イーハトーブの旅★岩手・花巻志戸平温泉「游泉志だて」

2011/12/11 - 2011/12/12

一年の〆旅行はちょっと贅沢に「のんびり小町」で、やっぱり東北の温泉！というわけで、一度泊まってみたかった岩手・花巻の「游泉 志だて」。センスのよいお部屋、貸切状態の温泉、優雅にエステ、感動の食事・・・最高の締めくくりに大満足の旅となりました♪

エリア 花巻(岩手)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: タクシー 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: びゅうトラベルサービス

「のんびり小町」は贅沢なグリーン車だけど、これを普通指定車にすると往復4,000円も安くなる！知らなかった・・・というわけで憧れの「游泉 志だて」を目指し、びゅびゅっと初の「はやて」でいざ新花巻へ！！とりあえずは宮沢賢治記念館へ、そして近くにある「山猫軒」を発見！なんとにゃんこがお出迎え♪

「注文の多い料理店」より、ドキッとするようなコメントがところどころに飾られていてワクワクします♪このにゃんこの伝言板、欲しい！

これみよがしに飾りつけました！という感じではなく、どこまでもフツーの洋食屋的な雰囲気が妙に和むのです。まずはとりあえず、地ビールで乾杯〜♪遠野のＺＵＭＯＮＡ（ずもな）ビール、ビール好きの私たちも納得のうまさ！さすが、ホップで有名な遠野のビールですなぁ。あぁ幸せ・・・

地の食材・自慢料理がそろうメニューに散々迷った結果、未知の「ほろほろ鶏」にチャレンジしたわれら。これが、大正解！！しそチーズ巻きと、唐揚げの２種の揚げ物はどちらも柔らかくてとってもジューシー♪さらには玉ねぎとのマリネまで。何でもなさそうな食堂（失礼）がこんなに美味しいなんて、正直びっくり。

宮沢賢治記念館の周りには、小説の世界から飛び出してきたようなファンタジックなふくろうたちがたくさん隠れています、かわいい！若干吹雪いてて顔は凍りそうですが・・・晴れた日にお散歩したら気持ちいいでしょうね〜〜

新花巻のバスターミナルより専用バスで約３０分、いよいよ到着「游泉 志だて」！優雅な休日を、といった感じのカップルやご夫婦が数組一緒でした。ロビーでそれぞれにお茶とお菓子を頂きながらのチェックイン。部屋数も少ないので、移動中も人とかぶることがほとんどありませんでした。憧れの和洋室♪

上が居間、下が寝室というメゾネット・タイプになっています♪あら素敵〜〜！部屋の入り口が広くて入るのにまごまごしたりすることもなく、小さなバーカウンターみたいな飲み物を作る場所もあり、う〜〜ん、さすが。ゆかた２種類の他にパジャマがあり（これがポイント高い！）、湯上りソックスやラルフローレンの肌触りのよいブランケットまで常備。ＣＤプレイヤーからは「癒し」の中国風音楽がかすかに流れておりました・・・ため息。照明器具から天井の模様まで、隅々までセンスいいのよねぇ〜〜

そしてベランダからゆっくり山の景色を望めるデッキ♪まぁこの季節、外に出ることは滅多にないのですが（寒すぎる）・・・ただし雰囲気は抜群である。

広々、二人そろって使えそうな洗面所を抜けると洗い場があり、その奥には専用の露天風呂！これがまた源泉掛け流しというからありがたい。あぁ、申し訳ないほどにゆらゆらと流れる美しいお湯。普段は少々熱めですが、この季節にはちょうどよくなります。

館内の公共スペースも贅沢なつくり。ゆっくりと景色を眺めながら足湯につかることができます。館内ではその庭園・足湯の景色をのんびり眺めることができるスペースも。

浴場の隣には「湯上りスペース」が。いろんな飲み物を自由に頂けます。そしてこの優雅な椅子で、宮沢賢治の絵本など楽しむこともできるのです・・・われらはこの後、館内のエステにて約１時間半、どっぷりと揉み解して頂きました。。。うへへへ。

宿泊客自体が少ないから、大浴場でもあまり人と会うことがなくて何だか貸しきり状態・・・ラッキー♪さてさて、お待ちかねの夕食は個室で。食事どころの入り口はオープンキッチンになっていて、自信のほどが伺えます。まずはもちろん、乾杯！今年も一年、頑張ったし楽しかったね〜〜

何とも素朴な色でそろえたように見える盛り合わせですが、良く見るとあわびなんかも・・・ちょっとづつ良いものをいただく幸せ、あぁ歳を取るのも悪くないのぉ〜♪

すっぽんのスープですよぉ、何とも優しいお味です！！あぁ、温泉にエステ、とどめのすっぽんでどんだけキレイになれることか・・・

こ、こんなパフェみたいになって出てくる御造りは初めてでございます！しかしもっと驚いたのは、遠野で取れた生わさび。そのまま棒状のが出てきて、自分でおろしたてを頂けます。人生で初めて、「甘い」（最終的にはツンとくるけど）と感じた最高のわさび、驚きです！かじって食べる人もいるとか・・・納得。

昇天は「岩手牛」のステーキ。いつまでもアツアツでいただける、石の鉄板に乗って出されます。先のわさびで頂くのも最高。。。な、なんとこの肉はやわらかく、ジューシーで、肉の味がすごい・・・人生ナンバー・ワンのお肉を更新しました！！

今年もたくさん美味しいもの食べたよね・・・語りも止まらぬ楽しい食事♪〆にはメロンやマンゴーシャーベットが少しづつ。あぁ、至福。

チェックアウトが１１時ということもあり、今回はぐっすり寝させてもらいました・・・だってお布団があったかいのですもん。あぁ幸せ、こんなにゆっくりできるなんて！！！というわけで、朝食前にひと風呂。男女が入れ替わってるからまた違う露天に入ることができます♪しかも二人の貸切状態！

下には川が流れていて、何とも気持ちのよい景色！自然と温泉、王道ですなぁ。

露天には岩風呂とこの桶風呂２つが楽しめます。どちらのお湯もやわらかく、広々としていて、本当に気持ちよくゆっくりできます。

期待大の、朝ごはん！！歳を重ねるにつれ、朝が楽しみになってきたような。。。昨夜と同じ個室でゆったり頂けます。普通のご飯とお粥から選ぶことができるご飯は、それだけでもおいし〜〜〜♪豪華な夕食は「旬」にこだわって、各地から最高のものを揃えると品書きにありましたが、一転、朝食は地のものにこだわっているそうです。注目すべきは、クラシックを聞きながら熟成したという味噌で作った味噌汁！ありがたみが違います。あぁどれもこれも染み入るうまさ。

この宿のために地元の酪農家が作ってくれているというヨーグルト♪そして名物のブルーベリーソースが掛かっています。自然な甘みと酸味、最高に贅沢！このお皿が、さらに気分上がるよね〜〜〜素敵。

朝食の余韻に浸りつつ、展望ロビーで美味しい珈琲が頂ける素敵なサービス♪この珈琲がまた美味しい♪

思ったとおり、最高のホテルだった・・・ありがとう。

帰りの新幹線までは、花巻の街を散策してみよう！というわけで専用送迎バスで花巻駅まで送ってもらう。結構大きな駅。

しかし花巻はやはり東北だった。。。寒い！そして月曜の昼間、人っこ一人歩いてもいない。不安を抱きつつも、市役所前の鐘つき堂へ。もともとお城があった場所というのは、どの街も似ている。わが街・川越を思い出します。しかし！ここの市役所はすごかった。お手洗いを借りようと足を踏み入れたところ、受付の女性が満面の笑みで「どちらお探しですか？」と声を掛けてくださった。トイレを、と言うとわざわざこちらまで来て、大変親切に教えてくれた。役所のかがみだ、感動！！

街中にはところどころに宮沢賢治をアピールするものがさりげなくあって、楽しいのであります。これは・・・？

花巻駅へ戻る途中、宮沢賢治のご親族が経営されているという素敵な喫茶店「林風舎（りんぷうしゃ）」へ。ひときわ目立つ、素敵な外観！

１階には宮沢賢治にちなんだ雑貨やお土産の品々が、そして２階はなんともメルヘンチックな、絵本の中に迷い込んだような暖炉のある喫茶店！頂きましたイチゴのミルクティーもロールケーキも、とってもおいしくて大満足でありました。外で寒い木枯らしに吹かれてきた後に、ホッとする幸せ空間。

新花巻駅までは、「釜石線」で２駅電車に乗ることに！地元の列車にまた乗ることができる、嬉しい♪寒い駅には温かい待合室がある、とふくろうがお出迎え。

「銀河ドリームライン釜石線」という愛称を持つ、というこの路線。なんともかわいらしい２両編成の列車がやってきた・・・

なんと駅のホームには無形文化財の「鹿踊り（ししおどり）」様が！あぁ、ありがたやぁ〜〜

ホッとするなぁこの電車・・・花巻ともこれでサヨナラだね（寂）今年最後の旅を、やっぱり東北で〆ることができて幸せだったなぁ。。。

帰りは新花巻から新幹線「こだま」。駅のホームにも、こんなロマンチックな賢治の世界が・・・イーハトーブへの旅、とても癒されました。

今回のイチオシ！お土産は花巻市内の「まちなかビジターセンター」で多々ゲット。いきなり街中に現れる蔵の建物、これがビジターセンターです。花巻はもちろん、岩手各地の名産・名物が所狭しと並んでいました。優しいおばちゃんが親切に案内してくれました。ヒットだったのは、おせんべい状のかりんとう「よだかの星」、これはうまい！そして最高に愛らしい、このふくろうさんの焼き物です。どこだか忘れたけど。。。地元岩手の焼き物です。