屋久島旅行記(ブログ) 一覧に戻る
(この当時の)3年前は足を痛めて断念し、2年前は雨で飛行機が欠航になり断念した屋久島。今年のバーゲンこそはと狙いを定め、飛行機をびしっと確保。実に12年ぶりの屋久島へ。

こんどこそ屋久島 前編

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2009/11/13 - 2009/11/16

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めもる

めもるさん

(この当時の)3年前は足を痛めて断念し、2年前は雨で飛行機が欠航になり断念した屋久島。今年のバーゲンこそはと狙いを定め、飛行機をびしっと確保。実に12年ぶりの屋久島へ。

同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス JALグループ 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  •  まずは羽田で腹ごしらえ。某テレビ番組で見た、<br />某女性アスリートの「試合後のごほうび」、銀座<br />千疋屋のぜいたくマンゴープリンを買ってみる。<br />マンゴーの甘い香りが強くうまい。南国気分が<br />高まってきた(ほんとかよ)。

     まずは羽田で腹ごしらえ。某テレビ番組で見た、
    某女性アスリートの「試合後のごほうび」、銀座
    千疋屋のぜいたくマンゴープリンを買ってみる。
    マンゴーの甘い香りが強くうまい。南国気分が
    高まってきた(ほんとかよ)。

  •  鹿児島空港で乗り継ぎ。プロペラ機♪

     鹿児島空港で乗り継ぎ。プロペラ機♪

  •  機窓からは桜島港

     機窓からは桜島港

  •  鹿屋の街並みが見えた。最初のうちは佐多岬も<br />見えていたが、もう少し近づいてから撮ろうと<br />思っていたら雲に隠れてしまった(泣)。

     鹿屋の街並みが見えた。最初のうちは佐多岬も
    見えていたが、もう少し近づいてから撮ろうと
    思っていたら雲に隠れてしまった(泣)。

  •  着いたらまずは腹ごしらえ。空港の隣にある<br />レストラン、イル・マーレへ。

     着いたらまずは腹ごしらえ。空港の隣にある
    レストラン、イル・マーレへ。

  •  自家農園がある。ここで採れた野菜も出されて<br />いるのかな。

     自家農園がある。ここで採れた野菜も出されて
    いるのかな。

  •  ちょっといい値段がするけど、うまいもんを<br />食おうと奮発。まずはオードブル。

     ちょっといい値段がするけど、うまいもんを
    食おうと奮発。まずはオードブル。

  •  メインのアサヒガニのパスタ。南の島に棲む<br />カニで、朝日が昇るような?姿をしている。<br />おいしいらしいので一度食べてみたいと思い<br />注文した。北国のカニより軽くくせがある気が<br />するけど、まあまあおいしい。次回はゆでた<br />カニで食べてみたい。

     メインのアサヒガニのパスタ。南の島に棲む
    カニで、朝日が昇るような?姿をしている。
    おいしいらしいので一度食べてみたいと思い
    注文した。北国のカニより軽くくせがある気が
    するけど、まあまあおいしい。次回はゆでた
    カニで食べてみたい。

  •  〆は屋久島茶。

     〆は屋久島茶。

  •  食後はやっぱり温泉でしょうと、楠川温泉へ。<br />外周道路からちょっと中にはいるだけでもこの<br />雰囲気。さすが屋久島。

     食後はやっぱり温泉でしょうと、楠川温泉へ。
    外周道路からちょっと中にはいるだけでもこの
    雰囲気。さすが屋久島。

  •  観光客向けではないこの雰囲気がよい。

     観光客向けではないこの雰囲気がよい。

  •  お湯は若干沸かしているようなのが残念<br />だけど、地元感はまあまあよかった。

     お湯は若干沸かしているようなのが残念
    だけど、地元感はまあまあよかった。

  •  宮之浦の町へ。みすた君、おん君が通い、<br />ヒゲ先生が教鞭をとっている宮浦小学校。<br />おおいずみ君、のう君が通う栗生小学校とは<br />ライバル関係にあるらしい。

     宮之浦の町へ。みすた君、おん君が通い、
    ヒゲ先生が教鞭をとっている宮浦小学校。
    おおいずみ君、のう君が通う栗生小学校とは
    ライバル関係にあるらしい。

  •  すごい標語だ。

     すごい標語だ。

  •  宿に荷物を置き、明日の朝食の買い出し。<br />凡我塔ひらみ屋でパンを購入。

     宿に荷物を置き、明日の朝食の買い出し。
    凡我塔ひらみ屋でパンを購入。

  •  とある店に入り夕食。入るなりおやじが<br />「海が荒れているから首折れ鯖はないよ」と<br />言い放った。注文しようとしたら、おかみが<br />「紙にかいてください」と言う。ほかに客も<br />いないし、自分ひとりなのに、わざわざ紙に<br />書かせるの? そして、店内ではおやじが<br />おかみに対して怒るような口調で話している。<br />落ち着かず、居心地が悪い。<br />「口は悪いが味はいい」と書いてあるガイド<br />ブックなどもある店で、何かを勘違いして<br />いるのかもしれないが、一般的なマナー違反を<br />しているわけでもないのにこのような接客を<br />受けると非常に気分を悪くする。出てきた<br />トビウオの干物に罪はないのだけれど、うまい<br />ものもうまく感じない。<br /> 店は店で観光客に対していい印象を持って<br />いないのかもしれないが、気を悪くして食べる<br />ものは、それがどんなにおいしいものだろうと<br />ちっともおいしく感じず価値のないものになる<br />ことがわからないのだろうか。<br />店の印象は最悪だった。

     とある店に入り夕食。入るなりおやじが
    「海が荒れているから首折れ鯖はないよ」と
    言い放った。注文しようとしたら、おかみが
    「紙にかいてください」と言う。ほかに客も
    いないし、自分ひとりなのに、わざわざ紙に
    書かせるの? そして、店内ではおやじが
    おかみに対して怒るような口調で話している。
    落ち着かず、居心地が悪い。
    「口は悪いが味はいい」と書いてあるガイド
    ブックなどもある店で、何かを勘違いして
    いるのかもしれないが、一般的なマナー違反を
    しているわけでもないのにこのような接客を
    受けると非常に気分を悪くする。出てきた
    トビウオの干物に罪はないのだけれど、うまい
    ものもうまく感じない。
     店は店で観光客に対していい印象を持って
    いないのかもしれないが、気を悪くして食べる
    ものは、それがどんなにおいしいものだろうと
    ちっともおいしく感じず価値のないものになる
    ことがわからないのだろうか。
    店の印象は最悪だった。

  •  気を取り直して、翌日は登山。白谷雲水峡<br />行きのバスがなかなか来ない。来たと思ったら<br />団体バスだった。はらはらしていたが少し<br />遅れてやってきたバスは貸し切り。<br /> バスの運ちゃんは気軽に話しかけてくれて、<br />リラックスできる。白谷雲水峡へ登る道は<br />なかなかしびれる道だが、途中で五段の釜が<br />みごとな滝が見える場所で停めてくれるなど<br />して、バス旅を楽しめた。

     気を取り直して、翌日は登山。白谷雲水峡
    行きのバスがなかなか来ない。来たと思ったら
    団体バスだった。はらはらしていたが少し
    遅れてやってきたバスは貸し切り。
     バスの運ちゃんは気軽に話しかけてくれて、
    リラックスできる。白谷雲水峡へ登る道は
    なかなかしびれる道だが、途中で五段の釜が
    みごとな滝が見える場所で停めてくれるなど
    して、バス旅を楽しめた。

  •  準備運動を入念にして、白谷雲水峡出発。<br />雨の島・屋久島はさすがの水量。

     準備運動を入念にして、白谷雲水峡出発。
    雨の島・屋久島はさすがの水量。

  •  最初のお出迎えは二代杉。木が倒れた株の<br />上に落ちた種が芽を出し、株の養分を糧に<br />成長していく。屋久島ではこんな切株更新は<br />ごく普通のことだけれど。

     最初のお出迎えは二代杉。木が倒れた株の
    上に落ちた種が芽を出し、株の養分を糧に
    成長していく。屋久島ではこんな切株更新は
    ごく普通のことだけれど。

  •  岩を穿ち勢いよく流れる飛龍落としの滝。

     岩を穿ち勢いよく流れる飛龍落としの滝。

  •  至るところに苔がむし、無数の水流が<br />網目を作っている。

     至るところに苔がむし、無数の水流が
    網目を作っている。

  •  深い緑。まさに生命そのものの島だ。前回<br />屋久島に来たときにも思ったことで、その後<br />屋久島をモデルとした舞台設定の「もののけ<br />姫」で主人公アシタカが「シシ神は命そのもの<br />だから」と言った言葉にうなずいたななんて<br />ことを思い出しながら登る。

     深い緑。まさに生命そのものの島だ。前回
    屋久島に来たときにも思ったことで、その後
    屋久島をモデルとした舞台設定の「もののけ
    姫」で主人公アシタカが「シシ神は命そのもの
    だから」と言った言葉にうなずいたななんて
    ことを思い出しながら登る。

  •  11月半ばとはいえ、低いところでの<br />紅葉はまだまだ。

     11月半ばとはいえ、低いところでの
    紅葉はまだまだ。

  •  ごっつい木の瘤が目を引く。

     ごっつい木の瘤が目を引く。

  •  沢を渡りさらに山の中へ。

     沢を渡りさらに山の中へ。

  •  最初のうちはどんより曇り、一瞬大粒の<br />雨が降ったけれど、少しずつ日が射してきた。<br />奥に切株更新でまっすぐ伸びた杉が見える。

     最初のうちはどんより曇り、一瞬大粒の
    雨が降ったけれど、少しずつ日が射してきた。
    奥に切株更新でまっすぐ伸びた杉が見える。

  •  雨を集めて水を湛えた苔。この一粒<br />一粒が屋久島の命を支えている。

     雨を集めて水を湛えた苔。この一粒
    一粒が屋久島の命を支えている。

  •  白谷雲水峡名物?くぐりすぎ。根が二股に<br />なって、その間は人がくぐれるほど大きい。

     白谷雲水峡名物?くぐりすぎ。根が二股に
    なって、その間は人がくぐれるほど大きい。

  •  登山道もくぐり杉を貫いて通っている。

     登山道もくぐり杉を貫いて通っている。

  •  屋久島の杉の特徴は、他の多くの植物が<br />着生し、共生しているところ。杉に生えた<br />苔の養分と水分を土台に、他の広葉樹が<br />根を下ろし枝葉を伸ばしている。こういう<br />ところにも「屋久島は生命の島」という<br />ところを感じる。

     屋久島の杉の特徴は、他の多くの植物が
    着生し、共生しているところ。杉に生えた
    苔の養分と水分を土台に、他の広葉樹が
    根を下ろし枝葉を伸ばしている。こういう
    ところにも「屋久島は生命の島」という
    ところを感じる。

  •  ナナカマドやヤマグルマなどの木を<br />共生させている七本杉。他の種だけで<br />なく、木の股には他の杉も共生させて<br />いるのがよくわかる。

     ナナカマドやヤマグルマなどの木を
    共生させている七本杉。他の種だけで
    なく、木の股には他の杉も共生させて
    いるのがよくわかる。

  •  岩屋で小休止。

     岩屋で小休止。

  •  敷き詰められた落ち葉。まだ今年は<br />紅葉していないので、これは去年より<br />前のものということになるのだろう。<br />長い年月をかけて土に還り、次の杉を<br />育てていくのだろう。

     敷き詰められた落ち葉。まだ今年は
    紅葉していないので、これは去年より
    前のものということになるのだろう。
    長い年月をかけて土に還り、次の杉を
    育てていくのだろう。

  •  朽ちた木もキノコをはぐくみ、さらに<br />土に還って次の植物を育む。命の環が<br />ここにはある。

     朽ちた木もキノコをはぐくみ、さらに
    土に還って次の植物を育む。命の環が
    ここにはある。

  •  でっかいキノコ。ほんとにサルが<br />腰掛けられそうだ。

     でっかいキノコ。ほんとにサルが
    腰掛けられそうだ。

  •  日が射すと落ち葉の絨毯が金色に<br />染まる。自分は青き衣をまとっている。<br />俺、ナウシカかも(うそ)。

     日が射すと落ち葉の絨毯が金色に
    染まる。自分は青き衣をまとっている。
    俺、ナウシカかも(うそ)。

  •  楠川分かれに出た。ここからは<br />トロッコ道を歩く。

     楠川分かれに出た。ここからは
    トロッコ道を歩く。

  • When the night has come♪

    When the night has come♪

  •  世界遺産になってオーバーユースが<br />深刻な問題となっている屋久島。中でも<br />トイレは笑えない大問題だ。少しずつ<br />対策が講じられてきていて、前回来た<br />ときはなかったバイオトイレが備えつけ<br />られていた。

     世界遺産になってオーバーユースが
    深刻な問題となっている屋久島。中でも
    トイレは笑えない大問題だ。少しずつ
    対策が講じられてきていて、前回来た
    ときはなかったバイオトイレが備えつけ
    られていた。

  •  こちらは三代杉。最初の杉の倒木の<br />上に杉が育ち、そちらが伐り倒された<br />後の株にさらに杉が育ったものだ。

     こちらは三代杉。最初の杉の倒木の
    上に杉が育ち、そちらが伐り倒された
    後の株にさらに杉が育ったものだ。

  •  上ははるか高く。

     上ははるか高く。

  •  今年は冷え込みが遅いのか、紅葉の<br />色づき具合はまだまだ。「今年は」と<br />いうより、紅葉が遅いのが普通になり<br />つつある現状がちょっとこわい。

     今年は冷え込みが遅いのか、紅葉の
    色づき具合はまだまだ。「今年は」と
    いうより、紅葉が遅いのが普通になり
    つつある現状がちょっとこわい。

  •  ひとりで歩くと五感がとぎすまされ、<br />ちょっとした「がさっ」という音にも<br />びくっとくる。音が上からするなと<br />思って見上げたら、ヤクザルだった。<br />葉を食べるのに夢中で、顔を見せて<br />くれないのが残念。

     ひとりで歩くと五感がとぎすまされ、
    ちょっとした「がさっ」という音にも
    びくっとくる。音が上からするなと
    思って見上げたら、ヤクザルだった。
    葉を食べるのに夢中で、顔を見せて
    くれないのが残念。

  •  さらに歩を進めるとヤクシカのつがいも。

     さらに歩を進めるとヤクシカのつがいも。

  •  奇妙な岩塔をにょきにょき立てて<br />いるのは石塚山。

     奇妙な岩塔をにょきにょき立てて
    いるのは石塚山。

  •  まだ少し先があるので、トロッコ道の<br />脇にスペースを見つけて昼ごはん。<br />食べていると、トロッコをゆうゆうと<br />ヤクザルが歩いていった。あわてて<br />カメラを出すも、その後はこっちを<br />向いてくれず(泣)。

     まだ少し先があるので、トロッコ道の
    脇にスペースを見つけて昼ごはん。
    食べていると、トロッコをゆうゆうと
    ヤクザルが歩いていった。あわてて
    カメラを出すも、その後はこっちを
    向いてくれず(泣)。

  •  屋久島は雨と森の島。降った雨を<br />森の苔や木が吸って、やがて川へ、<br />海へと流れていく。登山道であろうと<br />なかろうと、苔の上を縦横無尽に水が<br />ほとばしる。登山道なんて、あとから<br />できたものなんだから、そりゃ森に<br />とってはおかまいなしだよね。

     屋久島は雨と森の島。降った雨を
    森の苔や木が吸って、やがて川へ、
    海へと流れていく。登山道であろうと
    なかろうと、苔の上を縦横無尽に水が
    ほとばしる。登山道なんて、あとから
    できたものなんだから、そりゃ森に
    とってはおかまいなしだよね。

  •  なかなかすっきり晴れないが、陽が<br />射してきてくれた。左手奥には翁岳。

     なかなかすっきり晴れないが、陽が
    射してきてくれた。左手奥には翁岳。

  •  渓谷を見てトロッコ道とお別れ、<br />傾斜がやや急になっていく。

     渓谷を見てトロッコ道とお別れ、
    傾斜がやや急になっていく。

  •  ようやくウィルソン株に到着。

     ようやくウィルソン株に到着。

  • 「ハート形の空洞」ということが<br />売りになっているみたいだけど、<br />前に来たときはそういう売り文句を<br />聞いた記憶がない。

    「ハート形の空洞」ということが
    売りになっているみたいだけど、
    前に来たときはそういう売り文句を
    聞いた記憶がない。

  •  ウィルソン株を守る杉の木は前と<br />変わりなく立っている。

     ウィルソン株を守る杉の木は前と
    変わりなく立っている。

  •  まだまだ先は長いので、小休止で<br />先に進む。枝がくっつくほど仲が<br />睦まじい夫婦杉。

     まだまだ先は長いので、小休止で
    先に進む。枝がくっつくほど仲が
    睦まじい夫婦杉。

  •  大王杉、でいいのかな。(記憶あいまいで<br />すみません)

     大王杉、でいいのかな。(記憶あいまいで
    すみません)

  •  上の方ではカエデが共生しているのか<br />紅葉が。

     上の方ではカエデが共生しているのか
    紅葉が。

  •  14:10、ようやく縄文杉と12年ぶりの<br />再会。オーバーユースの記事を耳にする<br />たび心配になるが、こうしてまた逢う<br />ことができた。<br /> これだけ遅い時間になると日帰り客は<br />もうおらず、いるのはごく数人の縦走者<br />だけ。ゆっくり縄文杉と対峙し、12年の<br />間の自分のことを少し考えてみる。

     14:10、ようやく縄文杉と12年ぶりの
    再会。オーバーユースの記事を耳にする
    たび心配になるが、こうしてまた逢う
    ことができた。
     これだけ遅い時間になると日帰り客は
    もうおらず、いるのはごく数人の縦走者
    だけ。ゆっくり縄文杉と対峙し、12年の
    間の自分のことを少し考えてみる。

  •  緑の葉をまだまだ茂らせている姿に<br />少し安心した。たぶん自分よりも先まで<br />生きていくのだろう。人間がしていく<br />愚かしい行為も肌で感じていくのだろう。<br />そんなことが少しでも減ってほしいし、<br />微力でも自分で意識しなくちゃと思う。<br /><br /> 霧が立ちこめてきて、また雨が<br />ぽつぽつ降ってきた。新高塚小屋へ<br />急ぐ。15:10、小屋に到着。<br /> この時期はそんなに混んでいない<br />だろうと思いきや、小屋はすでに<br />かなり混み合っていて、通路に<br />あたらない部分をやっと確保できた。<br />水を汲みに行ったとき、湿った木道に<br />足をとられ、滑って宙を舞い、肩と<br />頭から水たまりに落ちた。どうやら<br />大きなけがはないようだけれど、<br />小屋に着いて着替えたばかりの登山<br />パンツとシャツがびしょぬれになって<br />しまった。<br /> 近くにいたオヤジが「木の上なんて<br />歩いているからだよ」と周りの人に<br />したり顔で言っているのが腹が立つ。<br />自分の責任でしかないが、けがが<br />ないか気遣うことなどなく、こちらを<br />小ばかにしているのが腹立たしかった。<br /><br /> 食事をしているうちに、パーティーが<br />次々到着し、通路まで寝袋で埋まった。<br />17:00には暗くなり、多くの人が寝に<br />入る中、東北なまりのおばはんどもが<br />声高にべちゃくちゃしゃべり出した。<br />日が沈んだら寝るのが山のルールだ。<br />周りの人が何度か注意しても、少しの<br />間ひそひそとなるだけで、夜通し<br />「眠れないわねえ」としゃべっていた。<br />寝なくていいからだまってろ、どあほ。<br />だからツアー登山客は嫌いなんだ。<br /><br /> 気分悪いままを夜を過ごし、旅行記は<br />続きます。

     緑の葉をまだまだ茂らせている姿に
    少し安心した。たぶん自分よりも先まで
    生きていくのだろう。人間がしていく
    愚かしい行為も肌で感じていくのだろう。
    そんなことが少しでも減ってほしいし、
    微力でも自分で意識しなくちゃと思う。

     霧が立ちこめてきて、また雨が
    ぽつぽつ降ってきた。新高塚小屋へ
    急ぐ。15:10、小屋に到着。
     この時期はそんなに混んでいない
    だろうと思いきや、小屋はすでに
    かなり混み合っていて、通路に
    あたらない部分をやっと確保できた。
    水を汲みに行ったとき、湿った木道に
    足をとられ、滑って宙を舞い、肩と
    頭から水たまりに落ちた。どうやら
    大きなけがはないようだけれど、
    小屋に着いて着替えたばかりの登山
    パンツとシャツがびしょぬれになって
    しまった。
     近くにいたオヤジが「木の上なんて
    歩いているからだよ」と周りの人に
    したり顔で言っているのが腹が立つ。
    自分の責任でしかないが、けがが
    ないか気遣うことなどなく、こちらを
    小ばかにしているのが腹立たしかった。

     食事をしているうちに、パーティーが
    次々到着し、通路まで寝袋で埋まった。
    17:00には暗くなり、多くの人が寝に
    入る中、東北なまりのおばはんどもが
    声高にべちゃくちゃしゃべり出した。
    日が沈んだら寝るのが山のルールだ。
    周りの人が何度か注意しても、少しの
    間ひそひそとなるだけで、夜通し
    「眠れないわねえ」としゃべっていた。
    寝なくていいからだまってろ、どあほ。
    だからツアー登山客は嫌いなんだ。

     気分悪いままを夜を過ごし、旅行記は
    続きます。

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