2011/08/13 - 2011/08/19
75位(同エリア108件中)
けんたさん
旅の後半はワインの聖地ブルゴーニュ。
ボーヌに2泊しグランクリュ街道巡りに2回にわたって参加しました。
表紙はオテル・デューを背景にした朝市の様子ですが、ボーヌという
街は他のフランスの都市と異なる一種独特の雰囲気があります。
小さな街ですが威厳があって寛ぎがある、というか、観光地であって
観光地でないような、不思議な魅力をたたえた街です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅行四日目は移動日。ストラスブールからブザンソン・ディジョンを経由してボーヌを目指します。切符も手配してあり、フランス鉄道の旅、の予定でしたが。ブザンソンからはこの写真のドールという田舎町で列車はストップ。なんとディジョン駅が工事のため終日閉鎖とのことでした。
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やむなく代替輸送のバスに乗って、フランスバスの旅に変更。英語も通じず、片言のフランス語で大苦戦。ディジョンに向け美しい平原の中を走ります。
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ディジョンからもバスの乗り継ぎ。ようやくジュブレイ・シャンベルタン駅から電車に乗れました。遅れること3時間。これは途中のニュイ・サン・ジョルジュ駅。無人駅のように見えてしまう田舎駅です。
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かくしてボーヌに到着し、ギリギリで予約していたワイン街道ツアーに間に合いました。観光案内所から出発するサファリツアーに参加です。と言ってもシンガポールのお金持ち家族と我が日本のボンビー家族の二組だけ。終始押され気味でした。でもこうしたグランクリュ畑を次々に見て感激。なだらかな斜面に広大なブドウ畑が拡がります。
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この日はコート・ド・ニュイ(ボーヌの北方)の畑を巡るツアーです。何といってもハイライトは泣く子も黙るロマネコンティの畑見学。どうですこの威圧感ある佇まい。ボンビー家族はひれ伏すのみです。
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ロマネコンティ畑のぶどう。恐ろしく価値の高いピノノワールです。「見学はどうぞ。でもブドウは取らないで」と看板がありました。あたりの空気を、思い切り吸い込んで(これはタダですから)立ち去ります。
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ロマネコンティの醸造所。ブドウ畑の海に浮かんでいます。
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デギュスタシオン(試飲)はこちら。モワイヤールと読むのでしょうか。
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地下には大きなカーヴ。ひんやりと湿った室内は、かぐわしいにおい。
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試飲ルームです。赤・白合わせて6種類飲ませてくれました。相当いい気持になります。気に入ったものをはじめ、ブルゴーニュワインが並んでいて購入できます。
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ボーヌのホテルはル・セップ。いつもシャワーだけの3っ星ホテルを定宿としている我が家にとっては超高級ホテル。ボーヌでも最高級の部類では?
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入り口を入ったところ。ロビーにバースペースが隣接しています。田舎町にもかかわらず、この風格はさすがです。奥は中庭に通じています。
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部屋もこんな感じ。それぞれの部屋にはブルゴーニュの畑の名前が付いています。因みにここはマルサニー。
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我が家には恐れ多いシンク。灯りが上品です。
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ロビーを一歩入った部屋。読書室というわけではありませんが、寛ぎのスペースとなっています。ちょっと英国調の雰囲気です。
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バタバタするうちホテルのチェックインも終わり、落ち着いて夕食へ。旅行8食目はブルゴーニュの郷土料理を求めて「ル・グルマンダン」へ。中心部カルノ広場に面しています。お昼の7食目はブザンソンの駅カフェでしたからね。おなかをすかせていざ突入。
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これはグジェールという突出し。ブルゴーニュではお決まりのように出てきます。それぞれの店で味わいが異なりますが、基本はシュー生地にチーズが入っているもののようです。まずまずの味わい。
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これも名物、ジャンボン・ペルシと読むのでしょうか。ハムをたっぷりのパセリで包んだテリーヌです。このパセリの新鮮な香りが塩気の効いたハムとうまく調和していました。
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これはウッフ・ムレット。ポーチドエッグの赤ワインソースです。赤ワインソースと言っても、肉のジュが入った濃厚なもの。これは絶品。
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言わずと知れたエスカルゴ・ブルゴーニュ風。よく1ダースで出てきます。これもパセリがいいアクセント。
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そうそう、ワインはアルベール・モローのボーヌ1erクリュ。これで1万円をかなり下回る価格。涙が出てきます。
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続いてブッフ・ブルギニヨン。牛肉のブルゴーニュ風煮込み。まあシチューですね。平打ちパスタがたっぷり添えてあって、これにソースをからめて食べると、高級ミートソースのような味わい。さすがに全部は食べきれませんでしたが、満足満足。
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珍しくデザートまでいただきました。カシスのシャーベット。いやこれも美味しかった。
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店内は古い木造家屋を使っているので、店内はくねくねと入り組んでいて、まあこんな感じです。欧米の家族連れのような人たちがワインをがぶがぶ飲んで楽しんでました。
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翌日、オテルデュー前の広場での朝市。水曜と土曜に開いているようです。
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フランスのこういったマーケットに必ずあるチーズやソーセージを売るお店。ブザンソンなどフランシュコンテ地方の代表的なハードチーズであるコンテチーズが並んでいます。その後ろには様々なソーシソンが山積み。
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必ずしもブルゴーニュのものだけでなく、様々な地方の出店が青い空・白い街並みをバックに軒を並べています。
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ボーヌの代表的な建築物、オテルデュー。これは中庭です。かなり大きく立派な建物。ちょっと屋根がカラフルで毒々しく感じますが、実際に見るとおしゃれです。フランドル様式だそうです。そういえばウィーンのシュテファン寺院も似たようなデザインですよね。
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これは有名な内部の病室。歴史的遺物という感じではなく、かなりキレイ。ちょっとベットで寝てみたくなります。建物の地下には小川が流れていて物資の運搬に使ったとか。よくできています。
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オテルデューに展示されていたヴァイデンの最後の審判。こうごうしい美しさです。書かれた当時見た人はびっくりしたでしょうね。ものすごい細密画です。
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旅行9食目はなんと朝市で調達した食材をホテルに持ち込み、我が家ランチ。オリーブの漬物にハム2種類、ブルゴーニュの代表的ウォッシュチーズのエポワス、地元のバゲットにポマールのハーフボトル、という顔ぶれです。夜に備え軽く済ませます。
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ワインツアーまで時間があるので、散策に出かけました。ボーヌは城壁に囲まれた小さな街ですが、これは街を守るニコラ門。でもちょっと大通りを入ると、白い静かな街並みが広がっています。
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お惣菜店のショーウィンドー。ブルゴーニュ風エスカルゴが盛られています。その他の惣菜も、さすが美食の街だけあって、どれもたいへん美味しそう。
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街の中にはおいしそうなビストロが幾つか。ホテルもお薦めだったマ・キュイジーヌは夏休みでしたが、ジーム広場の近くのこのル・コンティもなかなか良さそう。込んでいることが何よりの証明。カルパッチョなど地中海風の料理もメニューにありました。
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すぐ近くのル・カルネ。場所がいいこともあり賑わってました。オーソドックスなブルゴーニュ料理を中心に、気軽に楽しめそうなお店です。このほか、オテルデュー近くのフルーリーというお店は賑わいだけでなく客層が良く、メニューを見てもとてもいい店のように思いました。
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グランクリュ街道ツアーも2日目。今回はボーヌ南側のツアーです。小さなバンで出かけます。
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シュバリエ・モンラッシェの畑。美味しそうというか、美しい白ワインの畑です。
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そこかしこにあるホスピス・ド・ボーヌへの寄進畑。どこもいい場所にあります。このマークがそのしるし。
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今回の試飲はドメーヌ・シャトー・ムルソー。立派な館です。
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地下には古い年代物の瓶詰ワインが。またまた1erクリュ、グランクリュといった6種類の試飲ですっかりいい気分に。
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夜の旅行10食目はロワゾー・デ・ヴィーニュ。例のベルナール・ロワゾーのセカンドラベル店。ホテルの横にあります。壁に並ぶワインをグラスで選べるのが特徴。
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ということで銘醸ワインを次々グラスで選びつつ、前菜は自家農場の新鮮サラダ。さすがに珍しい野菜も入ったサラダでしたが、鮮度が抜群でした。
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メインはアニョー・ド・レ(乳飲み子羊)の背肉ロースト。テーブル近くでサーブしてくれます。
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ブルゴーニュの各赤ワインと合わせる子羊はもう最高!セニャンの焼き具合も絶品。
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付け合わせのマッシュポテトがサラダに変わっていますが、これはお代わりの二皿目。お皿も代わって雰囲気が違います。この辺りはさすがロワゾー。
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フロマージュやデセールはパスしてコーヒー・プティフール。いやいやここも満足、美食の旅です
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といってもこれで終わらないのが我が家。ホテルの入り口のバーで最後の一杯。シャリュトリューズです。ご存じでない方には是非お勧め。消化を助ける薬用酒(まあ養命酒のフランス版)です。
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飲んだくれて夜はふけ、あっという間にボーヌ最終日の朝です。これはホテル玄関。赤い庇がロワゾー入り口です。さあ、次はディジョンに向けて出発。
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