2011/10/01 - 2011/10/01
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morino296さん
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週末の天気予報が好転したので、横浜からはちょっと遠い両毛線沿線の桐生と足利へ出掛けました。
桐生は古くから織物の町として知られ、今も路地裏にはノコギリ屋根の工場の建物が残っています。
丁度、この日は10月の第一土曜日であり「からくり人形芝居」の実演を楽しむことが出来ました。
- 交通手段
- JRローカル
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-
JR小山駅に到着。
横浜から小山まではいろんなルートがありますが、
この日は、上野から宇都宮線(東北線)の快速ラピッドで小山まで(約1時間)。 -
JR小山駅 両毛線ホームのポスター
食・文化・歴史 見頃がいっぱい! です。 -
小山駅 両毛線 9:24発 高崎行きの電車
両毛線は、1時間に1、2本しか運行されておらず、乗り換えに30分近く待ち。
桐生までの乗車時間は約1時間です。
ドアの開閉は手動です。
慣れていない人は注意が必要です。 -
桐生駅 10:45頃
自宅を出てから約4時間、流石に遠い!
観光案内所でお薦めのコースを教えていただき、貸自転車を借りて出発です。
貸自転車は、駅構内にある市民活動推進センター「ゆい」で借りられます。
「チャレンジ25地域づくり推進事業」として実験用電動アシスト自転車が無料で利用できます。
利用時間は10:15〜16:30、身分証明書の提示が必要。
ただし、実験データ収集のため自転車にGPS機能を取り付けてあります。
人気があって普段は、この時間には全て貸し出されていることが多いのだそうですが、この日はラッキーにもまだ残っていました。 -
桐生織物記念館
桐生織物協同組合の事務所。
織物や織機の展示、産地価格での織物製品の販売がされているようですが、この日は休館でいた。 -
本町通り
桐生のメインストリート。
この日は、骨董市が開かれていました。 -
うなぎの泉新
天保元年創業の老舗で6代目だそうです。
アド街でも紹介されていた人気店です。 -
泉新の店内
下足を脱いで座敷に上がります。
開店の11時ですが、既に3組ほど入っていました。 -
泉新のうな重
メニューはなく、うな重の一種類(2600円)のみ。
関東風の少し辛目のタレですが美味しです。
ご飯は、新潟県魚沼産こしひかりを自家精米されているそうです。 -
本町通りの街並み
矢野本店(有鄰館) -
旧矢野蔵群(有鄰館)
享保2年(1717)に現在の矢野園の創業者である近江商人の初代矢野久左衛門が来住し、二代目久左衛門が寛延2年(1749)にこの地に店舗を構えてたそうです。
この蔵群は酒・醤油・味噌などの醸造業が営まれていたころの建物など11棟があり、天保14年(1843)〜大正9年に建築されたものだそうです。 -
「がんばれ有鄰館」
東日本大震災による被害を受け修復工事が行われています。 -
有鄰館の煉瓦蔵
復原工事のため中には入れません。
大震災によりほとんどの筋交に亀裂が入り、締め付け金具が緩むなど構造的にも問題が生じたそうです。 -
有鄰館の煉瓦蔵(味噌醤油蔵)
内部も様子です。
近々工事が終わり、文化財の保存と活用の場として再スタートするそうです。 -
桐生からくり人形芝居館
毎月第一土曜日、10:00〜15:00
からくり人形芝居の実演が行われます。
この日の実演は、
10:30、11:30、13:00、14:00、15:00の5回行われていました。 -
からくり人形芝居館
館内は撮影禁止のため、パンフレットをご紹介します。
古くから織物のまちとして知られ、街中を用水路が走り、数多くの撚糸用水車が連なり回っていたそうです。その水車の動力を利用し、江戸時代後期に天満宮の御開帳に「飾り物」とよばれたからくり仕掛けの見世物・人形芝居が登場。
明治27年の御開帳には、浅草の竹田縫之助が活き人形(リアルな表現の人形)からくり芝居を興行したそうです。
大正5年あたりから水車による動力を電動式に変え、その後昭和36年を最後に途絶えていましたが、平成11年に復活したそうです。 -
桐生からくり人形芝居の特徴は、活き人形(高さ約40cm)・織物の町らしい豪華な衣装・機織り機づくりの技を活かした精巧なメカニズムです。
この日は、巌流島と忠臣蔵の実演を見せてもらうことができました。
屋台の裏では、6〜7名の保存会の方が、糸を操っています。
巌流島は、昭和27年に天満宮の境内で興行したものだそうで、当時は水車を動力に使っていたそうです。
武蔵が小次郎を討つと、小次郎の鉢巻がぱっと切れるところが見所です。
忠臣蔵は、昭和3年と27年の2回、本町1丁目で興行されたそうです。
吉良邸門前で縄梯子をかけて、掛け矢で開門するところが見所です。
保存会のHPはこちらです。
http://www.kiryu.co.jp/karakuri/
からくり人形芝居、是非、後世へ伝えてほしいものです。 -
本町通りの街並み
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買場通りの市「買場紗綾(さや)市」
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「買場紗綾市」
笠地蔵さんもならんでいました。
奈良コミュのM☆さんが作られるお地蔵さんとも似ていました。 -
本町通りの街並み 藤屋本店
観光案内所の方から教えてもらいましたが、
桐生名物の「ひもかわ」も頂けるそうです。
(今回は頂きませんでした) -
桐生天満宮の鳥居
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桐生天満宮の境内では古民具骨董市が開かれていました。
毎月第一土曜日に市が立つようです。
着物の町だけに、和服の方もちらほら見かけました。 -
桐生天満宮の拝殿
「天神さま」として親しまれる天満宮は、関東五大天神の一社。
起源は、第十二代の景行天皇の時代に、上毛野国造が天穂日命を奉斎した磯部明神。
その後、文治3年(1187)から当地を支配した桐生家が代々の守護神として崇敬し、観応年間(1350年頃)には、京都の北野天満宮の分霊を合祀して「桐生天満宮」と改称し、桐生領五十四ケ村の総鎮守と定められたそうです。 -
桐生天満宮の狛犬
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天満宮 社殿には素晴らしい彫刻が施されています。
社殿は安永7年(1778)年に起工、寛政5年(1793)に落成したもの。
社殿すべてが当時の建築装飾技術の粋を集めた建造物として、群馬県指定の重要文化財となっています。 -
天満宮 社殿の彫刻
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天満宮 社殿の彫刻
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天満宮 社殿の彫刻
観光案内所の方からは、
「日光東照宮と同じような素晴らしい彫刻ですが、桐生はお金がないので保存状態が・・・」とのことでした。
立派な彫刻、大事にしてほしいですね。 -
天満宮 神楽殿
こちらの彫刻も立派なものですが、保存状態が心配です。 -
天満宮 境内の骨董市
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天満宮 からくり人形水車
今は、水が枯れ水車は回っていませんが、かつてはこの水車の動力を利用してからくり人形芝居が興行されたそうです。 -
群馬大学工学部守衛室
旧桐生高等染織学校門衛所、大正5年(1918)建築。
こちらの守衛さんに声を掛けてキャンパスを見学しました。 -
群馬大学工学部同窓記念会館
旧桐生高等染織学校の正門と本館・講堂、大正5年(1918)建築。 -
桐生川 稲荷橋の上から
もう少し雲がなければ良い景色なのでしょうが。 -
桐生川の堤防に咲く彼岸花
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桐生川の堤防に咲く彼岸花
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桐生川の堤防にて
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ベーカリーカフェ・レンガ
近代化産業遺産の煉瓦づくりのノコギリ屋根織物工場跡地を利用して、パン屋さんが営業しています。(こちらの建物には本来のノコギリ屋根は残っていないようです。)
ノコギリ屋根工場は、産業革命の時代(19世紀)にイギリスの紡績工場に初めてあらわれたものと言われます。
桐生では、明治22年に日本織物株式会社桐生工場が建設されました。レンガ造りの大規模なノコギリ屋根工場が出来上がりました。
現在も多くのノコギリ屋根が残っていますが、これらは織物を主産業とした桐生のシンボルとなっています。 -
ベーカリーカフェ・レンガの店内
ピアノの生演奏もあり賑わっていました。 -
本町通りの街並み こちらの銭湯は今も営業されているようです。
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本町通りの街並み 天然染色研究所
蔵を再利用したワークショップで、天然の染色から、科学染料の染色まで、染めに関するあらゆる相談を、この道40年の経験を生かした元職人がアドバイスを行います。
また草木染め教室や手織り体験なども行えるそうです。 -
天然染色研究所
機織り機も並んでいました。 -
無鄰館 旧北川織物工場の正面と南側
無鄰館と呼ばれる建物群は、ノコギリ屋根工場、事務所、蔵からなり、それぞれの建築年代は大正5年から大正10年にかけて建築されたもの。 -
無鄰館
現在は、若い芸術家のギャラリーとして活用されています。 -
本町通り3丁目 翁蔵
桐生祇園の翁鉾を治める蔵。
桐生にはこの翁鉾と素戔嗚尊を乗せる四丁目鉾の2基があるそうで、8月の祇園祭に曳かれるそうです。
翁鉾は、文久2年(1862)に完成した江戸型山車で、頭は頼朝、面は翁であることから翁鉾と言われるそうです。 -
本町通り3丁目 根精(こんせい)大明神
翁蔵の前にある根精大明神、見るからに立派な神様でした。
桐生のメインストリートで拝めるとは驚きでした。
金精神、金精様などとも呼ばれ、男根の形をした御神体を祀った神の一柱。
「金精」以外に、金勢、金清、金生、魂生、根性、根精などさまざまな当て字がされているが、広義では男根の形をした御神体を祀った神全般を指すこともあるそうです。(Wikipedia) -
14時過ぎ、JR桐生駅に戻り、貸自転車を返却。
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14時過ぎ、JR桐生駅に戻り、貸自転車を返却。
貸自転車を利用できたため予定より早く散策を終えることが出来ました。
まだ時間もあるので、次は、足利へ向かうことにします。
電車の待ち時間は約20分。 -
桐生駅は、両毛線のほかに、わたらせ渓谷鉄道が走っています。
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わたらせ渓谷鉄道 電車の運転室
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わたらせ渓谷鉄道の車両
運転手さんが発車前の時間に、車内の清掃もされていました。 -
わたらせ渓谷鉄道の案内図
桐生から間藤までを走る第3セクターの鉄道。
「わ鐵」と呼ばれ、鉄道ファンに人気があるようです。
トロッコ列車も走り、紅葉シーズンには賑わうそうです。
桐生を後に、14:32発の両毛線で足利へ向かいます。
(つづく)
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この旅行記へのコメント (2)
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- ホーミンさん 2011/10/08 13:36:37
- 桐生市
- 296さま
こんにちは〜。
桐生に行かれたのですね?
桐生には、私の父の姉が嫁いでいます。
でも私は行ったことがありません。
優しくて綺麗な従姉妹の多美ちゃんと、その弟でひょうきん者のしゅうちゃんが住んでいます。
しゅうちゃんは、私の旅行記「ノスタルジック登山」で登場したんですよ。
おっと、自分の話ばかりしてすみません。
そんなこんなで、興味シンシンで拝見しました。
桐生ってこういう所だったんですね〜。
天満宮の社殿の彫刻は素晴らしいです。
屋外にあるので雨風や紫外線に晒され、どうしても傷んでしまうのでしょうね。
造られた当時は彩色もされていたのではないかと思います。
経済的な問題で、保存が十分に出来ないのが残念です。
私たちは古い物を観て楽しみますが、保存される人たちの苦労は並大抵ではないのでしょうね。
ありがたいことです。
今回は自転車ですか?
お姿が目に浮かびます。
- morino296さん からの返信 2011/10/09 00:02:28
- RE: 桐生市
- ホーミンさん
こんばんは。
いつも有難うございます。
桐生にご親戚がいらっしゃいましたか。
関西から桐生はなかなか遠いですが、
一度、お出掛けにならないといけませんね。
私が散策したのは、ほんの一部だけなので、
桐生らしいところが紹介できているのか分かりませんが、
歴史のある町ですね。
天満宮の彫刻は、日光東照宮にも負けないくらいの立派なもののようです。
こうしたものを維持するのは本当に大変なことと思います。
morino296
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