ちょこっとドイツ＆オーストリアの旅　2011 （7）

2011/09/15 - 2011/09/24

***　７日目　***

ザンクト・ギルゲン → ザルツブルク


ザンクト・ギルゲン
ツヴェルファーホルン
ザンクト・ヴォルフガング
ホーエンザルツブルク城塞
ザンクト・ペーター教会

エリア ザンクト・ギルゲン(オーストリア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
• 航空会社: ANA オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

“ちょこっとドイツ＆オーストリアの旅　2011 (6)” のつづき


毎朝、暗いうちから起きて朝焼けの撮影をするためにスタンバイしていたのですが、
いつもどんよりした空か雨…５日ぶりに太陽を見ることができました！

オーナーさんの手作りジャムは５種類！
太陽の日差しがいっぱいの朝食ルームでおいしく朝食をいただきました。

ホテルには日本人女性のグループが宿泊していました。朝のご挨拶をするとそのお一人は
ガイドさんだと教えてくれました。今日はどこへ行くの？と聞かれて答えるとその場所へ
行くゴンドラの料金が半額になるクーポンをプレゼントしてくださいました。

ありがとうございますっ！

ガイドさんにいただいたクーポンのおかげで半額でゴンドラに乗車できました。

ゴンドラ乗り場に近づいて山を見上げると山頂から降りてきたゴンドラの１台が１回転
しちゃう勢いで振り子のようにグラングラン揺れていて目が釘付け（汗）
そのゴンドラに乗客は乗っていなかったけどなぜあんな動きをしたのか不思議です。

レトロなゴンドラは大人４人が乗ったら膝と肩がついちゃうくらい小さくてかわいい…
のですが異常な揺れっぷりを目前で見た直後に乗車したのでちょっと怖かった（笑）

足下にはちょっとだけ雪が残ってました。山頂の気温は９℃となっていましたが、日差し
が強く風もないので快適です。

山頂には十字架が見えます。
岩にはオーストリア国旗！かと思いきやこれはトレッキングコースの道標で白は雨、
赤は霧でも見やすいのだそうです。

だいぶ遠くなってしまいましたが、私たちの見たかった風景がここにもありました♪
標高1,522ｍのツヴェルファーホルンから見るアルプスの山並みです。オーストリア・
アルプス中央部と尾根の向こう側にはグロースグロックナーがあるホーエタウエルン・
アルプス。こんなに見えると思っていなかったので大感激です！

山頂なので360℃の大パノラマです。アルプスを背にすると正面にはザンクト・ギルゲン
とヴォルフガング・ゼー、さらにその奥にはモント・ゼーが見えています。

天気が良いってステキ～♪

まだエンツィアンの仲間が咲いていました。このお花は風が強い日や雨の日は花粉が
飛ばないよう花が開かないのだそうです。

ゴンドラの長さは約1,000ｍもあるそうです。

ヴォフルガング・ゼーは氷河が通ったあとのくぼみにできた長さ約10ｋｍ、幅約２ｋｍ
の湖なのだそうです。映画「サウンド・オブ・ミュージック」に登場するシャーフベルク
もよく見えています。

再びゴンドラに乗車してカウベルの音を聞きながらザンクト・ギルゲンへ下ります。

モーツァルト・プラッツにあるラートハウスとモーツァルト・ブルンネンです。バイオ
リンを弾く幼いモーツァルト像の足下にはかわいらしい小鳥の噴水♪

この建物、どうも見下ろされてる感が…顔に見えちゃうのは私だけかしら？

人口約3,700人ほどの小さな街には静かでゆったりした時間が流れています。

湖岸近くにあるモーツァルトハウスです。モーツァルトの母アンナ・マリアの生家で
姉のナンネルが結婚してから住んでいた家でもあるそうです。外壁には２人のレリー
フがありました。

グリュース・ゴット！

街にはあまり人がいなかったのに船着場に到着すると船を待つ人で大行列！
チケットを買ってザンクト・ヴォルフガングに向かいます。

湖の色がキレイ♪
出発を待つ間、風が冷たくて寒かったのですが出発するとなぜか風がなくなり優雅な
船旅を満喫です。

魚が泳いでいるのが見えました！

ザンクト・ギルゲンとザンクト・ヴォルフガング間の往復チケットです。

ザルツカンマーグートは2,000ｍ級の山々と76の湖が点在する美しい湖水地方です。

“Salzkammergut”とは「塩の御料地」という意味でその名のとおり、かつてはオース
トリア帝国の直轄地。ヨーロッパでは10世紀ころから人口が急増したため、食糧不足
の不安から長期保存のできる塩漬けされた肉や魚が大量に作られ、塩の需要が拡大し
たそうです。塩は「白い黄金」といわれ高値で取引され、岩塩が採掘されるこの地方
に莫大な富をもたらし、ハプスブルク家の御料地として帝国の財政を支えていたのだ
とか。

ザンクト・ヴォルフガングの街並みが見えてきました。

ザンクト・ヴォルフガングに上陸しました。

シャーフベルク鉄道の蒸気機関車です。山頂までの道は急勾配なのでアプト式という
歯車の車輪を二重にして走行しているそうです。

湖畔沿いにはお花がいっぱい咲いていました。

ザンクト・ヴォルフガング教区教会です。街の名の由来になったレーゲンスブルクの
司教で、のちに聖人となったザンクト・ヴォルフガングが建てた巡礼教会として知ら
れるこの教会はオーストリアの文化財のひとつなのだそうです。

場所によって湖水の色が全然違って見えます。

楽しい街歩き♪

“Hotel im Weissen Rossl”ベナツキーのオペレッタ「白馬亭にて」の舞台となった
ホテルです。

この木、ハート型に剪定されてる？

写真にはあまり人が写っていませんが、ザンクト・ヴォルフガングは、ザンクト・ギル
ゲンに比べると街の規模も大きいのでお店も多く、観光客も多いのでにぎやかです。

ザルツブルク名物のボスナを発見！

注文を受けてから作るので５分待ってねと言われ、作るのを見ながら待ちました。
鉄板でカリカリに焼いたパンと２本のソーセージにたっぷりのマスタードと玉ねぎの
みじん切りを投入、最後はカレー粉をたっぷりかけてました。できたてのアツアツで
すごーくおいしかった♪

再び船に乗ってザンクト・ギルゲンに戻ります。

こんなステキな場所に住めたらいいなぁ～♪

約40分の船旅をのんびりと楽しみました。

ザンクト・ギルゲンに到着しました。水槽には魚がいっぱい！

ホテルに戻り、預けておいた荷物を受け取ってバス停へ向かうと出発時間の数分前で
したが、すでにバスがターミナルに来ていました。ザルツブルクに向かいます！

途中のバス停から小学生の子供たち20人くらいと先生と思われる人たちが乗ってきて
騒ぐ…暴れる…私たちがスクールバスに乗せてもらっているような状況になりました。
あの元気、少しわけてほしいです（笑）

楽しみにしていたザルツブルクに到着！

駅から歩いて５分の場所にあるホテルに宿泊。「凹」のような形をしたお部屋は広々♪
リンゴとガス入りのミネラルウォーターが２本、コーヒーや紅茶も飲みきれないほど
置いてありました。

ホテルのロビーです。

ザルツブルク・カードを使ってバスに乗ろうとしたのですが、お天気も良いし旧市街
まで歩いてみることにしました。このザルツァッハ川を渡るといよいよ旧市街♪

“Salzach”とは「塩の川」という意味なのだそうです。19世紀まで周辺で採掘された
岩塩は大司教から特権を与えられた船乗りたちによってこの川を渡り、ヨーロッパ
各国へと出荷されていたのだとか。

ザルツブルクの旧市街にもかわいい看板がいっぱい！
こちらは“ZARA”の看板です。

レジテンツ・プラッツにやってきました。遊園地みたいなアトラクションや屋台がいっ
ぱいで地元の人？や観光客がわんさか。あまりのにぎやかさだったので歴史的な建物を
目にして感動しつつもあたふた…

ザルツブルク・カードを使って1892年に開通したケーブルカーに乗り、ホーエンザルツ
ブルク城塞へ向かいます。
正装して乗車を待つ人たちがいました。城塞にあるレストランでディナーかしら♪

下から見ても大きかったのですが近くで見るとますます大きい！中央ヨーロッパ最大の
城塞といわれているそうです。階段を上がって城塞内に入ります。

旧市街を一望です。1996年、旧市街を中心とする歴史的建造物が「ザルツブルク市街の
歴史地区」としてにユネスコの世界遺産に登録されています。

大砲がありました。大司教ゲープハルトが1077年に築いたこの要塞は増改築を繰り返し
現在の姿になったのは17世紀ころのことなのだそうです。

城塞の内部は撮影禁止でしたが、1501年製のマヨルカ焼のストーブや1502年製の機械
オルガンなどが展示されていました。

太陽の光がここだけ差し込んでいてなんだか不思議！

城塞は15世紀まで大司教の住居として使用されていたそうです。その後は巨大な牢獄と
しても使用され、17世紀以降の宗教戦争では地下牢がいっぱいになってしまったとか。

外敵に占領されたことがまったくなく、中世ヨーロッパのものとしては完璧に保存され
た貴重な建物なのだそうです。

わ～い♪♪♪ほのかに夕焼けに染まるアルプスの山並みを見ることができました。

建物の一部がどうやら傾いていて平衡感覚がおかしくなり、見学途中でちょっと具合が…
でもこの風景を見て元気になりました！

映画「サウンド・オブ・ミュージック」で、ナチスに追われたトラップ一家が隠れた
墓地として登場するメンヒスベルクの麓にあるザンクト・ペーター教会です。696年
に建設された修道院の跡地に12世紀なかば、ロマネスク様式でこの教会が建てられた
そうです。

モーツァルトの姉ナンネルのお墓、メンヒスベルクの岩壁をくり抜いて作られた初期
キリスト教徒のカタコンベもあります。

ドーム・プラッツから見るフランツィスカーナー教会です。1223年に建設されたあと
何回か改築され、ゴシック様式とロマネスク様式を併せ持つ珍しい構造になっている
のだとか。

この日の夕食はカフェへ！夕食よりスイーツがお目当てでこのお店に入りました。

オーストリアに本社のあるレッド・ブル。どのレストランにも必ずあります。

ウィンナーシュニッツェルにたっぷりのクランベリー・ソースとピラフ…クランベリー・
ソースにピラフ。

魚のフィレとたっぷりのパプリカにピラフ。

ザルツブルグの名物スイーツ、ザルツブルガーノッケル！

“Salzburger Nockerl”とは「ザルツブルクの山」という意味でアルプスの山に見立てた
スフレはモーツァルトも大好物だったそうです。ホイップした卵に小麦粉を加えて焼い
たフワフワの生地がとてもキメ細やかで中にはラズベリー・ソースがたっぷり入ってい
ます。見た目はすごく大きいのですが２人でペロリと完食…

このお店でもユリウス・マインルのコーヒーが登場♪

夜景がとってもキレイだったので写真を撮ろうとしたのですが、三脚を忘れて上手に撮る
ことができず、ボケボケの写真になりました…


“ちょこっとドイツ＆オーストリアの旅　2011 (8)” につづく
http://4travel.jp/travelogue/10629738