ハワイ王国だよ　おっ母さん　２０１２年２月（中）

2012/02/13 - 2012/02/19

７０代の母との二人旅。
博物館や史跡めぐり中心の一週間です。
３日目　ビショップ博物館
４日目　エマ王妃の夏の離宮

○　立寄先　○
２番バス、Ｂエクスプレス、ビショップ博物館、ホノルル、チャイナタウン、ロイヤルキッチン、マナプア、ロンガン、ランブータン、マウナケアマーケットプレイス、ファイブスター、ビュッフェ、ゴディバ、フードランド、エコバッグ、エマ王妃の夏の離宮、クイーンエマサマーパレス、アロハタワー、ゴードンビアージュ

エリア ホノルル(ハワイ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: JTB

○　３日目　ビショップ博物館

タクシーで行きませんか、と誘ったのですが、
バスでいいという母。
バスは乗っている時間が長いし、
エアコンがきつくて冷えるのですが。

ならば、
トランスファーチケットを活用して
途中下車してみましょう、
と少し早めに出て、

ロイヤルクヒオの前のバス停から
Ｂエクスプレスのバスに乗ります。

トランスファーチケットを
もらうのを忘れずにね。

７時半、
チャイナタウンカルチュアルプラザで下車。

孫文の銅像。
孫文さんて、少年時代
プナホウスクールに留学していたのだそうです。

インターネットは便利です。
何気に検索してびっくり。

チャイナタウンは危ないのかなあ、
とおっかなびっくり。

観光地ではありません。
生活感にあふれていますが、
そんなに怖い感じはないです。
朝からお昼すぎまでなら、
大丈夫かも。

川沿いを向かった先は、
焼きマナプアのロイヤルキッチン。

店員のおばさんたちも明るくて、
まごまごする私に親切にしてくれました。

箱にスタンプで中身の見分け方が。

チャーシュー、カルアポーク、
アズキ、沖縄紫いもを購入、
ひとつ＄１．２０。

本日のお昼のお弁当用に購入。

プレートランチ用のボックスに一杯。
けっこう大きいですねえ。

７時台のこの時間でも、
生鮮品や飲茶のお店は開いています。
果物屋さんのランブータンにロンガン、
どんな味なの？

マンゴー、冬でもとれるんだ。

ランブータン、これ今日食べられます？
と聞いたら、ちょっと黒ずんだのを出して

今日食べるなら見た目悪いけどこれおいしいよ、
ほら一つ味見してみなうまいだろ、
おまけしちゃうよ安くしとくよ、
ほら得したねまたおいで、
おじさんに言えばまけてやるよっ、て。

早口英語の赤シャツの調子いいおじさん、儲けたね。
あとから行ったほかのお店は、もっと安かったよ。
でもおもしろかったし、
写真いっぱい撮らせてくれたから許しちゃうよ。

マウナケア　マーケットプレイス

マウナケアの向かい側のケカウリケ通りは、
野菜、果物屋が多く安い。
ランブータンは１ポンド＄２．９９でした。

赤シャツのおじさーん、
こっちの方が全然安かったよー。

マウナケアマーケットプレイスに入ってみる
野菜、大盛り

おさかな

ナマズ、生きてます

フードコートはすごく地元っぽい。
よそものはちょっと引く。

開館時間の９時にあわせ、
ホテルストリートから２番バスに乗って、
ビショップミュージアムに向かいます。

School St ＋　Kapalama　St
（スクール　＋　カパラマ）、
ビッショップ　ミュージアム、のアナウンス。
ウォルグリーン横のバス停を下りたら
後方に少し戻って、交差点を渡ります。

交差点の方を振り向くと、
反対側の車線に博物館の表示がありますが、
道路標識にまぎれて気付きにくいです。

住宅地の中に博物館。
入場料＄１７．９５。
シニア割引あり。＄１４．９５になります。

カードや旅行会社のクーポンでも割引あり。

ビショップミュージアム日本語ホームページ
http://www.bishopmuseum.jp/

別館キャッスル記念館二階で
ハワイ移民の特集展示中。

こんな格好でさとうびき畑で働いていたんだ。

移民全体の特集ですが、
日系移民の資料が多い。

日系移民が多かったのもさることながら、
日系移民のひとたちは、
大切に昔のものを取ってあって、
博物館への寄贈も多いんですって。

リチャード・マミヤ　
サイエンスアドベンチャーセンター

別棟の科学館で
小学生の遠足に雑ざってお勉強

ペレの髪の毛。
これも溶岩の一種です。

津波の記録。
津波の起こる仕組みを学ぶ大きな模型もあります。

１０時半、
本館、ハワイアンホールに戻って
日本語のガイドツアーに参加します。

ゴールドラッシュでカリフォルニアへ行く途中、
立ち寄ったハワイが気に入ったビショップ青年、
ハワイに住み着いて、事業にも成功し、
バーニスパウアヒ王女と恋におちてしまい
二人は結婚します。

王女はいろいろな王族から土地や宝物を相続。
これらをきちんと残し、
ハワイの民のために活用できるよう、
遺言を残します。
それがビショップ財団と
カメハメハスクールのはじまりです。

王家の間、カリヒルーム。

カリヒというのは、幟幡のような羽飾りの竿のこと。
ここに王族がいますよ、という印だそうです。

ガイドツアーはこのカリヒルームを中心に
説明してくれました。

１７７８年、キャプテンクックがハワイに。
　カメハメハ１世は西欧の近代兵器に触れ、鉄砲と大砲でハワイ諸島を統一します。カメハメハ大王（英語でカメハメハ　ザ　グレート）その人です。在位１９年。

　子供も奥さんも沢山いた大王は、後継者争いを避けるため、息子の中から５才のリホリホを次の王に指名します。

カメハメハ２世
　２２歳で跡を継いだ２世。ところが２世は、渡航先の英国で王妃と供に麻疹にかかり、亡くなってしまいます。在位４年。
１２才の弟が即位、３世となります。

カメハメハ３世
　３世は在位が２９年と長く、西欧化に向かったハワイは捕鯨と砂糖の貿易で賑わいました。
　しかし西欧列国がハワイを植民地にしようと狙っています。

カメハメハ４世
　３世は甥の兄弟を養子に。兄弟の弟が４世を継ぎます。
４世さんはハンサムですね。
伝染病によるハワイアンの人口減少に心を砕きました。
　待望の跡継ぎが誕生しますが、アルバート王子は４歳で死去。王子の死に打撃を受け、４世は２９才で亡くなってしまいます。在位９年。

カメハメハ５世
　ビショップさんと恋に落ちたバーニス・パウアヒ王女は、カメハメハ５世の許嫁でした。未亡人となった前王の后、エマ王妃にもプロポーズしてフラれた５世は生涯独身で、後継者を指名しないまま死去してしまいます。在位９年。

　気の毒な感じの王様ですが、弟王と仲良しで、高級官僚として行政に関わっていた時期が長く、お仕事のできる方だったようです。
　「この木何の木」のモアナルア・ガーデンに邸宅を持っていました。
　日本から「元年者」と呼ばれる最初の移民が渡航したのは、この王様のころです。

次のルナリロ王は選挙で選ばれますが、在位１年で死去。

　同じく選挙でカラカウア王が選出されます。
世界を漫遊、日本にも立ち寄った王様です。在位１７年。
イオラニ宮殿を建て、公式の場でのフラを復活させました。
お后様が、カピオラニ王妃ですね。

　カラカウア王の妹のリリウオカラニが８代目。
女王にして最後の王です。
　白人主体の共和国政府が樹立すると、２００人の人質の命と引き替えに廃位、ここに約１００年続いたハワイ王国は消滅します。

本館は大きなホールになっています。
だれかのお屋敷というわけではなく、
最初から博物館として造られたそうです。

本館見学後、ミュージアムショップへ。

ミュージアムショップ好きです。
結局、立ち読みだけして帰ってきてしまいました。
本、買えばよかったなあ。

荷物が重量オーバーになるので、
つい本を買うのに躊躇してしまいます。

ショップの中では、一番たまげたものを購入。

セール品コーナーで＄１．３５でゲット。
博物館のロゴ付きの、爪切り兼栓抜きです。
爪は切れるけれど、果たして栓は抜けるのだろうか。

この企画を通した人と、
居酒屋でビール呑んでお話ししてみたい。

博物館には軽食をとれるところもあります。
が、また２番バスに乗ってワイキキに戻ります。

母がお寿司が食べたいと言うので、
ロイヤルハワイアン３階にできた、
ファイブスターというバッフェのお店へ。
北海道から進出したお店とか。
終了３０分前の１時半に入店。

和食が多いビュッフェライン

冷やしうどん、天麩羅、カレーライス　パスタ
お肉 お魚 チキンは洋風
卵１個乗せの、ミニミニロコモコもあります

バーガー類、サラダとデザートのライン

にぎりはマグロとサーモンと蒸し海老のみでしたが、
母は美味しいと食べております。
煮物や茶碗蒸しもあってほっとする。

ランチビュッフェは＄１９．００
１１時半から２時まで
夜は４８ドルでちょっと高め

年配者に便利なお店、
つぶれないでね、値上げしないでね。

ファイブスターのホームページ
http://honolulu-fivestar.com/

その後はプールへ。

ピナコラーダ飲みましょ。
一杯＄７．００

母も、アルバムを作るのを楽しみにしているのですが、
お料理や飲み物が来るとすぐ口を付けて、
私がカメラを構えるのを見て慌てます。
「あらわたし飲んじゃったわ。
　あなたのを写させてちょうだい」

夕刻はアラモアナで買い物です。
今日はバレンタインデーの翌日。
ゴディバの
バレンタインのチョコは２５％引きです。

３０個入りで＄３５，９９

銀の箱はノードストロームで買った
１８ドルの子供用の腕時計。
こんなに豪華に包装して貰って恐縮。

フードランドで７ドルしていた
折りたたみエコバッグが＄１．９９

シーズのエコバッグ。＄１．７５
目を反らせたいが、見てしまう。
何かイケナイ感じがします。

もっと外で遊びたいのですが、
母が疲れたと言うので、
ＡＢＣストアでお酒を買って部屋飲み。

ココナッツジュース、
透明で薄甘くてカクテルには向きません。
そのまま飲むと豆乳のような味でおいしいです。
人気があるのか、メーカーが違って何種類かありました。

朝のマナプアが、よいおつまみになりました。
冷めるとカルアポークがしょっぱくておいしいです。
チャーシューは甘め。
パンの部分も甘くて、生地が引っ張って
たいへん美味しいです。

母とお喋りして３日目はお休みなさい。

○　４日目　エマ王妃の夏の離宮

午前中プールの予定でしたが、
曇り気味で寒いです。

私としては貸し切り状態で嬉しいのですが、
「寒いわ、だーれもいないじゃない」
と母。早めに上がって、午後の予定を前倒ししましょう。

午後はタクシーを使う予定でしたが、
時間があるのでバスに乗ってみます。

４番バスでクイーンエマのサマーパレスに行ったのですが、
いや、このバス、迂回しまくり。

ハワイ大学に上がっていって、
プナホウスクールの横や住宅地をとことこ走り、
ダウンタウンをぐるりと周回して、
やっとパリハイウェイを登っていきます。

結局１時間かかりました。
ハワイの学校や住宅地を見たい人には
楽しいコースですが、
お急ぎの方は、タクシーがおすすめ。

そんなに大きくない建物ですが、
エマ王妃の遺品は豊富です。

一人＄６．００、母はシルバー割引＄４．００
館内は写真撮影禁止です。

木曜は日本語ガイド有りと聞きましたが、
いらっしゃいませんでした。
日本語のリーフレットをくれますので、
展示品の解説はよく分かります。

９時から４時まで　祝祭日休み
英語版HP
http://daughtersofhawaii.org/

ここはお庭もきれいです。

エマ王妃は、カメハメハ４世のお后です。
次期国王となる一人息子のアルバート王子を４才で亡くし、
カメハメハ４世も１５か月後に亡くなって、
２７才で未亡人となり、その後の２２年間を一人で過ごしました。
病院や英国国教会の設立に努めた人です。
英国びいきの御一家で、
コレクションにはヴィクトリア女王から贈られた品々もあります。

オヒア　レフアの花

裏庭には小川も流れています

広い裏庭

別棟でミュージアムショップがあります。

書籍、パンフやハワイの工芸品が豊富。

ここのコアウッドのバングル、
細い物で３０ドルするのですが、
ワイキキなどでは４５ドル以上します。
お買い得です。

美しいパンフレット＄１２．００

写真がとれなくても、
このパンフレットがあれば平気です。

雨が降ってきました。
バスに乗って市内に下りましょう。

帰りはアラモアナまでなら
頻繁にバスが来ます。

次に向かったのはアロハタワー

下でコックリ居眠りしている
セキュリティのおじさんの荷物検査ののち、
古いエレベーターで上へ。
入場料はいりません。
９時から５時まで。
（案内によって時間がまちまち、要確認）

飛行機がメインでなかった時代、
船でホノルルを訪れた人が目にしたのが
このアロハタワー。

中はちょっと蒸し暑いです

宇和島水産高校の、えひめ丸が停泊中

ひなびたおみやげ屋さんが並ぶ

ここに来たからには、
ゴードンビアージュで地ビール飲まなくちゃね
ハフェヴァイセン＄５．２５
母は全部のビールが飲めるサンプラー
＄５.２５

最初私が迷っていたら、３種類のビールを一口ずつ
小さなグラスに入れて味見させてくれました。
これはタダ。

人は多くないなあ

ピザ。＄１０．９５
味は普通

お肉食べたいからテリヤキビーフ＄１９．９５
ちょっと一口と思いましたが、
ここで夕飯にしてしまいましょう。
チップ入れて５１ドル。

タップ、かたつむりみたい。

フーターズは元気に営業中

ビール飲んだ勢いで
スーヴェニアコインやりました。

またちょっとアラモアナでお買い物。
母が好きな
シアーズやメイシーズを見て歩く。
再びウォルマートにもよって、
ホールズが安売りだったので
全種類購入。

缶に釣られて買っちゃった
チョコとピーナツバターのお菓子＄３．４４
真ん中しょっぱい、外側甘い。
味はおいしいけれどカロリーがすごそう。

たぶんこの缶のせいで
帰りのスーツケースがチェックされました。
しっかり「開けました」の紙が入っていました。

もっと買い物したいのですが、
今宵も部屋飲み。
チャイナタウンのおじさんから買った
ランブータンも毎日食べてます。
ライチーより少々歯ごたえがあって
酸味がちょっと強くさわやかな感じです。

ダウンタウン、イオラニ宮殿、Ｂ級グルメの
５、６日目に続きます
http://4travel.jp/traveler/wakkun/album/10647103/

この旅行記へのコメント （2）

• よんよんさん 2012/02/23 11:04:18

  はじめまして！

  大変面白く旅行記を拝見しました。
  
  私も７０代の母がおり、過去に２回
  一緒にハワイに行きましたが
  わっくんさんのキレかけそうな様が
  私たちの時と同じで、笑ってしまいました。
  
  なんでもかんでも人に任せて頼っているのに
  文句はいっちょまえで、腹が立ちます。
  
  なのに、また来月一緒に行くことになってしまいました。
  本当はひとりで行きたかったのになーーー！
  
  でも、今年で８０歳になんなんとする母が
  娘と一緒に旅行に行きたい！というオーラを
  出しまくりまので、思わず「じゃあ一緒に行く？」と
  言ってしまったのが非常に悔やまれます・・・。
  
  優しい娘って辛いですね（笑）

  わっくんさん からの返信 2012/02/23 12:59:48

  RE: はじめまして！

  よんよんさん、こんにちは
  
  来月お母様とご旅行ですか！
  それは大変ご苦労様でございます。
  
  ほかのところならいざしらず、自分の大好きな場所に母親と行くときは、
  「これは修行だ」と覚悟しないといけないなと痛感しました。
  
  あと、母には少々可哀想でも、
  二人別々に行動する時間を作っておけばよかったと思いました。
  私は、一人で飛び出した買い物のひとときに救われましたよ。
  
  大変な思いをしますが、「親孝行は、きっちりした」
  という達成感は得られますので、それはよかったと思ってます。
  
  優しい娘のよんよんさん、
  がんばって行ってらしてくださいね！