パンタナール、やっぱ遠いっす

2011/08/15 - 2011/08/27

ブラジルの大牧場って泊まれるの？
ってことでパンタナールへ行きました．

【１〜２日目】30時間以上かけてパンタナールの入り口，Campo Grandeに到着．ここからセスナで１時間でBaia das Pedrasに到着のはずが・・・まさかの緊急着陸で初日は別の宿に．

【３〜５日目】無事にBaia das Pedrasに到着．午前中は馬に乗って湿原をパカパカ，夜はゲームドライブって感じでのんびりと過ごす．うーん，広いってのは実にイイことだ．
南パンタナールは観光開発が進んでないって話だったけど，確かにその通りって感じ．のんびりしたいなら今がチャンスじゃん．

エリア 南パンタナール(ブラジル)

Campo Grande空港到着．
NY経由って最悪のルートだったから，ここまで来るのに30時間以上かかったわ．
さすがにチケット取るの遅すぎた・・・

今回，いろんな意味でお世話になったセスナ・・・
セスナ用の飛行場はCampo Grande空港から車で１時間ほどの街外れにある．

おー，たくさんの池にクネクネ河．抜群のパンタナール感！
天気が良くて風も弱い絶好のセスナ日和〜，ってな具合にはしゃいでたら，
GuideのLuizさんとパイロットが何やら大声で言い合ってる．
『どーしたの？』
『GPS壊れた．迷子』
マジっすか，飛行機で迷子っすか．
このまま飛んでもすぐにはBaia das Pedrasには辿り着けなさそうだし，日が沈んじゃうと有視界飛行での着陸はできなから，とりあえず今見えてる範囲の牧場に緊急着陸すっけど，良いね？って，そりゃアンタ，拒否る理由も見当たらないっすよ．

よしゃ，じゃー目の前のあの牧場に着陸！で，急遽，泊めてもらうことになったBARRA MANSA LODGE．Luizさんの馴染みの牧場で良かった・・・
着いて一服したら『ゲームドライブに出るけど，一緒に行く？』と．長旅で疲れてるのと，お邪魔してる身なので断っちゃったら，なんとジャガーを見れたんだって．うぅ，遠慮せずに行けばよかった．
オーナーご夫婦は非常に良い感じの方だったので，パンタナールの宿をお探しの方は選択肢の１つにどうでしょう？
この宿はネグロ河がすぐ横を流れてるのがポイントかも．

BARRA MANSAで迎える朝．
うーん，今日も快調っぽそうな感じだー．
7:00過ぎにBaia das Pedrasへ出発．GPSは壊れたままだけど，ここからなら場所が分かるから飛んでけるよ，だってさ．

Baia das Pedrasに到着〜．
オーナーのRitaさんはパンタナールへの最初の入植者の直系にあたる方で，全部で11あるメジャーファームの１つなんだそうだ．言うまでもなく，大富豪です．
ホテルにはオイラの他に，バクの研究チーム，アルマジロの研究チーム，プロ写真家のご夫婦とアメリカ人のおばちゃん観光客が１人．『普段は多くても観光客３組ぐらいなんだけど今回は研究チームが２つも入っちゃって混んでるのよ，ゴメンねー』ってRitaさんは申し訳なさそうに言ってたけど，研究チームの連中は話してて楽しいし，何より馬鹿じゃないのが良い．ちなみにバクの研究チームのリーダーはPatricia Mediciさんって方で，ガイドのLuizさんとは旧知の間柄だそうです．

やっぱ馬でしょー．
右がカウボーイのBoscoさん．当然ガチのカウボーイです．
左がガイドのLuizさん．ちなみに，Luizさんはガイド歴15年，ロンプラにも名前が載ってるベテランです．

カピバラうじゃうじゃ．

ワニとは相互不干渉な関係

ハナグマも，わりとそこらじゅうにいる．
イグアスに居たハナグマは人がいてもお構いなし，って感じだったけど，こっちの子は警戒心が強い．
尻尾を立ててるのは仲間とのコンタクトのためだって．シマシマ模様が遠くからでもすごく良く目立つ．

なんちゅーか，あまりにもステレオタイプ過ぎて逆に感動したわ．コウノトリの巣って，こうあるべきじゃなくって？と言われた気がした・・・

作った本人は，別にねらったわけじゃないんだけどねー

リアルカウボーイ．
パンタナールではガウチョとは言わないんだと．
馬に乗る姿の様になりっぷりがハンパじゃない．
宿の周りは普通に牧場なので，カウボーイたちの作業小屋とかも建ってる．

しんがりを務める犬までカッコいい．

パンタナールの馬はサラブレッドなんかと比べると，ひとまわり小ぶり．
湿地に順応して，蹄が何か月も水に浸かりっぱなしでも大丈夫なんだって．

夕方でも気温30度くらい．
冬なのに激烈に暑いパンタナール．

ナイトドライブにて．
暗闇に光る眼を見つけて，大急ぎで車を降りて正面に回り込む．
写真家の方と同行してたので，オイラの焚くストロボが彼の仕事の邪魔をしやせんか，とチョット気にはなったけど，まぁここはイーブンな関係で．

待ってたら，どんどん近づいてくる．
こっちに気付いてないはず無いんだけど・・・

さすがに気付いて方向転換

立ち上がって両腕を広げるのは威嚇のポーズなんだけど，オイラ達から見るとカワイイだけ．

バクだよバク．
ウマ目バク科バク属．
いやー，諦めてたから，見られてよかったー．

最終日の夕方のゲームドライブの最中に車から火が出ちゃって，お迎えが来るまでオイラとLuizさんは仕方なく湿地を散歩してたら，なんとラッキー，バクと遭遇．車が壊れたおかげだわー．
バクが居る池の反対側まで直線で300m．池の周りをぐるっと回って行ったんじゃ時間がない．『突っ切る？』『当然』ってことで池の中をジャブジャブ歩いて対岸へ直行．距離約30mまで接近．

Luizさんいわく，バクは目が弱くて耳と鼻が強いから，近付くなら風下から，だそうで．
お，メシ食い始めた．チャンス．

うまく風下に回り込んだは良いが，若干のバックショット気味に・・・
もうひといき近付けたら，って欲を出したら逃げられちゃった．残念．

意外と人懐っこい．
水面をパシャパシャ叩くと，食べ物があると思うのか寄ってくる．
釣ったピラニアを紐に結わいてパシャパシャするとワニが釣れる．かなりお手軽．

穴を掘って巣を作る，ナントカフクロウ．
小っちゃくてかわいい．

牧場感のある１枚．
昼間は暑くて人も動物も動かない．サファリと一緒．
木陰のハンモックでのんびり読書とか，そんな感じに過ごす．

独身のカウボーイ専用の料理人って職業がこっちにはあって，牧場に住み込みで働いてる．このガキはその人の子供．
見せたい物があるんだけど，的な素振りをするのでついてってみたら，鶏の卵でした．

これは牛の屠殺場．
下の円形の台が微妙に傾斜してて血が流れ落ちるようになってるんだと．ここは本当の牧場なので，当然こいつも現役選手．

パンタナールの夕日

家路につくコウノトリ