2012/02/17 - 2012/02/17
140位(同エリア962件中)
さんしぇさん
2日目のメニュー
・三国城
・太湖遊覧
・淡水真珠見学・買い物
・偶園 世界遺産「古典園林」
・寒山寺
・刺繍研究所・買い物
・蘇州運河ナイトクルーズ(オプション)
観光の合間のお買い物か、買い物のついでに観光か、な
ショッピング引き回しが待ち構えるツアーの始まり始まり。
見方変えれば、ご当地の産業を垣間見る良い機会、せいぜい
現地視察のつもりで引き回されましょうとも。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス 船
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
2日目の朝、朝飯前にホテル付近の散策に出ました。
通勤の風景。
ホテル前の大通りは片道3車線、お国の車は勿論、
多く見かけた韓国ヒュンダイ車、時にベンツなど独車、
トヨタなどが僅かばかり、いずれも小奇麗なセダン車が
行き交います。 -
そしてお馴染の自転車群、と思いきや多くは電動と
思しきバイクそして自転車。
電動のメリット、低騒音かつ無排気故に、右に左に
行く数多の二輪車が異様に静かです。
(後に知ったのは、蘇州の地場産業の一つがこの
電動バイクで、保護上、ガソリンバイクの乗り入れを
禁じているとか。)
もう一つ、信号にある赤い数字、これによって
残りの待ち時間が判る仕組み、無用な見込み発進
などの事故が防げます。 -
通勤ウォッチほどほどに朝ご飯を。
朝食室。
2日ともこちらでブッフェを頂きます。 -
口に合わないものが無かったのが何とも嬉しい。
-
白粥に豆粥などなど、多彩なお粥も中国ならでは。
毎朝これでお腹のリセットをして、お陰さまで元気に
観光に望めました。 -
蒸し物、中華点心あれこれ。
-
パン、お味はまあまあ。
こうした“洋食”はコーヒーもそうですが
悪くはない、程度でした。 -
麺のコーナーでは具などをオーダーしてから茹でて
貰うシステムでした。
エネルギー充填、集合時間は早々の7:50、何処なと
お連れ下さいませ。 -
8:00から繰り出し1時間、観光のいの一番は、
無錫市のここ三国城。
日本で言うところの“太秦”、つまりまんま映画
セットのテーマパークです。 -
ここで、各々25元(¥350)を支払い、カートに
乗り込みます。
乗車は本来個々の自由ですが、お仲間にたまたま足の
やや不自由な方が居られるので、皆で慮り総勢20名
カート乗車を選び楽に周りました。 -
中国映画、“レッドクリフ(赤壁の戦い)”をご覧に
なった方、この場面に思い当たるでしょうか。 -
拝借画像。
時の曹操軍、自軍の兵士達の船酔いに対処すべく、
船同士を鎖でもって横に繋げ揺れを防いだとする
“連環の計”、に使ったセットとか。
やがてこの計は敵将の策により一気に類焼の憂き目、
裏目に出てしまうのですけれどね。 -
カート疾駆しやって来たここは、太湖畔。
琵琶湖の約4倍の広さを誇る中国有数の湖、この底から
採れる石灰質の石を太湖石と呼び中国造園を一役担って
いるのだとか。
何でもこの穿たれた穴に価値があるそうですが、異人
には良く判らん趣味であります。 -
そして、30分ほどですが遊覧船に乗り込み、船上
から岸辺を眺むるも趣深し。
三国城自体は全くたいした事無い(^^;)施設
ですが、園内に太湖遊覧船の発着場を設けたのは
大成功ですね、これは楽しかったです。
この太湖、石と共に名産物がもう一つ、次に向うは
その淡水真珠の専門店です。
さぁて、ツアー会社のリベート財源(笑)とどう
立ち会うか、お店と我々客との攻防やいかに。 -
太湖で育つのは、淡水真珠。
カラス貝を寝床に5年ほど養殖されたものがこれ。
目の前で繰り広げられる真珠貝の解体(・・・)
ショー、団体さん毎に係りのお姉さま数人が
貼り付いて、手際よく繰り広げられます。
日本の海水に育つあこや貝による物との違いと言えば、
あこやが各貝に一つづつに比べ此方カラス貝はこの
大きさからも想像できるように、複数の真珠をその
胎内で育てます。
ショーの初めは、その数を当てるゲームから。
何と25個から40個と聞きそれにはびっくり、
その場で開ければ実に29個を数え上げ、数を当てた
どなたかには、小さなプレゼントが渡ります。
また収穫された29個は、我々へ配分。 -
同じ貝なのに、これだけの色の違いとは妙なる自然の
偶然、微細とは言え貝の命、ありがたく頂きましょう。 -
さて、良く判らないままショーに参加する内、ようやく
見えて参りました真の目的。
それが、この真珠粉を混ぜ込んだと言う美容クリーム。
薬効は、その気が無かったのではっきり聞き留めず
仕舞い。
サイトなどに拠れば、皮膚細胞を活性化し、皮膚の
弾力性を回復させ、特に油性の皮膚で油脂分の分泌
過多によるニキビに対して、著しい効果があるとか。
さて、始まりましたよ、熾烈な売り込み。
朝夜でワンセット、それが3セット分6つが一つの箱、
〆て6個/¥10.000。
「・・・・。」我々、いっかな反応なし。
そこへワンセット2個が加わり、8個/¥10.000。
「もう一声!」と、どなたか。^^
これが限りと、遂に10個/¥10.000。
ところがみなさんこぞって堅実、実にツアーを判って
らっしゃる。
先ほど値切ったどなたかも、何処吹く顔でだんまり決め
込み、さすがの申さんも、
「値切ったお客さん、何とかしてよ〜。」に大爆笑。
やがて、大箱での販売は諦めて、1個/¥1.000に
至っては、ようやく手を挙げる方が出現。
私も実は、知人へのお土産に頃合かと話に乗りかけ、
夫に横から引止められる始末。
「あれは、単にカルシウムなだけで、何の変哲も無い
代物だそうだぞ。」
中国在住の友人情報の前に、あえなく矛先を納めた私。
同じフロアの、アクセサリーなど見るとも無く眺め、
第一関門事無く突破を果たしました。
(因みに、12個/¥10.000に成功したつわもの
が居ると、帰国後知る所となりました。) -
ここで、お昼を挟んだその後は2日目のハイライト、
楽しみにしていた偶園です。
蘇州の世界遺産、“古典園林”と言うそうですが、
その内の一つとか。
「耦園」の 「耦」は、日本語では偶然の偶を充てる
ようで、されど申さんは「ぐんえん」のような発音
でした。 -
“Couple's Garden”とあって納得、“耦”には夫婦が
仲良く暮らせる、みたいな意味があるようですよ。
個人の邸宅だったと言うここ、まず邸内から。
いわゆる正門である大門と通用門と言える小門の
2つがあるとかで、我々その大門から入ると、幾つかの
待合室を通りやがてこちら。 -
メインの応接室へ。
幾つかあったのは、客層のランクによって応接間が
異なる!んですって。
正面中央に書画、左に壺など、中国のお約束に則り
重厚に飾られています。
そして、ここに写るのは男性賓客の座、この両サイドに
女性用の椅子、と男尊女卑の思想に従い、席を同じう
しない造りになっています。
「昔は、女の人とても地位が低かったけど、今や女性、
強い強い。」
「上海の夫、会社疲れて帰ってから、家族にご飯作る。
奥さん寝転がって待ってる。」
この辺りどこまでホントか、上海人である申さんの
恨み節も混じってか、我々爆笑するも同情禁じ得ず。 -
美しい透かしを通して見る屋外が美しい。
-
園内大勢が右往左往しているのですが、こんな静寂な
一隅もあり。 -
そしてこちらが家族の通用門である小門。
日本の個人のお宅でも見られるような穏やかな佇まい
であり、しかし丸いアプローチは中国以外の何処でも
無く。 -
そして、邸宅の裏手からは、直截水路に出られる
船着場が。 -
添乗申さんの好意で、対岸へ船旅をものの数分だけ。
-
生活感溢れる水辺。
この後は、寒山寺に向います。 -
下から上へとさくさく辿って行きます。
(クリック拡大します。) -
黄色がお寺さんのマークとか。
こちら大雄宝殿。 -
ご本尊、日本と異なる飾り付け方が目を惹きます。
-
こちらがかの“楓橋夜泊”の碑。
唐代の詩人であり政治家だった張継の詩。
月落烏啼霜満天、
江楓漁火対愁眠。
姑蘇城外寒山寺、
夜半鐘聲到客船。
月(つき)落(お)ち烏(からす)啼(な)きて
霜(しも)天(てん)に満(み)つ
江楓(こうふう)漁火(ぎょか)
愁眠(しゅうみん)に対(たい)す
姑蘇(こそ)城外(じょうがい)の
寒山寺(かんざんじ)
夜半(やはん)の鐘声(しょうせい)
客船(かくせん)に到(いた)る
都にて試験に臨んだものの合格を果たせず、
都落ちを余儀なくされた張継が、旅の宿にて
読んだ落魄の歌なのだとか。(後に科挙合格、
待望の官吏登用を果たしたとか。)
申さん、この詩の字句を追いながら朗々と吟じてくれ、
いたく心に染み入るひとときでした。 -
こちら、件の楓橋。
寒山寺に至るすぐ手前にありました。
この橋の辺りに停泊した舟の中、愁いに眠れぬ旅人の
気持が迫ります。 -
こちら、鐘撞き堂前の聴撞石。
ここで放った鐘の音が旅人の耳に、どう届いたのもの
でしょうか。
因みに、こちら大晦日には除夜の鐘撞き、日本人が
持ち込んだ風習を今や、中国はもとより韓国、日本
からもツアーなどで大勢が繰り出すとか。 -
寒拾殿。
もう一つの故事、寒山そして拾得、この二聖を祀った
祭殿。
仇同士の家に生まれた両聖、さる賢者によって悟りへ
誘われ、合い交じるようになった。
非僧非俗の風狂の徒であったが、仏教の哲理には深く
通じ、詩などにも優れ、その脱俗的な
生き方が、宋代以降の禅僧や文人の憧れとなって画題
にも多く見られると、wiki。
小1時間ほど観覧、次は刺繍研究所へ。 -
ただ今3:30、お夕飯までの時間を埋めるのは、
刺繍研究所なる施設。
時間の穴埋めなどと思うのも申し訳なくなるほどの
立派な作品のあれこれ。 -
写真画像から輪郭を写し取り、100色の糸を駆使して
蘇州の水郷をシックに刺し上げていく。
平均46歳、女性ばかりが従事しておられます。
こうした風景やモナリザやゴッホの向日葵などの名画
なども見られ、これらはれっきとしたそのまま壁などに
架けて鑑賞する芸術作品ですね。
そして驚いたのは、両面刺繍と言われる表裏が同時に
刺され、どちらからも鑑賞可能な作品群。
二人で向かい合い鏡面で刺されたり、中には表が虎、
裏に獅子など別な作品に仕上げたり。
多くは衝立などの家具にアレンジされています。
作品群は画像不可だっただけに、ここはもっとゆっくり
見たかった。
勿論、コースの最後にはお約束の売店コーナーが控え、
またもきれいにスルーしたのは言うまでもなく。 -
2日目のお夕飯、昨夜よりお昼より更にグレード
アップで美味しい。
まず前菜に当る小さなお皿が4種類、次に7〜8
種類の肉魚野菜のお皿+チャーハン(白飯は1度
もなし)+スープ+果物(甘いお菓子などは無し)
この流れで運ばれるのが昼夕食全7回の常でした。
全て複数でテーブルを囲んだ訳ですが、遠慮する
でも持て余すでもなく、過不足無い質と量に、
これも嬉しい誤算だと思いました。 -
夜を迎えた蘇州のもう一つの楽しみ、水郷夜景。
蘇州遊覧と上海夜景遊覧との二択をするならば、
上海黄浦河は先年クルーズしたし(ちょっと違う
ケド・・・。)いにしえの中国の姿が見られるとの
事でこちらをチョイス。
日本円でのお支払い、¥1.800 -
ぬくぬくした屋形船に乗り込み、広くも無い
水路を静々行く。
夫は予想通りの今時のイルミネーションに興を
殺がれたようだったけれど、私はご機嫌。
途中、画像用に扉を開け放ち中央から撮らせて
くれる。
画像には残せず残念ながら、水路に向かい放つ
裏口に各家の生活の匂いを覗うのもまた楽くて。 -
しかも申さんグッジョブ、途中舟から上陸し、
通りをそぞろ歩くオプションを挟み込んで
くれる。 -
先回りし待ち構える舟に再度乗船、水路は
徐々に広くなり、やがて小1時間の遊覧は
お開き。
3日目に続きます。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ジンさん 2012/03/05 22:14:12
- はじめまして
- こんにちは。
中国の激安旅行は、充実してそうですね。
淡水パールは私も蘇州で見ましたよ・・・
確かかなり安かったと記憶しています。
サイズにもよりますが、1個500円くらいまで値が下がったような・・・
淡水のパールだとこんな安いんだ〜と感激したものです。
初日の料理のコメントは面白かったですね。
中国人の現地ツアーでは、いつもあのような感じの料理だった気がします。
ホテルのビッフェは、おいしそうでしたね。
今後の旅行記を楽しみにしています。
- さんしぇさん からの返信 2012/03/06 08:09:08
- トラップ、その名は淡水真珠
- ジンさん、書き込みありがとうございました。
> 中国の激安旅行は、充実してそうですね。
> 淡水パールは私も蘇州で見ましたよ・・・
> 確かかなり安かったと記憶しています。
> サイズにもよりますが、1個500円くらいまで値が下がったような・・・
> 淡水のパールだとこんな安いんだ〜と感激したものです。
女子的に食指の動く場面がありましたが、夫に
その都度遮られ、敵のワナを上手く掻い潜っての
旅でした。^^
食も、日頃グルメでもないせいか満足な毎日を
過ごせました。
中国のお夕飯、現地では10元で済ませるって
どこかで見ましたがほんとでしょうか?
て事は、あの円卓一つ僅か¥1.500足らず・・、
中国おそるべし〜。
- ジンさん からの返信 2012/03/06 21:30:27
- 可能かと。
夕食10元で済ませるのは可能ではありますが、
今では地方都市でないときついかと思います。
ご飯2元、マーボ豆腐8元 で10元など。
ツアーの円卓で1500円は十分ありそうですね。。。
- さんしぇさん からの返信 2012/03/06 23:39:16
- 可能なんですか(驚)
- ジンさん、ご回答感謝します。
> 夕食10元で済ませるのは可能ではありますが、
> 今では地方都市でないときついかと思います。
ああそうですか、地方、の限定付きなんですね。
> ご飯2元、マーボ豆腐8元 で10元など。
> ツアーの円卓で1500円は十分ありそうですね。。。
食料自給率を調べたら驚きの95%とか、地方なれば
より人件費も安いでしょうし、安さのワケですね。
さんしぇ
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