アジアハイウェイの源流を訪ねて（１０７)再びのメコン「水上生活者」。

2010/12/24 - 2011/01/08

観光ボートは川岸を離れ、メコン川上流に向かって進む。川幅が広く、浮遊物も少なくて、水の流れも不明であるが、カンボジアは川の上流にあるから、上流に向かって進んでいるに違いない。

両岸にチャウドックの街並みを眺め、密集地を過ぎると、今度は水上に浮かぶ集落が見えてくる。水上生活者だ。以前トンレサップ湖をボートに乗って半周した時、数多くのベトナム人水上生活者を見たが、そうした数多くの家屋は、この流れ緩やかな、幅広のメコン川を家屋、家財道具、一切を載せて、この辺りの河岸の町から運ばれていったに違いない。

この辺り、台風もないのだろうか・・。今、この旅行記を書いている１０月半ば、タイでは大洪水が発生し、チャオプラヤー川が氾濫して、アユタヤの遺跡など水没して大被害を与えているが、このメコンは、そうした大洪水などは起こらないのだろうか・・。

いろんな国にいろんな人々の生活があり、この川の上で生活し続ける人々も、それが最上でないとしても、現在の選択として居住し続けているのだが、学生時代、一番最初に海外旅行した香港のアバデイーンで、蛋民の貧しげな水上生活者の小舟を見、それから又数年後、バンコクの川に浮かぶ小舟の中で数週間の生活をしたが、船底の板の上に敷かれたマットの上で、ゆらゆら揺られて眠る心地よさも、こうした川に浮かぶ家々を見ていて、何故か思い出された。

ボートは岸を離れ３０分もしない内に最初の訪問先、水上生活者の舟の家に着岸した。ここで生け簀の中の魚に餌をやったり、家の中の様子を着ることになる。

エリア チャウドック(ベトナム)

• 旅行の満足度: 4.0

メコン川から眺めるチャウドックの街並み。

昨夜街を歩いていた時は気が付かなかったが、ここから見るとかなり大きな町だ。

街並みは川の両側に開けているが、往来している舟の数はそれ程多くない。

水上生活者の住居群も見えてきた。

テレビアンテナが林立する様は、嘗ての日本の地方都市を思わせる。

水上生活者の集落にやってきた。

最初のストップが漁民の家だ。

水上家屋に接岸し、案内するガイド嬢。

この生け簀の中に大量の魚が飼われていた。

人々は毎日この大河を眺め、生活しているのか・・