![蘇州4大名園かつ中国4大名園の1つで世界遺産にも指定されている拙政園を回ります。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/63/05/650x_10630571.jpg?updated_at=1324619658)
2011/12/09 - 2011/12/11
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mas98765さん
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蘇州4大名園かつ中国4大名園の1つで世界遺産にも指定されている拙政園を回ります。
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前の旅行記から続きます。
拙政園に着きました。拙政園は蘇州4大名園かつ中国4大名園の1つで、世界遺産にも指定されています。明の時代(16世紀初め)に官僚を追われた王献臣という人が寺を買い上げ、庭園に改造したものらしいです。名前の由来は「拙者之為政(愚か者が政治を行っている)」という文句なのだそうですが、この文句が使われた理由には2つの話があるようです。1つは「こんな見事な庭園は汚い金で造られたに違いない」という噂があったからという話、もう1つは王献臣が「今の政治家はダメだ」ということで名づけたという話です。わたしは旅行前に2週間くらいインターネットなどで調べただけなので、判断できません。早速、門をくぐります。
※周辺の地図はこちら
http://maps.google.co.jp/?ll=31.323855,120.629046&spn=0.005197,0.010568&t=m&z=17&vpsrc=6&brcurrent=3,0x0:0x0,1 -
中央に穴のたくさん開いた石が飾られています。たぶん、少し西の方で採れる太湖石です。上海も含め、こちらの方々はこのような石を庭園に飾る習慣があるようです。
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左手と
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右手に丸い穴が開いています。ここがきっと出入口です。でもその前に、この位置の更に右手にある
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こちらでチケットを買っておきます。50元でした(もっといい季節は70元らしいです)。
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これがチケットで
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裏面には簡単な地図があります。
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入ります。チケットをかざして2次元コードを読み取る方式だったと思います。
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入るとこのような建物があって、迂回して建物の向こう側に行きます。
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右の隅に案内図がありました。拙政園にはこのような案内板があちこちにあって、現在地を確認できます。
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案内図を参考にしながら回りの建物を見回してみると、
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今迂回してきた裏側の建物は蘭雪堂というようです。今の中国では簡体字が使われていますが、ブログ入力の都合上、繁体字または類似文字に直しています。もっとも、この庭園が造られたころはまだ簡体字などありませんでしたから、建物の中に書かれている名前はこちらの文字で書かれています。案内板では英語名ものっていますね。「The Cymbidium Goeingii Hall」というようです。「Cymbidium Goeringii」ならシンピジウムという欄の一種の学名ですが、スペルミスでしょうか。
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右手にはこのような建物が見えます。案内板によると、芙蓉榭(The Pavilion of Nelumbo Nucifera)のようです。「Nelumbo Nucifera」はハスの学名です。
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拙政園は西・中・東園に一応分かれていて、今いるところは東園の隅です。拙政園の一番の見所は中園らしいので、そちらの方向に歩いていきます。
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池に沿って歩き、
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そのまま道なりに歩いていくと、
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右手にこのような橋があります。この左手は
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このようになっていて、左手の入口を入ると中園の聴雨軒に行くのですが、ここに行くのは後にして、まずはまっすぐ、
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中園と東園の境のこの通路を歩いていきます。
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左手には装飾された窓があって、窓越しに向こうの風景が見えていて、
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やがて左手の視界が開けました。
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ここで観光客の方々が、記念撮影をされています。
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ここからの景色は綺麗です。個人的には、拙政園の写真を1枚だけ撮るならここだと思います。池の周りを一周してきてから最後にここで写真を撮ってしめたいとも考えていましたが、そそっかしいわたしは、回っているうちに肝心なここのことを忘れてそのまま帰ってしまうという可能性がありますので、最初にまず見ておくことにしました。池の正面に塔が見えます。
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これは園内に建っているものではなくて、先ほど前を歩いてきた北塔報恩寺の九重の塔(北寺塔)なのです。これは、他の人のところの景色を借りる「借景」の典型的な例です。
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このポイントの脇にある橋を渡ると、
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上の方に建物が見えます。綉綺亭という建物です(後で詳しく見ます)。右手には池が広がっていて、ここからスタートしてまっすぐ進んでもいいのですが、中園を中心に、出来るだけ一筆書きで建物をくまなく見て回りたいと考え、先ほど右手に特徴的な橋が見えていたところに戻ります。
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赤い丸印のあたりに戻りました。先ほど特徴的な橋の左手に見えていた入口を入ると、
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左手にこのような建物があります。
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中に入って見ると、
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こんな感じの綺麗な建物で「聴雨軒」という名前が掲げられています。案内図は簡体字で書かれていますが、実際の建物の名前はこんな風に、中国語を知らない日本人でも読みやすい字で書かれているんです。
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主な建物には、中国語と英語で説明があります。南唐の李中有という人が「秋の竹に雨が落ちるのを聞き、僧侶は将棋(のようなもの)を続ける」というような詩を作ったのにちなんでいるようです。英語では「The Listening to the Sound of Rain Pavilion」というんですね。
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中で左を向くとこんな感じで、
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右側はこんな感じです。
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天井部分はこんな感じです。
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振り返って、先ほどまっすぐ歩いた、東園と中園の境の壁を眺めます。こんな風に、飾りのある窓が並びます。窓ガラスはありません。
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聴雨軒のところにはちょっとした池があります。
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あらためて、入口を入ったところの光景です。右手に池があって、左手に聴雨軒があります。聴雨軒の前の通路を
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歩いていくと
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左手に建物があります。
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正面から少し下がってみるとこんな感じで、
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「嘉實亭」と書かれています。四角い空窓があってテレビ画面のようです。
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窓の下にはテーブルと椅子があります。
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この辺りの地面はこのようになっていて、
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西側(案内図の左側)には波打った壁があります。
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これは、嘉實亭の前あたりから北の方向を見たものです。案内図によると英語名は「The Loquat Pavilion」となっています。Loquatはビワのことです。左手に見えるのがそうでしょうか。
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正面に丸い穴があります。ここを通ってもいいですが、通らなくても右側から通り抜けられます。
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右手にはこのような建物があります。
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玲瓏館(The Hall of Elegance)という建物です。説明板によると、以前この建物の前に太湖石があって周囲の竹に囲まれて綺麗だったそうで、宋の詩人が、月が差し込んで綺麗だった様子を詩に詠んだことにちなんでいるようです。内部には「玉壺冰」と書かていて、これは静かで穏やかな様子を表すそうです。
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左手と
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右手の柱には何やらありがたそうな文字が書かれています。
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斜めから見るとこんな感じです。
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玲瓏館の先に見えるのは、先ほど向こう側からちょっと見た綉綺亭です。案内板の英語名は「The Paeonia Suffruticosa Pavilion」で、「Paeonia Suffruticosa」は牡丹の学名です。
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ここにもテレビ画面のような四角い空窓があります。
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少し離れて見るとこんな感じで、手前の上に建物の名前が書かれています。
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小高くなったところに立っていて、下りてから反対方向を向くと、
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このような建物があります。
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遠香堂(The Hall of Distant Fragrance)という建物です。案内板の説明によると、宋の詩人が「ハスの花の香りは遠くから漂ってくるほど清い」というような詩を詠んだことにちなんでいるようです。
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中を覗くと一面ガラス張りです。これは南側から覗いたところで、
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左手と
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右側はこんな感じです。向こう側には池が広がっていて、建物の中に居ながらにしてワイドビューを楽しめるようになっています。
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天井部分はこんな感じです。
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今度は池の側に回ってみます。
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右手に池があります。左手には、
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先ほどと反対側の遠香堂の入口があります。
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遠香堂の前からは池を見渡せます。左手はこんな感じです。向こうに見えているのは、荷風四面亭という建物です。後編で行きます。
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正面はこんな感じです。向こうに見えているのは、雲香云蔚亭という建物です。後編で行きます。
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右手はこんな感じです。写真右端の向こうに見えているのは、梧竹幽居という建物です。後編で行きます。その少し右あたりが、先ほど北寺塔の借景を眺めたところです。
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遠香堂の前をまっすぐ西方向(案内図の左方向)に歩いていくと、
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こんな建物があって、
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中を覗いてみると、
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中国人の団体さんがいて、中央の石をコンコン叩いたり触ったりしています。
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もう少し石がよく見える位置で見ると、こんな感じです。
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この建物は倚玉軒(The Bamboo Pavilion)といいます。
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この辺りから向かい側にこのような建物が見えます。香洲という建物です。後で行きます。
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左手に橋が見えます。
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これは小飛虹(The Small Flying Rainbow Bridge)といいます。
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この橋を渡って右に行くと先ほど見た香洲ですが、渡ったところの左手には
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このようなところがあって、
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得真亭(The True Nature Pavilion)といいます。
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やはりテレビ画面のようなものがありますが、これは空窓ではなく鏡なので、正面からだと自分の姿が写ってしまいます。
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香洲に進む前に、小飛虹を渡る前のところに戻って向かって左側(南)を向くと、南側に行く通路があって、突き当たりを右に曲がり、
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まっすぐ歩いていくと、
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左手に部屋が見えてきて、
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覗くとこんな感じです。名前が掲げられていて、小滄浪(The Small Canglang)といいます。説明板によると、滄浪とは川のことで「滄浪が綺麗なら纓(冠の後ろに垂らすリボン)を洗い、滄浪が汚ければ足を洗う」という孟子の言葉に由来するそうです。
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中央には小さめの石が飾られています。
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左手はこんな感じで
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右手はこんな感じです。
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小滄浪を出ます。
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向こう側に小飛虹が見えます。
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元に戻って、香洲(The Fragrant Isle)に行きます。
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池にせりだした部分があって、この左手に
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香洲の入口があります。
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中はこんな感じです。
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やはりテレビ画面のようなものがあって、鏡なので斜めから写真に撮っておきます。正面から見たとき、池や建物の風景が鏡に映りこみ、これも借景の技法だと案内板に書いてありました。下には、
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円テーブル(たぶん)があります。鏡の両側から後ろに行けるようになっていて、
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後ろ側はこんな感じです。2階に上る階段があります。船の2階デッキに上がる階段のようです。香洲は船に似せて造られています。後編で向こう側から眺めますが、船のような形に見えます。右側の通路から、
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窓越しに景色を眺めながら外にでます。
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香洲を振り向くとこんな感じです。案内図と比べると、右に見えるのは玉蘭堂のようですが、入口が分かりませんでした。
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前方を向くとこのようになっていて、左手に見える出入口を通ると西園に行きます。後編で向こう側に行ってみます。塀の向こう側の上に見えているのは宜両亭です。そちらには行かずに右手に曲がると
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このようになっていて、左手に丸い穴があります。
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こんな風になっていて、やはり西園に通じています。ここに書かれているように、別有洞天(The Moon Gate)という場所です。中園の池の西の端にある部分で、先ほど北寺塔の借景を見たとき、塔の下にこの部分が見えていました。
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ここから池の風景が眺められます。
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少し戻って、別有洞天の全体を眺めると、こんな感じです。後編では先ほどの出入口を通って西園の建物をちょっと見た後、北側の出入口から中園に戻り、池の北側の建物を順に見ていきます。
次の旅行記に続きます。なお、旅行記はこちらから検索できます。
http://mas98765.yokinihakarae.com/index.html
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