじま」です。

　桃の花と、残雪をいただいた中央アルプス、信州の遅い春を感じる一こまです。

花の里　飯島町には、花卉栽培の温室が並んでいました。

　フルーツ街道とか花の道と呼ばれる広域農道を、北に中央アルプス、南に南アルプスを見ながら走っていると、チューリップ畑を見つけました。

　咲いた　咲いた　　　チューリップの花が
　　　並んだ　並んだ　　　赤　白　黄色
　　　　　どの花　見ても　　　きれいだな

　チューリップ、本当にきれいです！

　ここは花壇と言うには大きすぎる、お花いっぱいの畑です。彩が素敵です。
　信州の春、満喫です。