Les Invalides

2010/08/08 - 2010/08/09

Les Invalides

エリア パリ(フランス)

Les Invalides。パリの歴史的建造物の一つ、旧・軍病院。廃兵院跡。1671年にルイ14世が傷病兵を看護する施設として計画し、リベラル・ブリュアンが設計の指揮をとり1674年に最初の傷病兵たちが入った。ナポレオン像が中央の窓から見下ろしている。

その軍病院の敷地内の礼拝堂建築。この建設は1677年に始まり、後に兵士の教会とドーム教会に分かれジュール・アルドゥアン＝マンサールのもとで1706年に完成した。

ドーム教会の地下墓所には、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルト（フランス皇帝ナポレオン1世）の柩が中央に置かれている。

ナポレンの一族や高級軍人もナポレオンを囲む様にして眠っている。

中央のナポレオンの棺。ナポレオンの死因については諸説あり未だ謎に包まれている。

地下階にナポレンの像。ナポレオンは、1804年12月2日に即位式を行い、「フランス人民の皇帝」に就いた。この戴冠式には、教皇ピウス7世も招かれていた。それまでオスマン帝国やロシアをのぞく欧州の皇帝は教皇から王冠を戴くのが儀礼として一般的な形であったが、ナポレオンは教皇の目の前で、自ら王冠をかぶった。

1810年頃。ナポレオンの勢力はイギリス・スウェーデンを除くヨーロッパ全土を制圧し、イタリア・ドイツ・ポーランドはフランス帝国の属国に、オーストリア・プロイセンは従属的な同盟国となった。この頃がナポレオンの絶頂期と評される。

ナポレンは、幽閉されていたイギリス領にセントヘレナにて没する事になった。パリ凱旋門のアウステルリッツの戦いでの勝利を祝してナポレオン1世が1806年に建築を命じたものである。フランスの歴史を駆け抜けたナポレオンだったが、皮肉にも彼が存命中にこの門を潜る事は無かった。