青空が戻った秋晴れのコスモス日和の昭和記念公園（2）今年はワイルドだったコスモスの花の丘

2011/10/16 - 2011/10/16

午後まで晴れないかと思っていたら……！
昼前には、雲の間から射した光が厚い雲のベールを切り開くように、絵の具をこぼしたような真っ青な空真っ青な空が現われました。
出かけるのを昼すぎなどと言わず、もっと早くに家を出るんだったと後悔しそうになりました。
でも大丈夫！
昭和記念公園で撮影に興じていた約４時間、夏が戻ったような蒸し暑いくらいの陽気と青空と強い日差しに、ずっと恵まれていましたから。
そんなすばらしい秋晴れのコスモス日和の昭和記念公園。
感想は……今年はぎりぎり及第かな、なんて思ってしまった、贅沢な私でした。

去年2010年の昭和記念公園のコスモス体験───晴天には恵まれなかったけれど、平日の午後に、時間がないので自転車をレンタルして、力の大半をコスモスの丘につぎ込むことができたあのときのコスモスを100点とするなら。
今年はすばらしい秋晴れに恵まれたけれど、花の丘のコスモスは80点といったところでしょうか。

日曜日で、しかも年に２〜３度しかない無料入園日ゆえの人ごみはいいんです。覚悟していましたから。
ただ、思ったより花がまばらだったのが、残念でした。
この週末こそが満開かと思ったのですが、やや遅かったようです。
近づいてみると、くたびれた花も目立ちましたから。
花の高さもばらばらなので、今までになく、とてもワイルドに感じられました。
去年は一面ぎっしりピンクのカーペットでしたが、今年は茎や葉の部分やこれから咲く妹たちのまだ団子状の緑の玉っころが目立ちました。

こういうときこそ、前ぼけにチャレンジするチャンスです！
と思ったけれど、これが思ったより難しかったです。
ちょうどよい前ぼけがあるところには、メインにしたい花がないか、アングルが悪くて、逆にあの花をターゲットに根元や茎の部分を前ぼけで隠せたら……と思うところでは、前ぼけにちょうどよい位置の花がなかったり。

しかも、花の丘にたどり着いたのは午後３時。
すでに日が翳りかけ、丘の一部がすっかり影になっていました。
みるみると去って行く光の当たる部分を追いかけながらの撮影。

満開に近いコスモスの丘に訪れる幸運に何回も恵まれれば、いつも必ずしも100点満点といえるときばかりに当たらないのは仕方がないです。
それでもやっぱり昭和記念公園のコスモスは、私が知る中で、この上ないコスモス天国でした。
それに、丘の向こうに沈みゆく夕日が、白いコスモスを黄色く染めたり、コスモスを金の糸で縁取ったりしながら、終焉の光をコスモスの丘に降り注ぐ様子は、しみじみと感動的なシーンでした。

というわけで、今回の昭和記念公園のコスモスの丘の写真は、コスモスぎっしりの写真よりは、きれいな花を選んで撮ったマクロ狙いの方が圧倒的に多くなりました。

＜2011年度の昭和記念公園コスモス散策の旅行記シリーズ＞
□（1）原っぱ西花畑のイエローコスモスの世界＆コスモスのお勉強コーナー
■（2）今年はワイルドだったコスモスの花の丘
□（3）さまざまな彩りを添える秋の花や秋の実など

昭和記念公園公式サイト
http://www.showakinenpark.go.jp/
リアルタイム花ブログ
http://www.showakanricenter.jp/

＜これまでの昭和記念公園のコスモス旅行記＞
2010年10月18日
「あきらめずにすんだコスモス・シーズンの昭和記念公園（2）大粒のピンクサファイアとルビーと真珠の海原のようだったコスモスの丘」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10512764/
2009年10月５日
「見頃を迎えた昭和記念公園のコスモスの丘をめざして（2）可憐で華麗なコスモス・カーペット」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10384670/
2008年10月12日
「体育の日の連休２日目(2)：これが噂の昭和記念公園のコスモス！」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10280545/

エリア 立川(東京)

午後３時、コスモスの丘に到着しましたが……むむむむむっ！

記憶にある絶好調だった去年2010年や2009年のコスモスの丘に比べると、なんだかコスモスがまばらに思えてしまいましたが、気のせい？
しかも、近づいてみると、花はけっこう、よれよれ……。

りんと立つコスモスももちろんたくさん！

しかしどうにも、全体的にワイルドな印象がぬぐえません。

前ボケを入れて、ふんわり撮ってみた@

合間にコスモスの丘を見渡すと

うーん、緑色の部分が思ったより多い……。

今日のあなた（コスモスの丘）はとってもワイルド！

魚眼モードで遊んじゃえ！

気高く咲く高嶺の花

ちょっと花びらが乱れちゃった@

輝くピンクの妖精たち

光がさんさんと降り注いで、花びらが透けている様子は、コスモスの撮影時には欠かせません。
その意味では、天気に恵まれて本当に良かったと思うのですが……。

再びコスモスを見渡してみると

うーん、やっぱり今年は緑の部分が多いです。
でも、台風があったけれど、花が倒れていたりしなくて、回復したのは、良かったです。
しかし、倒れた花ってどうやって回復させるのかしら？

ゆりのごとく気高く白く

表紙候補でした。
ただ、昭和記念公園の400万本ものコスモスの丘でなくても、ちょっとした群生地でゲットできる構図です。
昭和記念公園ならでは、という写真が今回あまり撮れなかったのが、残念でした。

コスモスの白いシーツの上でふんわりと

ツマグロヒョウモンのメスを見つけました。
遠かったので、デジタルズームしていますが、晴天でとても明るかったので、画質が粗くならずにすんでいます。

気持ちよさそうにバッタバタ@

「あらあら私ったら、本来の目的を忘れちゃうところだったワ」

２人のワルツ

これくらいの後ろボケだと、緑が多少混じっていても、さほど気にならないですが。

気高き赤いコスモスの花としばし遊ぶ

この花を望遠で捉えた私の目の前に、前ボケにするのにちょうどいい花があったので、いろいろチャレンジしてみました。

赤い河に流されて

紅色の炎にのまれそう

黄色い渦に迫られて

……中腰で撮らなければならなかったので、きつかったです。

お嬢様軍団！

順光がちょっと強烈でした。

ピンクと白の水しぶきの中で

あの茎のあたりを前ボケでごまかせるなら……！
今回の花の丘のコスモスは、ちょーっと背が高すぎな花が多かったです。
ふつうのコスモスよりはずっと背が低い、矮小タイプではあったけれど。

わらわらと乱れ咲き

今年の昭和記念公園のコスモスの丘のキーワードの一つは「ワイルド」ということで……。

品行方正なコスモス

あとから撮った写真をじっくり見てみると、やはり本日は、順光でそのまま撮ると、コスモスにとって光が強すぎた気がします。

手に手をとって、愛の島へ

これも表紙候補でした。
少しは花畑である片鱗が伺えるかと思って。

ピンクのドレスのお嬢さんたち

これも表紙候補でした。
前ぼけがいい具合に入ったのではないかと思って。
でもこれだと、ほんとうに２〜３株程度のコスモスの花があれば撮れてしまえそうでもあったので、結果的には表紙にしませんでした。
ジレンマでした。

我らはコスモス党からの立候補ぢゃ〜！

泣き濡れたような逆光のコスモス

翳りつつある青空に夢を求めて

ぐるん、ぐるん、ぐるぐるん！

PowerShot SX210 ISの魚眼モードで遊んでみました。

秋は日が沈むのが早い……

どんどん影に覆われていくコスモスの丘

うっすらと赤く縁取られたコスモスを見つけた！

夕方になるとみんな天上の世界の住人になるかのよう

この世の憂いから解放されて

大切にいつくしみ育ててくれたおじいさん、おばさんに別れを告げて

この前ボケ加減はちょっと暑苦しいかな。

「お許しください。私は地上の者ではないのです」

天の迎えを待つコスモスたち

「なぜ、お迎えが来ないの！？」

午後４時をすぎると、どんどん日が翳っていきます。
秋のコスモスの丘が、こんなに早く日が射さなくなるなんて、ちょっと誤算でした。
いや、私がまだ夏のような気分でいて、日照時間に無頓着だからいけないのでしょう。

「私を天へ連れていって〜」

少しずつ眠りに落ちるコスモスの丘

太陽の光が一筋だけ差し込んでいる一角に露出をあわせてみました。
午後４時すぎ。
実際はまだ、こんなに暗くなかったです。

「ああ、今日もお迎えがなかった〜」

このまま地上で眠りにつきましょう。

「いえっ、私たちはまだあきらめません！」

こんなに大勢、待ってるのに

「やっぱり私たちは地上の住人では？」

だからといって、天へのあこがれはやみません

嘆き崩れるコスモスと、最後まであきらめないコスモス

ああ、太陽が沈む……

みるみる沈む太陽を見送る

というわけで、日が沈む間際の斜光に照らされたコスモスの姿をたっぷり楽しむことができましたが、やっぱりもっと早くにコスモスの丘に来ていればよかったなぁ、と日が落ちてから思いました。
去年の記憶よりまばらに見えたコスモスの丘も、見慣れてくるにつれて、400万本の迫力がじわじわと押し寄せてきましたから。

でも、日が沈んだ後のコスモス畑はどうにも寒々しいですし、そろそろゲートに向かわないと閉園時間に間に合わなくなるので、名残惜しみつつも＜コスモスの丘をあとにしました。

次は、シリーズ最後の旅行記で、コスモス以外の写真を集めました。
「青空が戻った秋晴れのコスモス日和の昭和記念公園（3）さまざまな彩りを添える秋の花や秋の実など」へとつづく。

この旅行記へのコメント （2）

• コクリコさん 2011/10/20 17:15:53

  緑の部分が多かったですね。

  まみさんがいらしたのは私の数日後だったので、もっと花の密度が濃くなっているかと思っていたのですが、今年はこのくらいなのかしら。
  
  ここしばらくコスモスの季節に昭和記念公園に来てなかったし、4年前に行った時は時期が少し早くてたくさん咲いてなかったので今年は期待したのになー。
  
  でも全景でなく、まみさんがひとりひとりUPして写してあげたらコスモスたち素敵じゃありませんか!
  前ボケも後ボケも、空間が回ってるのも素晴らしいですね。
  
  もろずみ師匠やmorino296さん、唐辛子婆さんのイチデジ3人組にまみさんとCANさんがオフ会に加わったら・・・もう私はヤダヤダ。
  おっと花を妖艶に撮るまもちん氏もいましたよね!
  
  楽しみでもあり怖くもありです(><)

  まみさん からの返信 2011/10/21 08:30:19

  RE: 緑の部分が多かったですね。

  コクリコさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
  
  >緑の部分が多かったですね。
  
  そうなんですよ。もろずみさんは、事業仕分けの影響もあるのかという巷の噂をおっしゃってましたが、、、えーっ、それだと今後もあの夢のようなコスモスの丘はもしかしたら見られなくなってしまうの？
  と心配になりました。どうなんでしょうね。
  ふつうのコスモス畑ならあのくらいの緑は気にならないのですが、なにしろぎっしりのピンクを見てしまったことがあるから。。。
  チラシやポスターの写真もそれに近いですよね。
  
  >でも全景でなく、まみさんがひとりひとりUPして写してあげたらコスモスたち素敵じゃありませんか!
  
  ありがとうございまーす。
  今年はコスモスを撮る機会に恵まれなかったので、余計に、一つ一つの花にもじっくり取り組めました。
  ああ、週末がどちらも晴れていれば。
  うちの近くに、とてもいいコスモス群生地が２ヶ所あって、今年はすごくよく咲いていたんですよ。
  曇っているとやっぱり、地味な着物の柄！？ってコクリコさんの表現を借りてしまいましたが、、、余計に気分が暗くなりそうなので、近所では撮りに行くきになりませんでした。
  こういうときほんと人間って天気に気分が左右される動物だなぁってすごく思います。
  
  >もろずみ師匠やmorino296さん、唐辛子婆さんのイチデジ3人組にまみさんとCANさんがオフ会に加わったら・・・もう私はヤダヤダ。
  
  えええー、そんなことないですよ。
  楽しみでもあり怖くもありっていうのは私もそうかも。
  ほらっ、写真撮ってるときの体勢ってなりふり構わずのところもあるから、知り合いがいるとかえって気にするかな？
  でも、みなさんから刺激を受けるのは楽しみですね。
  今回も、もろずみさんのヒントがなければ、前ボケを試そうって思わなかったろうと思うんです。
  コクリコさんもいい雰囲気で前ぼけ撮れてるじゃないですか@@
  うっかり背景に人が入ってしまうというのはつらいですね、お互いに。
  レタッチでけしてしまうという究極の技を最近知ってしまいましたが。。それはある程度不自然さが残るから。。