#6 Costa Fortunaでエーゲ海クルーズ　3日目　オリンピア

2011/09/16 - 2011/09/27

夜の間に船はアドリア海からイオニア海へ。
今日はギリシャのカタコロンという小さな港から、オリンピアを見に行きます。オリンピック発祥の地といわれる遺跡です。

オリンピアはアテネなどの観光地から遠く、クルーズ客がほとんどかもしれません。
大きな神殿の跡、競技場、聖火の採火地などを歩いて見て回れます。
また隣接した考古学博物館では、発掘された彫刻や出土品などが数多く展示されています。
オリンピックのたびに「聖地オリンピアで採火されました」というニュースを見たことがありますよね。
白い古代風の衣装を着た女性が採火しているシーンです。

この夜はフォーマルナイト。黒いワンピースで、いつものレストランよりちょっと高級なレストランに出かけました。

エリア オリンピア(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

オリンピアの神殿に続く通路。
この通路に隣接してトレーニング場があります。レスリング、円盤投げ、槍投げ、幅跳び、徒競走など、当時の戦争に役立つ能力が競技になっていたそうです。

競技場。
細長いトラックをはさんだ両脇に少し高くなった観覧席があります。
競技場の端から端までの長さが「１スタジアム」で、ここでは約200メートルだそうです。
「ここでは」と書いたのは、各地の競技場にはそれぞれの長さの「スタジアム」があり、200メートル前後だけれどもきっちり同じではなかったそうです。

ついでに、「各地の競技場」と書いたのは、今ではオリンピック＝４年に1回と思われていますが、古代ギリシャにはオリンピアのように競技が行われる場所が全部で４カ所あり、1年ごとに違う場所で開催されていたそうです。
ですからオリンピアでは４年に1度だけれど、競技会自体は毎年どこかで行われていたのですって。ガイドさんの説明より。

スタートラインの石だそうです。
観光客はなぜかみんなここで「よーい、ドン！」をやりたくなります。

ついでにガイドさんに「古代ではクラウチングスタートではなく、みんな立った状態でスタートしていました」と指摘され（笑）、2回目は立った状態でスタートの写真を撮り合うのでした。

ここが聖火の採火場だそうです。
ニュースなどで登場する古代風衣装の女性は、ギリシャの女優さんなどから選ぶのだそうです。

聖火をトーチにともして各地をめぐるというのは、実はヒトラー政権のアイデアで、古代に行われていたものではないそうです。
ヒトラー政権が1936年のベルリンオリンピックをプロパガンダの機会として利用したことはよく知られていますが、演出効果としての聖火は抜群だったことでしょう。現代でも開会式などのハイライトですものね。

神殿の柱。
内部はすっかり崩れていますが、柱の大きさだけでも当時の様子を想像できます。

遺跡から歩いてすぐのところにある考古学博物館も見てきました。

「ニケ」の像。勝利の女神です。
ローマ神話では「ヴィクトーリア」だそうです。
英語読みでは「ナイキ」、そう、あのメーカーはこの女神の名前をとったのですね。

屋根のような高いところにあったらしく、上から下をのぞき込むような、バランスを取った姿勢です。どんな顔だったのかなぁ。

こちらはヘルメス。美しいです。

船に戻りしばらくすると、夕陽が水平線に沈みます。
自分のキャビンのベランダに座り、ゆっくり日没を眺めるなんて、非日常とはこのことだなぁとしみじみ。

今日はフォーマルナイト。今日は黒のワンピースで様子見。
ロングのドレスも持ってきてはいますが、船によって「フォーマル」の度合いは異なると聞いていたので、みなさんどんなものをお召しになっているのかチェックしてから…（笑）
たぶんフォーマルナイトはもう1回あるはずです。

さてレストランには2種類あり、指定されたレストランの食事はクルーズ料金に含まれていますが、もうちょっとグレードの高いレストランもあります。こちらは予約制で、テーブルチャージが別途必要（ひとり２０ユーロ）。
コスタフォーチュナにはそうしたレストランは1カ所だけでしたが、以前に乗った別の船にはグレードの高いレストランが3カ所ありました。

前菜です。トマトとモッツァレラ、バジルソース添え。

思いっきり中略で、デザートです。チョコレートのラビオリ。
いつもお料理の写真を撮るのを忘れて食べてしまいます。

こちらのレストランはさすがに素材も料理も一段上で、ゆったりいただけました。
でも毎日笑顔で接してくれるいつものレストランのほうが楽しいかな。