福島。大震災１週間前

2011/03/04 - 2011/03/04

未曾有の大災害と成った東日本大地震。
私は丁度１週間前の金曜日、その場所に居た。
プレートのご機嫌が悪ければ、私も津波に飲み込まれ今ここには居ない。

出張で午前中いわき市へ。フラガール達がゴマフアザラシ達が元気を分けてくれる土地だ。
仕事は２時半に終了。同僚は東京へ戻って行った。

私は普段の生活の場と違う空間は、絶対的に私にエネルギーや愛を分けてくれると思っている。
土地の歴史にも絶対に触れて帰りたい。

小名浜港と言えば、古来より有数の港町として栄え、その名は歴史舞台にしばしば登場する。
私は皆より４時間帰りの時間を遅らせ、小名浜をブラブラ散策する事にした。

まだ春には少し間があり、日差しは暖かいが海風が冷たく
歴史舞台とは程遠い、寂れた湊町だった。

「城蹟に行きたいのですが」と町の人に聞くと、「或のかなぁ？知らないねぇ」と反応。
駅には大きな石碑が有ると言うのに。。。
聞くと、生まれた時からこの土地に生活してて、昼は喫茶店、夜はカラオケスナックに変身する駅前の店を経営してる方だったのだが。土地全体が歴史に誇りを持たず風化してしまった様だ。明治政府の自由民権運動弾圧の政策上、過去にプライドを、個人に必要以上に社会に関心を持たせない様にした影響か。。

漁業も、日本のどこでも同じ問題を抱えて居て、後継者が育たない問題で、栄えていた頃の大きな港や倉庫郡がひっそりと海風を受けて佇んでいた。
小名浜港では観光様に、レストランと土産物屋、市場内に海産物を扱う店は数軒有るには有る。
しかし、小名浜産は殆ど無く、他の仙台港等大きな港で水揚げされた物が殆どだったのが寂しかった。

海に突き出して、寂れた小名浜港に不釣合な程立派な水族館が或る。「アクアマリン福島」だ。
上野動物園の館長をしてた方に変わってから、ドンドンといろいろなイベントや趣向を凝らし
客足が増えてきたとの事だった。

出産間近のゴマフアザラシが愛想良く、随分と長い時間見つめてしまった。秋刀魚の水槽や、親潮・黒潮がぶつかる肥よくな福島の海の説明も興味深かった。

大地震が津波が１週間後に襲って来る事など、想像する事も無く、サンセットを見て東京へ戻った。

エリア いわき市(福島)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: タクシー JR特急
• 旅行の手配内容: その他

仕事の前にまずは、腹ごしらえ。海鮮丼８００円。ｳﾏ！
小さな食堂で。

仕事はココ。

寂れた港に不釣合な近代的な建物入口。入場料は１６００円とちと高い。「アクアマリン」水族館

入江港でアクアマリンと平行して海にせり出す。観光用市場やレストラン。遊覧船も有るけど・・・客がいましぇーん。

海流がぶつかる処の水槽。面白いよん。

客が珍しいのか？
私が観察されてる気が。。。

愛想が良かったなー。出産間近のゴマフアザラシ。
震災で水族館も被災して被害が大きく、殆どの生物が亡くなったんだよね。
このゴマちゃんは、他所に預けられて無事出産したんだよね☆彡

その子の名前は「希望」ちゃんって名付けられたってね。
NEWSで見た時は、「無事に出産できたんだ！」って嬉しくて泣けてきたよ。（まるで孫の誕生みたいに？）
又、逢いにいくからね♪

東電の職員や消防の方々は、震災直後　この船に宿泊して命をかけた作業をして下さってたんですよね。。

目立ちます「アクアマリンふくしま」

アクアマリンふくしま 動物園・水族館

観光用施設（レストラン・土産物・市場）から見た海

さて、２階に行ってお茶して温まり、そろそと東京に帰りましょうか。