2011/08/23 - 2011/08/23
15位(同エリア93件中)
どんぴさん
エルサレムから南に約10kmのところにあるベツレヘムはイエス・キリストの生誕の地として有名です。
イエスが生まれたとされる場所には「聖誕教会」が建っているのですが、実はこの教会は"幻の世界遺産候補"なのです。
聖誕教会が建てられたのは約1600年前と、世界最古クラスの教会。そう聞くと世界遺産の価値がありそうなのですが、話をややこしくしているのはベツレヘムがパレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区にあること。
パレスチナ自治政府は2011年2月に聖誕教会を世界遺産に登録するようユネスコに申請を出しているのですが、パレスチナは国連に加盟しておらず、当然ユネスコの世界遺産条約にも加盟していません。
なので、世界遺産への登録はかなり困難だと思われます。
パレスチナ自治区というと危険そうなイメージがありますが、ヨルダン側西岸地区(ウェストバンク)はイスラエルとの関係が比較的安定。2010年には150万人の観光客が訪れたそうです。
実際に自治区への出入りはとても簡単。普通のバスの旅と変わりありませんでした。
□8/20(土) 成田空港出発(16:55) → バンコク・スワンナプーム空港着(21:25)
□8/21(日) バンコク発(10:30) → テルアビブ空港着(07:20)→メギッド→テルアビブ
□8/22(月) テルアビブ → エルサレム
■8/23(火) エルサレム → ベツレヘム → エルサレム
□8/24(水) エルサレム → マサダ → エルサレム →(ヨルダン入国)→アンマン
□8/25(木) アンマン → ペトラ → ワディ・ラム
□8/26(金) ワディ・ラム →ウンム・アル・ラサース → マダバ → アンマン
□8/27(土) アンマン →(イスラエル入国)→ エルサレム→ハイファ
□8/28(日) ハイファ → アッコ → ハイファ → テルアビブ空港発(23:05)
□8/29(月) バンコク空港着(14:40)→バンコク→バンコク空港発(23:50)
□8/30(火) 成田空港着(08:10) → 帰宅
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- タイ国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
まずはエルサレム旧市街の北側にあるダマスカス門から城壁の外へ。
-
写真右奥の1階にアーチが見える建物がアラブバスのターミナル。
「アラブバス」というのはパレスチナ自治区内で車両登録されたバスのこと。イスラエル国内で車両登録された車はバスでもタクシーでもパレスチナ自治区に入ることは出来ない。 -
ターミナルの係員によると、ベツレヘムに行く路線はいくつかあるが21番のバスが一番便利とのこと。
11:20、21番のバスに乗って出発。7NIS(約154円)。
ベツレヘムはいわゆる"パレスチナ自治区"の中にある。ベツレヘムは安全だと解かっているけど、ちょっとドキドキ。 -
12:15、ベツレヘムに到着。
途中で検問とかパスポートチェックがあるんじゃないかと思っていたけど、何もなし。普通にベツレヘムに着いた。ちょっと拍子抜け。
バス停は交差点の近くにある。ここから聖誕教会まで歩く。 -
聖誕教会への道はけっこうな登り坂なので、体力温存のために行きはタクシーを使うといいかも。
ただし、聖誕教会までの道はひどく渋滞していた。タクシーも超のろのろ運転。
徒歩がいいのかタクシーがいいのか、悩むところだ。 -
街を歩いているのはイスラム教徒っぽい人ばかり。
それもそのはず。ベツレヘムはイエス生誕の地なのに現在の住民はほとんどアラブ人なのだ。街の看板もアラビア語。 -
「ルター派クリスマス教会」
この教会を境に道が右と左に分かれている。
どっちの道を行っても最終的に聖誕教会に到着するので、とりあえず右の道を進んでみることにする。 -
ふと気付くとTさんが地元民に捕まって(?)、延々と話しかけられている。
からまれているのかと思いきや、「地震に負けずにガンバレよ!」と励まされていたらしい。 -
さらにスーク(市場)が続く。
人も多くて活気がある。 -
出ました、デーツ(ナツメヤシ)。
今回、会社へのお土産にはテルアビブの空港で買ったナツメヤシを買っていったのですが、味も良くけっこう好評でした。 -
12:30、聖誕教会に到着。
教会に行く前に、教会前にある「メンジャー広場」にあるレストランで昼食をとることにする。 -
今日も猛暑。汗が噴き出る。
そんな時にはやっぱりビール。一杯15NIS(約330円)。
くはーっ、昼から飲むビールは最高だね!(^_^)
2杯飲んじゃったよ。 -
メインディッシュはチキンプレート。45NIS(約990円)。
鶏肉とタマネギがクレープ状の生地に包まれて出てきた。なんかオシャレ。味にも満足。美味しかった〜。 -
13:25、栄養と水分をしっかり補給したところでいよいよ聖誕教会へ。
それにしても、ごつい壁。教会というよりは城壁だ。 -
「謙虚のドア」と呼ばれる聖誕教会の入口。
すごく小さくて背が低く、中腰にならないと中に入れない。
日本の茶室の"にじり口"に似てるな。 -
聖誕教会の中。
けっこう人が多い。 -
天井。
木の梁を水平に渡している。これは古い年代の工法だ。
それもそのはず。聖誕教会は1600年以上前に建てられた世界最古級の教会のひとつなのだ。 -
今度は足元を見てみる。
床の一部には穴があいていて、いかにも古い時代っぽいモザイクが見える。 -
いよいよイエス生誕の場所へ。
街中にはアラブ人しかいなかったのに、どこから出てきたのか大量の白人の観光客で大混雑。 -
生誕の地がある小部屋のひとつ手前の部屋。
大混雑。しかも、列がなかなか進まない。 -
見たところ、周りにいる白人はほとんど東欧系の顔立ちをしている。
ツアーの団体かな? -
並んでる間、ヒマつぶしで撮影したローソク。
-
みんな真面目で真剣な表情。
明らかにクリスチャンではなく、明らかに真面目でない東洋人(=俺)への視線がちょっと冷たい気がする。 -
生誕の地がある小部屋への入口。
半円状の階段を下がったところにあるため、狭い入口に人の流れが集中。朝の埼京線よりもひどい混雑だ。
だけど、押したり割り込んだりする人はいない。意外とマナーの良い人たち。 -
ふと後ろを振り向いたら、何やら賛美歌を歌いだす4人組がいた。
この人たちは何者? -
生誕の地がある小部屋。
少しでも長くここに留まろうとする人ばかり。
そりゃ列の進みも遅くなるはずだ。 -
この暖炉のような場所の中にある、床に星型の印がある場所がイエス生誕の地。
-
みんなここに頭を突っ込んで、星の印にキスをしたりする。
そりゃ時間かかるはずだ。
俺は巣鴨のとげぬき地蔵方式で、星型を手でなでなでしておく。 -
さっきの4人組がなんかミサっぽいことを始めた。
聖職者? -
聖誕教会の祭壇。
-
つづいて、聖誕教会のすぐ横にある「ミルク・グロット」へ。
とても可愛らしい教会で、女子力が上がっちゃいそう。 -
「ミルク・グロット」
ここは聖母マリアに関する伝説の舞台になった場所だ。 -
この教会の中にある洞窟に聖母マリアが生まれたばかりのイエスと共にいると、天使から「子供をエジプトに逃がしなさい」とお告げがあった。
逃亡の準備をしてる最中、聖母マリアの母乳が数滴地面に落ちた。すると、赤色の地面が真っ白に染まった…
そんな訳で、ここの名前は「ミルク・グロット」(グロット=洞窟) -
ちなみに、なんでイエスがエジプトに逃げたかというと、当時ユダヤの地を統治していたヘロデ王がイエスの事を自分の地位を脅かすものとして恐れ、ベツレヘムと近郊に住む2歳以下の男児を全員殺すように命じたため。
1歳6ヶ月の息子を持つ父親としては、ヘロデ王許しがたし。
ぷんぷん! -
奥のほうにある真新しい礼拝堂。
女性がひとり、一心不乱に祈りを捧げていた。 -
礼拝所?
ちなみにミルク・グロットの現在の建物は比較的新しく、1892年建築。 -
それではエルサレムに帰ります。
来る時に使った21番のバスについて、地球の歩き方には、
「2010年8月現在、外国人観光客はベツレヘム発エルサレム行きのNo.21のバスに乗ることは出来ない。エルサレムに行くにはチェックポイントまで行き、No.24またはNo.124のバスを利用する」
と書いてあります。
"チェックポイント"への行き方が書いてないので、メンジャー広場にある「ピース・センター」内にあるツーリストインフォメーションで情報収集。
話を聞くと、行きのバスが着いたのと同じ場所から21番バスに乗ればOKと言われる。 -
あれ?外国人が21番バスに乗ってもいいの?
半信半疑のまま、バス停に向かう。
←の写真は聖誕教会の近くのお土産屋さん。 -
帰りは行きと違う道を歩いてみる。
地図を見ると、メインストリートは行きに通った道ではなくこのAl-Farakhiya 通りのようだ。でも、行きに通った道のほうが人が多くて賑やか。 -
建物の高いところにある小さな出っ張りに腰掛けてるデンジャラスな人を発見。
見てるこっちの方が怖いって! -
15:00、バス停に着いたらちょうど21番のバスが出発するところだった。あわてて飛び乗る。7NIS(約154円)。
しばらくすると、高速道路の料金所みたいなところで停車。マシンガンを持った兵士がバスに乗り込んでくる。
すると、パレスチナ人だけバスを降りて、兵士によるパスポートチェックを受けて、再びバスに乗り込む。荷物検査は無し。
システムがよく解からず、俺もパレスチナ人と一緒にバスを降りてしまったが、日本人を含む外国人はバスの中で待っていればいいらしい。
検問らしい検問はこれだけ。時間もかからない。
パレスチナ自治区に行くという事で少し緊張してたけど、全く何の問題もなし。普通の路線バスの旅だった。 -
15:45、エルサレム旧市街のダマスカス門……からだいぶ離れた場所で降ろされる。どうやらダマスカス門周辺は渋滞が酷くてバスが進めないようだ。
16:00、ホテルの近くにあるのに今まで行っていなかった「ダビデの塔」へ。
入場料30NIS(約660円)。 -
敷地内には古代遺跡がドーン!
-
ダビデの塔から見た旧市街。
ホテルの屋上よりこっちのほうが眺めがいいな。 -
ダビデの塔は現在は博物館になっている。
妙にふくよかな土偶。 -
名前は「ダビデの塔」だけど、塔というよりは城か要塞のような場所だ。
-
アルファベットなどの文字はどうやって出来たか?という感じの展示物。
明日は午前中に死海の沿岸にある古代遺跡・世界遺産マサダに行き、午後にはいよいよヨルダンへの国境越えです。
イスラエルに入国するのは大変だけど、ヨルダンへ出国するのは簡単なはず…だったのですが。ヨルダンへの国境越えで思わぬ苦戦をするとはこの時は思ってもいませんでした…
《2011年イスラエル&ヨルダン旅行:マサダ&ヨルダン国境越え編へつづく》
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