ツール・ド・エウロパ　2011　イングランド編 5 (ダービーシャー・チェスターフィールド〜ピークディストリクト

2011/05/01 - 2011/05/04

　ようやく5月、寒さもようやく和らいで、快適、おまけに毎日晴天続き、考えてみれば、イギリスへ着いて以来、約2週間、いまだ一度も、雨が降っていない、晴れ男の面目躍如というところです。

　写真は、Derbyshire(ダービー州)、ヨールグレイプ Youlgreaveの村です。
　マンチェスターManchesterの南東にひろがる Peak Districtという美しい国立公園の中にあります。

エリア その他の観光地(イギリス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 100万円以上
• 交通手段: 自転車
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

　5月1日　A 60号線　マンスフィールド　MansField

　聞いたこともない名前の町ですけれど、これもまたイングランドらしい、美しい街です、町の入り口に広い公園があります。

　マンスフィールド

　町の広場(Market Place)です。
　広くて美しい広場なのですけれど、テントが邪魔、観光地じゃないし、仕方ないけど・・・。

　マンスフィールド

　町はずれの移動遊園地です。

　町の評価　★★★　

　A 635号線　ダービー州　Derbyshire

　ずーっと花畑。
　何処にでもある菜の花畑ですけれど、ついつい撮ってしまいます。

　A 632号線　ダービーシャー

　ダービーシャーは、ジェーン・オースチンの小説「Pride&Prejudice」(高慢と偏見)の舞台として有名なところ、美しい自然と、古い貴族のマナーハウスが見たいと思ってやってきました。

　A 632号線　チェスターフィールド　ChesterField

　町の入り口の看板です。
　何故か、教会らしき建物の屋根が曲がってます。

　チェスターフィールド　町の風景

　うーん、確かに曲がってます。
　教会は、この地区のパリッシュチャーチ。

　チェスターフィールド　町の風景

　今日は日曜日なので、人通りもチラホラだけれど、かえって街並みは、良く解ります。

　チェスターフィールド　町の風景

　町の入り口の看板に、Historic Market Town とあったけれど、なるほどと思わせる建物です。
　イングランドの北部に、チェスターというティンバーハウス(木組みの家)のたくさんある有名な町があるけれど、こちらのチェスターも、なかなか。

　チェスターフィールド　町の風景

　パリッシュチャーチが見えます。
　なんでも、隣の村の加治屋さんで靴を作っていた悪魔が、靴の釘を、足の甲に打ち付けられて、その痛みに耐えきれず飛び上がり、この町まで飛んできて教会の屋根につかまって、身もだえしたはずみで曲がってしまったのだとか。

　チェスターフィールド

　なかなか立派な、ツーリスト・インフォメーションです。
　日本では、ほとんど誰も知らない街ですけれど、こちらでは有名なのかも？

　チェスターフィールド

　町のパブです

　町の評価は　★★★★　意外とよい街。
　本日の走行距離 (43km)

　チェスターフィールド　Chesterfield Hotel

　今宵の宿です。　ｼﾝｸﾞﾙﾙｰﾑ £29(B.F.ｺﾝﾁﾈﾝﾀﾙ付・ｲﾝｸﾞﾘｯｼｭは£4.92)

　建物も立派だし、まあ無理だろうとは思ったけれど、「一番安い部屋はいくら？」と、念の為に聞いてみた、当たってみるものです、しかもバス付、建物は少し古いけれど、それもよし。
　あまりに安いので、夕食はホテルのレストランで頂きました。

　評価　★★★★★ (最高) 何かの間違いでなければ良いけれど。
　　　　　　　　　　　　　　ロンドンのユースより安い。

　５月２日　A 619号線　Derbyshire

　今日は、Peak Districht National Parkへ向かいます。

　A 619号線　交通事故

　鳩ですね、どんくさいやつです。

　イングランドでよく見た鳥の交通事故は、雉が多いです、実際、道を走っていても、良く見かけますけれど、原形を保っているのが、なかなか少ない。
　他にはカラス、時々カモメ、名前の知らない綺麗な鳥も時々。

　B 6012号線　チャッツワース　Chatsworth

　そろそろ、ピーク・ディストリクト(Peak District National Park)に入ったはずです。
　風景が美しくて、目が覚めます。

　B 6012号線　ピークメディストリクト

　橋のある風景です、チャッツワース・ハウスというマナーハウスへ向かっていたはずが、何故か、道を間違えて、通り過ぎてしまったらしい、仕方がないので、次のハッドン・ホールというのを目指します。
　帰ってから、そのチャッツワースの豪華さを写真で見て、ちょっと残念。

　A 6号線　ハッドン・ホール　Haddon Holl

　マナー・ハウスというのですけれど、どう見てもお城ですね。
　建物も、想像していたよりも、かなり古い。
　どうやら数あるイングランドのマナーハウスの中でも一番古い建物らしい、ジョン王(13世紀初頭)の時代の壁などが残っています。

　ハッドンホール

　ハウスの裏側です、古めかしさが素晴らしい。

　入場料　£9.50

　ハッドン・ホール

　ハウスの内庭です。

　ハッドン・ホール

　ハウスの内庭から見下ろした、ハウスの外庭の風景です。
　まるで、箱庭のように美しい。
　天気も良い。

　ハッドン・ホール　バンケットホール Banqueting Hall

　宴会場・集会場・ダンス会場などに利用される部屋です。

　このマナーハウスは、いろいろのドラマのロケに使用されたということです。
　代表的なところでは、BBC制作の「ジェーン・エア」、キーラ・ナイトレィ主演の「プライドと偏見」等々、両方のドラマとも見たことがあるけれど、何処がどう使われていたかは、見直してみないことには解りません、けれど、なかなか感慨深い。
　ただ「プライドと偏見」については、こちらよりも、チャッツワース・ハウスの方が、お金持ちの貴族ダーシー卿の屋敷として有名ではあるようです。

　因みに、ジェーン・オースチンの小説の映画化としては「いつか晴れた日に」(原題「分別と多感」)というのが、一番良い出来だと思いますけどね。

　ハッドン・ホール　Dining room

　この部屋なんか、いかにも映画で使われそうな感じです。
　「ジェーン・エア」なんかの、暗ーいお話にはぴったり。

　ハッドン・ホール

　玄関前にある、トピアリーの庭園です。

　ハッドン・ホール

　館の外の庭の風景です。

　評価　★★★★　ハウスの写真が自由に撮れるのが、とてもGood！

　ピーク・ディストリクト　Peak District 　ダービーシャー

　田舎道の風景です。

　ピーク・ディストリクト　

　羊の親子です。

　ピークメディストリクト

　谷間を流れる小川の風景です、まあ、日本でも、田舎へゆけば、ありそうな風景で、特に、イングランドでなければという風景でもないけれど、天気が良いので、つい撮ってみたくなります。

　ピーク・ディストリクト

　木漏れ日の中を快調に走ります。

　ピーク・ディストリクト　ヨールグレイブ Youlgreave

　村の風景です、自然も美しいけれど、人の住む村もなかなか。

　ヨールグレイブ

　村人でしょうか、クリケットですね。
　それにしても、ユニフォームもお揃いで、とても、ド田舎とは思えない。
　スポーツも文化とすれば、イギリス人の文化程度が解ります。

　ヨールグレイブ　村の風景

　村自体は、あっという間に通り過ぎてしまうほどの小さな村です。

　でも、ユースホステルがあるのです。

　ヨールグレイブ

　ヨールグレイブの村の下。谷間を流れる小川の風景です。

　ヨールグレイブ

　谷間の崖、崖の上に村があります。

　ヨールグレイブ

　谷間の風景です。

　ヨールグレイブ

　小川沿いのフットパス footpath。
　どこまで歩けるのかな？

　ヨールグレイブ

　谷間に降りる細道です。

　ヨールグレイブ

　猫です、まあ、世界中どこにでもおりますけれど。
　猫好きなもので・・・
　田舎の猫は、のんびりしていて、逃げません、しばし遊んでくれました。

　ヨールグレイブ

　小さな村でも教会は立派。
　まあ、ヨーロッパは何処でもそうですが・・・

　村の評価は　★★★★　良いスーパー(店)の無いのが難です。
　　　　　　　　　　　　パブかホテルかで食べるしか無いのが問題。

　ヨールグレイブ　ユース・ホステル

　外観は、少し古めかしいけれど、中は清潔。

　小さな村なので、スーパー等は無いけれど、近くには、小さなストアとパブあり、頼めばユースでもピザくらいなら作ってくれるし、ビールもあります。

　シーズンオフで、客も少なく、初日は広いドミトリーを一人で占領、二日目は二人。
　評価は　★★★★　素泊り(初日) £25.35 (二日目) £23.35　朝食 £4.92
　　　　　　　　　　正直、ユースといえども安くはないけれど・・・

　本日の走行距離 (32km) 少し横着しました。
　

　５月３日　ピーク・ディストリクト

　本日は、ヨールグレイブを起点にして、ピーク・ディストリクトの南側を回ります、

　ピーク・ディストリクト　ハーティントン Hartington
　B 5054号線

　僕の泊まったヨールグレイブの村よりは、ずっと観光地化している村です。
　ショップもホテルも、パブ&レストランも多い。

　ハーティントン　ユース・ホステル

　この村にもユースがあります。
　僕の泊まったヨールグレイブのユースより、建物自体は、なかなか立派。

　ピーク・ディストリクト　スタッフォード州　Staffordshire

　ダービーシャーから、隣のスタッフォードシャーに入ります、一応同じ、ピーク・ディストリクトではあるようです。

　ピーク・ディストリクト

　ピークといっても、特に高い山があるわけではないので、自転車でも、それほど大変ではありません、健康のためには、適度な負荷、しかも、風景が美しいので、疲れなど忘れてしまいます。

　ピーク・ディストリクト

　牛のいる風景です。

　向こうの丘が、このあたりのピーク。

　ピーク・ディストリクト　アルストンフィールド　Alstonefield

　小さな村の交差点です。

　アルストンフィールド

　村の民家です、なかなか素敵なハウス！　あまり大きな家よりは、これくらいが僕好み。

　ハーティントの村も、この村も、採点は無し、通り過ぎた程度なので、でも両方とも、石造りの小さな家の多い、可愛い村です。

　ピーク・ディストリクト　スタッフォード州　Stadfordshire

　アルストンフィールドからアイラム Ilamへ、田舎道を走ります、ミシュランの道路地図に印をつけているので、走ったルートは解るのですけれど、道の番号の書いていないところもあって、この道も何号線だかは、不明です。

　ピーク・ディストリクト

　同じくアイラムへ向かう田舎道の風景。

　ピーク・ディストリクト　アイラム・ホール　Ilam Hall

　アイラムの村の近くにある、これもマナー・ハウスです。

　これもやはり、どう見ても城ですけれどね。

　アイラム・ホール

　お城の庭です、上下二段の造りになっています。
　ハッドンホールも、内庭は、二段の造りだったと記憶しています、たぶん、こういうのは一つのスタイルなのだと思います。

　アイラム・ホール

　ホールの前のパークです、教会は多分、この屋敷の家人のチャペル。

　ピーク・ディストリクト　ドーヴディル　Dovedale

　River Dove の川沿いの、渓谷のフットパスです、このあたり一番の景勝地でもあり、人気の観光スポットです。

　ドーヴディル

　途中までは、自転車でも行けますけれど、基本的にはフットパスです、無理なところは、仕方がないので、自転車を担いで歩きます、同じ道を引き返すのも、つまらないので、行き交う人々に、笑われながらも、頑張って、何とか踏破。

　風景は良いのですけれど、基本的には、渓谷、イギリス人には新鮮でも、山国の日本人としては、特別でも・・・？　谷間の風景より、田園地帯の方が、イギリスらしくて、僕には新鮮な気もします。

　ピークディストリクト(南部)　★★★★
　ドーヴディル　　　　　　　　　★★★

　A 515号線　ピーク・ディストリクト

　ヨールグレイプに帰ります。
　原っぱの真ん中に、何やら、スタンディングストーン。

　本日の走行距離 (54km)

この旅行記へのコメント （1）

• 迷子さん 2012/01/28 17:47:17

  う〜ん、ピーク地方も素敵♪っすね！

  寒いんで？こちらに遊びに来ちゃいますたぁ。
  同じ○○ディストリクトでも
  湖水に比べて圧倒的に（日本では）
  知名度の低いピーク地方っすが、景色も◎だし
  有名なお屋敷や庭園も洞窟もあるしで
  晩春〜初夏にかけては緑も眩しく、魅力一杯の地域っすね！
  
  迷子は・・・・
  密かにこの辺に遠征することがあれば
  ヨーグレイヴの村辺りを拠点にと考えてたんで
  とっても参考になりますたm(__)m。
  見てると行きたくなるけど・・・・・・
  もうスコットランド往復の航空券手配しちゃったし
  我慢、我慢であります。