被災地へ慰問

2012/01/01 - 2012/01/03

このお正月休暇を利用し、被災地（石巻）へ行ってきました。楽しい旅の記録ではありません。忘れてはいけないために書きます。

この光景は皆さんもテレビで見たことありますね？
いまだにこんな状態です。

エリア 石巻(宮城)

• 交通手段: 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

今、私が立っているこの場所で何千人が亡くなったのに果たして撮っていいのだろうか？そう想いが強く写真はあまり撮れませんでした。

今回、被災者Ａさんという方と知り合い色々なお話がとても教訓になりました。彼女も家が流されてしまいました。ご家族全員無事と聞きほっとしました。好意に甘えさせていただき、石巻市内のあちこちの被災状況を見てきました。

この写真と下の写真は　大川小学校の先を行った集落です。山の向こうが川です。震災前ここものどかな普通の集落だったんです。

真っ先に慰問したかった大川小学校へ向かいました。＊写真はありません。
学校へ向かうその道のりからも、津波の大きさや破壊力がうかがえました。
実の道路はなくなり、自衛隊が作った道を走ります。道路両側の大きな黒袋は土嚢 （どのう）です。
家の上にまた他の家が乗っかってて..高い山の木々に引っかかっている冷蔵庫、電子レンジや衣類....かろうじて原型（屋根を壁のみ）を残した家、鉄骨だけの建物、病院などポツリポツリとありますが、廃墟です。
正直見ていると怖さを感じます。

全児童が亡くなってしまった校舎の手前には立派な石碑が建てられてました。津波に襲われた痕のままになってます。
亡くなられたお子さんの親御さんたちでしょうか、多くのお花を供えに来ていました。私も持参したお線香をあげさせていただきました。
襲いかかってくる大津波に、さぞ怖い想いをしただろう思うと涙が止まりませんでした。地震が憎い、津波が憎い、こんな小さな命を奪って、、本当に酷いです。

今、テレビでは整備された道路、瓦礫が片付いた場所、仮設住宅で笑顔を見せる被災者の方々。
さも復旧が進んでいるかのように、いいところしか報道されてません。

実際には、まだまだ多くの被災者の皆さんは辛い生活を送っています。
自衛隊が作った銭湯をテレビで見て、私はこれで被災者の皆さんが毎日お風呂が入れると勝手に思い込んでました。

違います。
被災者が公平に順番に入ると10日に1回しか入れないそうです.....

【ふるさと石巻の記憶　空撮3.11　その前その後】
震災前と震災後の写真集です。

これを2冊買って、自宅と会社の入り口のカウンターに置きました。
テレビではわからない被害の大きさ、酷さがもっとよくわかります。

案の定、これをみた友人達、家族、出入りの業者さん、お客さん達はあまりにも酷い光景故、驚いていました。

私が見てきたありのままを伝えました。被災者Ａさんの避難所、仮設生活での苦労話、そして報道されない出来事など。。

写真集を見た人の中には、俺も行ってみようかなと計画を立てている方もいます。なんだか私は被災地へ行った甲斐があったような嬉しい気持にもなｒました。

震災前：新北上大橋周辺

これが震災後です。思いだすと涙が出ます。

震災前

震災後

中央右寄りに、楕円の建物が天才漫画家“石ノ森章太郎”の漫画館。
もちろん閉館中です。
http://mangakan.weblogs.jp/manga//

同じく被災地である【陸前高田】の市長さんが書いた「被災地の本当の話をしよう」の本を買って読んでください。

瓦礫がいつまでも片付かない理由は....
失われた役所の機能とデータ....
物見遊山で被災地に来た政治家たち...

他いろいろと私たちにはわからない事が見えてきました。
一読してみてください。