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バンガロール出張の帰途、例によってシンガポールに立ち寄った。今回の乗り継ぎ時間は19時間、当然空港ラウンジでゴロゴロしている訳にはいかない。そこで今回はシンガポールへ出かけるよりも、北の国境を越えてマレーシアに入国、イスラム圏のジョホール・バル市を訪れることにした。マレーシア入国は1999年クアラルンプールを訪れて以来だ。<br /><br />ジョホール・バルと言えば、1997年のワールド・カップ初出場を決めた「ジョホール・バルの歓喜」が思い出される。マレー半島最南端に位置するマレーシア・ジョホール州の州都で人口は約85万人、首都クアラルンプールに次ぐ第2の都市であり、ユーラシア大陸最南端に位置する町である。ジョホール海峡を挟んだ対岸のシンガポールとの往来は盛んであるが、国境の管理はなかなか厳しい。国境での写真撮影は一切禁止されており、私が国境の建物を写したところ、係員の目の前で削除させられた。<br /><br />シンガポール空港からマレーシア国境まではバスが出ている。料金はS$7(約400円)だ。何ヶ所かで客をピックアップし、まずシンガポール側国境で降ろされた。シンガポールから出国し、入国カードを回収された後、再び同じバスが待機しており、国境のジョホール海峡を超えてマレーシア側国境まで移動する。バスはここまでで、マレーシア入国を済ませた後はジョホール・バル市の中心部まで徒歩で繰り出すしかない。なおマレーシア側では置き引きや引ったくり事件が頻発しているそうで、くれぐれも油断は禁物である。<br /><br />国境周辺には、主としてショッピングセンターがあり、多くの人がショッピングを楽しんでいる。この頃から強い雨が降り出したこともあって、スターバックスでコーヒーとビーフストロガノフパイ!で少し休息、ウェイター相手にマレー語の基本語を教えてもらった。この町ではほとんど英語が通じる。また、マレー語はアルファベットを使うが、オランダ語の影響で英語と似ているがスペリングはかなり違う。<br /><br />インフォメーションセンターで観光地を紹介してもらったが、なんとも素っ気無く特に勧めてくれる観光名所も少ない。やむなく雨が小降りになったところで、タクシーを拾ってガイドマップにある主要な建築物見学に向かった。<br /><br />イスラム風の印象的な時計塔などを撮影したあと、アブ・バカール・モスクを訪れた。1892年の建築で、マレーシアでも最も美しいモスクと言われており、白色の壁が印象的なイスラム建築である。他国で見るドームやミナレット(塔)を持つモスクとは全く別物で、イスラム風の市庁舎、という風情の建物である。当然異教徒は中を見学することはできない。<br /><br />続いて現在は博物館となっているサルタン王宮、マレーシアの9人の王族の1人でジョホール州を治めているサルタンの王宮、旧日本軍山下将軍の見張り台だったジョホールバル政庁舎を撮影した後、再び国境のジョホール・バル駅に戻り、シンガポールまでのチケットを購入(MR3(約80円))した。しかし終着駅はジョホール海峡を渡ったウッドランズ駅まで、シンガポール中心部まではここからバスでMRT(メトロ)駅まで移動が必要である。<br /><br />14:00発の列車が15:30発となる、とは予め聞いていたのでその時間に駅に行ったが、16:00近くになってやっとゲートが開いた。ここでも写真撮影は制限されている。しばらくするとオールステンレスの列車が入線した。クアラルンプールから来た長距離列車で、大半の人が下車、一部日本人の団体などが国境を超えていくようだ。軌道は狭軌で、車両サイズは日本の在来線客車に近い。ゆっくりとジョホール海峡を渡り、ものの5分でウッドランズ駅に到着、ここでも機関車の撮影はできなかった。シンガポール入国手続きをすませ、バスでMRTウッドランズ駅まで約10分、シンガポール空港に向かった。イスラムの伝統を尊重しつつ近代国家を目指すマレーシアを垣間見た旅であった。

小雨に煙るジョホール・バル:シンガポールからマレーシア国境を列車で渡る

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2011/11/02 - 2011/11/02

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26

ハンク

ハンクさん

バンガロール出張の帰途、例によってシンガポールに立ち寄った。今回の乗り継ぎ時間は19時間、当然空港ラウンジでゴロゴロしている訳にはいかない。そこで今回はシンガポールへ出かけるよりも、北の国境を越えてマレーシアに入国、イスラム圏のジョホール・バル市を訪れることにした。マレーシア入国は1999年クアラルンプールを訪れて以来だ。

ジョホール・バルと言えば、1997年のワールド・カップ初出場を決めた「ジョホール・バルの歓喜」が思い出される。マレー半島最南端に位置するマレーシア・ジョホール州の州都で人口は約85万人、首都クアラルンプールに次ぐ第2の都市であり、ユーラシア大陸最南端に位置する町である。ジョホール海峡を挟んだ対岸のシンガポールとの往来は盛んであるが、国境の管理はなかなか厳しい。国境での写真撮影は一切禁止されており、私が国境の建物を写したところ、係員の目の前で削除させられた。

シンガポール空港からマレーシア国境まではバスが出ている。料金はS$7(約400円)だ。何ヶ所かで客をピックアップし、まずシンガポール側国境で降ろされた。シンガポールから出国し、入国カードを回収された後、再び同じバスが待機しており、国境のジョホール海峡を超えてマレーシア側国境まで移動する。バスはここまでで、マレーシア入国を済ませた後はジョホール・バル市の中心部まで徒歩で繰り出すしかない。なおマレーシア側では置き引きや引ったくり事件が頻発しているそうで、くれぐれも油断は禁物である。

国境周辺には、主としてショッピングセンターがあり、多くの人がショッピングを楽しんでいる。この頃から強い雨が降り出したこともあって、スターバックスでコーヒーとビーフストロガノフパイ!で少し休息、ウェイター相手にマレー語の基本語を教えてもらった。この町ではほとんど英語が通じる。また、マレー語はアルファベットを使うが、オランダ語の影響で英語と似ているがスペリングはかなり違う。

インフォメーションセンターで観光地を紹介してもらったが、なんとも素っ気無く特に勧めてくれる観光名所も少ない。やむなく雨が小降りになったところで、タクシーを拾ってガイドマップにある主要な建築物見学に向かった。

イスラム風の印象的な時計塔などを撮影したあと、アブ・バカール・モスクを訪れた。1892年の建築で、マレーシアでも最も美しいモスクと言われており、白色の壁が印象的なイスラム建築である。他国で見るドームやミナレット(塔)を持つモスクとは全く別物で、イスラム風の市庁舎、という風情の建物である。当然異教徒は中を見学することはできない。

続いて現在は博物館となっているサルタン王宮、マレーシアの9人の王族の1人でジョホール州を治めているサルタンの王宮、旧日本軍山下将軍の見張り台だったジョホールバル政庁舎を撮影した後、再び国境のジョホール・バル駅に戻り、シンガポールまでのチケットを購入(MR3(約80円))した。しかし終着駅はジョホール海峡を渡ったウッドランズ駅まで、シンガポール中心部まではここからバスでMRT(メトロ)駅まで移動が必要である。

14:00発の列車が15:30発となる、とは予め聞いていたのでその時間に駅に行ったが、16:00近くになってやっとゲートが開いた。ここでも写真撮影は制限されている。しばらくするとオールステンレスの列車が入線した。クアラルンプールから来た長距離列車で、大半の人が下車、一部日本人の団体などが国境を超えていくようだ。軌道は狭軌で、車両サイズは日本の在来線客車に近い。ゆっくりとジョホール海峡を渡り、ものの5分でウッドランズ駅に到着、ここでも機関車の撮影はできなかった。シンガポール入国手続きをすませ、バスでMRTウッドランズ駅まで約10分、シンガポール空港に向かった。イスラムの伝統を尊重しつつ近代国家を目指すマレーシアを垣間見た旅であった。

旅行の満足度
3.5
観光
3.0
グルメ
3.5
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
航空会社
シンガポール航空
旅行の手配内容
個別手配
  • シンガポール空港からジョホール・バル国境に向かうバス

    シンガポール空港からジョホール・バル国境に向かうバス

  • マレーシア入国

    マレーシア入国

  • マレーシア入国後ジョホール・バルに向かう通路、近代的なビルである

    マレーシア入国後ジョホール・バルに向かう通路、近代的なビルである

  • 市の中心部に向かう、マレー語はアルファベットを使うが、オランダ語の影響で英語と似ているがスペリングはかなり違う

    市の中心部に向かう、マレー語はアルファベットを使うが、オランダ語の影響で英語と似ているがスペリングはかなり違う

  • ジョホール・バルの中心部、高層ビルもあり近代的な街並みだ

    ジョホール・バルの中心部、高層ビルもあり近代的な街並みだ

  • JBセンター、空港を思わせる近代的な建築

    JBセンター、空港を思わせる近代的な建築

  • JBセンターを外から見る、空港を思わせる近代的な建築

    JBセンターを外から見る、空港を思わせる近代的な建築

  • スターバックス、KFC、サークルKなどかなりアメリカナイズされている

    スターバックス、KFC、サークルKなどかなりアメリカナイズされている

  • アメリカ風のショッピングセンター

    アメリカ風のショッピングセンター

  • 目抜き通りの街並み、中国、イスラムが混在している

    目抜き通りの街並み、中国、イスラムが混在している

  • 印象的なイスラム風の時計塔

    印象的なイスラム風の時計塔

  • イスラム風の近代建築

    イスラム風の近代建築

  • 1892年に建設されたアブ・バカール・モスク、マレーシアでも最も美しいモスクと言われており、白色の壁が印象的なイスラム建築

    1892年に建設されたアブ・バカール・モスク、マレーシアでも最も美しいモスクと言われており、白色の壁が印象的なイスラム建築

  • 1892年に建設されたアブ・バカール・モスクを別アングルで撮影

    1892年に建設されたアブ・バカール・モスクを別アングルで撮影

  • スルタン・アブ・バカール王宮博物館

    スルタン・アブ・バカール王宮博物館

  • スルタン・アブ・バカール王宮博物館の受付

    スルタン・アブ・バカール王宮博物館の受付

  • 旧日本軍山下将軍の見張り台だったジョホールバル政庁舎 <br /><br />

    旧日本軍山下将軍の見張り台だったジョホールバル政庁舎

  • ジョホールバル政庁舎のファサード

    ジョホールバル政庁舎のファサード

  • 再びジョホール・バル駅に戻りシンガポール行きのチケットを購入

    再びジョホール・バル駅に戻りシンガポール行きのチケットを購入

  • ジョホール・バル駅を発車する列車の電光掲示板、ウッドランズ(シンガポール国境駅)まで午後は4便、ただし14:00の列車はDelay、発車したのは15:30過ぎ

    ジョホール・バル駅を発車する列車の電光掲示板、ウッドランズ(シンガポール国境駅)まで午後は4便、ただし14:00の列車はDelay、発車したのは15:30過ぎ

  • クアラルンプールから来たオールステンレスの長距離列車、軌道は狭軌で、車両サイズは日本の在来線客車に近い

    クアラルンプールから来たオールステンレスの長距離列車、軌道は狭軌で、車両サイズは日本の在来線客車に近い

  • クアラルンプールから来たオールステンレスの長距離列車の内部

    クアラルンプールから来たオールステンレスの長距離列車の内部

  • ジョホール海峡を越えてシンガポールの町の眺め

    ジョホール海峡を越えてシンガポールの町の眺め

  • シンガポールの国境駅、ウッドランズ駅に到着、ここも写真をとることは難しい

    シンガポールの国境駅、ウッドランズ駅に到着、ここも写真をとることは難しい

  • シンガポール入国後列車の写真を撮る

    シンガポール入国後列車の写真を撮る

  • シンガポール入国後列車の写真を撮る

    シンガポール入国後列車の写真を撮る

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