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2日目のメニュー<br />・三国城<br />・太湖遊覧<br />・淡水真珠見学・買い物<br />・偶園 世界遺産「古典園林」<br />・寒山寺<br />・刺繍研究所・買い物<br />・蘇州運河ナイトクルーズ(オプション)<br /><br />観光の合間のお買い物か、買い物のついでに観光か、な<br />ショッピング引き回しが待ち構えるツアーの始まり始まり。<br /><br />見方変えれば、ご当地の産業を垣間見る良い機会、せいぜい<br />現地視察のつもりで引き回されましょうとも。

あまりなお安さ、そのワケ探りの上海・蘇州5日間 2日目

21いいね!

2012/02/17 - 2012/02/17

140位(同エリア962件中)

4

40

さんしぇ

さんしぇさん

2日目のメニュー
・三国城
・太湖遊覧
・淡水真珠見学・買い物
・偶園 世界遺産「古典園林」
・寒山寺
・刺繍研究所・買い物
・蘇州運河ナイトクルーズ(オプション)

観光の合間のお買い物か、買い物のついでに観光か、な
ショッピング引き回しが待ち構えるツアーの始まり始まり。

見方変えれば、ご当地の産業を垣間見る良い機会、せいぜい
現地視察のつもりで引き回されましょうとも。

旅行の満足度
4.5
観光
4.0
ホテル
4.5
ショッピング
2.0
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • 2日目の朝、朝飯前にホテル付近の散策に出ました。<br /><br />通勤の風景。<br />ホテル前の大通りは片道3車線、お国の車は勿論、<br />多く見かけた韓国ヒュンダイ車、時にベンツなど独車、<br />トヨタなどが僅かばかり、いずれも小奇麗なセダン車が<br />行き交います。<br />

    2日目の朝、朝飯前にホテル付近の散策に出ました。

    通勤の風景。
    ホテル前の大通りは片道3車線、お国の車は勿論、
    多く見かけた韓国ヒュンダイ車、時にベンツなど独車、
    トヨタなどが僅かばかり、いずれも小奇麗なセダン車が
    行き交います。

  • そしてお馴染の自転車群、と思いきや多くは電動と<br />思しきバイクそして自転車。<br />電動のメリット、低騒音かつ無排気故に、右に左に<br />行く数多の二輪車が異様に静かです。<br />(後に知ったのは、蘇州の地場産業の一つがこの<br />電動バイクで、保護上、ガソリンバイクの乗り入れを<br />禁じているとか。)<br /><br />もう一つ、信号にある赤い数字、これによって<br />残りの待ち時間が判る仕組み、無用な見込み発進<br />などの事故が防げます。<br />

    そしてお馴染の自転車群、と思いきや多くは電動と
    思しきバイクそして自転車。
    電動のメリット、低騒音かつ無排気故に、右に左に
    行く数多の二輪車が異様に静かです。
    (後に知ったのは、蘇州の地場産業の一つがこの
    電動バイクで、保護上、ガソリンバイクの乗り入れを
    禁じているとか。)

    もう一つ、信号にある赤い数字、これによって
    残りの待ち時間が判る仕組み、無用な見込み発進
    などの事故が防げます。

  • 通勤ウォッチほどほどに朝ご飯を。<br /><br />朝食室。<br />2日ともこちらでブッフェを頂きます。

    通勤ウォッチほどほどに朝ご飯を。

    朝食室。
    2日ともこちらでブッフェを頂きます。

  • 口に合わないものが無かったのが何とも嬉しい。

    口に合わないものが無かったのが何とも嬉しい。

  • 白粥に豆粥などなど、多彩なお粥も中国ならでは。<br />毎朝これでお腹のリセットをして、お陰さまで元気に<br />観光に望めました。<br />

    白粥に豆粥などなど、多彩なお粥も中国ならでは。
    毎朝これでお腹のリセットをして、お陰さまで元気に
    観光に望めました。

  • 蒸し物、中華点心あれこれ。

    蒸し物、中華点心あれこれ。

  • パン、お味はまあまあ。<br />こうした“洋食”はコーヒーもそうですが<br />悪くはない、程度でした。

    パン、お味はまあまあ。
    こうした“洋食”はコーヒーもそうですが
    悪くはない、程度でした。

  • 麺のコーナーでは具などをオーダーしてから茹でて<br />貰うシステムでした。<br /><br />エネルギー充填、集合時間は早々の7:50、何処なと<br />お連れ下さいませ。

    麺のコーナーでは具などをオーダーしてから茹でて
    貰うシステムでした。

    エネルギー充填、集合時間は早々の7:50、何処なと
    お連れ下さいませ。

  • 8:00から繰り出し1時間、観光のいの一番は、<br />無錫市のここ三国城。<br /><br />日本で言うところの“太秦”、つまりまんま映画<br />セットのテーマパークです。<br />

    8:00から繰り出し1時間、観光のいの一番は、
    無錫市のここ三国城。

    日本で言うところの“太秦”、つまりまんま映画
    セットのテーマパークです。

  • ここで、各々25元(¥350)を支払い、カートに<br />乗り込みます。<br /><br /><br />乗車は本来個々の自由ですが、お仲間にたまたま足の<br />やや不自由な方が居られるので、皆で慮り総勢20名<br />カート乗車を選び楽に周りました。<br /><br />

    ここで、各々25元(¥350)を支払い、カートに
    乗り込みます。


    乗車は本来個々の自由ですが、お仲間にたまたま足の
    やや不自由な方が居られるので、皆で慮り総勢20名
    カート乗車を選び楽に周りました。

  • 中国映画、“レッドクリフ(赤壁の戦い)”をご覧に<br />なった方、この場面に思い当たるでしょうか。<br />

    中国映画、“レッドクリフ(赤壁の戦い)”をご覧に
    なった方、この場面に思い当たるでしょうか。

  • 拝借画像。<br /><br />時の曹操軍、自軍の兵士達の船酔いに対処すべく、<br />船同士を鎖でもって横に繋げ揺れを防いだとする<br />“連環の計”、に使ったセットとか。<br /><br />やがてこの計は敵将の策により一気に類焼の憂き目、<br />裏目に出てしまうのですけれどね。<br />

    拝借画像。

    時の曹操軍、自軍の兵士達の船酔いに対処すべく、
    船同士を鎖でもって横に繋げ揺れを防いだとする
    “連環の計”、に使ったセットとか。

    やがてこの計は敵将の策により一気に類焼の憂き目、
    裏目に出てしまうのですけれどね。

  • カート疾駆しやって来たここは、太湖畔。<br /><br />琵琶湖の約4倍の広さを誇る中国有数の湖、この底から<br />採れる石灰質の石を太湖石と呼び中国造園を一役担って<br />いるのだとか。<br /><br />何でもこの穿たれた穴に価値があるそうですが、異人<br />には良く判らん趣味であります。<br />

    カート疾駆しやって来たここは、太湖畔。

    琵琶湖の約4倍の広さを誇る中国有数の湖、この底から
    採れる石灰質の石を太湖石と呼び中国造園を一役担って
    いるのだとか。

    何でもこの穿たれた穴に価値があるそうですが、異人
    には良く判らん趣味であります。

  • そして、30分ほどですが遊覧船に乗り込み、船上<br />から岸辺を眺むるも趣深し。<br /><br />三国城自体は全くたいした事無い(^^;)施設<br />ですが、園内に太湖遊覧船の発着場を設けたのは<br />大成功ですね、これは楽しかったです。<br /><br />この太湖、石と共に名産物がもう一つ、次に向うは<br />その淡水真珠の専門店です。<br />さぁて、ツアー会社のリベート財源(笑)とどう<br />立ち会うか、お店と我々客との攻防やいかに。

    そして、30分ほどですが遊覧船に乗り込み、船上
    から岸辺を眺むるも趣深し。

    三国城自体は全くたいした事無い(^^;)施設
    ですが、園内に太湖遊覧船の発着場を設けたのは
    大成功ですね、これは楽しかったです。

    この太湖、石と共に名産物がもう一つ、次に向うは
    その淡水真珠の専門店です。
    さぁて、ツアー会社のリベート財源(笑)とどう
    立ち会うか、お店と我々客との攻防やいかに。

  • 太湖で育つのは、淡水真珠。<br />カラス貝を寝床に5年ほど養殖されたものがこれ。<br /><br />目の前で繰り広げられる真珠貝の解体(・・・)<br />ショー、団体さん毎に係りのお姉さま数人が<br />貼り付いて、手際よく繰り広げられます。<br /><br />日本の海水に育つあこや貝による物との違いと言えば、<br />あこやが各貝に一つづつに比べ此方カラス貝はこの<br />大きさからも想像できるように、複数の真珠をその<br />胎内で育てます。<br /><br />ショーの初めは、その数を当てるゲームから。<br />何と25個から40個と聞きそれにはびっくり、<br />その場で開ければ実に29個を数え上げ、数を当てた<br />どなたかには、小さなプレゼントが渡ります。<br /><br />また収穫された29個は、我々へ配分。<br />

    太湖で育つのは、淡水真珠。
    カラス貝を寝床に5年ほど養殖されたものがこれ。

    目の前で繰り広げられる真珠貝の解体(・・・)
    ショー、団体さん毎に係りのお姉さま数人が
    貼り付いて、手際よく繰り広げられます。

    日本の海水に育つあこや貝による物との違いと言えば、
    あこやが各貝に一つづつに比べ此方カラス貝はこの
    大きさからも想像できるように、複数の真珠をその
    胎内で育てます。

    ショーの初めは、その数を当てるゲームから。
    何と25個から40個と聞きそれにはびっくり、
    その場で開ければ実に29個を数え上げ、数を当てた
    どなたかには、小さなプレゼントが渡ります。

    また収穫された29個は、我々へ配分。

  • 同じ貝なのに、これだけの色の違いとは妙なる自然の<br />偶然、微細とは言え貝の命、ありがたく頂きましょう。<br /><br />

    同じ貝なのに、これだけの色の違いとは妙なる自然の
    偶然、微細とは言え貝の命、ありがたく頂きましょう。

  • さて、良く判らないままショーに参加する内、ようやく<br />見えて参りました真の目的。<br /><br /><br />それが、この真珠粉を混ぜ込んだと言う美容クリーム。<br />薬効は、その気が無かったのではっきり聞き留めず<br />仕舞い。<br /><br />サイトなどに拠れば、皮膚細胞を活性化し、皮膚の<br />弾力性を回復させ、特に油性の皮膚で油脂分の分泌<br />過多によるニキビに対して、著しい効果があるとか。<br /><br />さて、始まりましたよ、熾烈な売り込み。<br />朝夜でワンセット、それが3セット分6つが一つの箱、<br />〆て6個/¥10.000。<br />「・・・・。」我々、いっかな反応なし。<br /><br />そこへワンセット2個が加わり、8個/¥10.000。<br />「もう一声!」と、どなたか。^^<br />これが限りと、遂に10個/¥10.000。<br />ところがみなさんこぞって堅実、実にツアーを判って<br />らっしゃる。<br /><br />先ほど値切ったどなたかも、何処吹く顔でだんまり決め<br />込み、さすがの申さんも、<br />「値切ったお客さん、何とかしてよ〜。」に大爆笑。<br /><br />やがて、大箱での販売は諦めて、1個/¥1.000に<br />至っては、ようやく手を挙げる方が出現。<br /><br />私も実は、知人へのお土産に頃合かと話に乗りかけ、<br />夫に横から引止められる始末。<br />「あれは、単にカルシウムなだけで、何の変哲も無い<br />代物だそうだぞ。」<br />中国在住の友人情報の前に、あえなく矛先を納めた私。<br /><br />同じフロアの、アクセサリーなど見るとも無く眺め、<br />第一関門事無く突破を果たしました。<br />(因みに、12個/¥10.000に成功したつわもの<br />が居ると、帰国後知る所となりました。)

    さて、良く判らないままショーに参加する内、ようやく
    見えて参りました真の目的。


    それが、この真珠粉を混ぜ込んだと言う美容クリーム。
    薬効は、その気が無かったのではっきり聞き留めず
    仕舞い。

    サイトなどに拠れば、皮膚細胞を活性化し、皮膚の
    弾力性を回復させ、特に油性の皮膚で油脂分の分泌
    過多によるニキビに対して、著しい効果があるとか。

    さて、始まりましたよ、熾烈な売り込み。
    朝夜でワンセット、それが3セット分6つが一つの箱、
    〆て6個/¥10.000。
    「・・・・。」我々、いっかな反応なし。

    そこへワンセット2個が加わり、8個/¥10.000。
    「もう一声!」と、どなたか。^^
    これが限りと、遂に10個/¥10.000。
    ところがみなさんこぞって堅実、実にツアーを判って
    らっしゃる。

    先ほど値切ったどなたかも、何処吹く顔でだんまり決め
    込み、さすがの申さんも、
    「値切ったお客さん、何とかしてよ〜。」に大爆笑。

    やがて、大箱での販売は諦めて、1個/¥1.000に
    至っては、ようやく手を挙げる方が出現。

    私も実は、知人へのお土産に頃合かと話に乗りかけ、
    夫に横から引止められる始末。
    「あれは、単にカルシウムなだけで、何の変哲も無い
    代物だそうだぞ。」
    中国在住の友人情報の前に、あえなく矛先を納めた私。

    同じフロアの、アクセサリーなど見るとも無く眺め、
    第一関門事無く突破を果たしました。
    (因みに、12個/¥10.000に成功したつわもの
    が居ると、帰国後知る所となりました。)

  • ここで、お昼を挟んだその後は2日目のハイライト、<br />楽しみにしていた偶園です。<br />蘇州の世界遺産、“古典園林”と言うそうですが、<br />その内の一つとか。<br /><br />「&#32806;園」の 「&#32806;」は、日本語では偶然の偶を充てる<br />ようで、されど申さんは「ぐんえん」のような発音<br />でした。<br />

    ここで、お昼を挟んだその後は2日目のハイライト、
    楽しみにしていた偶園です。
    蘇州の世界遺産、“古典園林”と言うそうですが、
    その内の一つとか。

    「耦園」の 「耦」は、日本語では偶然の偶を充てる
    ようで、されど申さんは「ぐんえん」のような発音
    でした。

  • “Couple&#39;s Garden”とあって納得、“&#32806;”には夫婦が<br />仲良く暮らせる、みたいな意味があるようですよ。<br /><br />個人の邸宅だったと言うここ、まず邸内から。<br />いわゆる正門である大門と通用門と言える小門の<br />2つがあるとかで、我々その大門から入ると、幾つかの<br />待合室を通りやがてこちら。<br />

    “Couple's Garden”とあって納得、“耦”には夫婦が
    仲良く暮らせる、みたいな意味があるようですよ。

    個人の邸宅だったと言うここ、まず邸内から。
    いわゆる正門である大門と通用門と言える小門の
    2つがあるとかで、我々その大門から入ると、幾つかの
    待合室を通りやがてこちら。

  • メインの応接室へ。<br />幾つかあったのは、客層のランクによって応接間が<br />異なる!んですって。<br />正面中央に書画、左に壺など、中国のお約束に則り<br />重厚に飾られています。<br />そして、ここに写るのは男性賓客の座、この両サイドに<br />女性用の椅子、と男尊女卑の思想に従い、席を同じう<br />しない造りになっています。<br /><br />「昔は、女の人とても地位が低かったけど、今や女性、<br />強い強い。」<br />「上海の夫、会社疲れて帰ってから、家族にご飯作る。<br />奥さん寝転がって待ってる。」<br />この辺りどこまでホントか、上海人である申さんの<br />恨み節も混じってか、我々爆笑するも同情禁じ得ず。<br />

    メインの応接室へ。
    幾つかあったのは、客層のランクによって応接間が
    異なる!んですって。
    正面中央に書画、左に壺など、中国のお約束に則り
    重厚に飾られています。
    そして、ここに写るのは男性賓客の座、この両サイドに
    女性用の椅子、と男尊女卑の思想に従い、席を同じう
    しない造りになっています。

    「昔は、女の人とても地位が低かったけど、今や女性、
    強い強い。」
    「上海の夫、会社疲れて帰ってから、家族にご飯作る。
    奥さん寝転がって待ってる。」
    この辺りどこまでホントか、上海人である申さんの
    恨み節も混じってか、我々爆笑するも同情禁じ得ず。

  • 美しい透かしを通して見る屋外が美しい。<br />

    美しい透かしを通して見る屋外が美しい。

  • 園内大勢が右往左往しているのですが、こんな静寂な<br />一隅もあり。<br />

    園内大勢が右往左往しているのですが、こんな静寂な
    一隅もあり。

  • そしてこちらが家族の通用門である小門。<br />日本の個人のお宅でも見られるような穏やかな佇まい<br />であり、しかし丸いアプローチは中国以外の何処でも<br />無く。<br />

    そしてこちらが家族の通用門である小門。
    日本の個人のお宅でも見られるような穏やかな佇まい
    であり、しかし丸いアプローチは中国以外の何処でも
    無く。

  • そして、邸宅の裏手からは、直截水路に出られる<br />船着場が。<br /><br />

    そして、邸宅の裏手からは、直截水路に出られる
    船着場が。

  • 添乗申さんの好意で、対岸へ船旅をものの数分だけ。<br />

    添乗申さんの好意で、対岸へ船旅をものの数分だけ。

  • 生活感溢れる水辺。<br /><br />この後は、寒山寺に向います。

    生活感溢れる水辺。

    この後は、寒山寺に向います。

  • 下から上へとさくさく辿って行きます。<br />(クリック拡大します。)

    下から上へとさくさく辿って行きます。
    (クリック拡大します。)

  • 黄色がお寺さんのマークとか。<br />こちら大雄宝殿。

    黄色がお寺さんのマークとか。
    こちら大雄宝殿。

  • ご本尊、日本と異なる飾り付け方が目を惹きます。

    ご本尊、日本と異なる飾り付け方が目を惹きます。

  • こちらがかの“楓橋夜泊”の碑。<br />唐代の詩人であり政治家だった張継の詩。<br /><br />月落烏啼霜満天、  <br />江楓漁火対愁眠。  <br />姑蘇城外寒山寺、  <br />夜半鐘聲到客船。  <br />月(つき)落(お)ち烏(からす)啼(な)きて<br />霜(しも)天(てん)に満(み)つ<br />江楓(こうふう)漁火(ぎょか)<br />愁眠(しゅうみん)に対(たい)す<br />姑蘇(こそ)城外(じょうがい)の<br />寒山寺(かんざんじ)<br />夜半(やはん)の鐘声(しょうせい)<br />客船(かくせん)に到(いた)る<br /><br />都にて試験に臨んだものの合格を果たせず、<br />都落ちを余儀なくされた張継が、旅の宿にて<br />読んだ落魄の歌なのだとか。(後に科挙合格、<br />待望の官吏登用を果たしたとか。)<br /><br />申さん、この詩の字句を追いながら朗々と吟じてくれ、<br />いたく心に染み入るひとときでした。<br />

    こちらがかの“楓橋夜泊”の碑。
    唐代の詩人であり政治家だった張継の詩。

    月落烏啼霜満天、  
    江楓漁火対愁眠。  
    姑蘇城外寒山寺、  
    夜半鐘聲到客船。  
    月(つき)落(お)ち烏(からす)啼(な)きて
    霜(しも)天(てん)に満(み)つ
    江楓(こうふう)漁火(ぎょか)
    愁眠(しゅうみん)に対(たい)す
    姑蘇(こそ)城外(じょうがい)の
    寒山寺(かんざんじ)
    夜半(やはん)の鐘声(しょうせい)
    客船(かくせん)に到(いた)る

    都にて試験に臨んだものの合格を果たせず、
    都落ちを余儀なくされた張継が、旅の宿にて
    読んだ落魄の歌なのだとか。(後に科挙合格、
    待望の官吏登用を果たしたとか。)

    申さん、この詩の字句を追いながら朗々と吟じてくれ、
    いたく心に染み入るひとときでした。

  • こちら、件の楓橋。<br />寒山寺に至るすぐ手前にありました。<br />この橋の辺りに停泊した舟の中、愁いに眠れぬ旅人の<br />気持が迫ります。<br />

    こちら、件の楓橋。
    寒山寺に至るすぐ手前にありました。
    この橋の辺りに停泊した舟の中、愁いに眠れぬ旅人の
    気持が迫ります。

  • こちら、鐘撞き堂前の聴撞石。<br />ここで放った鐘の音が旅人の耳に、どう届いたのもの<br />でしょうか。<br />因みに、こちら大晦日には除夜の鐘撞き、日本人が<br />持ち込んだ風習を今や、中国はもとより韓国、日本<br />からもツアーなどで大勢が繰り出すとか。<br />

    こちら、鐘撞き堂前の聴撞石。
    ここで放った鐘の音が旅人の耳に、どう届いたのもの
    でしょうか。
    因みに、こちら大晦日には除夜の鐘撞き、日本人が
    持ち込んだ風習を今や、中国はもとより韓国、日本
    からもツアーなどで大勢が繰り出すとか。

  • 寒拾殿。<br />もう一つの故事、寒山そして拾得、この二聖を祀った<br />祭殿。<br /><br />仇同士の家に生まれた両聖、さる賢者によって悟りへ<br />誘われ、合い交じるようになった。<br />非僧非俗の風狂の徒であったが、仏教の哲理には深く<br />通じ、詩などにも優れ、その脱俗的な<br />生き方が、宋代以降の禅僧や文人の憧れとなって画題<br />にも多く見られると、wiki。<br /><br />小1時間ほど観覧、次は刺繍研究所へ。

    寒拾殿。
    もう一つの故事、寒山そして拾得、この二聖を祀った
    祭殿。

    仇同士の家に生まれた両聖、さる賢者によって悟りへ
    誘われ、合い交じるようになった。
    非僧非俗の風狂の徒であったが、仏教の哲理には深く
    通じ、詩などにも優れ、その脱俗的な
    生き方が、宋代以降の禅僧や文人の憧れとなって画題
    にも多く見られると、wiki。

    小1時間ほど観覧、次は刺繍研究所へ。

  • ただ今3:30、お夕飯までの時間を埋めるのは、<br />刺繍研究所なる施設。<br />時間の穴埋めなどと思うのも申し訳なくなるほどの<br />立派な作品のあれこれ。<br />

    ただ今3:30、お夕飯までの時間を埋めるのは、
    刺繍研究所なる施設。
    時間の穴埋めなどと思うのも申し訳なくなるほどの
    立派な作品のあれこれ。

  • 写真画像から輪郭を写し取り、100色の糸を駆使して<br />蘇州の水郷をシックに刺し上げていく。<br />平均46歳、女性ばかりが従事しておられます。<br /><br />こうした風景やモナリザやゴッホの向日葵などの名画<br />なども見られ、これらはれっきとしたそのまま壁などに<br />架けて鑑賞する芸術作品ですね。<br /><br />そして驚いたのは、両面刺繍と言われる表裏が同時に<br />刺され、どちらからも鑑賞可能な作品群。<br />二人で向かい合い鏡面で刺されたり、中には表が虎、<br />裏に獅子など別な作品に仕上げたり。<br />多くは衝立などの家具にアレンジされています。<br /><br />作品群は画像不可だっただけに、ここはもっとゆっくり<br />見たかった。<br />勿論、コースの最後にはお約束の売店コーナーが控え、<br />またもきれいにスルーしたのは言うまでもなく。

    写真画像から輪郭を写し取り、100色の糸を駆使して
    蘇州の水郷をシックに刺し上げていく。
    平均46歳、女性ばかりが従事しておられます。

    こうした風景やモナリザやゴッホの向日葵などの名画
    なども見られ、これらはれっきとしたそのまま壁などに
    架けて鑑賞する芸術作品ですね。

    そして驚いたのは、両面刺繍と言われる表裏が同時に
    刺され、どちらからも鑑賞可能な作品群。
    二人で向かい合い鏡面で刺されたり、中には表が虎、
    裏に獅子など別な作品に仕上げたり。
    多くは衝立などの家具にアレンジされています。

    作品群は画像不可だっただけに、ここはもっとゆっくり
    見たかった。
    勿論、コースの最後にはお約束の売店コーナーが控え、
    またもきれいにスルーしたのは言うまでもなく。

  • 2日目のお夕飯、昨夜よりお昼より更にグレード<br />アップで美味しい。<br /><br />まず前菜に当る小さなお皿が4種類、次に7〜8<br />種類の肉魚野菜のお皿+チャーハン(白飯は1度<br />もなし)+スープ+果物(甘いお菓子などは無し)<br />この流れで運ばれるのが昼夕食全7回の常でした。<br /><br />全て複数でテーブルを囲んだ訳ですが、遠慮する<br />でも持て余すでもなく、過不足無い質と量に、<br />これも嬉しい誤算だと思いました。

    2日目のお夕飯、昨夜よりお昼より更にグレード
    アップで美味しい。

    まず前菜に当る小さなお皿が4種類、次に7〜8
    種類の肉魚野菜のお皿+チャーハン(白飯は1度
    もなし)+スープ+果物(甘いお菓子などは無し)
    この流れで運ばれるのが昼夕食全7回の常でした。

    全て複数でテーブルを囲んだ訳ですが、遠慮する
    でも持て余すでもなく、過不足無い質と量に、
    これも嬉しい誤算だと思いました。

  • 夜を迎えた蘇州のもう一つの楽しみ、水郷夜景。<br /><br />蘇州遊覧と上海夜景遊覧との二択をするならば、<br />上海黄浦河は先年クルーズしたし(ちょっと違う<br />ケド・・・。)いにしえの中国の姿が見られるとの<br />事でこちらをチョイス。<br />日本円でのお支払い、¥1.800

    夜を迎えた蘇州のもう一つの楽しみ、水郷夜景。

    蘇州遊覧と上海夜景遊覧との二択をするならば、
    上海黄浦河は先年クルーズしたし(ちょっと違う
    ケド・・・。)いにしえの中国の姿が見られるとの
    事でこちらをチョイス。
    日本円でのお支払い、¥1.800

  • ぬくぬくした屋形船に乗り込み、広くも無い<br />水路を静々行く。<br /><br />夫は予想通りの今時のイルミネーションに興を<br />殺がれたようだったけれど、私はご機嫌。<br />途中、画像用に扉を開け放ち中央から撮らせて<br />くれる。<br />画像には残せず残念ながら、水路に向かい放つ<br />裏口に各家の生活の匂いを覗うのもまた楽くて。<br /><br />

    ぬくぬくした屋形船に乗り込み、広くも無い
    水路を静々行く。

    夫は予想通りの今時のイルミネーションに興を
    殺がれたようだったけれど、私はご機嫌。
    途中、画像用に扉を開け放ち中央から撮らせて
    くれる。
    画像には残せず残念ながら、水路に向かい放つ
    裏口に各家の生活の匂いを覗うのもまた楽くて。

  • しかも申さんグッジョブ、途中舟から上陸し、<br />通りをそぞろ歩くオプションを挟み込んで<br />くれる。<br />

    しかも申さんグッジョブ、途中舟から上陸し、
    通りをそぞろ歩くオプションを挟み込んで
    くれる。

  • 先回りし待ち構える舟に再度乗船、水路は<br />徐々に広くなり、やがて小1時間の遊覧は<br />お開き。<br /><br />3日目に続きます。

    先回りし待ち構える舟に再度乗船、水路は
    徐々に広くなり、やがて小1時間の遊覧は
    お開き。

    3日目に続きます。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • ジンさん 2012/03/05 22:14:12
    はじめまして
    こんにちは。

    中国の激安旅行は、充実してそうですね。
    淡水パールは私も蘇州で見ましたよ・・・
    確かかなり安かったと記憶しています。
    サイズにもよりますが、1個500円くらいまで値が下がったような・・・
    淡水のパールだとこんな安いんだ〜と感激したものです。

    初日の料理のコメントは面白かったですね。
    中国人の現地ツアーでは、いつもあのような感じの料理だった気がします。

    ホテルのビッフェは、おいしそうでしたね。

    今後の旅行記を楽しみにしています。

    さんしぇ

    さんしぇさん からの返信 2012/03/06 08:09:08
    トラップ、その名は淡水真珠
    ジンさん、書き込みありがとうございました。

    > 中国の激安旅行は、充実してそうですね。
    > 淡水パールは私も蘇州で見ましたよ・・・
    > 確かかなり安かったと記憶しています。
    > サイズにもよりますが、1個500円くらいまで値が下がったような・・・
    > 淡水のパールだとこんな安いんだ〜と感激したものです。

    女子的に食指の動く場面がありましたが、夫に
    その都度遮られ、敵のワナを上手く掻い潜っての
    旅でした。^^

    食も、日頃グルメでもないせいか満足な毎日を
    過ごせました。
    中国のお夕飯、現地では10元で済ませるって
    どこかで見ましたがほんとでしょうか?
    て事は、あの円卓一つ僅か¥1.500足らず・・、
    中国おそるべし〜。

    ジン

    ジンさん からの返信 2012/03/06 21:30:27
    可能かと。

    夕食10元で済ませるのは可能ではありますが、
    今では地方都市でないときついかと思います。

    ご飯2元、マーボ豆腐8元 で10元など。

    ツアーの円卓で1500円は十分ありそうですね。。。

    さんしぇ

    さんしぇさん からの返信 2012/03/06 23:39:16
    可能なんですか(驚)
    ジンさん、ご回答感謝します。

    > 夕食10元で済ませるのは可能ではありますが、
    > 今では地方都市でないときついかと思います。

    ああそうですか、地方、の限定付きなんですね。


    > ご飯2元、マーボ豆腐8元 で10元など。
    > ツアーの円卓で1500円は十分ありそうですね。。。

    食料自給率を調べたら驚きの95%とか、地方なれば
    より人件費も安いでしょうし、安さのワケですね。

                    さんしぇ 
                  

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