お江戸みてある記・たべある記(日本橋小伝馬町～馬喰町エリア)

2012/01/22 - 2012/02/04

東京スカイツリーが遠くによく見える町で働き始めて、はや７ヶ月が経過しました。
通勤途中で歴史情緒あふれる町並みを目にするたびにわくわくするのですが、一日のほとんどを社内で過ごしていると、ゆっくり町を見て歩く機会は少なく、意外とまだまだ知らないことがいっぱいです。

忙しくて煮詰まってしまったときの気分転換に、あるいは、休日出勤の際、お昼どきはいつもよりのんびり過ごせそうな時に、ちょこちょこ出歩いては、この町の面白いスポットを勉強中です。

エリア 日本橋(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

■お江戸の匠技に触れる。
日本橋大伝馬町
＊江戸屋
http://www.nihonbashi-edoya.co.jp/

職場の窓から見えるこちらのお店、「江戸屋」さん。

入社のほぼ直後から、長らく私はこのお店に“窓越しの片思い”をしておりました。

きっかけは、職場の先輩から聞いたこの話。

「あそこは江戸時代から続く老舗の刷毛屋さんらしいよ！
私、ガラス張りの入口越しにいつもジロジロ眺めちゃうんだよねｗ
でも、一般の客がふら〜って入って行ってもいいのかなー？って。。
勇気がなくてなかなか入れないんだよね〜。。
つるちゃん、もし入ったらレポートよろしく！」

そう言われて以来、気になって気になって仕方がなかったのですが、
先輩と同様、入る勇気がなくて、お店の前で「チラ見」をしては足早に通り過ぎて行く…という日々を送っておりました。

実家の母の誕生日に、何か変わったものを贈ろうと思いつき、
勇気を出して入店を決意したのが1月27日。

お昼休みにちょいと職場を抜け、
先輩のセオリー通り、ガラス張りの入口越しにジロジロ中をのぞくこと数十秒…

すると、店長さんとおぼしきおじさまが、
手招きして「どうぞどうぞ」のリアクション！

なんと！！

しきりに恐縮しながら、
「一般の客でも大丈夫ですか〜？」とお聞きしたところ、
「全然構いませんよ〜！いっぱい見ていってください！
いろいろ商品を試していただくこともできますので〜」と、
とってもフレンドリーな感じでした。

店内にはプロ仕様の刷毛やブラシをはじめ、
「磨く」・「とく」・粉やホコリを「はたく」ための小物がてんこ盛り。
たわし、コップ洗い、メーキャップ道具…などなど、ふだん使い用の小物もたくさんありました。

すると、店長さんが棚からいっぱいサンプルを出してきて、
「これがいちばん堅いイノシシの毛、
この“ひ”ろい（白い：江戸っ子訛りでサ行の発音が弱い）毛は豚の毛で…」と丁寧な解説。

実際に髪をといて試した結果、私はいちばん柔らかい豚の毛のブラシを購入しました。
（画像参照）

ブラシはいちばん安いので3000円台からだったかしら
（2000円台もあったかな？）。

包装もちょっとした小技が効いていて、江戸の「匠」の技を感じました。

なによりお店の方がみなさんとっても親切だったので、ぜひ気軽に行ってみてください！
一般のお客様大歓迎！見るだけでも結構ですよ！というトーンでした。

※注意：普通の会社やお役所と同じく、こちらのお店は「月〜金の9:00〜17:00」営業です。
平日、お時間ができた折にはのぞいてみてくださいm(_ _)m

■お江戸でほっこり和む。
日本橋小伝馬町
＊カフェ紅（もみ）
http://www.momicafe.com/

職場のある小伝馬町〜人形町エリアは、喫茶店やコーヒーショップのチェーン店は少なくないのですが、平日の日中は近辺のサラリーマンやＯＬさんでごった返すため、ひとりで静かに仕事のアイデアをまとめたい時にはにぎやかすぎて、あるいは座席すら確保できず(涙)、やや不便だったりもします。

そんなある日のお昼、見つけたのがこちらの「カフェ紅」さん。
その名の通り、こちらのお店は某ロックバンドファンの聖地…というのは冗談です。
「紅」と書いて、「もみ」と読むそうです。

小伝馬町駅から歩いてすぐ、大通りからちょっと裏手に入ったところにあるこちらのお店は、古民家を改装してつくられたカフェ。
お店の中には、靴を脱いで入ります。

私が座ったのは小さな卓袱台のある窓辺の席。
ゆっくり落ち着いてプランをまとめることができました。

この日いただいたのは「豆腐と鶏ひき肉のハンバーグ定食」。
(お店に入ったのが13時前だったので、ランチセットは売り切れでした＾＾；)

おかずも盛りだくさんで(湯葉がとっても美味しかった)、お腹もしっかり満たされました。

あっ、そういえばこちらのお店、阿部寛主演のドラマ「新参者」にも登場したそうです。（会社の近くでもロケやってたなー）
ドラマファンの方はぜひどうぞ。

■お江戸で温故知新。
東神田（馬喰町エリア）
アガタ竹澤ビル

中途採用面接のため土曜日出勤。
面接は午前に１回、夕方に１回。ゆっくりお昼休みが取れそうなこの日、会社から10分ほど歩いて馬喰町エリアまで繰り出しました。

このエリアは古くから服飾・繊維関連の問屋さんや卸会社が密集しています。
営業職時代、担当していたお取引先がこちらのエリアにあり、打合せがあるたび、帰りに周辺のお店をブラブラ見物していました。
しかし、ほとんどのお店は小売NG。たいていは外から見るだけでした＾＾；
ということで、その当時は、「一般のお客さんが買い物で訪れるエリアではないなー」との印象を持っていました。
浅草橋の駅のほうまで出ると、小売OKの手芸屋や人形屋さんがいっぱいありますけどね。

ところがここ最近、この近辺では、古いビルの一室や一角をリノベーションしてできたオシャレなカフェや雑貨屋さんやアートスペースが増えているとのこと。
ちょいと見物してきました。

馬喰町の交差点あたりから、なんだかオサレなカップルや女子たちがにわかに増えてきました。
えっ！
ここってそんなオシャレスポットになっていたのか！
土曜日のお昼に、こんな、お買い物目当ての一般客をたくさん見かけることになるだなんて…

私のこの日のお目当ては、「アガタ竹澤ビル」の中に入っている、私が大好きな靴下ブランド「アヤメ」さんのアトリエショップ。

＊アヤメ
http://ayame-jp.com/

会社から行ける距離にあることは知っていたのですが、お店の営業日は木・金・土のみ。平日のお昼休みに行くにはちょっとタイト、仕事が終わった頃には営業時間終了…訪問のチャンスをずっとうかがっていたのです。

馬喰町駅から2分ほど歩いた場所にあるこちらのビル。

問屋さんエリアの一角なので、入口に注意していないとうっかり見過ごしてしまうかもしれません。


どうやらこのビル内にいろんなショップがあるようです。


入口にちっちゃい看板が出てたらオープン中のしるし。なんだか地元・神戸の海岸ビルや栄町ビルを思い出します。

昭和の香り漂うビル。

各階にちいさなショップが入居しています。

古いので、階数表示が取れちゃってたり

手書きされている階もあってかわいい。

さっそく「アヤメ」さんを訪問。


デザイナーの阿賀岡さんがオープン準備中でした。
とっても気さくで優しい方でした。

プレゼント用に靴下を数足購入したら、ブランドブックをいただきました♪

我が家のアヤメさん靴下コレクション（画像）。

いちばん左の靴下は、もうかれこれ4年近く履いているものです。かわいいのでかなり履き倒しているはずなのですが、こんなに繊細なデザインなのにまったくほつれず穴も開かず、とにかく丈夫なつくりなのです。
靴下の名産地・奈良の工場で、熟練した職人さんたちの手で生産されたものだそう。メイド・イン・ジャパン。納得の丈夫さです。

そのほかのショップも訪問。
なんと、どのショップも自分が知っているショップでした。
かつて別のエリアで営業していたショップが続々、こちらのビルに移転していたのです。

＊マルクト（画像参照）
http://www.riddledesign.cc/f_top.html
駒込にあったお店が移転していました！北欧雑貨のお店です。

＊JAM COVER
http://www.jamcover.com/
下北沢で大人気だった手作り雑貨のお店。
駒沢に住んでいた学生時代、ここに通ってはお洋服や靴やアクセサリーをよく買ったものです(お値段もリーズナブルで、貧乏学生には嬉しかった！)。
心なしか、下北時代よりも品揃えがちょいとオトナになったような。
マトリョーシカ好きの自分としては、ここで扱いのあるマトリョの種類が豊富でとっても嬉しくなりました。

＊チェドックザッカストア
http://www.cedok.org/

チェコをはじめ、東欧の雑貨や絵本を取り揃えたショップ。
かつて神戸にもお店があったのですが、閉店してしまったもよう。。。

こちらのもぐらさんグッズのコーナーが大盛況。
http://www.sonymusic.co.jp/Animation/krtek/

私が目を奪われてしまったのは、こちらのチェコのおもちゃ
「イグラーチェック」
http://cedokzakkastore.net/?mode=cate&cbid=262469&csid=3&sort=n

あれっ！これって（画像：我が家の所蔵品）

…似ている…いや、気のせいだ、気のせいだな。
うーん…本家より目が離れてて、癒し系というかなんというか…

(参考)「プレイモービル」
http://www.e-kibun.com/about/index.html
超行ってみたい＠ドイツ
http://e-kibun.com/about/funpark/index.html


古いものに新しいいのちを吹き込む。
老舗の問屋街が、こうしたかたちで新しい客層を呼び込んで活気づく様子を見ていると、こちらもなんだかパワーをもらえますね。

■お江戸で山形を味わう
東神田（馬喰町エリア）
＊フクモリ
http://fuku-mori.jp/

会社の健康診断で、またまた土曜日に日本橋エリアへ。
前日の夜になって、検査で“バリウムを飲まされる”ことを知ったため、検査終了までほぼ丸一日絶食状態で過ごすことに…

終了後、人生初のバリウム検査に耐えた(笑)自分へのねぎらいと、ここ8年ほど体重をキープし続けている日頃の自分へのご褒美に、「フクモリ」さんでランチしてきました。

前述のアガタ竹澤ビルのお隣にあるこのお店は、山形にある３つの旅館がノウハウを共有してつくった、いわば「山形のアンテナショップ」。
新鮮な山形の食材をふんだんに使ったお料理が味わえる、カフェ兼オシャレな定食屋さん、といった趣のお店です。


土曜日はとても混雑します。この日もしばらく待機。

店内はおひとりさま客も多く、自分のペースでくつろげます。
テーブル席もソファ席もあります。
お店の奥はギャラリーコーナーになっています。

この日はちょっと豪勢に「山形牛ハンバーグ」をチョイス！


お箸で割った瞬間、肉汁が、じゅわ〜〜〜〜〜っ。
セットで頼んだお味噌汁とごはん、おかずも美味しゅうございました。

今度はティータイムに再訪したいです。

歩けば歩くほど面白いスポットに出会えそうな、宝の山・日本橋エリア。

時間をみつけては探索して、お気に入りの場所をどんどん発掘したいです！

この旅行記へのコメント （4）

• 夏への扉さん 2012/02/12 19:50:10

  フクモリ

  つるまるこさん、こんばんは。
  
  山形にちょっと縁があるので、フクモリに食べに行ってみたいです！
  フクモリのHPで、山形の葉山館にも関係しているのがわかりました。
  
  自宅から徒歩圏内だし・・
  最近、ウォーキングに目覚めたので１０ｋｍぐらいは徒歩圏内です。（笑）
  
  会社がmimicatさんと近いなんて、偶然ですね。
  
  食べ物の写真を見ていたら、お腹がすいてきたので
  また後日。
  
  なつ
  

  つるまるこさん からの返信 2012/02/13 22:31:18

  ありがとうございます。

  なつさん、こんばんは。はじめまして。
  ４トラファンクラブの書き込みにもコメントいただき、ありがとうございます！
  
  フクモリ、既に数回リピート中です。。
  とってもごはんがおいしいので、ぜひ行ってみてくださいね。
  
  山形にご縁があるのですね。
  私の友人知人にも山形出身が多いのですが、駆け足で旅行したことしかなく。。
  ぜひゆっくり滞在してみたいと思っています。
  
  mimicatさんと職場がご近所さんだと知り、びっくりしました！
  ４トラで不思議なご縁ができました〜。
  
  そして私、無類の箱根駅伝ファンなもので、なつさんの箱根駅伝観戦記に１票入れさせていただきました！
  
  これからもよろしくお願いいたします。
  
  
  追伸：おかげさまで、国内旅行地理検定の２級に合格できました♪
  次は１級を狙うか否か・・・マニアの領域ですね。。
  
  
  
  

• mimicatさん 2012/02/10 16:05:21

  御近所さんみたいですね。

  つるまるこさん、こんにちは〜。
  
  江戸屋さんの御近所の会社にお勤めなら、私も江戸屋さんから徒歩5分圏内に勤めております。
  御近所さんですね。
  今回のお店はと〜っても参考になりました。
  今度絶対紅さんに行ってお昼食べてきます！

  つるまるこさん からの返信 2012/02/11 16:15:34

  ありがとうございます☆

  mimicatさん、こんにちは！
  メッセージありがとうございます。
  
  なんと、お勤め先がご近所さんなのですね！
  七福神めぐり、私もトライしたいと思っていたので、楽しく読ませていただきました♪
  ホントに会社近辺のスポットがたくさん登場してびっくりです＾＾；
  
  私もうぶけやさん、気になってます。あの看板と店構え、味があって良いですよね。包丁となると本格的になってしまいますが、知識がなくても爪切りくらいなら手軽に買えるかな。。。
  
  カフェ紅さん、とっても良いお店でした！
  訪問時はいっぱいお客さんがいたのであまりパチパチ写真が撮れなかったのですが、良い雰囲気のお店でしたので（ごはんも美味しかったです）ぜひまったりしてきてください。
  加賀恭一郎は奥のほうの丸い卓袱台の席に座っていたようです。
  併設のスイーツショップも気になりました。
  
  あちこち旅をされてるんですね〜。また、おじゃまさせていただきます！
  よろしくお願いします☆