2011/11/11 - 2011/11/11
445位(同エリア2856件中)
coroさん
東京に続き、秋の京都を感動の渦に巻き込むビッグイベントがやって来ました。
この「顔」、初来日。
街のあちこちでポスターが呼びかけてきます。
この誘い文句には弱いのです(笑)
ゴッホやマネ、モネ、ルノアールに会いに行ってきました。
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最寄駅は市営地下鉄の東西線・東山駅です。
嵯峨野に住んでる私にとっては、地下鉄東西線は案外便利な交通手段になります。 -
駅を出て三条通りを東(左手)に向かいます。
すぐ近くにあったローソン。何やらお店のスタッフが忙しそうに振舞っています。お店の前にはテラス風のスペースがあり、白塗りのテーブルがセットされています。
「街カフェ」だそうです。コンビニ生き残りの策でしょうか。 -
まっすぐ進むと蹴上方面に行きます。
美術館は神宮道を左に曲がると -
朱塗りの鳥居が目印です。
鳥居の右側に「京都市美術館」はあります。 -
疎水の桜並木も、秋の色に変化して、趣の違う顔を見せてくれています。
遠くに見える東山山麓が朝もやに包まれ、幻想的です。 -
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展
残り2週間です。昨年の「カポディモンテ美術館展」は確か最終日だったと記憶しています。
計画性のない人生に我ながら閉口します(笑) -
歴史の重みを感じるモノを見ると、気が引き締まる思いです。
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さあ、芸術の秋を味わいに参りましょう。入場料1500円を払って。
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「印象派、ポスト印象派 奇跡のコレクション」
ワシントン・ギャラリーの開館70年を機に、大規模な改修が行われることで、印象派とポスト印象派の名作が80点以上も日本に上陸、モネ、マネ、ドガ、シャガール、セザンヌ、ゴッホとオールスター夢の共演が実現できたわけです。
音声ガイド(500円)に従って、ゆっくりゆっくり鑑賞します。
尚、各作品等の写真は、パンフ及びカタログから使わせて戴きました。
まずは「うなぎを獲る人々」カミーユ・コロー作です。(1860〜1865年) -
「オペラ座の仮面舞踏会」エドゥアール・マネ(1873年)
右から二番目の髭の紳士は本人だそうです。 -
同じくマネの「鉄道」です。(1873年)
1874年、パリで最も権威ある展覧会だったサロンに3点出展した中で唯一入選した作品です。
「鉄道」のタイトルのわりには、白い蒸気と線路が見えるだけで機関車は描かれていません。少女の右下に置かれている一房のブドウも実に印象深く感じられます。 -
クロード・モネ「ヴェトゥイユの画家の庭」(1880年)
この家に越してきて間もなく妻カミーユは亡くなったそうです。
手入れの行き届いた花畑はモネ本人が管理していたとか。 -
アメリカの印象派画家メアリー・カサットの「青いひじ掛け椅子の少女」です。(1878年)
この作品は日本初上陸です。
1877年、パリの万国博に出品したが却下され、影響を受けたエドガー・ドガの助けを借りて、翌年初めて印象派展に出品したそうです。
モデルの少女はドガの友人の娘です。左手で眠っているのはカサットの愛犬。 -
1874年作、ルノアールの「モネ夫人とその息子」です。
この絵も日本初上陸です。
ある日、ルノアールは友人モネの家をたずねました。
するとその庭で先客のマネがモネ夫人と子供をモデルに絵を描いていました。ルノアールは、「チャンスだ!準備の整ったモデルを描く機会を無駄にしたくない」と、マネの横で描き始めた作品がこれです。
マネはルノアールに言いました。「全くひどいものだ。友人だったらすぐに筆を置くように言うべきだ!」と。 -
第三章 紙の上の印象派のエリアにあったロートレックの「アンバサドゥールの粋な人々」
伯爵家出身のロートレックは、毎夜歓楽街で歌手や踊り子、情婦を描き続けていました。
シャンゼリゼ通りの人気のカフェ・コンセールで食事を楽しむ若いカップルを描いた作品です。
左手の舞台上に上がっているのは歌手で女優のイベット・ギルベールです。
長い黒手袋がトレードマークの彼女は、ロートレックの作品に度々登場しているそうです。 -
ポール・セザンヌ「レヴェヌマン紙を読む画家の父」(1866年)
迫力のある大きな作品です。
銀行家の父はセザンヌに継いで欲しかったが、画家の道へと進んでしまいます。賛成しない父にマネや印象派を擁護する新聞「レヴェヌマン」を持たせて、モデルとしたのには、父には絶対屈しないという挑発の意味が込められているそうです。複雑。 -
セザンヌが50才頃の作品「赤いチョッキの少年」です。(1890年)
1888〜1890年までのパリ滞在中に描いた肖像画です。
普通、家族や友人といった親しい人物をモデルにするのが常でしたが、セザンヌは父の死後、遺産相続によって経済的に余裕ができ、イタリア人の職業モデルのローザという少年を雇い肖像画の連作に取り掛かりました。
この作品も日本初上陸です。 -
次も日本初上陸の作品です。
「オンフルールの灯台」(1886年)ジョルジュ・スーラ作です。
スーラは色彩現象を色の点に置き換える「点描法」で、どこにでもあるような平凡な風景を情緒豊かに表現しています。
オンフルールはノルマンディ地方のセーヌ川河口の古い港町で、印象派の画家たちにとって人気の地域だそうです。 -
「薔薇」フィンセント・ファン・ゴッホ作 (1890年)
忘れられた天才「フィンセント・ファン・ゴッホ」、今や世界中で愛されているこの巨匠は、生前殆ど無名の存在であったと云われています。
アルル時代精神を病み療養していたゴッホも、退院前の数週間は状態も安定し制作意欲も旺盛でした。
これはこの時期に描いた二点の「薔薇」のうちの一点です。
花瓶から溢れんばかりのバラの花は、彼の伝えたい気持ちが表現され、春の息吹や本人の健康回復した喜びが素直に伝わります。
当時の色使いは薄れていますが、ゴッホのエネルギッシュな筆さばきは伝わってきます。
取るに足らないモチーフがその手に掛かると心に響く名作へと生まれ変わる。ゴッホの天才たる所以ですね。 -
今回の展覧会のポスターやパンフにも使われている「自画像」です。(1889年)
ゴッホの活動は10年間という非常に短い作家人生でした。その間少なくとも36点の自画像を残しているといわれています。
1888年、ゴッホは南フランスのアルルに移り住み、そこでゴーギャンと共同生活を始めます。
しかし、個性と個性の衝突で精神を病んでしまい、有名な「耳切り事件」を起こしてしまいます。
ゴーギャンとの仲も終わり、1889年5月最愛の弟テオが結婚することで、テオに迷惑は掛けられないと自らサン・レミの精神療養院に入院します。
安定回復した約三ヶ月後、初めて筆をとった作品がこの「自画像」だそうです。左の耳を切り落としたことから、この絵は鏡に写った姿を描いたと云われています。
この作品の完成の翌年、37歳という短い人生を終えたことになります。
ゴッホは生前、買い手のついた作品は僅かに一枚だといわれています。そんな彼の世間の評価は死後一変することになる訳です。
彼はそのことを知っているのでしょうか。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- spumamiさん 2012/01/02 22:23:57
- 明けましておめでとうございます。
- 行かれたのですね〜ワシントン・ナショナルギャラリー!!
ちょっと足を伸ばせば行ける場所で開催されているので
関心はあったのですが、行けず仕舞いでした。
画家って生前に評価されない事って多いですよね〜
でもそれが思いのままの作品を描ける秘訣じゃないかとも思います。
私も自分の為に今年もイタリアへ行きます!
そして思いのままの思い出を作ってきます。
お互い素敵な年を過ごせますように。
今年も宜しくお願いします。
spumami
- coroさん からの返信 2012/01/03 09:11:08
- RE: 明けましておめでとうございます。
- > 行かれたのですね〜ワシントン・ナショナルギャラリー!!
> ちょっと足を伸ばせば行ける場所で開催されているので
> 関心はあったのですが、行けず仕舞いでした。
>
> 画家って生前に評価されない事って多いですよね〜
> でもそれが思いのままの作品を描ける秘訣じゃないかとも思います。
>
> 私も自分の為に今年もイタリアへ行きます!
> そして思いのままの思い出を作ってきます。
>
> お互い素敵な年を過ごせますように。
> 今年も宜しくお願いします。
>
> spumami
おめでとうございます。
近年、中々旅が出来ず困っています。近場で我慢していますが今年あたりボチボチ行動を起こしたいと思っています。
行きたいところは山ほどあります、ひとつ挑戦でもしてみようと思っています。
こちらこそ、ヨロシクお願いいたします。
coro
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- たらよろさん 2011/11/19 15:45:00
- 芸術の秋!
- こんにちは、御無沙汰してます。
今年の京都はフェルメール、ナショナルギャラリーと大きな展覧会が目白押しで嬉しいですよね。
私は印象派のボヤっとしたタッチがあまり好みじゃ無いので、
どうしようかな〜って思ってましたが、
やはり、このゴッホには、会っておきたいかも。
このゴッホって、どれくらいの大きさなのかしらん?
絵画って大きいと思っていたら意外と小さくてビックリすることありますよね(笑)
芸術の秋を締めくくるにはちょうどいいかもなぁ、、、
たらよろ
-
- 鴨川の夕立!さん 2011/11/13 22:15:27
- いいですね!
- coro様
いいですね〜 旅行記を読んでいたら行きたくなりました(^ー^* )フフ♪
私、セザンヌが余り好きでは無かったのですが
BSTVのぶらぶら美術館で山田五郎さんの解説を聞いて
なるほどなあ〜といたく感心しております。
もちろんゴッホやルノアールもいいですね!
by 鴨川の夕立!
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