2010/12/24 - 2011/01/08
32位(同エリア50件中)
ちゃおさん
こうした橋が架かっているということは、川の近くにかなりの人が住んでいて、行き来していることを意味する。土手が高く、ボートの上から陸上が見えないが、時々見える水汲みポンプのモーター音、川魚の養殖用のネット、作業している人々。そうした情景を見ていると、この川はずっと上流まで、人の生活の場があるに違いない。
そこへ大量の水鳥が群れをなして川を横切って行く。それは自然の渡り鳥などではなく、人が水鳥と一緒に川を泳いで、どこかへ誘導している。飼い鳥だ。アヒルかも知れないし、もっと別の水鳥かも知れない。人は丁度牧羊犬がヒツジを誘導するように、泳ぎながら鳥を集め、一つの方向に追い立てている。ベトナムでしか見られないような珍しい光景だった。
水と暮す人々。養殖は小規模ながら河岸のあちこちに小さな囲い網が見え、小さな小舟も見える。それとこんな大量の水鳥。原初的な大規模養育だ。収益を何人の村人と分かち合うのだろう。原始共同体。こんな長閑なところが40年前、あんなむごたらしい戦場だったとは到底想像も出来ない平和な光景だった。ゆっくり時間を掛け、メコンを遡り、中洲の島で歌を聞き、支流に入って川沿いの村落を見る。チャム族のお土産も買った。1泊の船旅は正解だった。
- 旅行の満足度
- 4.0
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