2011/09/08 - 2011/09/11
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ハートネッツさん
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北極圏のワイズマン滞在中には牧栄さんの友人で
ワイズマンからダルトンハイゥエを北に1時間くらい
ドライブしたところの電気、水道がない原野に住むトッドさんを訪ねました。
なにしろ、原野生活の師匠と牧栄さんが呼ぶだけあって、
電話や手紙の通信手段もない場所です。
牧栄さんが広いユーコン川の前に車を止めて、対岸を指差して、
「あの木立にあるのがこれから行くロッジだよ」と
教えてくれました。
「え、橋は?」
「ないよ、この川を渡るようにトッドが迎えに来てくれるから
でも、トラックがないから出かけたのかな」
「じゃ、電話するの」
「電波届かないから、メモ残すの」
と、言っていると、対岸で豆粒のように荷台を引いた4輪駆動車が
動いているのが見えました。
それが、愛犬を連れて迎えに来てくれたトッドさんでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- タビックスジャパン
-
トッドさんのロッジは対岸の写真中央、木立の中にちらりと見える青い屋根です。
第一陣を乗せてゆっくりと走っていきます。
後の荷台には私たちが持って来たクーラーボックスを入れて椅子代わりです。
一度に乗れるのは3名から4名ですから、3往復。 -
最後になった私たちは歩けるところまで行こうと川原を歩きましたが、川の流れが結構速くて、川の3分の1も行かないうちに立ち往生しました。
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川原、川、中州、川、中州、川という風に川を横切り、やっとロッジが見えてきました。
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こちらがトッドさんがお客様専用に建てたロッジです。
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イチオシ
テラスからの眺めは素晴らしく、アラスカと入ったカップが手すりに忘れてありましたので、ちょっと気取った写真を撮ってみました。
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玄関を入ると大きな銀ぎつねと白狐の毛皮がかかっていました。
お店があるわけではないので、友人が通りかかるときに必需品を届けてもらったりするだけで、基本自給自足の生活ですので、狩も生活の一部です。 -
こちらがキッチンです。
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流しは目の前の川です。
洗剤は川原のきめの細かい砂です。 -
3方の壁はガラス張りで外の風景が楽しめます。正面にあるのは2階に上がる階段で垂直です。
お客様が泊まるときはこの階段を上がった2階か1階で、床の上に寝袋です。 -
トイレは木立の中にあります。
戸がないので、「これからトイレ行くからよろしく」とか、「誰か今トイレ行ってる?」と聞いてからです。
実は宿泊する話もあったのですが、夜、あんな急な階段下りて、真っ暗闇をトイレなんて、泣きたくなりそうです。
牧栄さんに言わせると、泊まった人は一番の思い出ということですが、私たちは「夜、おトイレどうするんだろう、無理無理、泊まらなくてよかったね。」というのが正直なところです。 -
こちらが、トイレから見える風景で、トッドさんのところへは2日間遊びに行ったのですが、すっかり、このトイレになれて、帰りのハイウェイでは、わざわざトイレに寄らなくても、「自然のトイレでいいよ」ということになりました。
結構爽快です。 -
2回の昼食は持参した材料で牧栄さんが料理してくれました。
1度は焚き火でムースのソーセージを焼きました。 -
とってもおいしかったです。
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台所では牧栄さんが手早くコーヒーを沸かし、スープを作ってくれました。
ヤミー(おいしい!!) -
トッドさんの家はこうした木立の中を縫って行った所にあります。
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トッドさんの家へ行く道は熊の通り道にもなっています。
これは熊がいつもマーキングをする木で、皮が切り裂かれ、熊の毛が付いていました。
ボートのオールが立てかけてあるのは、倒れたら熊が通ったことが分かるからです。
いつもトッドさんはライフルを携行して、遅れる人がいると心配そうに確認をしていました。 -
野生のブルーベリーがいたるところになっていましたので、ブルーベリー狩りをしましたが、ライフルで守られてのブルーべリー狩はめったにない経験でした。
食べたり、採ったりに夢中で寒さを忘れていたのですが、結構寒かったようで、私の指先は皮剥けで、ぼろぼろになり、帰国してから、お医者様に「凍傷かも」と言われる始末でした。 -
こちらがトッドさんの家です。
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イチオシ
テラスからはこの湖の風景が独り占めです。
この原野すべてがトッドさんの土地です。
トッドさんはフェアバンクスでタイヤの会社をして成功したビジネスマンでその会社を売ったお金でこの広大な土地を買い、今は自給自足をしています。 -
こちらがトッドさんの家の近くを流れる小川です。
小魚が澄み切った水の中を泳いでいました。 -
渦に写っているところから湧き水があるので、このお水を飲料水にしているのだそうです。
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野生の鳥にトッドさんがパンくずをあげたりしているので、人がいないと様子を見にやってきます。
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こっちらも野生のリス君です。
パンにピーナッツバターがお気に入りのおでぶちゃんです。
私たちが4輪の荷台のクーラーボックスから食べ物を出すのをみて、荷台を覗きに来て、落っこち、出られなくなり、トッドさんには「食べちゃうぞ」といわれ、「私どうしたらいいんでしょう」状態です。 -
トッドさんのロッジ訪問は本当に素晴らしい経験となりました。
今では白一色の世界が広がっているのでしょうか。
あの風景で観るオーロラはどんなでしょうか。
生き物は野生の動物だけの孤独な世界はどんなでしょうか。
時々ふと、今トッドさんどうしているのかな?と思います。
トッドさんに会えてよかった。
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