2009/11/13 - 2009/11/16
1257位(同エリア1659件中)
めもるさん
(この当時の)3年前は足を痛めて断念し、2年前は雨で飛行機が欠航になり断念した屋久島。今年のバーゲンこそはと狙いを定め、飛行機をびしっと確保。実に12年ぶりの屋久島へ。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
まずは羽田で腹ごしらえ。某テレビ番組で見た、
某女性アスリートの「試合後のごほうび」、銀座
千疋屋のぜいたくマンゴープリンを買ってみる。
マンゴーの甘い香りが強くうまい。南国気分が
高まってきた(ほんとかよ)。 -
鹿児島空港で乗り継ぎ。プロペラ機♪
-
機窓からは桜島港
-
鹿屋の街並みが見えた。最初のうちは佐多岬も
見えていたが、もう少し近づいてから撮ろうと
思っていたら雲に隠れてしまった(泣)。 -
着いたらまずは腹ごしらえ。空港の隣にある
レストラン、イル・マーレへ。 -
自家農園がある。ここで採れた野菜も出されて
いるのかな。 -
ちょっといい値段がするけど、うまいもんを
食おうと奮発。まずはオードブル。 -
メインのアサヒガニのパスタ。南の島に棲む
カニで、朝日が昇るような?姿をしている。
おいしいらしいので一度食べてみたいと思い
注文した。北国のカニより軽くくせがある気が
するけど、まあまあおいしい。次回はゆでた
カニで食べてみたい。 -
〆は屋久島茶。
-
食後はやっぱり温泉でしょうと、楠川温泉へ。
外周道路からちょっと中にはいるだけでもこの
雰囲気。さすが屋久島。 -
観光客向けではないこの雰囲気がよい。
-
お湯は若干沸かしているようなのが残念
だけど、地元感はまあまあよかった。 -
宮之浦の町へ。みすた君、おん君が通い、
ヒゲ先生が教鞭をとっている宮浦小学校。
おおいずみ君、のう君が通う栗生小学校とは
ライバル関係にあるらしい。 -
すごい標語だ。
-
宿に荷物を置き、明日の朝食の買い出し。
凡我塔ひらみ屋でパンを購入。 -
とある店に入り夕食。入るなりおやじが
「海が荒れているから首折れ鯖はないよ」と
言い放った。注文しようとしたら、おかみが
「紙にかいてください」と言う。ほかに客も
いないし、自分ひとりなのに、わざわざ紙に
書かせるの? そして、店内ではおやじが
おかみに対して怒るような口調で話している。
落ち着かず、居心地が悪い。
「口は悪いが味はいい」と書いてあるガイド
ブックなどもある店で、何かを勘違いして
いるのかもしれないが、一般的なマナー違反を
しているわけでもないのにこのような接客を
受けると非常に気分を悪くする。出てきた
トビウオの干物に罪はないのだけれど、うまい
ものもうまく感じない。
店は店で観光客に対していい印象を持って
いないのかもしれないが、気を悪くして食べる
ものは、それがどんなにおいしいものだろうと
ちっともおいしく感じず価値のないものになる
ことがわからないのだろうか。
店の印象は最悪だった。 -
気を取り直して、翌日は登山。白谷雲水峡
行きのバスがなかなか来ない。来たと思ったら
団体バスだった。はらはらしていたが少し
遅れてやってきたバスは貸し切り。
バスの運ちゃんは気軽に話しかけてくれて、
リラックスできる。白谷雲水峡へ登る道は
なかなかしびれる道だが、途中で五段の釜が
みごとな滝が見える場所で停めてくれるなど
して、バス旅を楽しめた。 -
準備運動を入念にして、白谷雲水峡出発。
雨の島・屋久島はさすがの水量。 -
最初のお出迎えは二代杉。木が倒れた株の
上に落ちた種が芽を出し、株の養分を糧に
成長していく。屋久島ではこんな切株更新は
ごく普通のことだけれど。 -
岩を穿ち勢いよく流れる飛龍落としの滝。
-
至るところに苔がむし、無数の水流が
網目を作っている。 -
深い緑。まさに生命そのものの島だ。前回
屋久島に来たときにも思ったことで、その後
屋久島をモデルとした舞台設定の「もののけ
姫」で主人公アシタカが「シシ神は命そのもの
だから」と言った言葉にうなずいたななんて
ことを思い出しながら登る。 -
11月半ばとはいえ、低いところでの
紅葉はまだまだ。 -
ごっつい木の瘤が目を引く。
-
沢を渡りさらに山の中へ。
-
最初のうちはどんより曇り、一瞬大粒の
雨が降ったけれど、少しずつ日が射してきた。
奥に切株更新でまっすぐ伸びた杉が見える。 -
雨を集めて水を湛えた苔。この一粒
一粒が屋久島の命を支えている。 -
白谷雲水峡名物?くぐりすぎ。根が二股に
なって、その間は人がくぐれるほど大きい。 -
登山道もくぐり杉を貫いて通っている。
-
屋久島の杉の特徴は、他の多くの植物が
着生し、共生しているところ。杉に生えた
苔の養分と水分を土台に、他の広葉樹が
根を下ろし枝葉を伸ばしている。こういう
ところにも「屋久島は生命の島」という
ところを感じる。 -
ナナカマドやヤマグルマなどの木を
共生させている七本杉。他の種だけで
なく、木の股には他の杉も共生させて
いるのがよくわかる。 -
岩屋で小休止。
-
敷き詰められた落ち葉。まだ今年は
紅葉していないので、これは去年より
前のものということになるのだろう。
長い年月をかけて土に還り、次の杉を
育てていくのだろう。 -
朽ちた木もキノコをはぐくみ、さらに
土に還って次の植物を育む。命の環が
ここにはある。 -
でっかいキノコ。ほんとにサルが
腰掛けられそうだ。 -
日が射すと落ち葉の絨毯が金色に
染まる。自分は青き衣をまとっている。
俺、ナウシカかも(うそ)。 -
楠川分かれに出た。ここからは
トロッコ道を歩く。 -
When the night has come♪
-
世界遺産になってオーバーユースが
深刻な問題となっている屋久島。中でも
トイレは笑えない大問題だ。少しずつ
対策が講じられてきていて、前回来た
ときはなかったバイオトイレが備えつけ
られていた。 -
こちらは三代杉。最初の杉の倒木の
上に杉が育ち、そちらが伐り倒された
後の株にさらに杉が育ったものだ。 -
上ははるか高く。
-
今年は冷え込みが遅いのか、紅葉の
色づき具合はまだまだ。「今年は」と
いうより、紅葉が遅いのが普通になり
つつある現状がちょっとこわい。 -
ひとりで歩くと五感がとぎすまされ、
ちょっとした「がさっ」という音にも
びくっとくる。音が上からするなと
思って見上げたら、ヤクザルだった。
葉を食べるのに夢中で、顔を見せて
くれないのが残念。 -
さらに歩を進めるとヤクシカのつがいも。
-
奇妙な岩塔をにょきにょき立てて
いるのは石塚山。 -
まだ少し先があるので、トロッコ道の
脇にスペースを見つけて昼ごはん。
食べていると、トロッコをゆうゆうと
ヤクザルが歩いていった。あわてて
カメラを出すも、その後はこっちを
向いてくれず(泣)。 -
屋久島は雨と森の島。降った雨を
森の苔や木が吸って、やがて川へ、
海へと流れていく。登山道であろうと
なかろうと、苔の上を縦横無尽に水が
ほとばしる。登山道なんて、あとから
できたものなんだから、そりゃ森に
とってはおかまいなしだよね。 -
なかなかすっきり晴れないが、陽が
射してきてくれた。左手奥には翁岳。 -
渓谷を見てトロッコ道とお別れ、
傾斜がやや急になっていく。 -
ようやくウィルソン株に到着。
-
「ハート形の空洞」ということが
売りになっているみたいだけど、
前に来たときはそういう売り文句を
聞いた記憶がない。 -
ウィルソン株を守る杉の木は前と
変わりなく立っている。 -
まだまだ先は長いので、小休止で
先に進む。枝がくっつくほど仲が
睦まじい夫婦杉。 -
大王杉、でいいのかな。(記憶あいまいで
すみません) -
上の方ではカエデが共生しているのか
紅葉が。 -
14:10、ようやく縄文杉と12年ぶりの
再会。オーバーユースの記事を耳にする
たび心配になるが、こうしてまた逢う
ことができた。
これだけ遅い時間になると日帰り客は
もうおらず、いるのはごく数人の縦走者
だけ。ゆっくり縄文杉と対峙し、12年の
間の自分のことを少し考えてみる。 -
緑の葉をまだまだ茂らせている姿に
少し安心した。たぶん自分よりも先まで
生きていくのだろう。人間がしていく
愚かしい行為も肌で感じていくのだろう。
そんなことが少しでも減ってほしいし、
微力でも自分で意識しなくちゃと思う。
霧が立ちこめてきて、また雨が
ぽつぽつ降ってきた。新高塚小屋へ
急ぐ。15:10、小屋に到着。
この時期はそんなに混んでいない
だろうと思いきや、小屋はすでに
かなり混み合っていて、通路に
あたらない部分をやっと確保できた。
水を汲みに行ったとき、湿った木道に
足をとられ、滑って宙を舞い、肩と
頭から水たまりに落ちた。どうやら
大きなけがはないようだけれど、
小屋に着いて着替えたばかりの登山
パンツとシャツがびしょぬれになって
しまった。
近くにいたオヤジが「木の上なんて
歩いているからだよ」と周りの人に
したり顔で言っているのが腹が立つ。
自分の責任でしかないが、けがが
ないか気遣うことなどなく、こちらを
小ばかにしているのが腹立たしかった。
食事をしているうちに、パーティーが
次々到着し、通路まで寝袋で埋まった。
17:00には暗くなり、多くの人が寝に
入る中、東北なまりのおばはんどもが
声高にべちゃくちゃしゃべり出した。
日が沈んだら寝るのが山のルールだ。
周りの人が何度か注意しても、少しの
間ひそひそとなるだけで、夜通し
「眠れないわねえ」としゃべっていた。
寝なくていいからだまってろ、どあほ。
だからツアー登山客は嫌いなんだ。
気分悪いままを夜を過ごし、旅行記は
続きます。
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