2011/11/18 - 2011/11/27
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あんずの姉さん
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本日はレンヌから同じくブルターニュのヴァンヌへ移動デス。
名残おしいお宿から駅に向かいます。
この日から移動はほぼ鉄道♪
電車は好きデス♪ TGV楽しみ~~~☆
朝、ヴァンヌに行ってから何するの?
とお宿のお兄さんに聞かれたので、「カルナックへ行くつもり」とお答えすると・・・。
それをお兄さんが親父様へフランス語で、すると親父様「あそこは日曜日は混むから絶対明日にしなさい」と。
数々の助言を頂き、本日はカルナックは止めてカンペールへ行くことに。
本日、日曜日デス。
もちろん、お店開いてませんでしょうねぇ~。
教会とかもミサとかやってるだろうから・・・中見れるかなぁ~・・・。
さて、どうなるでしょうか・・・。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝、駅に向かう途中で昨夜夕食を頂いたレストランを発見。
お値段の割には美味しかったデスよ☆
一人2000円弱でハーフコースが頂けます。 -
レンヌの駅デス。
日曜日の朝なので人もまばら。 -
このTGVに乗ります☆
初TGV楽しみ〜〜〜♪ -
ちゃらっちゃっ ちゃっちゃ ちゃ〜らら♪ らら〜〜〜♪
世界の車窓から♪
本日はフランスTGVにてレンヌからヴァンヌまでをおおくりいたします♪
アホなワタクシ共は自らナレーションして鉄分を味わいます(笑) -
レンヌからヴァンヌ、近いです。
あっつー間に到着デス。 -
ヴァンヌでの滞在先は
ホテル Manche-Ocean デス。
前日までのB&Bがプチ贅沢宿だったのでヴァンヌでは節約宿。
お値段通りですが・・・何せ前日までが良すぎたおかげでものすごく気分が落ち込みます(涙) -
この宿もシャワーのみ・・・。
お風呂好きな相棒は落ち込み度倍増(汗)
じ〜っとスーツケースの中のバブを見つめ「これの出番って来るのかなぁ」とぼやいております。 -
お部屋自体もせまい・・・。
スーツケースは何とか2個同時に開けられるも、足の踏み場もなくなります。
でも、ベッドはセパ☆
ダブルベッドは好きでないワタクシ達はこの一点のみをありがたがることにいたしました。
このホテル、古くて狭いけどフロントのおねいさんは親切だし駅から歴史地区へ行く間にあるのでなかなか便利ではありました(笑) -
荷物を置いて国鉄ヴァンヌ駅へ取って返します。
その間の道々、相棒へこれから行くカンペールについてお話いたしました。
ほぼ、個人旅行の多いワタクシ共の旅。
旅の行程、宿の手配と並んでワタクシのお務めはその地の情報(主に歴史的背景)に関するレクチャーでございます。
要するに、相棒に向かってウンチクを垂れるのでございます。
やっぱりただ漫然と見て回るだけよりは楽しかろうといつも事前にお勉強をしてから旅に出ます☆
即席ガイドさんデスね(汗) -
さて、電車に乗って(こんな短距離でもTGVだった(汗))カンペールに到着デス。
このカンペールという街には伝説に基づくお話があります。
大昔、この近辺の海に「イス」という街がありました。
このイスにはアーエスという王女様がいて彼女のお母様は妖精でした。
なのでアーエス王女はキリスト教に順じず異教(この場合古代ケルトの神)を信じ、日々淫蕩を繰り返して暮らしていた為、悪魔に魅入られて呪われてしまいます。
そのアーエス王女は恋人(実は悪魔)にそそのかされて大事な海から街を隔てている水門の黄金の鍵を彼に渡してしまうのです。
恋人はそれを使い水門を次々に開けてしまいます。
街は海に呑みこまれ、呪われた王女も街とともに海底に沈みます。
今でもこの「イス」の街は海の下にあって王女アーエスもこの海底の「イス」で妖精(もしくは人魚)として生きている。
というお話。日本でもこのお話を元にゲーム「イース」がつくられました。
不可思議なのがこの物語の最後に「パリ」が水面に沈む時往時の都「イス」が再び地上に返り咲くというもの。
これは「イス(Is,Ys)」に匹敵する「パリ(Par Is)」というブルトン語の意味からきているよう・・・。
意訳すると「キリスト教国(今のフランス)が衰退する時にケルト国(今のブルターニュ地方)が再び興る」ってなことなんだろうか・・・。
とっても意味深長だ。
さて、このカンペールはその「イス」の王様グラドロン王(実在の人物とされている)が沈んでしまった「イス」の代わりにつくった街、という事デス。 -
カンペールで有名なのは焼き物。
駅にもこのカンペール焼のタイルで作られた壁画がありました☆
皆さん民族衣装を着てとっても華やかで楽しそう♪
この絵にもこめられたもの・・・実はとても深いものがあります。
今回の旅、ブルターニュ地方にはこのケルトとキリスト教国との確執(領土争い)が常にちらほらいたします。
15世紀の終わりにフランスに併合されたブルターニュ公国。
最後のケルト国。
カンペールはその果ての地ブルターニュでも最果ての地。
まさにフェニステール県の中心地デス。 -
駅を出ると何だかぱっとしない感じ・・・。
-
普通の田舎街デス。
-
が、オデ川を望む辺りまで来ると途端に印象が変わります☆
川に架かる橋はキレイに花で飾られて、街自体も優美な雰囲気に。 -
シアターも小さめだけど立派なものがちゃんとあります☆
-
オデ川にそってガーデンが続きます。
その中にはこんな不思議な色をしたバナナの木も・・・。
バナナって一年草なんですよね。
まずこれが草ってことにビックリなんですケド(汗) -
市街地に向かってゆっくり歩きます。
お天気はいいしポカポカ陽気だし、最高デス☆ -
サン・コランタン大聖堂が見えてまいりました☆
この聖コランタンは例のアーエス王女のお父様グラドロン王に招かれてこの地の大司教に収まったそうデス。
聖コランタンはアイルランドの人デス。
これもまたケルトつながりデスね。 -
各橋が見事に飾られてます。
これまた垂れ下がり型の菊☆ -
サン・コランタン大聖堂。
はたして中に入れるでしょうか(汗) -
地方都市のカンペール。
大聖堂は街の規模から考えるととても大きく壮大デス。 -
大聖堂の隣にある県立ブルターニュ博物館。
ここには民族衣装やケルトに関する展示がされています。
とっても気になっていた博物館・・・地球の○○方には日曜午後は無料って書いてあったのに・・・・開いてなかった(涙)
うそつき〜〜〜〜(涙) -
仕方なしにその先の中庭を見ることに・・・。
格子は開いてないけど覗き見る所存(汗) -
博物館らしい展示もありました。
昔の十字架デスかね〜。 -
格子の先にはお隣の大聖堂の内陣あたりが見えます。
-
結局、博物館も大聖堂も中には入れず・・・。
仕方ない、日曜日で冬季だから・・・ね(涙) -
有名なカンペール焼のお店も閉まってます。
はい、もちろん、日曜日デスから(涙) -
家の壁面に置かれている 聖アンヌ像。
聖アンヌが少女の聖母マリアを抱えています。
聖アンヌとは聖母マリアのお母様だとブルターニュでは信じられています。
これも、またケルトの大地母神アンヌ(アンナ)がキリスト教化したもの。
それを聖母マリアのお母様にしてしまう事で融合されたという歴史的背景があります。
なのでブルターニュ独特の信仰デス。 -
サン・コランタン大聖堂の正面デス。
すんばらしいゴシック建造物。
ああ、中が見たかったよ〜(涙) -
気を取り直して歴史的建造物群を見学しに行きます。
木組みと漆喰で出来た旧市街地の建物達。
マジ中世に迷いこんだようデス。
人があまりいないから余計にそんな雰囲気に・・・。 -
マカロン屋さんも本日は閉店。
お店の壁に民族衣装をまとった女性の像があります。 -
おとぎの国☆
ワタクシにとっては浦安辺りにある某ネズミ王国よりも断然おとぎの国☆
たとえお店はしまっていても街は閑散としていてもイイのデス! -
ここの三階以上は不思議な作りデス。
石材がタイルのように外壁に貼り付けられております。
おもしろ〜い☆
この写真は相棒のリクエストで撮りました☆ -
石畳の街をてくてく、てくてく♪
-
ウィンドーショッピング☆
各ウィンドーともクリスマスちっくな飾り付けでかわいい中、ここのお人形たち表情怖っ。
子供のみエスキモーな所もなんで〜?! -
石畳もちゃんと設計して作られてるなぁ〜、と。
中央部分が盛り上がり気味で排水溝に向かって水がちゃんと行くようになってるんデスね。
古代ローマのアッピア街道とかもこういう作りになってたそうデス。
人の営みは変わらないんだなぁ。 -
小さな街なのですぐに外れになってしまいました。
ここのちょこっと広場からまた旧市街へ折り返します。 -
小さな川にも鉄の橋がかかっていて、お花の飾りが付いてます☆
-
この丘を上ってみることに・・・。
-
振り返るとイイ感じでした。
何やら小塔が付いた建物も・・・この辺りが昔の市の境なのだったのか?
見張りの人とかがいたのかなぁ〜。 -
丘を登り、小さな路地に入るとアンティークの文字が!
もちろんお店はしまってます。
でも「ステキ〜〜〜」を連呼して写真を撮っていたら・・・。 -
中から老婦人が出てきて招き入れてくれました☆
最初ワタクシ共が招かれているのが分からなくてボヤっとしていたら、通りがかりの家族がわざわざ英語で「入っていいって言ってるよ」と教えてくださいました。
みんな親切だ(しみじみ)
田舎万歳☆
ここでブルーカンペールのアンティーク皿を一枚ご購入♪
通じないフランス語と英語での会話でしたが、何となく通じるものがあったのでしょうか・・・。
老婦人が飴くれたり、お値段も負けてくれたり・・・。
やっぱり田舎万歳☆
楽しい時間をありがとうございました☆☆☆ -
アンティーク店を出て再びぶらぶら歩きデス。
丘の上からの眺めデス。 -
丘の上の横道をてくてくしていくと何だか学校のような・・・教会のような建物に行きつきました。
-
付属の時計・・・止まってます。
-
△の部分に目を凝らすとイエズス会のシンボルが・・・。
ってことは教会施設なのか?!
やっぱりよくわかんない・・・。
地球の○○方・・・ほんの1〜2Pしかカンペールに割いてない為ホントに情報不足(涙)
無いよりはマシ程度。
それだけ日本人が来ない場所なんでしょうねぇ。
そう言えばモンサンミッシェルから先日本人見てないや・・・。 -
丘の上のビューポイントだと思われます。
サン・コランタン大聖堂の尖塔が見えます☆ -
相棒が見つけた不思議扉。
相棒「エコールは学校で・・・ギャルソン?・・ってことはギャルソン養成学校?!」
だそうデス(汗)
正体は謎のまま(笑) -
抜けるような青空に向かって伸びる柊の木☆
ホーリーツリー☆
聖なる木☆
これもキリスト教に取り入れられたゲルマンの風習のひとつ☆
今回はケルトでなくてゲルマンでしけどね(笑) -
この薔薇は相棒のリクエスト♪
ワタクシにしては上手く撮れたかと・・・相棒も満足そうでやんした(笑)
ついでに薔薇はキリスト教では聖母マリアの象徴の一つ。
茨の冠で傷ついたキリストを思っての悲しみの為だとか・・・。
マリア様っていうと白百合が有名だけどね・・・こっちは純潔の象徴だそうデス。 -
丘を下りきった所にあったちょこっと広場。
おお、クレープリエが開いてるじゃん♪「おやつ♪おやつ♪」とハイに。
ところがただいま閉店するところでした・・・。
ちぇ〜。
地元フランスの人たちが何やらツアーガイドを受けてました・・・。
フランス語は全く分からんので何を言ってるかは謎。
日曜日にもこういうウォーキングツアーってやってるのね〜。 -
段々と上に行くに従ってせり出してくる不思議構造。
これって税金対策なんですって。
路地に面した建坪によって税金が決められていたので一階は狭く小さくすると税金が安い、という事らしいデス。
こういう作りはイングランドにもあったよ☆
カンタベリーだったかしら・・・。多分・・・。 -
サン・コランタン大聖堂まで戻ってきました。
ここでもクリスマスのメリーゴーランドがあります☆ -
ホントに大きくて立派。
一枚の写真にはどうしても収まりきりませんでした(涙) -
市庁舎の玄関の上の旗たち☆
左端から、ブルターニュ旗、フランス国旗(トリコロール)、ユーロ旗、カンペール市旗。
カンペールの旗の羊が可愛い☆ -
とっても大きな柊の木。
大聖堂によりそうようにして立っていました。 -
オデ川ぞいをてくてく。
この先ず〜っと行くと海なんだろうなぁ〜。
ホントはラ岬へ行ってみたかった。
最果てを感じてみたかったなぁ〜。 -
だんだん疲れてきて休憩をとることに。
鉄の橋を渡って中央市場の方へ向かいます。 -
市場は案の定閉まっていましたが、近くにあったパン屋さんでお買いもの♪
クロックムッシューとエクレアをおやつに♪
川沿いにあるベンチで頂きます。
アツアツで美味しかったデス☆
エクレアはチョコだと思っていた(上にかかっているもの)がお砂糖でビックリ☆
カフェ味で美味しかったデス☆ -
相棒「もうそろそろ夕方だし帰ろうか・・・。」
ワタクシ「そうだね〜〜〜」
駅に向かって引き返します。 -
さようならカンペール。
フランス人さえも異郷を感じると言うフィニステール。
おとぎの国☆ -
帰りのTGVの中で・・・。
相棒「今晩はさぁ夕食どうするよ?」
ワタクシ「さっきおやつ食べちゃったし・・・あんまり食欲ないなぁ」
・・・という事で、駅の売店でサンドを買って、ホテルの部屋で食すことに。
朝食も然りデス。
我ら貧乏旅行者はメリハリをつけないと、なのデス(悲)
明日の夕食はちゃんとレストランでとることを誓い・・・。
本日はこれまでデス。
お休みなさ〜い☆ -
こちらはオマケ☆
お休みなのに入れてくれた老婦人のアンティーク店のカード。
ステキなセンスのカードでし☆ -
こちらもオマケ☆
ご購入のブルーカンペール☆
とってもお気に入り☆
日本で買うお値段の1/3なのも超お気に入り☆
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この旅行記へのコメント (2)
-
- yamada423さん 2012/11/26 20:56:16
- 懐かしのカンペール
- あんずの姉さん こんばんは
訪問ありがとうございました。
あんずの姉さんの旅行記にブルターニュ地方のカンペールを発見し懐かしく拝見しました。
私は2008年に一人旅で訪れましたが大聖堂でのコンサートでバッハのオラトリオを聴けたのが一番印象に残っています。下記に記載があります。
http://4travel.jp/traveler/810766/album/10493592/
ブルターニュの他の旅行記もゆっくり見させていただきます。
yamada423
- あんずの姉さん からの返信 2012/11/26 22:33:00
- RE: 懐かしのカンペール
- yamada423様
こんばんは。
こちらこそご訪問ありがとうございます。
私もyamada423様のカンペール旅行記を拝見して懐かしくなってしまいました。
ブルターニュ地方はとってもステキな街ばかりでしたがカンペールは中でも美しい街だったと記憶しております。
フランスは田舎がステキ過ぎてまた行きたくなります。
どうぞ、他のブルターニュ旅行記もお楽しみいただければ、と思います。
実は昨日、ベルギー・オランダから帰国しまして、私は時間の都合で行けなかったルクセンブルクの旅行記を拝見した次第です。
次回はブルゴーニュからルクセンブルク→ドイツって旅もいいかな〜、と思ってしまいました。
またお邪魔するかと思います。
どうぞよろしくお願いします。
あんずの姉
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