飛騨古川にこんなに満足感を味わえる旅館があるんです

2011/09/26 - 2011/09/27

飛騨古川にある八ッ三館　じゃらんの点数があまりにも高いので行ってみることにしました

映画「ああ野麦峠」の撮影にも使われた旅館です
夜８時半から、昔の宴会場をシアタールームにした部屋で映画が上映されました。大竹しのぶさんの若い頃を楽しみました。

エリア 飛騨高山・古川(岐阜)

有形文化財の建物、玄関はこちら
この前の細い道をルパンにでてくる五右衛門のように袴をはいた背の高いイケメンが2メートル以上もあるほうきで掃除をしていた
旅館で女性の着物は当たり前だが、男性の袴は凄い。

最初に応接室「鹿鳴」に通されて、そこでどんなお茶がでてきたでしょうか？

正解はお抹茶です　料亭旅館というこの宿の夕食がとても楽しみです

映画「ああ野麦峠」にも、この階段が映っていました。私達の泊まった「大黒」の部屋はこの上の階です。ビデオになっていないので、この映画を見る所をしりませんかという質問をしている人がいたことをネットで見た。
教えてあげたいが、回答はもうしめきりになっていて残念。
つまり、とても貴重な昭和54年の映画をここで夜、タダで鑑賞できるのである。

飛騨の13歳くらいの女の子がこの旅館に集まってそこから、長野県岡谷にある製紙工場へ野麦峠を越えて出かけて行き、安い給料で13時間以上も働かされていた。正月に飛騨に戻ってくる子供の稼ぎを親たちはあてにして暮らしていた。病気になって死んでしまう女の子を演じたのが大竹しのぶである。

創業安政年間の有形文化財招月楼、この建物以外に観月楼という建物、光月楼という豪華な数寄屋造りの贅を尽くしたラグジュアリールームの建物があります。

外観はこんな大きな看板があります 荒城川のほとりにあります
川向こうには本光寺が見えます　この橋は霞橋

私達の部屋は招月楼という明治38年に飛騨の匠により再建された飛騨の商家造りです。

とても古い和ダンス、この上に裁縫箱や爪切りまでがありました
この向かいにいろりがあります。冬はそこで暖をとるのでしょう。

ウェイティングバー　この床には古川ならではの鯉が泳いでいます

食前酒はゆずのカクテル、これがとてもおいしかったです。こちらでいただいてからお食事です

これは偽物ですけれど、街中の堀にはこれよりももっと太った鯉が沢山泳いでいました。

こちらが瀬戸川

白壁土蔵群のこの堀に鯉がいます　白川の町並み散歩お勧めです

こちらは貸し切り風呂　「おしどりの湯」トロン温泉です

料亭空間の入り口の様子

和ろうそくが有名な町なので、二人だけの個室は最初この先付がテーブルで赤い和ろうそくと共に私達を迎えてくれます。外の庭園にもろうそくがともされていました。

お造りは日本海の新鮮なおさしみの数々

子持鮎塩焼きがこんな風情ででてきました　感動です

味もとても良く鮎の頭まで食べることができるとの事でした

ステーキはミニステーキがついていたのですが、Ａ５級を食べてみたかったので特別注文しました。6300円です。

2切れつい写真を撮るのを忘れて食べてしまいました。ポン酢、おろし醤油がたれとしてついてきました。

味はもちろんとろける牛肉というのを味わいました。美味しかったです。

茶そば　これも出しが素晴らしい味なのでとてもいいお味でした。

河フグの酢の物　これはナマズの事です
飲み物は地酒が何十種類もあります　どれも大変おいしい日本酒です。

最後の水の物は洋ナシのマリネや巨峰の蜂蜜ジュレがかかっていました。　

庭園露天風呂こちらでは３時から7時までは日本酒の樽がおいてあるので、飲み放題です。主人は竹の御猪口で５杯もいただいてしまいました。

酒樽どぶろく風呂、私はここが一番気に入りました。酒粕が入っていてお肌がつるつるになります　女性用は薔薇風呂でした。

内風呂はジャグジーとなっていました

小さいお風呂は男性は薬湯、女性はレモンの湯でした

お風呂のかごにもサルボボが 飛騨弁で「サルの赤ん坊」という意味
高山土産の代表選手として知られる

さるぼぼの飾りは愛らしい

これは女性用トイレのかざり振り袖です　古い布を使っての飾りものが館内のあちこちにオブジェがあります

男性用には袴に紋付　トイレは全部ウォシュレット、最新式のタイプです　建物は古くても、設備は新しく、清潔に掃除が行き届いていました。

朝食も同じお部屋で　狭いので二人だけでまったりできます

ほうば味噌の他に何品あったでしょうか？見事です

マッサージの機械が並んでいたお部屋

廊下のあちこちに意匠性があります

これがエスエルーム、「月姫」　アロママッサージ４０分で６０００円でした。上半身のみのマッサージを堪能しました

エステのベッド

９月なのお月見だんごの飾りつけがしてありました。

かぐや姫のようにさるぼぼが

「大黒の間」の三か所にこの大黒様が飾られていた。
この建物の他の部屋は七福神の別の神様の名前でした。

露天風呂にあった立て看板です

この感じのよい仲居さんの他に、若おかみも着物姿でしっとりとした雰囲気で食事のときにも挨拶にきてくださいます。この建物には着物が本当によく合います。お客様の浴衣も、お食事の時用と寝る時用の二種類が用意されていました。

心遣いが色々な所に感じられるとても良い旅館でした。