2011/09/21 - 2011/09/21
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HYRONさん
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台湾滞在の最終日です。
本日夕方のANA便で帰国の為、昼過ぎまでは自由時間。
ショッピングに誘う同行者を振り切り、林本源園邸を訪問しました。
台北には日本統治時代の建物は多く保存されていますが、清朝末期の建物は数少なく、この林本源園邸は貴重な清代の建築物です。
林家の2代目林平候は、米や塩で財を成し、それを元手に土地を買収、田畑を開墾し台湾一の富豪となりました。1847年頃、板橋に居を構え造園を開始します。
林本源園邸の総面積は6054坪。庭園は敷地3815坪。造園の費用は銀50万両(現在の貨幣価値でいくら位?)を超えたそうです。
資材は中国から運ばれ、職人は中国から名匠を招き、40年の歳月をかけて1893年に完成しました。
注)「林家」とか「板橋」とか日本の話のようですが、全て台湾での出来事です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
出発前に、ホテルの窓から見下ろしていた台北站の建物を見て回ります。
中は改修工事の途中でした。
上階には小規模ですがフードコートもありました。 -
MRT板橋線に乗り、降りた駅は府中站。
どこかで聞いたような名前の駅を出て、駅前の大きな通り、府中路を歩いていきます。 -
進行方向右手に慈惠宮(写真)という廟を見ながら、商店街(市場?)の中を歩いていけば林本源園邸に到着します。
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林本源園邸の入り口は、駅とは丁度反対側にあるので、府中路から文晶路→西門街と回りこんでいく必要があります。
バス停も近くにありますが、ゆっくり歩いても15分程度。市場を素見しながら歩けば気分も盛り上がります。 -
林本源園邸に到着。入り口を背にして左側が庭園、右側に邸宅があります。
邸宅はガイドツアーのみで時間も合わないので、本日は庭園のみの訪問となりました。
ホームページには料金表がありましたが、入り口に「免票入園」という看板があり無料でした。おじさんに「入場OK?」と聞くと、日本語のパンフレットを渡されました。 -
庭園内の最初の建物「汲古書屋」。
“古い智慧を汲む”という意味の書庫です。 -
迷路のような庭園内を歩いていくと池が見えてきました。
翡翠色の池を囲む建物「方鑑齋」です。
「方鑑」は四角い池、「齋」は書斎のこと。また「齋」には斎戒、つまり心を清めるというような意味もあるようです。 -
「方鑑齋」を別アングルから。
左に見える建物は舞台も兼ねていて、京劇等も演じられていたそうです。
現在は台湾伝統音楽のイベントが開かれるそうです。 -
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「來青閣」は来客時に使用された建物。
庭園内で最も豪華な建物です。 -
横たわった虹や月のように見える事が由来の「横虹臥月」は庭園のほぼ中央に位置しています。
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「香玉簃」は来客の際の休憩所。
「香」は香り、「玉」は目玉、「簃」は楼閣の隣にある小屋といった程度の意味。建物の前にはバラ園があったそうで、そのバラを鑑賞する建物であったとされています。 -
庭園内の最大の見所、「榕蔭大池」です。
周囲に植えられたガジュマルの木が翡翠色の池に映り込む事から名付けられました。 -
様々な角度から池を眺めます。
見る場所によって表情が変わるので、見飽きる事がありません。 -
緊急用の浮き輪が景観を削ぎますが・・・。
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「定静堂」は客を招いて食事をした場所。
「定静」の由来は儒教の教書「大学」の最初の一段、「大学之道、在明明徳、在新民、在止於至善。知止而後能定、定而後能静・・・」からの引用。 -
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「定静堂」を裏側から見た写真、だと思います。
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「觀稼樓」は建物から農作物や農作業をする農夫を眺める建物。
働く事の大事さを思い出す為の建物で、富豪だった林家の家風を表しているようです。
現在、この建物の1Fはお土産品売り場になっていました。 -
林本源園邸を後にし、同行者と合流。
今回の訪台で最後の食事です。
少し重い食事が続いていたので、最後は体に優しい台湾素食の昼食です。
宗教上の理由やヘルシー志向から台湾ではベジタリアンフードがかなり浸透していて、人気があるのだそうです。
本日の昼食レストラン「鈺善閣」はMRT台北站の隣、善導寺站のすぐ裏手にありました。 -
ビーフステーキではありません。マッシュルームです。
しかし、ビーフだと言われれば、信じてしまいそうな味と歯応えでした。
この他にもサーモンそっくりの蒟蒻、竹の子のグラタン、薬膳スープなど盛り沢山の内容。
「鈺善閣」は料理もスタッフも雰囲気も良い店でおススメです。
「台湾素食、いわゆるスーシーってのは古来一部の僧侶達が独自に編み出した特殊な料理なんだ。日本の精進料理と違う所は、素材をそのまま調理せず、豆やキノコの類を細工して肉や魚を再現している所にある。」
<中略>
「誰だって仏門に入る前は何でも食えるんだ。幾ら修行の身でもその頃の記憶を消す事は出来ねえよ。」
(攻殻機動隊2nd GIG「素食の晩餐」より引用) -
台北松山空港から羽田に向けて出発します。
帰国当日は台風15号が関東地方を直撃したため、チェックインカウンターには「台風の影響により天候によっては関空かセントレアに向かう」と書かれていましたが、NH1188便は定刻で羽田に向けて離陸しました。
帰りの飛行機はB767-300ERの新型機。
エコノミー席でもUSBでの充電が可能で、前の席が倒れてこないシェル型シートを採用。しかし、前にズレル形でリクライニングするため、狭い席がますます狭くなるような・・・。なんとも微妙な感じです。 -
大きく反り立った新型機の主翼。
台風の影響で、着陸時にかなり揺れたものの、無事、定刻より少し早く羽田空港に到着しました。
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この旅行記へのコメント (1)
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- わんぱく大将さん 2011/10/19 02:16:41
- 橋
- HYRONさん
先ずは、誕生日、おめっとうさんです! この日は、1年に一回。今日一日楽しんでください。 良いことがいっぱい、ありますように。
さて、最終日、台湾。表紙の橋は、絵と勘違い。 庭にある橋って、どうして真中がポコッと盛り上がっているんでしょうかね。やはり美観?
こちらも最近、田舎にロマネスクの橋を見に行ってきました。それにも似た橋をこちらの旅行記にも見つけましたよ。
大将
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